虎丸龍次

登録日:2014/08/26 (火曜日) 20:25:19
更新日:2025/03/28 Fri 08:12:55
所要時間:約 7 分で読めます





気はやさしくて力もち!!

ワッハハハ わしが虎丸龍次じゃ



虎丸龍次は漫画魁!!男塾』の登場人物。
CV:屋良有作
演:山田親太朗



◆概要◆


男塾一号生。無人島から生還したかのようなボサボサ頭と不精髭が特徴の、男塾一の力自慢。
伸び放題の髪とヒゲは後述の獄悔房での収監時期が長くて手入れをしていなかったからであり、反逆罪を犯した時にはリーゼントに据わった眼、
太い数珠を首にかけた恐ろしげな雰囲気。以前はかなり荒れていたのかもしれない。(案外、後述の「獄悔房」で穏やかな性格になったのかも)
切れ長の目の男前が多い本作の中ではむさ苦しくも愛嬌のある顔立ちをしており、
往年の名作漫画をコメンテーターたちが一時間かけて語り尽くす番組、『BSマンガ夜話』では
『彼のみ(宮下あきらの師匠筋である)本宮ひろ志の作画の影響を感じる』と分析されている。

仲間からは常に虎丸とのみ呼ばれていることから名前と勘違いされがちだが、虎丸は苗字である。


初登場は驚邏大四凶殺で、それまでは入塾式の男塾名物・根性バッタの際に鬼ヒゲに放屁し足蹴にするという
狼藉を働いたため上官反逆罪として地下にある反省・懲罰用の独房「獄悔房」に収監され、
半年もの間重量200㎏(アニメでは1t)の吊り天井を持ち上げ続けるという責め苦を課されていた*1
そのため、桃たちも「入塾早々とんだはねっ返りがいたもんだ」程度の認識しか持っておらず、
驚邏大四凶殺の助っ人として特別に恩赦が出たことで初めて顔を突き合わせることになった。


男塾の中でも明るい性格のひょうきん者で、チームの中でよく騒いでいる。
特に富樫とは作品を代表するほどの名物コンビであり、最初こそ意外に神経質な富樫がマイペースな虎丸の態度に絡んだりしていたものの、
共に死線を潜り抜けていくうちに、いつしか歳の近い兄弟のような大親友となっていった。下級生からもセットでナメられている。


かなりの大食漢で、独房の中で食事に不自由していた反動もあり、
項目冒頭の自己紹介シーンでは御櫃いっぱいの白飯をおかずもなしに物凄いペースでかっこんでいた
(飢餓状態が長く続いた後で急に暴飲暴食すると死ぬこともあるので絶対に真似しないように)。
ちなみに男根寮の食事メニューを見てもわかるように男塾において銀シャリ=白米は大変な御馳走である。これも恩赦かも。

閉じ込めた鬼ヒゲ自身、生存を半信半疑でいた(ひでぇ)獄悔房の中でぴんぴんとしていたことからもわかるように
心身ともに極めて屈強なタフガイで、自他共に認める力自慢。闘いの場でもそれを活かした豪快な立ち回りが持ち味。
我流拳法の猛虎流に加え、実は相撲が得意でかつては村相撲で横綱だったという意外な経歴を持つ。
たかが村相撲と馬鹿にできない強さを持ち天挑五輪大武會では地獄相撲の達人・キルギスカーンを、七牙冥界闘では敢えて敵の術中に嵌まった上で破って倒す、風雲羅漢塾との五魂遷では
将来横綱間違いなしと謳われる、華田兄弟の兄を破っている(ただし、虎丸も万力締めによって背骨を砕かれ、危うく死にかけたが…)。

初登場時はを一撃で昏倒させたりする等、相当な実力者のような扱いだったが高レベルの拳法を使うキャラが続々と登場するうちに、
いつのまにやら富樫とともに実況解説役になってしまった。本人もそれをかなり気にしているようで、
勝利した際に「この俺が勝ったんだ……!!」と涙ながらに感激したり
「これで俺を男塾の万年実況中継アナウンサーだなんてだれにも言わせねえぞーー!!」
…とややメタ的な雄叫びを上げる場面もあった。

富樫とタッグを組んで戦う機会も多く、
コントのようなドタバタあり、涙の別れあり
熱い逆転劇ありとその内容はボリューム満点である。

意外なことに魁本編での戦績では負けがない。
初戦の月光戦で引き分けて以降、タッグ戦では相方がほとんど戦っての勝利ということが2度あったが、一方で相方の富樫が死亡()してから虎丸が奮戦しての勝利が2度あり、1対1でも勝利が一度など、明らかな敗北という描写は見られない*2

男塾卒業後は虎丸ファイナンスなる金融関係の企業を設立、会長として一躍名士となっている。
『2、300億くらいはいつでも用意できる』くらい羽振りはいいらしい。
続編極!!男塾では老体ながらもかつての戦友たちと共に宇宙からの侵略者に立ち向かうべく地球から旅立っていった。


◆闘法◆


猛虎流という拳法の使い手を自称するが、実際は虎丸が考えた我流拳法。
技の精度は到底洗練された本物の拳法には及ばず、鼻で笑われることも多い。
ただし、体力や運動神経そのものは常人離れしているので当たれば充分な効果が期待できるし、
素人喧嘩一本槍の富樫に比べると、闘いの最中の動きなども多少は拳法の心得があるような描写もある。
また、富樫が死んだと思われた時は怒りにより異常にパワーアップし、明らかに拳法で格上である相手の動きを見切り、上回っていた。

●二段旋風脚(にだんせんぷうきゃく)
ジャンプしてから放つ連続回し蹴り。後に富樫が似たような技である『宙回二段蹴り』を見せており、
ひょっとしたらふたりの間で技術交流があったかもしれない。ちなみに着地のことは考えていない。

●延髄破暢掌(えんずいはちょうしょう)
首筋に手刀を叩き込んで気絶させる技。当て身。驚邏大四凶殺にて血気に逸る桃を大人しくさせるために使用した。
焦りから油断していたとはいえあの桃に気配を悟らせずクリーンヒットさせており、この頃の虎丸は実力者のオーラたっぷりである。
たぶん古いTVの調子が悪い時なんかにも重宝すると思う。

●大放屁(だいほうひ)
猛虎流奥義。虎丸の代名詞ともいえる技。そのとおり相手に向かって強烈な放屁をかます。
意味のないような技に見えるが相手を怒らせて自分のペースに持ち込む糸口としてはかなり有効。
屁にライターで火をつけて「大放屁火炎放射」として発射したり
富樫と協力して「大放屁人間車輪」として放つなど意外にバリエーションにも富む。
その風速は自称百米(100m)。…流石に誇張しているように思えるが、『極!!男塾』では
張り手により光の速度を超えた速さで相手を吹き飛ばすことで時間の流れを逆行させ赤子にしてしまう
インフィニティ・シリンダー『スサノヲ超絶宙技・時空衝』に対抗するべく
『大放屁逆噴射』でブレーキをかけることに成功している。
光より速い屁、それに耐える肛門…これが男塾だ!!
…あのクールな月光を全編徹して類を見ないくらいにキレさせた技でもある。


●三連鎖球棍(さんれんさきゅうこん)
虎丸が考案した武器で、ヌンチャクに鎌と鉄球がくっついた物。宝竜黒蓮珠の福頭・阿們と呍們との戦いで使用したが、
鉄球が一撃で破壊されてしまったためその後は普通の鎌として使用していた。



追記・修正は御櫃一杯の飯をかっ喰らってからお願いするぜ!
そこんとこ、よろしく!

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最終更新:2025年03月28日 08:12

*1 桃太郎も一度一晩味わっているが、かなりへばっていた。それを半年も持ち上げ続けた虎丸のタフネスは推して知るべし

*2 他に負け無しは桃と江田島平八のみ