仮面ライダーダブルRETURNS 仮面ライダーエターナル

登録日:2011/07/14(木) 01:53:39
更新日:2023/12/31 Sun 08:20:35
所要時間:約 7 分で読めます




『過去』が消えていくなら、俺はせめて『明日』が欲しい。」

「だから足掻き続けてるんだよ!」



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「仮面ライダーダブルRETURNS 仮面ライダーエターナル」とは2011年にVシネマにて公開された仮面ライダーWのスピンオフ作品で、仮面ライダーダブルRETURNSの第2弾。

□概要

仮面ライダー史上初の敵役仮面ライダーが主役のスピンオフ作品である。キャッチコピーは「仮面ライダー史上最大の問題作」
『東映ヒーローMAX』に掲載された小説『Nのはじまり/血と夢』と同じく、『AtoZ』の過去を描く。

現時点で本作で止まっているものの、TV本編でフィリップ復活から消滅までの一年間の間はジョーカーに変身していたという裏設定があり(『W超全集』及び『MOVIE大戦MEGAMAX』の劇場パンフレットに記載)、 左翔太郎役の桐山漣は空白を描く第3弾「仮面ライダーW RETURNS ジョーカー」を作りたいとのことである。
また脚本の三条陸氏も、既にVシネマで『アクセル』『エターナル』、小説で「Z」の回収が行われたためか ジョーカーのVシネマ製作を「最後の宿題」と呼んでいる(W登場ライダーの中で、単独タイトル作品がないのはジョーカーだけである)。
この宿題に手を付ける日はいつか来るのか。

□あらすじ

流出した試作品メモリで暴走する市民を止めるために戦う翔太郎フィリップ達風都の『仮面ライダー』

そんな時、二人は突如超能力を使う美女に襲われる。
その謎の美女から、かつて風都を震撼させた大事件の際、現れた悪魔「大道克己」の名を告げられた翔太郎達は美女をなんとか落ち着かせ、話を聞く。

彼女は語る……悪魔となる前の明日を求めた一人の『仮面ライダー』の物語を―――



□登場人物


大道克己
本作品主人公。不死身の体であるネクロオーバーの持ち主。
本作では自身がネクロオーバーとなった事件や特殊傭兵集団『NEVER』メンバーの収集、ミュージアムとの財団Xの投資争い、そして彼がいかにして風都を震撼させる悪魔になったかが語られた。
彼らNEVERが実戦調整としてゲリラ戦を繰り広げた某所である少女と出会ったことで、大道克己、そしてNEVERの運命が大きく変わることになる。
この物語で「過去は覚えていないが、未来に向かって生きていくことは出来る」という事を語った克己が『ジオウ』客演時には「未来もいつか過去になる」と語っていたのは皮肉である…

「無茶言うなよ…これ以上死ねるかぁ…俺は不死身だ…!俺が生きた証をこの世に刻みつけるその日まで……『永遠』に!」

「お前は忘れるな…何もかも……!」

「お前のヴィレッジより面白いところなんざ、もう本当の地獄くらいしかあるまい?」

「先に行って、遊んでこい」

羽原レイカ
生前は連続強盗犯として凶悪犯収容所に収容。死刑執行日に脱走、銃殺されたところを克己に回収されネクロオーバーとなる。
NEVERになって日が浅いため、他の面々に比べると人間的な情緒がやや豊か。
ハーフパンツで蹴り技主体だったり敵に捕まり拘束、電撃プレイされたりと監督の趣味の入ったエロイシーンが多い。
しかも京水に尻を掴まれた。

「アタシも凄いじゃん……!」

芦原賢
生前はSWATに所属していた特殊工作員(妻子持ち)。犯人との戦闘時に死亡したところを克己に回収されネクロオーバーになる。
今作は(前作に比べたら)とても良く喋る。(それでも他のメンバーに比べると少ない方だが。)特に「GOOD JOB!」サムズアップする場面にはニヤリとした視聴者も多かったのでは?
アクションシーンは流麗の一言。
スナイパーなのにマシンガンを使う。

「幕切れに……いいこともあった……」

堂本剛三
生前は林業従事者で土地開発反対運動をしていたが、賛成派(開発事業者)にリンチに合い死亡。そこを克己に回収されネクロオーバーになる。
杖術主体のアクションは派手で見応えあり。ただそのタフネスぶりからか色々攻撃を食らっている。
数少ないツッコミ役。

「ああもううるさ〜い!京水!お前黙ってろよもう頼むから!」

「おい賢!お前ちったぁなんかしゃべれやぁ!何でそんな落ち着いてんだよ?!」

泉京水
本作の真のヒロイン兼清涼剤。
レイカ?ミーナ?プロフェッサー?ワタシの方がおっぱい大きいわ!!!だってクレジットでは二番目よ!

実は生前はヤクザで、オトメじゃなかったの。
仁義を忘れた仲間に刺されて死んでしまったけど、死の間際に克己ちゃんに「お前は俺の物だ」と告白されて本当の気持ちに気づいたの。「『お前(の死体)は俺の物』って意味だろ」ですって!?言ったわね!お仕置きしなくっちゃ!
中の人はブッ刺されたショックで目覚めたとか言ってるけど、あんなイケメンに告白されて落ちない人なんていないわね。

前作とは違って脚本の段階でオカマだったけど、例によって例の如くアドリブ全開よ。おかげでスタッフはみんな撮影中笑いを堪えるのに大変だったみたいだわ。
脚本では生前からオカマだったけど、撮影では死の間際にカツミちゃんとの出会いで目覚めたわ。
非常にシリアスな本作をマイルドにするムードメーカー。シリアスブレイカー?なんのこと?
相変わらずぶっとびー!なキャラとか。スタッフからもかなり愛されている模様ね。
本作中でレイカと百合女の友情が芽生えたわ。

「いいカラダしてるじゃなぁい……。でも……ワタシの方が、おっぱい大きいわ……ワタシの方がぁ!!おっぱい大きいわ!!!」

「今日はカレーだったの!!モンゴリアンチョップ!!」

「カニばさみ……ニーホールド!!」
「逃げたわね?ナイフ振り回して……刃物はゼッタイダメッ!!!」

「素人はお黙り!!アンタなんかに、克己ちゃんの崇高な目的は分からないわ!!」

「そう変なオッサ……変なオッサン!?言ったわね!!アンタレディに対して最大の侮辱を!!!ムッ↓キィー↑!!!」


「キターッ!!ヒジョ〜に体に染みますね!!」

「長ズボン履きなさい」

「危なーい!止めてぇー!」

「かかってきなさい、かかってきなさい、かかってきなさぁ〜い!!」

「美白ね」

「気を付けて克己ちゃん!こいつ強いわ!特に……縛りがね!嫌いじゃないわ〜ん!」
「逝ッてきまぁぁぁぁす!」

「テメエら…はめやがったな……。仁義はどうしたんだよ…仁義はどうしたんだよ!ああ!?」

「アッ、誰…このイケメン……」
「こんな連中、忘れちまえ。お前は俺のもんだ」
「素敵、アァ……貴方に刺されたかった……ス・テ・」
「キィーッ!ああっ!ヤバい!また人生振り返っちゃってる!ハッ、走馬灯だわ、これ!走馬灯!きっと酵素切れで死んだんだわ!死んでしまう!あ、でもワタシ死んでる!死んでるのに死ぬってどういうこと!? デスとデス、死んでしまうんデース!!」

「勃たなくっちゃ!勃たなっくちゃ!ビンビンに勃たなくっちゃっ!!克己ちゃんと一緒にいるあの素人女じゃ不安よ!全然期待出来ない!!」

「く〜ね〜くね〜くねくね〜〜♪エイッ!く〜ねくね〜くねくね〜〜♪効かないわよっ!」

「ぬ〜るぬる〜ぬるぬる〜♪ぬ〜る〜ぬる〜ぬるぬる〜〜♪来なさ〜い!」

「実を言うと、ワタシ……女に厳しいの」

「今日は、出血大サービス!」
「来なさ〜い!フライング二丁目固め!!エイッ!女には……厳しいのォォォッ!!!」

大道マリア
克己の母親。
交通事故で命を落とした克己をネクロオーバーとして蘇らせた。
財団Xからは正式な投資対象として期待されていたが、最終的に投資対象を決定するプレゼンテーションにてミュージアムのガイアメモリに敗れ、
投資の打ち切りが決定。克己と共に財団Xの前から姿を消した。加頭曰く「競合相手が悪過ぎた」。
以後、NEVERを結成した克己を支えていくのだが、自分と同じネクロオーバーにしか心を開かなくなっていく息子の姿に心を痛めている。
ちなみに中の人はのちの『009ノ1 THE END OF THE BEGINNING』でも死者蘇生兵士を作り出した科学者を演じていたが、人間性が大道マリアとは180度違ったキャラクターであった。

●ミーナ
本作の表向きのヒロイン。
仮面ライダーWを襲い、そして戦場で克己達NEVERと出会った女性。間違っても天のモヂカラを受け継いだサムライではない。
パイロキネシス、サイコキネシス、サイコメトリーと様々な超能力を扱える人物でプロスペクトに重用されているが、当人は解放されたいと願っている。

「違う!克己は地獄から私達を救ってくれたのよ!」

●ドクタープロスペクト
超能力部隊「クオークス」のトップ。
決して新体操しながら大爆発する戦隊のブラックではないし、ヒロシサン!のお父さんでもはぐれ炎神でもない。もちろん斬撃の勇者の父親でもなければサタンゴースの息子でもない。
世界中からクオークス指数の高い人物を拐い、ヴィレッジにて訓練している。能力の低いものを跡形もなく消滅させたりと性格は非道。
アイズのガイアメモリを持っている。このガイアメモリの副作用か、常に目薬をさしている。

「生意気な事を言うね君は」

●アイズ・ドーパント
ドクタープロスペクトが「瞳の記憶」を宿したガイアメモリで変身したドーパント。名前に反して瞼が閉じられたようなデザインであるのが特徴。
大きな目玉を召喚して念力を仕掛けたり、無数に発生させた小さな目玉をぶつけることで攻撃する。
また召喚した大きな目玉で相手の表情や筋肉の動きを観察することで攻撃の先読みもできる。
さらには住民に瞳を植え付けて監視する能力も持ち、この監視用の瞳には恐るべき仕掛けが……
なお初変身のときふよふよ浮いていた目玉、最終決戦では手に持っていた。

加頭 順
財団Xに所属する人物。自身で新技術のテストをする役割を持っている。
なんと仮面ライダーエターナル(レッドフレア)として大道克己の前に現れる。
既にユートピアのメモリを持っているが、この時点ではまだネクロオーバーではない。
今回は、本編にてユートピアの能力以外に様々な力を使えた理由や、ネクロオーバーとなった経緯が明らかになる。
財団Xにとって失ってはいけない存在らしい。 

「馬鹿な!?壊れていたはずだ!」

●ヴィレッジの住民
世界中から誘拐されたクオークス指数の高い人々。全員日本語喋ってるけど。
反抗することを諦めていたが、大道克己達NEVERという「英雄」を得て反旗を翻す。
しかし後の出来事が大道克己の運命を大きく狂わすことに……

左翔太郎
フィリップ
照井亜樹子(旧姓:鳴海)
鳴海探偵事務所のメンバー達。序盤にスイーツ・ドーパントと戦闘し、メモリブレイクに成功。

大道克己の事を、「風都タワーを崩壊させた悪党」「この街を地獄に変えようとした極悪人」と認識しており、彼の事を仮面ライダーとしては認めていなかったことが分かる。(彼の過去を知らない以上仕方ないが)

その後、ミーナから彼についての話を聞き、克己への認識を変えていく・・・。

「“仮面ライダー”に休みなしってところか?」

「すなわち・・・・・・“仮面ライダー”!?」

ちなみに、今回の戦闘では、本編ではありそうでなかった、気絶している側(今回はフィリップ)を襲うという演出がなされ、フィリップはドーパントに食われかけた。

脚本家一般市民
試作品メモリによってスイーツ・ドーパントに変身し、暴れていたが、Wに半分こキックをくらい、倒された。
中の人はまさかの三条陸氏。


以下ネタバレ


















『永遠…エターナル!』

「あの時、俺との運命を感じ、メモリはお前に使われることを拒否したようだな」

メモリと惹き合った克己はエターナルに変身。ユートピアドーパントを下し、遂にヴィレッジの住人を解放する。
しかし、アイズドーパントが住人に仕掛けた瞳には、住人がヴィレッジから出た瞬間、彼らの命を奪うようプログラムされていた。
目の前で次々と倒れていく住人達。しかし、克己の口から零れたのは、狂ったような高笑いだった。

「負けたよドクター。よくこんな残酷な仕打ちを考え付くよ」

「俺としたことが、一瞬忘れちまってたぜ……」

「人は皆……悪魔だということを!」

静かにエターナルへと変身する克己。

「お前の“ヴィレッジ”より面白いところなんざ、もう本当の地獄くらいしかあるまい」
「先に逝って、遊んで来い」

エターナル!マキシマムドライブ!


「さあ、地獄を楽しみな!!」


NEVER達との連携により、アイズドーパントを圧倒。最後はエターナルメモリによるマキシマムドライブ…必殺キック“エターナルレクイエム”でアイズドーパントにトドメを刺す。

「たった今から…お前も“死体”の仲間入りだ!」

プロスペクトの最期を見届け、死神へと覚醒した克己。

「ミュージアムが腰を抜かす様な・・・」

「何か面白い事を考えないとな」

「みんな!俺達のゴールは決まったぞ・・・」

「・・・風都だ!」

ミュージアムの本拠地を潰す為、「ガイアメモリに命運を握られた哀れな箱庭の住民達」を解放するため、そして自らの過去である存在を消す為に、克己はNEVERの4人を引き連れて動き出す。

ここから物語は劇場版へと繋がる――

ミーナはここまで話した上で、倒れてしまう。

「君だけでも生き延びていた事を大道が知っていたら、あるいは・・・・・・!」

「分かってる!克己が悪い人だって・・・。でも、それだけじゃなかった!なかったの!!」

彼女が目を覚ますと、そこは病院で、亜樹子だけがいた。亜樹子曰く、翔太郎とフィリップは「克己達に会いに行った」という

そして、彼女から仮面ライダーエターナル、大道克己の話を聞いた翔太郎とフィリップは、大道克己達NEVERの墓標とも言うべき風都タワー前へと赴く。
運命の悪戯さえ無ければ共に風都を守る仮面ライダーとなっていたであろう男。悲しき悪魔、大道克己に弔いの花束を贈るために……



主題歌:cod-E 〜Eの暗号〜(歌:SOPHIA)










「貴様、超能力兵士だな……どうやら記事作成中に寝落ちしやすいのが弱点のようだな。その点俺たちNEVERはタフだ」

「今日も、早朝の追記修正だ」







またいつか会おう…
エターナル…

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最終更新:2023年12月31日 08:20