コッヴ

登録日:2012/02/03 Fri 22:00:55
更新日:2024/07/26 Fri 12:22:33
所要時間:約 4 分で読めます





テレビ特撮シリーズ『ウルトラマンガイア』に登場した怪獣。


名称:【コッヴ】
分類:宇宙戦闘獣
体長:77メートル
体重:8万8千トン
武器:頭部の角・破壊光弾・鎌

第1話「光をつかめ!」。第2話「勇者立つ」に登場。


本格的な破壊活動を行った根源的破滅招来体第一号。コッヴとは『Cosmic Organism Vanguard(前衛的宇宙有機生命体)』の略称。
頭部から肩にかけて王冠のように生えた長短五本の角が特徴の怪獣で、腹部には四連した菱型の青い結晶体が並ぶ。
湾曲した巨大な鎌状の両腕と、頭部中央の長い角から放つ黄色の破壊光弾を武器とする。

ワームホールから黒曜石のような繭を纏った状態で東京都内に落下。繭を破ってビル街の破壊を開始した。
防衛軍を全滅させ、最新鋭のXIGのXIGファイターを撃墜するなど大暴れするも、突如光の巨人「ウルトラマンガイア」が登場。最終的にガイアの『フォトンエッジ』を喰らい消滅した。


劇中では本来の目的は「都市の破壊」ではなく、地球に眠る巨大怪獣を強制的に刺激し「覚醒」させるものと推測されていた。


名称:【ヴァーサイト】
分類:惑星破壊兵器
武器:火炎噴射
第10話「ロック・ファイト」に登場。

ワームホールから地球軌道上に出現した落花生型の巨大物体。膨大な出力の怪電波を放って通信妨害を齎した。その目的は「送り込む惑星の環境に最適化された怪獣を製造する」というもので、簡単に言えば『コッヴ製造工場』。
地球目掛けて進行するも、チームライトニング・ファルコン・クロウの三ファイターチームにより撃墜されアラスカの森林地帯に落着した。


名称:【コッヴⅡ】
分類:宇宙戦闘獣
体長:67メートル
体重:7万8千トン
武器:角・破壊光弾・鎌
同じく第10話「ロック・ファイト」に登場。

ヴァーサイトから出現したコッヴの亜種。
不完全かつ異常な状態で成長したため前回出現した個体よりも小型で力も弱い。また全体的に丸みを帯びており、体色も真っ白になっている。
ヴァーサイト内で生き残ったコッヴ幼生と共同しての攻撃でガイアを苦しめるも、ガイアにジャイアントスイングでヴァーサイトに投げつけられた後、「クァンタムストリーム」を受けヴァーサイト・幼生もろとも大爆発を起こした。


名称:【超コッヴ】(スーパーコッヴ)
体長:85メートル
体重:10万7千トン
分類:宇宙戦闘獣

第44話「宇宙怪獣大進撃」に登場。


根源的破滅招来体がいると思われる地球より44光年離れたM91恒星系の攻撃用に『G.U.A.R.D.』が開発した惑星破壊ミサイルを破壊するために超パズズと共に送り込まれた。

『G.U.A.R.D.』が作ったワームホールと根源的破滅招来体が作ったワームホールの衝突による膨大なエネルギーを吸収し、前回よりも遥かにパワーアップ。頭部中央の角が長大化し、代わりに肩や頭部左右の角が短くなっている。
また腹部の青い結晶体の形式も異なり、更に腕力や破壊光弾も強化されている。

超パズズと圧倒的な力で破壊活動を行うも、ガイアアグルのコンビネーションアタックの前にはかなわず、「フォトンストリーム」と「アグルストリーム」を喰らい超パズズもろとも木っ端微塵に爆散した。



以下ネタバレ



本来このコッヴやパズズは破滅招来体に無理矢理地球に連れて来られ、環境の異常な変化に対応出来ずにパニックを起こして暴れているだけである。

よってこの怪獣たちは侵略兵器だったり悪気がある訳ではなく、根源的破滅招来体に利用されているだけで一切悪くない。むしろ被害者の側である。

ただし「こんな巨体で暴れられたんじゃあたまらない」ということを付け加えておこう。
この推測を語った我夢も現れたコッヴ達を倒すことは否定していないし躊躇ってもいない。やめさせようとしたのはコッヴ達の母星への先制攻撃だけである。

さらに言えば上記も登場人物の憶測であり、好戦的な生物でないのかは不明。またバーサイト内にいたような培養されている個体に悪意があるか否かも不明。

生物兵器ではなく、兵器として利用されている生物のようで、会話のみだが野生個体も確認されている模様。

後の「ウルトラマンギンガS」では、チブル星人 エクセラーが超合体怪獣 ファイブキングを作り出す際に選び抜いた五体の怪獣の一体として超コッヴのスパークドールズが登場。
超コッヴはファイブキングの下半身を構成し、破壊光弾を連続発射して一度はウルトラマンギンガストリウムを戦闘不能に陥らせる活躍(?)を見せつけた。

超コッヴはのちに大怪獣バトルをはじめとするゲーム作品で大きく知名度を上げた一方で、相方の超パズズはソフビが一度発売されたきり、ゲーム作品になぜかお呼びがかからないという怪奇現象が発生している(技カードにも採用されず、ウルバトにも未参戦)。

ウルトラ怪獣シリーズでは超コッヴのみ発売されており、通常のコッヴは「ウルトラマン対決セット」が唯一のソフビ化となっている。

ウルトラ怪獣モンスターファームでは超コッヴが実装。
隠し怪獣枠だが、その解放条件が尋常ではなくやっかい。
夏の時期にホリイとカネゾーが週の初めに怪談の話をした後に怪獣の暴走が起きると、空にワームホールが開いて超コッヴが出現する。
そのまま暴走怪獣と戦って戦闘後の翌週に解禁。なおバトルは勝たなくてもよい。
だが、怪談の話は8月3週に台風や行商人イベントなどがなければ発生する*1のでさして問題はないが、暴走を起こしても解禁イベントが来るかは完全にランダム。
そのため起こそうと思っても運が悪ければどうしようもなく、夏の間中ゲキリンゲージとにらめっこしてダメだったらまた来年を待つしかない。
なおこの際に現れた超コッヴは暴れることもなく、暴走怪獣のとばっちりで戦う羽目になってる完全な被害者。
バトル後は協会に引き取られて行って平和に過ごしていると思われる。
解放後も、顔は怖いが意外とおとなしい怪獣と称されており、コッヴの種族に狂暴性が少ないのは半公式となった。
派生種族はメトロン超コッヴ、ガンQ超コッヴ、ゼットン超コッヴ、メルバ超コッヴ、ジョーカー超コッヴ。
原種の性能は、ライフ・力・丈夫さが高く、賢さ・回避の適性が低い。命中も高くはないが、賢さ・回避ほどではないので育成は難しくない。
特徴は休養時のゲキリンの減少量アップ。機会が少ないためか減少量が多め。休養時の疲労回復量がアップするゴモラと相性がいい。



追記・修正はワームホールを通ってからお願いします。


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最終更新:2024年07月26日 12:22

*1 台風か否かは前週をロードすることでランダムに変化する。行商人は固定なので運悪くかぶったらその年は諦めるしかない。