仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーアクセル

登録日:2014/12/23 Tue 21:17:53
更新日:2025/05/23 Fri 23:47:00
所要時間:約 7 分。それが完読までのタイムだ




『運命』は変えられる。一人では無理でも…
支えてくれる『誰か』がそばにいれば…!」



仮面ライダーアクセルの方の記事が見たい方はこちらへ。


【概要】

『仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーアクセル』とは、2011年にVシネマにて公開された『仮面ライダーW』のスピンオフ作品。
平成ライダーシリーズとしては初のオリジナルビデオであり、しかも、それ以前のものも本編終了前や単発作品の中でリリースされたものだったため、本編終了後の作品発売は史上初である。
本作はその第1弾で、第2弾は『仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル』。

本編での2号ライダー・照井竜を主人公に据え、『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』の後日談を描いている。
ちなみにW最終回は2011年8月であるが、劇中の警察のホワイトボードには2011年4月と書かれている。最終回の時系列とは矛盾してしまうが、どちらにせよ『風都探偵』は2012〜2014年頃と目されているため些細な問題。



【あらすじ】

鳴海探偵事務所の所長、鳴海亜樹子と結婚した風都署超常犯罪捜査課課長の照井竜。
ある日の夜、彼はスリのグループが謎の部隊に殺害される現場に遭遇する。

翌日、超常犯罪捜査課は捜査三課集団スリ特別捜査班と合同捜査を開始し、グループの生き残りの女、葛木葵に接触するも、アクセルメモリをスラれて変身できなくなった所で再び謎の部隊に襲われ、さらに部隊の親玉であるドーパントが彼の銃を用いて、一緒に捜査していた刃野を銃撃したため、濡れ衣を着せられた状態で、葵と共に逃亡する羽目になる。

一方、このニュースをテレビで見て、葵と共に逃亡していることを知った亜樹子は激怒しながら照井を追い始める。

さまざまな人間から追われることになった照井の運命は…?



【登場人物】


本作品主人公。ノンストップ刑事。階級は警視。
刃野銃撃の濡れ衣を着せられ、警察から追われる羽目になったうえに、葵と逃亡していることを知った亜樹子にも追われる羽目になり、一時は離婚の危機にまで…。時間がないため非常に喧嘩っ早い。
しかも中盤まではアクセルメモリがなく、変身ができない状態になり、やっと変身できたかと思えば、今度はコマンダー・ドーパントに左足を集中攻撃され、自慢のスピードを生かせなくなってしまう。
作中ではアクセルとしての活躍はもちろん、生身でのアクションも非常に多いうえに、ガチのバスジャックをしたり、駐車場の3階から飛び降りるシーンなどもあった。
片手で容易く卵を割るなど料理も得意なことが判明し照井家の食事も彼が用意している。亜樹子のどこに惚れていたのかは不明だが、彼女のまっすぐさには救われていたようだ(小説版では彼女を兄のような目で見守る描写も見られた)。
作中かなり負傷し足の負傷で歩行すら難しくなっていたが、事件後は全回復している。しかし、事態解決のためとはいえバスジャックをしたことは大丈夫だったのだろうか…。

「(ピータンは)見た目は真っ黒だが腐ってるわけじゃない。味は最高だ……違うか?」

「なら俺が支えてやる!」

結婚してからも基本的には変わっておらず、照井が朝食を作ってる時間に自分は爆睡している。
照井とはラブラブだが、照井から未だに名前で呼ばれず「チョチョウ所長」と呼ばれていることを本人は不満に思っていた。
ニュースで夫が犯罪者扱いを受けており、更に女性と逃避行している事態を知ってパニック状態になり、葵と逃亡した照井に合流した後、「事情を説明しろ」と、バスを運転している照井の首を絞めながら迫る。
更に葵から名前で呼ばれる照井、彼女を名前で呼ぶ照井の姿を見てブチ切れる。
その後、放心状態の所をコマンダー・ドーパントに拉致されてしまい…。

「そうよ!まだ新婚よ!でも事と次第によっちゃ離婚よ~~~~~!」

  • 葛木葵
本作のゲストヒロイン。
照井が遭遇したスリのグループの一味で、殺されそうになったところを照井に救われるも、礼を言うどころか、ある過去ゆえに罵声を浴びせて去ってしまう。
翌日、再び照井に接触されるも、今度はアクセルメモリをスる。
その後、コマンダー・ドーパントにわずか2時間の時限爆弾をお腹に取り付けられ、「あるもの」を回収するために、濡れ衣を着せられた照井と共に町の中を走り回ることになる。
エロ監督の案により爆弾の残り時間を確認する時のヘソチラが見える。

実は彼女の父親もスリをしており、彼女を逃がすために囮として警察官に自首しようとしたところを、当の警察官が変身したコマンダー・ドーパントに殺されてしまった。(しかも、殺害方法は相手を粒子状にして消滅させる物だったため、遺体すら残らなかった)
それゆえ警察を憎むようになった。
作中で、何度か足を洗おうとして何かしらの職についたことがあるようだが、逮捕歴を持っているらしく、何かがなくなるとすぐに怪しまれて仕事を辞めるなど、堅気に戻れなかった過去を送ってきている。
難波重工?知らん会社ですね。

「警察は人殺し……あんたも仲間でしょ!!」

  • 相模広志
捜査三課集団スリ特別捜査班の班長。温和な態度の男性。

  • 大野幸弘
捜査三課集団スリ特別捜査班の刑事で、相模の部下。
所謂叩き上げの刑事で、エリートである照井のことをよく思っておらず、彼がドーパント事件に頻繁に関わるのが本当に偶然なのか疑ってまでいた。
スリの常習犯である葛木葵とは顔見知り。
多くの犯罪者が再犯を犯すさまを見てきたためか、また相模に影響された結果、犯罪者を「ゴミ」呼ばわりし、更正することなどないと思っており、照井にコマンダー・ドーパントの正体と疑われる一因になった(演者的に前科があるし)。
上記のことや照井自身のぶっきらぼうな態度もあって彼への印象は悪く、照井が(葵の爆弾解除のため)その場をすぐ逃げ出したこともあって、コマンダー・ドーパントの策略通り照井を犯人だと決めつけてしまう。
今回の事件で真相を知った結果、自分の浅慮を恥じ、ある意味一番変化した人物。

  • 刃野幹夫
刃さん。ナルシスト照井の部下。階級は警部補。
物語の序盤で、アクセルメモリを失い変身できなくなり、生身で戦わざるを得なくなった照井のところに応援に駆けつける。そこで仮面兵士たち十数体に襲われるも、周囲の器物をうまく利用し(所謂「ジャッキー戦法」)、全員倒すことに成功する
しかし直後にコマンダー・ドーパントに腹部を撃たれ、一時は意識不明にまで陥る。
終盤で松葉杖をつきながら復活した。
序盤の戦闘シーンは本作の見所の1つ。

なお、照井はコマンダー・ドーパントが彼を襲撃した罪を着せられる事で葵と共に風都の街を駆け回ることになるのだが、彼が銃で撃たれるシーンを見れば分かるように刃野は前から撃たれている。
つまり撃った張本人が照井でないことを実際に目で見て知っているため、彼らが事件を解決しようがしまいが、刃野が意識を取り戻しさえすれば照井の潔白は証明されることになる。

「とうとう俺の“必殺カンフー”を見るときが来たようだな!」

「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

  • 真倉俊
マッキー。照井の部下。
逃亡する上司・照井が本当に罪を犯したとはさすがに思っていなかったようだが、上官命令により事件に対して動こうとする翔太郎たちを足止めするなど、相変わらずの「長い物には巻かれろ」状態。まぁ、上官の命令には逆らえなかったようなので大目に見てあげよう。ジュエル編よりよっぽどマシである
髪型が「オーズ&ダブル」の時と同じ髪型だが、ラストの方で刃さんにいじられるまでは、全く触れられなかった

演者は刃野のアクションシーンが羨ましかったらしく、マッキーもボクシングとかなにかのアクションがしたいと言っていた。

本編での主人公達。
始めから照井の無実を信じており、逃亡する照井を助けようと動こうとするも、警察によって足止めを食らう。
その後、リリィの助けを借りて脱出した後、照井と合流し、ダブルに変身した。
今回は仮面兵士たちの処理を担当。ファングジョーカーとエクストリームは今回出番なし。

  • リリィ白銀
本編27・28話で登場したマジシャンで、現在は祖父のフランク白銀と共に喫茶店「白銀」を経営。
本業は続けており、マジックショーの仕事がない時に店を手伝っている形である。
フランクやリリィのマジックを楽しめる喫茶店であることや、リリィが客引きとなってそれなりに繁盛している様子。
照井が結婚した後も、相変わらず彼に対して好意を持っており、夫への不満を言う亜樹子をからかう。
中盤で、翔太郎達の喫茶店からの脱出をマジックによって手助けする。

亜樹子に離婚届を渡す役回りとなっているが、スタッフは彼女が嫌な奴に見えないか心配したとのこと。

  • フランク白銀
本編27・28話で登場した、リリィの祖父。
客からは「マスター」と呼ばれている。
オーディオコメンタリーではマジシャンの時より儲かってそう(意訳)と言われた。

  • マサル
葵の仲間で、グループの生き残り。
葵が探す「あるもの」をお金と引き換えに先生に渡してしまったため、マッサージ店でなじみの女ナナミとくつろいでいた所を照井に見つかり、照井に理不尽なほどの暴力を食らって、照井達を「先生」のもとへ案内する。
ちなみにお金はナナミがどさくさに紛れて頂戴したことがエンドロール後に発覚する。

  • 先生
スリのグループの元締め。

どういったルートで手に入れたのかは不明だが、ユニコーンメモリを所持しており、照井に追い詰められた時に「あるもの」と併用してドーパントに変身しようとするも直前で阻止され、メモリはそのまま照井が銃で叩き潰す形で、ぶっ壊された

  • 葵の父親
葵と同じくスリをしていたが、上記の通り、数年前に彼女をかばって自首しようとしたところを、コマンダー・ドーパントに殺される。

  • 風麺マスター
物語序盤で財布を葵達のグループにスラれる。

  • ノブ(新田信輝)
  • ミキ(細谷美紀恵)
葵のグループの仲間で、物語序盤に仮面兵士の電撃棒で殺された。
照井がもう少し早く来ていたら助かっていたかもしれない。

  • コマンダー・ドーパント
「指揮官の記憶」を宿したガイアメモリで変身したドーパント。ちょんまげが特徴でメカニカルなデザインとどことなくシルエットがウェザー・ドーパントに似ている。
当人の格闘能力の高さに加え、左腕にあるコントローラーを用いて、時限爆弾の操作、ミサイルの発射、配下である「仮面兵士」の召喚、人間を粒子化して消滅させるなど多彩かつ恐ろしい能力を発動する。
仮面兵士のスーツは仮面ライダー電王のレオソルジャーの改造。どうしてもゼクトルーパーに見えるがそもそもレオソルジャーがゼクトルーパーの改造の名残である。
中盤、「あるもの」を使用することで、背中に後光の形をした歯車が付き、ミサイルの大量発射が可能になる、仮面兵士を強化するなどさらにパワーアップしてしまう。


【結末】

以下ネタバレ













コマンダー・ドーパントが探していた「あるもの」の正体は、ガイアメモリの能力を3倍まで上昇させるミュージアム製の「ガイアメモリ強化アダプタ」であった。そしてコマンダー・ドーパントの正体とは…。


  • 相模広志
捜査三課集団スリ特別捜査班の班長。その正体は本作の最大の敵、コマンダー・ドーパント。
今回の物語の2年と3日前*1に、自身が捕まえたスリの犯人によって、妻を殺害されてしまった。
それ以降犯罪者を激しく憎むようになり、犯罪者に私刑を加える「処刑人」になる。自身の立場や、能力もあってそのことが明るみに出ることはなかった。
葵がスった物の中にガイアメモリ強化アダプタがあることを知っており、それを手に入れるためにスリ達を襲撃していた様子。
(犯行時の映像は背格好から直接の被害者にも見えるし、あるいは取引相手がスられてしまった際の犯人を突き止めたとも解釈できるが明言はされていない)
強化アダプタを使って何をしたかったのかは不明だった。まあ単純にパワーアップは利益でしかないが。
どこかで照井の過去を知っていたようで、作中中盤以降、その目的は「照井を自分に代わる新たな処刑人にする」こととなる。処刑人として犯罪者を断罪しながらも、照井を自分の代わりにしようとしていたのは、どこかで自分の「悪」の行為に疲れていたか、亡き妻が止めようとしていたのかもしれない。




様々な出来事を介しつつ、時間内にそれを見つけ出し彼のもとへ辿り着くも、彼との戦闘で左足を集中攻撃され、挙句にはアダプタで強化されたコマンダー・ドーパントの激しい攻撃で変身を解除させられてしまう。そして、彼は

「君に思い出させてやる。家族を奪った悪に対する、あの憎しみを…。」

と言い残して去っていく。照井は後を追って再び追いつくが、そこには相模に拉致され拘束された亜樹子が…。呼びかけるも、彼との離婚を決意した亜樹子は怒るばかり。
そして相模は照井に対して、自分自身は「処刑人」として犯罪者を断罪しつつも、その自分を嫌悪し、「悪」だと認識していることを告白。
その上で、照井にそこで彼の目の前で彼女を殺害し、照井の中に復讐の炎を再燃させ、「悪」である自分を倒させることで、彼を新たな「処刑人」にしようとする。
しかし…。

「いや…。俺は処刑人にはならない!」

「俺は、呪われた運命を振り切り生まれ変われた!この町を守るために戦う……仮面ライダーとして!」

「所長。君のおかげだ。」

照井は相模の要求を拒否。
相模はコマンダー・ドーパントに変身して亜樹子を襲い、彼女を高所から落とす。
照井もアクセルに変身し、応戦しようとするも、足の怪我のせいで、倒れこんでしまう。
しかし、ここで照井についてきていた葵がコマンダー・ドーパントからアダプタを奪い、彼に渡す。それを装着したアクセル仮面ライダーアクセルブースターとなり、空を飛べるようになり、亜樹子を救出し、その後、コマンダー・ドーパントとの戦闘を再開し、彼を圧倒する。

「仮面ライダーアクセル!その力でこの私を“処刑”するか!?」

「俺に質問をするなぁぁぁぁぁぁ!」

ブースターのMD、「ブーストスラッシャー」でコマンダー・ドーパントの撃破に成功する。
自身もダメージを負っていた為、強制変身解除させられるが、

「絶望がお前のゴールだ!」

といつもの決め台詞を発し、メモリブレイクさせられ倒れこむ相模に対して、

「メモリブレイク。それが俺のやり方だ。」

「お前を裁くのは……法だ。」

と告げる。

こうして照井は亜樹子との和解に成功し、葵も自分の運命を振り切ってみせると言い、警察に自首。

大野も悪を憎みすぎて悪となった上司のことや今回の事件の真相を知ったためか、照井に対しての行動や今までの自分の犯罪者への態度について謝罪し、これからは自分が葵の事をしっかり支えていくと決意する。

そして、喫茶店「白銀」の中に鳴海探偵事務所の3人と、超常犯罪捜査課の3人が集まっていた所、翔太郎がある事を照井に質問する。

「どうしてお前は亜樹子を名前で呼ぶように変わらないのかな?」

という問いかけに照井は、

「所長は所長だ。」

と答える。ここでフィリップも

「では、照井竜以外のみんなは亜樹ちゃんの事を亜樹子と呼ぶようにしたらどうだろう?」

と提案、それに乗った亜樹子・照井以外の4人は彼女を「亜樹子」と呼びだす。*2
すると照井は……

「人の妻を気安く呼ぶなあぁぁーーーー!」

と叫ぶのだった。





【余談】

この作品のエンドロールではNGシーンが流れているのだが、そのNGシーンの中で照井は亜樹子に7回もビンタされていたり、翔太郎の手からジョーカーメモリがすっぽ抜けたりとこちらも見所盛りだくさん。
そして、予告ムービー内でのタイトル名では、アクセル・エターナル共に炎のエフェクトが用いられているが、アクセルのタイトルが縦方向に炎をあげているのに対して、エターナルのタイトルは横方向に流れるように炎が動いている。

『仮面ライダーアクセル』のタイトルロゴは、W放送当時に発売された同名の児童向け書籍(児童誌の記事をまとめたもの)にも使用されていた。

鳴海探偵事務所は第一弾・第二弾どちらも登場しないが、これはすでにセットがないためと思われる。
代わりに登場する喫茶店「白銀」が、例えるなら「新番組『仮面ライダーアクセル』のレギュラーセット」であると監督達は述べている。

相模広志の役を演じた田中実氏は同年4月25日に急逝してしまったため、本作が事実上の遺作となった。

監督・脚本のつながりもあってか、ゲストは平成ウルトラシリーズの出演者が多い。葛木葵を演じた滝裕可里は、坂本監督に気に入られたこともあってか後に『ウルトラマンギンガS』に出演した。
また、予算の都合で長谷川圭一をはじめスタッフが多くカメオ出演している(バスの運転手が助監督など)。


なお、照井は『仮面ライダードライブ』のスピンオフとして本作の5年後に発売されたVシネマ、『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』にてゲスト出演を果たし、彼のその後の夫婦生活についても語られたが、相変わらず亜樹子の事は「所長」と呼んでいる。


主題歌:Leave all Behind(歌:Wilma-Sidr/ウィルマシドル)
(仮面ライダーアクセルのテーマソングとして、本編でも使用されていた。)



「待っていろ!今俺が追記・修正してやるからな!」




アクセルメモリが……

ない……!!

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最終更新:2025年05月23日 23:47

*1 日数まで即座に言えるあたり、彼の悲しみと憎しみが薄まっていないことがうかがえる

*2 翔太郎は普段から彼女を呼び捨てで呼んでいる為、口調を少し変えている。