チブル星人

登録日:2014/10/19 Sun 16:47:36
更新日:2019/07/15 Mon 14:50:02
所要時間:約 10 分で読めます




チブル星人とは、『ウルトラセブン』の第9話「アンドロイド0指令」にて初登場した宇宙人
ちなみにチブルとは沖縄の方言で『頭』のこと。


【特徴】

何と言っても、巨大な銀色の頭部に3本の触手状の手足という、タコのような異形さが目を引く。
その見た目の通り、非常に高い知能を有している。
半面、戦闘力は無いに等しく(『新ウルトラマン列伝』ではイカルス星人から「そんなに強くない」と断言された)、その頭脳を生かした狡猾な作戦で戦う。

デザインは成田亨。貝殻の抽象化から着想を得たと証言している。
大伴昌司の怪獣図鑑によれば、口から放つ超音波、足の棘から出すしびれ液といった攻撃手段を持っているらしい。



【ウルトラセブンにおけるチブル星人】

身長:2メートル
体重:500キログラム

全ての生物がコンピューターに管理されているというチブル星からやってきた宇宙人。
体のほとんどが巨大な頭脳に占められており、知能指数は5万。その頭脳を活かした高い科学力で地球侵略を狙う。
ただし、肉弾戦は全く苦手で精々足の棘から痺れガスを出す程度の事しかできない。
女性型アンドロイド・ゼロワンを配下としている。
子供達を催眠状態におき、おもちゃに見せかけた武器で破壊活動を行わせるという「アンドロイド0指令」を企んだ。

地球には既に一年前から侵入しており、善良な風貌の、
「おもちゃ屋じいさん(演:植村謙二郎)」と呼ばれる老人に変身しておもちゃに見せかけた武器を子供達にばらまいていた。
そして、ダンを邪魔者として始末するためゼロワンを刺客として送り込んだが、
間違えてフルハシ隊員を襲ったためにウルトラ警備隊に気づかれてしまう。
調査をしていたダンとソガ隊員にアジトを発見されるとおもちゃの戦闘機や戦車、
ゼロワンを使ってソガ隊員を負傷させ追い詰めたが、セブンに変身を許してしまい形成が逆転。
エメリウム光線でゼロワンを破壊され、自身も正体を現し手足を振り回して抵抗したもののエメリウム光線で倒された。

チブル星はとても科学が進んでいるが、星を支配しているのは前述の通りコンピューターである。
チブル星人は頭の大きさや重さで身分が決められ、コンピューターの命令通りに働かされているという。

おもちゃ屋じいさん役の植村謙二郎は『帰ってきたウルトラマン』ではみんなのトラウマ、メイツ星人の人間体である金山十郎を演じている。

一峰大二の漫画版『ウルトラセブン』では大筋は同じながらも、正体の露見後は巨大化してセブンに挑んでいる。
特殊な液体でセブンを拘束し、ビルを投げつけるもそれにアイスラッガーを引っ掛けられ、そのまま切り裂かれてしまった。
最終章『ゴードの巻』では宇宙連合軍のメンバーとして登場し、冒頭でザンパ星人とタッグを組み
ツメをミサイルのように打ち出すなどしてセブンを襲うも、最後はアイスラッガーで斬り殺された。


◆アンドロイド少女・ゼロワン
演:小林夕岐子

直接の戦闘を苦手とするチブル星人に代わって、ダンの暗殺やまたは星人の護衛を務める女性型アンドロイド。
手から強力な電撃や光線を発射する事ができる。
美しい女性の姿をしているが、機能を停止している時はマネキンのような姿になる。
外見からは人間と見分けがつかないが、セブンに追い詰められた際、
チブル星人が「ダンさえ始末しておけば……」と嘆いた時に「もう何もかもおしまいです」、
と冷静に状況を分析して返すあたり、やはりアンドロイドである。
ちなみに身長は200㎝らしいが、絶対に逆サバを読んでいる(どう見てもダンより低い)。



帰ってきたウルトラマンにおけるチブル星人】
内山まもるの読み切り漫画『決戦11大怪獣』に登場。11大怪獣の親玉として、ウルトラマンジャック抹殺を図る。
手始めに海水浴場にペギラガンダーを差し向けてジャックの実力を試し、間をおかずにビル群にエレキングゴモラ・ゴルバゴス(←こいつだけマイナー)を召喚。
ジャックが禁断の巨大化技「ウルトラダブル」で崩れかかった高層ビルを支えると、にせセブンを嗾けてジャックを油断させ、円盤の中に誘い込んで拘束した。
しかし、大怪獣に紛れて円盤に侵入していたピグモンの尊い犠牲もあって郷は脱出に成功。
にせセブンを秒殺し脱出したジャックに堪忍袋の緒が切れたチブル星人はゼットンレッドキングといった強豪怪獣を解き放つが、
光の国からやって来たゾフィー前のウルトラマンウルトラセブンの年長トリオの加勢により形勢は逆転。
怪獣軍団が全滅すると円盤で逃走を図るも、三兄弟に円盤ごと粉砕され絶命した。

当時、まだナックル星人のエピソードは放送されていなかったため、ここまでたくさんの怪獣を配下に置いたのはこいつとジェロニモンくらいのものであった。
ピグモンを円盤に侵入させてしまうというミスさえなければ地球を手中に収めていたかもしれないほどの武力を有しているものの、
それにかまけて本来の知略をおろそかにしたのが命取りになった……と言えるかもしれない。



ウルトラマンタロウにおけるチブル星人】
本編には登場しなかったが、児童誌設定においてヤプールヒッポリト星人メフィラス星人と共に怪獣軍団四将軍に名を連ねる。
恐らく単純に知能だけで選ばれたと思われ、配下の参謀本部にはナックル星人クール星人など宇宙のそうそうたる卑怯者…もとい策士らが所属する。



ウルトラマンギンガSにおけるチブル星人(個体名:エクセラー)】
声:江口拓也

「グランドマスター」と呼ばれるルg……何者かの手によってスパークドールズから復活した宇宙人。
「グレイト!」や「エクセレント!」などの英語交じりの丁寧な言葉で話す。
セブンに登場した個体と同様、その卓越した頭脳を駆使して、地球に眠る鉱石「ビクトリウム」を狙う。
また、アンドロイド兵士やチブルスパーク、自身の乗るチブローダー*1等、高度な技術力を用いた兵器の開発にも長けている。

その頭脳故か、敵であるウルトラマンは勿論、協力者であるはずのガッツ星人ボルストや、
自身の開発したはずのワンゼロでさえ、自分以外の者全てを「ゲームの駒」として見下している。
さらに、支配者であるグランドマスターでさえ、
「自身が最強となるために必要な肉体」としてしか考えておらず、グランドマスターへの忠誠心すら持ち合わせてはいない。

やがて、ビクトリウムが十分に集まると、
ファイヤーゴルザガンQメルバ、レイキュバス、超コッヴを合体させた怪獣「ファイブキング」へのモンスライブを遂げる。
ファイブキングの力は凄まじく、ギンガビクトリーシェパードン
更にはウルトライブしたレッドキングEXエレキングキングジョーカスタムさえも寄せ付けない、圧倒的な力を見せつけた。
しかし、シェパードンの力を得て復活したギンガとビクトリーの連携攻撃に次第に押され、更に体の各部位を破壊されることでパニックを起こす。

「やめろぉ! ぼぼぼ、暴力はやめたまえ! やめてえええええええっ!!」

最後はギンガストリウムの放つストリウム光線によって、ファイブキングは倒された。
しかしちゃっかり生き残っており、ギンガへのリベンジを誓って彼らの前から姿を消した。

その後集められたビクトリウムによってグランドマスター――ダークルギエルは復活し、
同時にUPG仮設基地「ライブベース」に装備されている超兵器「ビクトリウム・キャノン」に目を付け、
ダークルギエル、ビクトリウム・キャノンとライブベース、そしてビクトリウム諸共融合合体させ、ビクトルギエルを生み出した。

そのままビクトルギエルの肉体を支配し、その圧倒的な力でギンガとビクトリーを退かせた後、
次の狙いを 地球の中心部にある「ビクトリウム・コア」に定め、それを吸収してビクトルギエルのエネルギーに変えてしまう。

その後もウルトラマンを圧倒した彼だったが……。


「宇宙最高の頭脳は、宇宙最強の肉体に宿る! 偉大なるグランドマスター・ルギエル! これであなたの体は完全に復活s(ry 」


ダークルギエルの意思が復活し、用済みとなった彼はルギエルに粛清されスパークドールズに変えられてしまう。
これによってビクトルギエルの肉体の支配権はルギエル本人へと移るという、自分自身もまたゲームの駒にされるという末路を迎えた。

アニゲラの『うろ覚えディドゥーーン劇場』にも登場し、アサクラマン30に敗北したが、
これは『乳首舐る星人』略してチブル星人と言い、非常によく似た他人である。


◆アンドロイド・ワンゼロ
演:最上もが

エクセラーの開発したアンドロイドであり、ビクトリウムを狙う彼の実働部隊として暗躍する。
肉弾戦は勿論、チブルスパークとスパークドールズを用いて「モンスライブ」、つまり怪獣への変身も可能。

しかし、礼堂ヒカルとショウによって作戦は失敗を重ね、エクセラーからの信頼を次第に失っていく。
そしてついに、体内の自爆装置を起動させられ、捨て駒として最後の戦いに挑む。
その時のショウとの戦いの中で「運命に抗おうとしない事」を指摘されて激昂するが、力及ばず自爆装置ごとその機能を停止した。

……かに思われたが、その後再起動。
朝焼けの中で一人、空を見つめるのであった……。

その後エクセラーに見捨てられ途方に暮れていた所に石動美鈴に出会い、『マナ』という名前を授かる。
以降様々なやり取りから『命』というものに興味を持ち始めた。
そしてビクトリウム・コアからビクトルギエルを倒す方法を教えられる。

最終決戦の際にヒカル達に内部と外部の同時破壊こそがビクトルギエルを倒せる方法だと教え、
自身の力で内部を暴走させる事に成功、ダークルギエルと共に爆散した。
が、ペンダントに自身のデータを保存しており、劇場版の頃には復活している。

ちなみに外伝小説『マウンテンピーナッツ』では、ノスフェルにモンスライブして大量虐殺をするという
本編からは考えられない行動に及ぶ彼女の描写もあるが、この作品は現在ほぼ大多数の読者から本編とはパラレルと目されており、
『ギンガS』の正史扱いになるかは極めて微妙なところ。

中の人はでんぱ組.inc所属だったが今は脱退。所属時代にはでんぱ組.incがパチンコ台『ウルトラマンゼロ 戦えゼロ!若き最強戦士』に出演したりしていた。
『スーパーヒロイン写真集 アンドロイド・ワンゼロ×最上もが』が好評発売中。どの年齢層に向けてんだ。

総集編番組『ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル』では第5回放送分から第7回放送分までのゲストとして登場。
『ギンガS』序盤の敵だった頃の彼女しか知らないペガとブースカに物凄く怖がられていたが、程無くして打ち解ける。
ブースカの「バラサバラサ」はやってくれたが、「シオシオのパー」はキャラじゃないのか断固拒否していた。


◆チブロイド
エクセラーの開発した戦闘ロボ。
普段は黒い球に収納されており、ワンゼロによって呼び出される。
肉弾戦や重火器の使用のほか、モンスライブもできるハイスペック戦闘員。



ウルトラマンR/Bにおけるチブル星人】
第18話に登場。
宇宙人向けのテレビ放送局「ACNN」のプロデューサーとして登場、
立体映像で「NPTV」のドキュメンタリー番組「情熱惑星」のADであるメフィラス星人ザラブ星人無茶な指示を出していた。
なお、「情熱番組」のスタッフとしてチブル星人は「千振聖仁(ちぶる・せいじん)」という名義で名前が記されている。



【大怪獣ラッシュにおけるチブル星人】

専用パワードスーツ「チブローダー」「チブローダーストロング」に搭乗して参戦。
チブローダーのデザインこそオリジナルだが、中身は原作のチブル星人のままという稀有な例。
チブローダーは重火器、ストロングは近接戦闘武器を得意としている。
能力的にはチブローダーはバランス型、ストロングは火力偏重の紙防御といった傾向(もっとも、大怪獣ラッシュでは防御向きのキャラはほとんどいないが)。

ストロングは地味に全ハンター中唯一高レアが1枚も存在しない
だが、レアの能力が他よりわずかに高めになっており、大ダメージを出しやすい武器とアイテムを持つため、性能的には恵まれている。
しかも、アニメにも出演。
むしろ勝ち組かもしれない。

また、5弾ではギルドに所属する「チブローダーリミテッド」、U1弾(6弾)からはエクセラーも参戦した。



【変身障害におけるチブル星人】

『多々良島ふたたび ウルトラ怪獣アンソロジー』収録の短編『変身障害』に登場。
セブンに倒されたチブル星人本人で、高度に発展した医療技術によって回復し地球に潜伏していた。
侵略の意志は既になくひっそりと暮らしていたが、元の姿に戻れなくなる「変身障害」異変が起こり同様の境遇の宇宙人たちと共に原因の解決に乗り出した。
人間の姿を「不格好で気持ち悪い」と評している。

ちなみに同作は、TVシリーズ最終話で地球を去ったはずのウルトラセブンが21世紀の世になっても未だに地球に留まっているような描写があるため、
恐らくは『マウンテンピーナッツ』同様、こちらも映像作品とはパラレルな世界線を舞台としていると思われる。


ウルトラ怪獣擬人化計画におけるチブル星人】

KADOKAWA版にて2017年10月度のラインナップとして擬人化された。キャラクターデザインは赤城あさひと氏。
デザインは両脚が縛られて触手で三本脚が示されていたり、怪しく輝く玩具の戦闘機を浮かべてたりと、中々アンバランスな雰囲気。




追記・修正はアンドロイド少女を所有している人がお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/