OB選手(パワプロ)

登録日:2011/03/10 (木) 01:56:55
更新日:2025/04/15 Tue 10:01:08
所要時間:約 4 分で読めます




この項目では、『'98開幕版』以降の『実況パワフルプロ野球』シリーズにて実装された、現役ではない選手=OB選手の枠について説明する。
一時期廃止されていたが、『2014』より復活した。


入手方法

登場初期は人数は少なかったがシリーズを重ねるごとに人数が増えていった。
一方で使用可能な選手が全てホームラン競争の隠し選手や「対決!伝説選手」で入手する…つまりパワプロくんが当該の選手に勝利する*1*2ことで開放するシステムも存在。
ホームラン競争後の野球盤方式のミニゲームで隠し選手が出る作品もあったが、ハズレ(つまり、何ももらえない)もあるのでミニゲームが下手な人にとっては地獄だっただろう。

初期は大スター選手が隠しであったうえ弾道の能力が着く前だったためホームラン競争で隠し選手を出すのに苦労したプレイヤーは多いはず。

収録されている選手

大抵は実績のある選手が収録されている事が多いものの、川藤幸三やパンチ佐藤などのように個性的な選手も収録されている。

特に99開幕版、決定版においてミスタープロ野球・長嶋茂雄世界のホームラン王・王貞治打撃の神様・川上哲治を出すのは極めたプレイヤーでないと厳しいレベルだった*3
いやまあ2024の対決レジェンドでも難敵だけどなこのメンバー。*4

また、シリーズを重ねるにつれてかつてパワプロに現役選手の枠でいた選手がOBとして使えるのは時代の流れを感じるものである。

しかし、中にはかつては使用できたのに後に使えなくなってしまった選手もある。
大体は他界した場合であるが、稲尾和久や衣笠祥雄などのように他界した後でも登場する選手も何人かおり、村山実などのように他界した後に初めて収録された選手もいる。
『2022』*5イチローの発言を聞く限り、本人が問題なしとしていても権利上収録できなくなるケースが存在する模様である。

なお、一部選手はバージョン違いで何種類も収録されているが、これに関しては賛否両論である。


また、OB選手が現在球団の監督、コーチをしている場合その球団の背番号とユニフォームで出てくるのも問題点である*7

PS2版の途中から外国人選手もOB選手に加わっており、リー兄弟、クロマティ、バース、ブライアント、ローズ(横浜)といったメジャーな助っ人はもちろん、宣やバッキーやシピンなどの助っ人も登場経験があり、さらにはホーナーまで使えた作品も存在する

初登場時からしばらくはお楽しみ要素だったが、パワプロ8のサクセスでは「伝説最強チーム」としてサクセス本編にも登場。パワプロ10以降のマイライフにおいては主人公に技術を教えに来たりコーチとして来たりするようになった。

ここまで読んだだけでも多くの選手がいることがわかるが、これに満足しないプレイヤーは収録されてない選手を自分で作ってドリームチームを作っている。
特に2001年以降はメジャーリーガーとなったイチローを作成するプレイヤーは多かったが、2022で初めてOB選手として収録された。

例えば、年代別のオールスターや球団別の歴代メンバーで固めるなど(LIVE選手システム導入や「意図的に赤特殊をつけられる」システムの整備後を中心に、それ用にOB選手を作ってDL用のパ話ナンバーを公表している人も珍しくない)。

2000年までのパワプロで、イチロー、松井秀喜、松坂大輔などのメンバーにOBを加えてさらなるドリームチームを作るプレイヤーや、現在のパワプロだと、松井稼頭央古田敦也、石井琢朗、山本昌、岩瀬仁紀、長嶋茂雄、王貞治、北別府学、佐々木主浩などの名球界チームを作るプレイヤーもいる。

幸い10の頃は各球団の歴代ユニフォームが使えるようになったためリアリティも倍増(帽子の球団マークはOBに修正されているが)。
ダイエーの鷹ヘルメットや大洋の緑オレンジユニフォームなどもある。

他にも、かつてのパワプロで現役選手のユニフォームだったもの再現されている。


現在のOB選手の扱い

最初に書いてある通り、2014より復活。
ユニフォームの再現はなくなり、一律で無地のユニフォームを着用するようになっている。
また、外国人選手は登場しておらず、登場する場合は監督またはコーチで在籍している場合のみである。

入手はアイテムショップから行う形に統一されており、普通にプレイしていれば全員揃う程度の金額。
なお、近年のパワプロは2年に1回の発売になった為、OB選手として収録されている監督やコーチが退団した場合はアップデート後に収録漏れになる事がほとんどである*8
また、バッテリーコーチなどで球団に所属している捕手OBもほとんど収録されておらず、昭和で活躍した捕手で収録されているのは阪神OB*9の田淵幸一のみで、それ以外は平成で活躍した捕手しかいないなど扱いが非常に悪い*10

以前のOB選手のようにマイライフで登場するほか、2016以降のパワフェスでは隠しチーム「プロ野球レジェンズ」として主人公達に立ちはだかる。
このプロ野球レジェンズは、2016では世代ごった煮状態だったが、2018以降では世代ごとに2種類のパターンのチームに分かれるようになり、1つはメジャーリーガーや近年引退した選手中心のチーム、もう1つがパワプロ98時点で既にOB選手だったようなレジェンド選手中心のチームに分けられ、特に後者のチーム構成はパワプロ8の「伝説最強チーム」にそっくりである。
前田智徳や赤星憲広*11が常連であるため、また神高くんのおかんがなんかいらんことをやったんじゃないかとする邪推も出ている*12

2022からはペナントモードで転生選手として登場するようになり、現役選手らとプレイする事が可能となった。
なお、OBの投手の中には稲尾和久、平松政次、米田哲也などのように打撃能力が高い為、同じく転生選手として登場する栄冠ナインで二刀流として活躍させる事も可能である反面、OB収録が無ければ松坂のような「甲子園のヒーロー」が入部してくることが無くなったのは問題点*13


能力値に関して

能力に関しては実装中断前と『2024』OBオールスターチームに選出されたメンバーはベースとなった年の成績を、再開後から『2022』までと『2024』でオールスターチームには選出されなかったメンバーはプロ生涯をもとに総合的な成績を参考にしている。
『2022』までの江夏のようにそのせいでいろいろと再現度には疑問が残ってしまった人もいる。*29

しかし、当時のプロ野球のレベルは今と違う為、とてつもない強さの選手も多数いる。

ベースになった年がパワプロが発売した以降の年だとその当時のパワプロがベースとなる。
Cが平均能力値だった99決定版までの能力基準値仕様の時代だと現在のDが平均能力値の仕様になっている。

そのため、99年以降の成績がベースとなっている選手は当時と能力があまり変わっていない(99年以降なのは能力値の基準が改訂されて初めての作品64版2000が99年終了時をベースにしたデータだから)

例として元横浜の波留敏夫の能力は
2000年初夏発売のPS2版パワプロ7とほとんど同じDBBCBである。ちなみに98年64版の現役波留の能力はCEAAA。シーズン中の本塁打数で決まるパワーはさておき、仕様変更で軒並み能力がダウンしているのが分かる。

また、一部選手にはオリジナル変化球持ちもいる。
元阪急・佐藤義則のヨシボールや元大洋・平松政次のカミソリシュート、同じく元阪急・米田哲也のヨネボール*30など。特にカミソリシュートはゲームですら非人道的な曲がり方と球速をしていると評判。*31

かつて、2001年に発売されたパワプロ8に現在の村田兆治がいたがその能力は50代にもかかわらず球速142キロであった。
これが本当の話だからスゴい。


追記・修正はホームラン競争で100本打ってからお願いします。

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最終更新:2025年04月15日 10:01

*1 投手のOBは「打者のパワプロが3打席勝負して1打席でも出塁に成功する」、野手のOBは「投手のパワプロが1打席勝負して、凡退させる」が勝利条件。サクセスで作った選手、現役選手のほか、開放されていればサクセスの登場人物も勝負相手として指名できた。

*2 後述の『2024-2025』では投手OBも一発勝負に統一。今回も全OBにひとこと紹介実況が用意されており、各チームの「ミスター○○」や決め球紹介から、堂前さんにまで「グラウンドの詐欺師」と言われてしまう達川光男、当時の応援歌が引用される桧山進次郎までさまざま。

*3 条件に冥球島編が絡んでいる為。

*4 一応はサクセスなので、序盤に巨人を選んで「???」のOB選手が彼らになった場合は初期能力に毛が生えたくらいの投手で打ち取らないといけなくなる。難易度ルーキーなら露骨なボール球を振ってくれたりはするが。

*5 オリックスを離れてMLB挑戦して以降では初の収録となった。当然OB選手枠。

*6 阪神時代と異なり、守れるポジションが一塁手のみ。

*7 例えば掛布が背番号31で収録にも関わらず、現在やっている阪神やオリックスの監督としての背番号で収録になることが大半の岡田など。

*8 退団後の翌年にOB選手として収録されたのは、福岡ソフトバンクホークスの前監督である工藤公康くらいしかいない。

*9 先述のケース同様一塁がサブポジであるため識別可能

*10 内外野のOB選手は多く登場しているにもかかわらず、捕手に関しては1作品に10人も登場していない。マイライフ向けに顔グラフィック(パワター)が必要な中嶋聡は特殊能力がほとんどないと収録意思が本当にあったのか疑問の残る能力だったのもある

*11 ふたりとも選手生命に強く影響するレベルの大ケガを経験しているのに明らかにそれ以前準拠の査定であるため。特に赤星の場合はその大ケガが理由で引退している。

*12 実際には登場確定時のイベントを見る限り、少なくとも存命の選出メンバーに関してはなんらかの方法で全盛期に戻っているだけで本人だと思われる。後に田中将大のみ本人でほぼ確定する特殊コンボイベントが追加。

*13 松坂、斎藤佑樹などは、「なんらかの事情により劣化した」能力査定の現役選手(松坂は加齢、斎藤は諸説あるが大学時代に登板過剰で肩を壊したとする説が主流)として収録されていた時期は、ものすごく弱い能力で入部してくるという問題もあったが

*14 パワフェスモード初実装。サクセスモードのお祭り作品

*15 しっかり当時同様「三男」表記で収録。

*16 ※『2022』にも収録

*17 ※『2022』にも収録

*18 日ハムverと現在ver(侍JAPAN2023扱い)の2名収録

*19 中西清起か?とも見られていたが、正解は小林繁。

*20 中日時代のものを公開。阪神時代や海外挑戦時代のデータがあるかは不明だった。結局実際にも中日時代のみであった

*21 いまのなんばパークスがある場所にあった。

*22 同じく現在の西宮ガーデンズ。

*23 現役選手3人抜きの次がOB枠の選手となるシステムとのこと。実際には現役4OB1の5戦に変更。

*24 実際には近鉄バファローズもちゃんとマーク等一式を収録

*25 近鉄、阪急、ブルーウェーブ時代のオリックスの扱いは不明だった。現状ではすべて現オリックスのみがこれらの後継球団なのが前提の企画を行っている。実際にはオリックスOB(神戸のみ時代+合併後のみ)、近鉄オールスター、阪急オールスターの3チームに時期や所属先を分割して収録。

*26 覚せい剤騒ぎの記憶がまだ新しいからとも思われていたが、アプリゲーム『プロ野球スピリッツA』では本作発売より後のパックの西武OB枠として追加収録された

*27 『2016』以降のパワプロは2年に1回新作・出ない年のシーズンデータはアップデートで事実上ソフト丸ごとを追加配信する形式が取られている

*28 フリー枠OB選手にもいない。一応NPBチーム扱い・1軍選手のみのため清原(と福岡時代ホークスのマッチ)が入る分誰かをどける必要性自体はあるが、しかし…

*29 適性と特殊能力が阪神時代のものにもかかわらず持ち球種が「優勝請負人」化・リリーフ専門に転向以降のものだったため。

*30 収録中断前は米田氏本人の説明同様に「ほぼフォークと同一」だったが、OB要素再開以降はごくわずかに横方向への変化が入るものに変更となった。

*31 本人も誇りとしているのである意味当然ではある。一番の悩みが「特定の試合で打たれた記憶が残っている」ではなく「何度キャンプを訪れて説明タイムを設けてもらってもDeNAの選手に会得させられない」だとか…。ちなみに彼の影響から、DeNAベイスターズになった現在でも「平松の番号でもある」として背番号27はエース格や将来的なエースが期待される先発投手の番号になっているほど(他球団では古田、伊藤勤、森祇晶などを理由に正捕手ナンバーと扱うことが多い。特に明確に古田の判断を聞いてつける番号のヤクルト)。