狼髏館

登録日:2014/06/29 Sun 19:48:22
更新日:2025/05/13 Tue 21:15:39
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貴様等男塾が二回戦で次にあたるのはあの狼髏館よ



狼髏館(ろうろうかん)とは魁!!男塾に登場する格闘集団の一つ。

概要

天挑五輪大武會予選リーグ二回戦の相手として登場。
J一人で全滅できたザコ集団にすぎなかった一回戦の相手・衒蜥流十六衆とは比べ物にならない実力を誇り、ここから両軍1対1での決闘
が始まる。
事実上、本大会における男塾の最初の敵という位置づけである。

先鋒の首天童子は飛燕に敗れるが続く鎮獰太子は男爵ディーノを撃破。
宗 嶺厳が独眼鉄を殺害する等善戦したが桃との大将同士の決戦に敗れ、敗退した。
中国拳法の流派という以外詳しい歴史は不明ながら、大武會の参加チームでは数少ない男塾から2勝をあげているチームである。


●構成員


宗 嶺厳(そう れいげん)


人を見かけだけで判断するとえらい目にあうことになる

狼髏館第十五代館主
まだ若年で(男塾世界においては)小柄であり少年のようにも見えるが独眼鉄を右手の人差し指だけで持ち上げるほどの技量を持つ*1
戦いに敗れた鎮獰太子を翔穹操弾で処刑。さらには独眼鉄を全く寄せ付けずに完勝し*2の大将同士での決着の提案を受ける。
その際、男塾を「腑ぬけの集まり」と侮辱、それに怒った独眼鉄を殺害する。
桃との決戦では翔穹操弾で優位に立っていたが、桃が格上の翔穹操弾の使い手だったことから逆に翔穹操弾を受けて敗北。
敗れた後、桃の言葉で改心し独眼鉄に謝罪した。

その後七牙冥界闘編で再登場し男塾に入学。第一の牙・魍魎塔で二番手として登場し勝利した。
以前は桃に「撃ち込みも浅く、正確さに欠けている」と指摘された翔穹操弾を大幅に強化しており、
石造りの塔の外壁をぶち抜いて明かりを確保する破壊力*3と、
そこまでの異常な破壊力を持った翔穹操弾を使ってきちんと敵を切腹に追い込む精密さ*4を実現。
「長い戦いだった前シリーズにおける(実質)初戦ボス」だった時からの大幅なパワーアップは今も語り草になる。
だが七牙編では味方の人数が無闇に多すぎ&打ち切りになってしまって二戦目の機会が回ってこなかった。

「魁!!」では若年であるため、「暁!!」などの続編で青年に成長した姿で登場するかと期待されたが、それも実現せず。
狼髏館自体は出てきたのだが……。


翔穹操弾(しょうきゅうそうだん)
中国拳法三千年の歴史にあって秘伝中の秘伝とされる技。
漢方医学を利用し、人間の筋肉組織に5mm程の礫を打ち込みその腱反射で相手の体を自由自在に操る。
この技を継承する者は3人のみで*5嶺厳とその師、そして桃だけである。何でもありだなコイツ…。

翔穹操弾(しょうきゅうそうだん)跳搨(ちょうとう)三角打ち
一度に礫を三発発射し、それをわざと地面に跳ね返させることで相手に命中させる。

連速射(れんそくしゃ)
読んで字のごとく連射で速射。前述の通り、石造りの塔の外壁をぶちぬく無茶苦茶な破壊力を持つ。
ここまで指の力が強いのなら、独眼鉄を指で持ち上げるのも普通にできるのかも……。


首天童子(しゅてんどうじ)


回頭閃骨殺の前にひろがるは死の荒野…!!

狼髏館の一番手。
相手の首を折る回頭閃骨殺の使い手で、一回戦は鎖鎌を使う蕃鐃流十六騎を回頭閃骨殺により単騎で瞬殺
しかしその実体は「時間をかけ過ぎだ」と先輩から殴られる一番のひよっこに過ぎず、虎丸が泡を吹いていた。
続く男塾の対戦でも一人で男塾を全滅させようと出てくるが、男塾の方も飛燕が単騎で応じたため一対一でのの対決となる。
だがはるかに上回る技量を持つ飛燕に圧倒され、当初は回頭閃骨殺と共に男塾に息を吞ませていたその無表情もどんどん崩れ、陰険な本性が露になっていく。
服の下に着こんでいたトゲ付きの胸甲で飛燕を傷つけることには成功したが、反撃の回頭閃骨殺は千本で片腕を麻痺させられたせいで決まらず、返り討ちにされる。
最後には命乞いをするふりをして胸甲のトゲを発射するだまし討ちを行った上、片腕を封じられた腹いせに飛燕の両肩を折るという陰険な行動に走ったため彼を怒らせ、捻頸転脚(ねんけいてんきゃく)で首を真後ろに曲げられてしまう。
しかもせめてもの情けで放った千本で痛覚を麻痺させられたため、自分の首がねじ曲がっていることにも気づかないまま海に突っ込まされ溺死するという、大変グロテスクな最期を遂げた。

回頭閃骨殺(かいとうせんこっさつ)
相手の頭に飛び乗り、片手あるいは両手で頭を回転させて首の骨を折る技。
余談だが、PS2ゲームでは嶺厳が使用している。独眼鉄戦で見せた体裁きを考えると使用できても不思議ではないが。


鎮獰太子(ちんどうたいし)



どうやら貴方が大将のようですね クックック それでこそこの男爵ディーノもやりがいがあるというもの
俺はそうは思わん 貴様は俺の敵ではない

狼髏館の二番手である糸目の男。長年の修行で頭髪を自在に動かすことができる。自分の実力に自信を持ち、地面に足で円を作りそこから一歩でも踏み出せば腹を切ると宣言する。
その言葉どおり、男爵ディーノを圧倒し完勝。
しかし、続く伊達に同じルールで挑まれると、今度は終始圧倒され敗北。
自ら腹を切ると言いながらいざ敗れると怖気づき、醜態をさらしたため嶺厳に処刑された。

辮締旋風大車輪(べんていせんぷうだいしゃりん)
狼髏館秘技。清代初期、辮髪の習慣を活用した幻の拳法で、頭髪を相手の首に絡ませそのまま振り回して攻撃する。
この技を修得するには重さ100貫(375㎏)20寸格の雫鋼鉄(だこうてつ)を最低3個は振り回せるだけの技量が必要とされる。
現代で言う「借金で首が回らなくなる」と言う表現は、当時この雫鋼鉄が非常に高価なため途中で買えなくなり、修業を断念した者がいた事に由来する。
(by民明書房

辮締鐓装刺(べんていたいそうし)
伊達戦で使用。辮髪の先端につけた武器で攻撃する。

辮締旋風逆大車輪(べんていせんぷうぎゃくだいしゃりん)
狼髏館秘技。辮締鐓装刺の先を地面に打ち込み、自分の体を回転させて蹴りで攻撃する技。


追記・修正は借金で首が回らぬようお願いします

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最終更新:2025年05月13日 21:15

*1 解説本では、パワーでは無くテクニック系の技かと推測されている

*2 飛燕の鶴嘴千本が通じなかった独眼鉄の筋肉にたやすく打ち込んでいる事から、作中で珍しい「男塾戦士の上位互換」と言える人物

*3 そこまでできるならもう敵の頭か心臓を直接ぶち抜くだけで勝ててしまうだろう

*4 しかも、真っ暗な部屋で、わずかな明かりが遮られている位置に敵がいるはずだと推測できるだけにすぎない不利な環境において

*5 同系統の技なら飛燕や洪師範も使う