ベルナルド・ディオン(牙狼-GARO-)

登録日: 2014/12/30 (火) 22:19:28
更新日:2018/04/01 Sun 17:24:40
所要時間:約 15 分で読めます





フッ、安心しろ。俺を斬っても魔戒騎士の掟に背く事には……ならんぞ!!


ベルナルド・ディオンとは、牙狼シリーズ第5弾・『牙狼-GARO- 炎の刻印』の登場人物。
病床の国王に代わりてヴァリアンテ国を乗っ取り独裁者となった宰相メンドーサに仕える。
声は家中宏氏。

(X)【概要】(X)

第6話『騎士-BLACK KNIGHT-』のラスト、メンドーサのいる禁断の魔導具の間に現れ登場。
第7話『人狼-SORROW BEAST-』でレオン・ルイス黄金騎士ガロの前に現れ、ゼクスの鎧を召還し襲い掛かる。
漆黒の鞘と柄の魔戒剣とXの紋章が刻まれた盾の持ち主で、端正な顔には血の涙にも似た刺青が施されており、時折両の眼が紅く煌めく。
ポニーテール後ろに結わえた、ミッドナイトブルーの長髪も目を引いており、佐々木小次郎みたいな風貌、と言えばイメージが掴みやすいだろう。

かつては魔戒騎士で、レオンの父たるヘルマン・ルイス/絶影騎士ゾロの朋友だったが、とある出来事がきっかけで闇に堕ち暗黒騎士ゼクスを名乗り現在に至る。
不慮の事故で死亡した兵士団長に代わり彼が騎士団の編成および指揮官を務めており、
『試験』を通り抜けた者のみで構成された彼らは、黒き鎧を身に纏うことから『黒の騎士団』と呼ばれるようになる。
しかし、その『試験』は志願者の死亡もやむなし、またそれを通り抜けた者さえもホラーに憑依される、とどうあがいても絶望な状況となる。


(X)【戦闘力】(X)

ボウガンから放たれる矢を素早く斬り落とし、敵の駆る馬の腱を斬り裂くほどの剣技と街を駆け上がるほどの跳躍力の持ち主。

戦闘時には魔戒剣と盾を駆使した戦法を得意とし、
敵の攻撃を受け止めてから間合いを詰めるだけでなく、盾を地面に叩き付ける事で衝撃波を放ち周囲の敵を弾き飛ばす事も可能。

暗黒騎士に堕ちて後は鍔迫り合いの時に正面から蹴り上げ相手を壁に叩き付けるほどの人外さを持つ。
また、ゼクスの鎧を纏った際はガロの鎧を纏ったレオンを圧倒。
牙狼剣を盾ひとつで受け止め、跳躍し装着時間を減らそうとする策を見破り地面に叩き付けて圧倒、
鎧を解除されたレオンの息の根を止めんとした。魔戒法師エマの介入がなければレオンはここで命を落としていただろう。

ヘルマンとサンタ・バルド城で対峙した際は剣を天井に掲げ、
十字架状のオブジェを作り出し叩き付ける芸当を見せた。

左腕は義手となっており、それに仕込まれた針状の刃で不意打ちを狙う事も。


(X)【性格】(X)

生前は、後にレオンの両親となるロベルト(ヘルマンの旧名)とアンナを志を同じくしており、
魔戒騎士の掟を重んじる生真面目な性格であった。
その反面、自由奔放なロベルトをたしなめつつも彼に対する羨望だけでなくコンプレックスまでも募らせていた。

17年前、ロベルトと模擬戦をする際、
「一度、本気でお前と闘(や)り合いたいものだ」と鍔迫り合いをする際、彼に魔戒騎士の掟を破るつもりか、と問われると
「時々、魔戒騎士の掟を破ってみたくなる……どうしようもなく、な」と見据えた事が彼の中でわずかながらに『霧』として残っていたようだ。*1

やがて、ヴァリアンテ国から『魔女とその下僕』として追われる身となった時、
アンナの身に宿った生まれくる命の存在を悟り、自身が「何とかする。この状況じゃそれしかない」と、自ら盾となりロベルトに彼女と共に逃げるように促す。

礼は、次に会った時にだ……

朋友を見送った後、ベルナルドはヴァリアンテの兵士団に立ち向かっていき、そして……

許せ、ロベルト……俺は、いつかこの時が来ることを、知っていた……!!

彼は友のために掟を破り暗黒騎士に堕ちた。
そして、サンタ・バルド城にてかつての友と剣を交える時を静かに待っている。
暗黒騎士に堕ちてからはヘルマン=ロベルトとの決着を求めており、それを邪魔する者は配下でも容赦せず、かつ勝つためにはあらゆる手も使う非情な性格に変貌している。
なお、レオンの太刀筋と連れのヘルマンを見た際、彼をアンナの子である事を見抜いていたようだ。


レオン「なんだ……あの……禍々しいオーラは!?」

(X)【暗黒騎士ゼクス】(X)

ベルナルドが左腕に施された盾に魔戒剣を擦り合わせると紫色の環が放たれて、
剣先を突き出すことで歪な炎を形作ったシンボルが彼の全身を包み込み、ゼクスの鎧を召還し彼の身に纏う。
第6話でヘルマンが酒場で鍛冶屋のジョルディと酒をかわしながら「上から下まで真っ黒だ。巷じゃ『黒騎士』って呼ばれている」と聞いたように、
その姿はまさに『黒騎士』そのもので、レオンが上の台詞で評するほどの邪悪なオーラを放つ。

暗黒騎士となっているためか、鎧の装着時間に制限はない。
ガロおよびゾロの鎧にも似たシルエットからは黒水晶にも似た漆黒の輝きを放ち、魔戒剣も先端と鍔がを思わせる禍々しき意匠となっている。
左腕の盾もまた、円状のものから左腕全体を覆うほど巨大な悪魔の顔を思わせるものへと変化、
先端からは邪気を圧縮し波動弾として放ち、その威力はホラーを寸断する強度を持つエマのワイヤーを断ち切るほど。
瞳の色は怪しく煌めくアメジストにも似た蒼紫。腰部の紋章も(X)

ゾロ同様にホラーを100体送還しているのか、漆黒の魔導馬を召還。
騎乗するだけでなく、右腕にドリルとして装着、高速回転し突貫攻撃を放つこともできる。
魔戒剣もチェーンソー状の斬馬刀に変化。剣先から空間を斬り裂く波動を放ち自身よりも巨大な障害物を操作、魔戒騎士の息の根を止めんと襲い掛かる。

2018年1月11日のアニメ牙狼-VANISHING LINE-の一挙放送+制作スタッフ談話の中で、本作に登場したベルナルド・ディオンが堕ちる前の騎士の称号は「翠瞑(すいめい)騎士ゼクス」、彼の持つ魔導馬の名前は「穿角(センカク)」であることが発表された。
これらの名前は、炎の刻印の放送・制作当時では設定されておらず、VANISHING LINE制作中に決定されたとのこと。
これにより、アニメ牙狼に登場した暗黒騎士の元々の称号は全て判明したことになる。
(他、DIVINE FLAMEに登場したダリオ・モントーヤの黒曜騎士ゼム、VANISHING LINEに登場したナイトの震鳴騎士ボルグ)

メンドーサ「項目の編集は順調のようだな……」

ベルナルド「……駄文がひとつ、追記されたようだ」

メンドーサ「……wiki篭りか?」

ベルナルド「サルベージ職人らしき姿も、あったとの情報だ」

メンドーサ「ならば、すぐ『黒の騎士団』に修正させろ」

ベルナルド「いや……その必要はない。私が書く!

メンドーサ「……好きにしろ」

ベルナルド「フッ……」




















ベルナルド「久しぶりだな……ロベルト」

ヘルマン「ああ……お前にその名で呼ばれると、昔を思い出すね。
で?理由(わけ)は教えてくれるんだろうな?」

ベルナルド「そうだな……すべては……お前と闘うためだ!!


(X)【再会】(X)


そして迎えた第11話『絶影-SHADOW SLASHER-』。
サンタ・バルド城に潜入したレオン、アルフォンソ、そしてヘルマンはベルナルドと遭遇。
ヘルマンはレオンとアルフォンソを先に進ませ、ベルナルドと対峙する。
配下の兵士を自身の障害と斬り裂き、踏み潰すベルナルドの標的はヘルマン…かつて、ロベルトと呼ばれた男のみ。
かつての友と剣を交え、あいさつ代わりの蹴りを喰らいながらも、堕ちた騎士は恍惚とした表情で真剣勝負を求める。
「何かお前……キモくなったな」
今の姿を見て評するヘルマンにお構いなしと、ゼクスの鎧を纏うベルナルド。
しかし、ヘルマンは両の短剣を地に刺し、なぜメンドーサに就いたのかを聞くまで勝負には挑まないと座り込む。

ふざけるな、ロベルト!剣を抜け!!
……と言うと思ったのか?

声を荒げながらも平静を保ち、十字架状のオブジェをヘルマンに叩き付けるが、
平然とする彼はあくまでも『あの日、自分とアンナを逃がした後何があったのか』と問い続けるのだった。
そして、17年前のあの日が語られる……。


(X)【堕ちた騎士】(X)


『魔女とその一味』を捕えよ……その命令に従い魔戒騎士と魔戒法師を捕えんとするヴァリアンテ国の兵士団。
ロベルトとアンナを逃がしたベルナルドは剣を納め、魔女などどこにもいないと説得するものの、異端者の妄言など聞かず知らずと相手は剣を抜く。
魔戒騎士はホラーを狩る者であって、人を裁く者にあらず…『守りし者』の掟に従いながらも果たしてそれは正しいものなのか、と苦悩する。
剣を構え突撃する兵士団の群れを飛び越えんと跳躍するベルナルド。しかし、別の一団がボウガンを構え彼に狙いを定めていた。
放たれた無数の矢を斬り払うものの、すべて斬り払えず右頬、右腿、背中に当たり地にその身を叩き付けられてしまう。

無情にも無数の刃を突き付けられるベルナルド。
誰が魔女に殺された?その様を見た者がいるのか?
その問いかけすらも惑わされまいと傲慢に振る舞う彼らの姿は、まるで手負いの獣の命すら獲物とみなし狩りを愉しむ蛮族にも等しかった。

これほどまで浅はかで、弱き者達よ……
なぜ俺達は命を賭して、守らねばならんのだ……!?

人に対し失望し、盾を叩き付け衝撃波を放ち、兵士団の群れを弾き飛ばして兵士団長の首を左腕で締め上げるベルナルド。
先程の傲慢な姿は何処へやら、標的に命乞いをする様により怒りと憎しみを募らせていくが……

だから守るのよ。
人は弱くて、すぐに誤った道を選んでしまう。
でも人が持つ想いの力は、時に何より強くなって、不可能を可能にしてきたわ。
私達はその想いを信じて、守り続けなくてはならないの。
人にはその価値があるって、そう信じて……

あの日、アンナが彼に告げた言葉が頭をよぎ、彼の中の憎しみが和らいでいく。
だが一瞬の隙を突かれ、左腕を斬り裂かれてしまう。
逆上した兵士団長はベルナルドの右胸を斬り裂くものの、彼は前を見据え魔戒騎士の矜持を貫かんとするが、心の中に生じた『霧』はいまだに晴れなかった。

アンナ……本当に、信じるべきなのか……?

やがて、兵士の一人が別働隊が町の外れに逃げようとした二人組を捕えた、と報告する。
ロベルトとアンナなのか……慟哭の声を放つベルナルドに向かい、先程の仕返しと言わんばかりに兵士団長は胸部に一発、左腿に一発とボウガンの引き金を引く。

死なせてたまるか……あの二人だけは……!この身がどうなろうとも、構わん!

深く息を吐き、傷だらけの騎士は精神を研ぎ澄ます。異端者から放つ殺気に気付き、動きを止める兵士団。

許せ、ロベルト……俺は、いつかこの日が来ることを、知っていた……
大切なものを犠牲にしてまで、守る価値など……!

やがて、手にした剣が光を帯び変化する。漆黒の刀身に三叉の剣先、そしてそれから放つ殺気を見て兵士団長は身を凍らせる。


貴様らにはない!!


……やがて、雨が降る。
物言わぬ骸と化した兵士団に目をくれず、荷車に向かいシーツを暴くベルナルド。そこにいたのはロベルトとアンナではなかった。
しかし、先程の兵士が兵士団長に報告したように、その男女の組は既に虫の息の状態だった。
自分は魔女じゃない……傷だらけの女は息も絶え絶えでベルナルドに告げるが、その言葉を掻き消すかのように矢が彼女の頭を貫いた。
これで俺も階級が……魔女の息の根を止めた、と思い込んだ傷だらけの兵士は、栄光を夢見ながら地獄に堕ちた。

『人を守りし者』だと……?愚かなのは、俺達だ……!

根も葉もない法螺に踊らされ、徒に他者を蹂躙し、無益な血を流し続ける……人とはなんと愚かで、陰我にまみれやすき生き物だろうか……斬るべきはホラーではなく、人ではないか……
路傍に倒れ込み、雨に濡れたまま乾いた笑いを上げるベルナルド。
満身創痍の彼の前に一人の男が現れる……ヴァリアンテ国宰相にして、堕ちた魔戒法師メンドーサだった。
凍てつくようなまなざしで殺戮の場を見つめる彼は冷ややかに言う。

己の欲望のため互いに殺し合う……それが人の真実だ。

魔戒剣を手にするベルナルドよりも早く、メンドーサの杖から炎が放たれる。
それはベルナルドの衣、毛髪、肉、神経、臓物…骨を除くすべての肉体を焼き尽くし……新たな肉体を創り上げる。

そしてその欲望は消えることなく、陰我を生み続けるのもまた真実。
すなわち、ホラーを生み出すに同じこと。
愚かな人間どもの尻拭いを続け、一体何が変わる?
下らぬ掟などに縛られていては、未来永劫この環から逃れられぬ……

失われた左腕を除き、一糸まとわぬ姿となり瑞々しい力を得たベルナルドはどうするのか、とメンドーサに問う。

『人を守る』のではなく、『人を統べる』。
圧倒的な力を持って人間を抑えつけ、導くことでこの連鎖を断ち切る。
掟に縛られし者には考えの及ばぬ事だろうがな。

俺もまた、言われるがまま掟を盲信していたという事か……魔女を信じる人間と、同じように……?

そうだ。だがお前は気がついた……
我が理想を成し遂げるには人だけではなく、誤った道を往く魔戒騎士や法師と戦い粛清せねばならぬ。

魔戒騎士と戦う……そのためには何物にも縛られぬ意志と強さを持つ者が必要だと囁くメンドーサの言葉に、ベルナルドは嗤う。


目の前に漂っていた霧が、ようやく晴れた!!


魔戒騎士と戦い、ロベルトと闘う。
それが『守りし者』としての存在意義を失った、彼の新たな存在意義だった。


(X)【激突】(X)


ロベルト…俺はずっと、お前を倒すことを望んでいたのだ。
俺が求めるものを、すべて持っていたお前をな!
そして今、それが叶う!
俺が闇に堕ちた、そう思うか?違うな!
今の俺は闇どころか、光しか見えぬ!!

お前と闘い倒す……この上ない渇望が果たされると恍惚に浸るベルナルドに対し、沈黙を保っていたヘルマンはついに怒りを爆発させる。

こんの……バッカヤロウがぁ!!

八つ当たりのごとく柱に向け長椅子を片手で投げ飛ばし、ヘルマンは罵詈雑言をぶつける。

お前はどこまでアホなんだ!?アホ!ドアホ!!

すぐにわからせてやる!俺が正しいという事をな!!

うっせぇ!!喋んな!!かぁぁぁーっ、くっそー!!

暗黒騎士に堕ちた友の姿に腹が立ち、ヘルマンは頭を激しくかきむしり迷いを断ち切るかのように床に頭突きする
地割れが起き、衝撃と共に舞い上がる短剣を手にしヘルマンは円を描き、ゾロの鎧を纏う。

俺はもう……てめえをベルナルドとは思わねえ!!

剣と技を互いにぶつける両者。
剣先が岩に突き刺さっても投げ飛ばすヘルマン、それを斬り裂き飛びかかるベルナルド。
絶影騎士の拳が暗黒騎士の兜を捉え、勢いよく身体が壁へと突き飛ばされる。
しかしベルナルドは黒き魔導馬を召還し奇襲、ヘルマンも同じく銀の魔導馬を召還、二人の騎士はサンタ・バルド城狭しと駆け巡る。
鎖鎌状の魔戒剣が飛べばギロチン状の魔戒剣が唸り、空間を裂いたと思えば城の残骸が襲い掛かる。
それを難なくかわすヘルマンに対し、奥の手と言わんばかりにベルナルドは魔導馬を巨大な槍に変化させ右腕に装着、跳躍し高速回転させて飛びかかる。
ヘルマンも負けじと魔導馬から降り、後ろ足の蹄をバネに見立てて魔戒剣を合体させ自身を回転させベルナルドに突貫した。

激突する両者、やがて光が迸り……互いの鎧が解除され、庭園にその身が舞い落ちる。
そろそろやめにしようぜ、と疲労に負け荒い息を立てるヘルマンに対し、笑いながら立ち上がるベルナルド。

そうやって、自由に生きるお前が羨ましかったよ。だが……今は哀れに思うぞ。
騎士の宿命なんぞに、雁字搦めのお前がなあ!
望み通り、終わらせてやる!!

息の根を止めんと走り出すベルナルドに対し、ヘルマンはゾロの剣をブーメランのように重ね投げつける。
紙一重でかわすものの、左頬を殴られるベルナルド。しかし、不敵に微笑んだ彼は左義手を外し、そこに仕込まれた刃で左胸を突き刺す。

きったねぇ……この卑怯者!!

お前は、俺に敗れるのだ!!ロォベルトォォォォォッ!!!

すまんが、そうはいかんぜ。ベルナルド……

勝利を確信するベルナルド。しかし、ヘルマンはそうはいかないと憐れみの瞳で見つめる。
虚空を漂っていたヘルマンの魔戒剣は、ベルナルドの方へと向かい……背中を深々と貫いた。

俺はこれからも、人を守らなくちゃならねぇからな……

友を抱き留めるヘルマン。やがて曇っていた夜空が晴れ、そこから月光が両者を照らしていく。

ロベルト……無事だったのか……?
アンナは、どうした……?

朦朧とする意識の中、堕ちた騎士は17年前の記憶を見る。
その声は闇に堕ちた者ではなく、かつて志を同じくした者によるものであった。

ああ……無事だ。

もし、ベルナルドが真実を知ったなら……アンナが『魔女』として火刑に処されたと知ったらこの世を呪いながら死ぬだろう。
ヘルマンにできることは、彼を安心して死なせてやることだけだった。

そうか……なら、決して離すなよ……

わかってるよ……

ロベルト……頼みがある……俺の……剣を継ぐ者を……探してくれ……

必ず探してやる……お前より強い騎士をな……!

ああ……ロベルト……

礼は次に会った時にだ……


最期の会話を交わした後、ベルナルドは事切れ……その肉体が塵となり跡形もなく消え行く。
魔戒剣もまた、主の死を確かめたかの如く、刀身が折れて……砕け散った。
暗黒騎士に堕ちた者は、鎧と共にその代で潰える……ゼクスの系譜は、今ここで断ち切られたのだ。
妻を、そして友さえも失ったヘルマンの哀しみは、一層深いものとなる。

……アンナに叱られてこい……この、大馬鹿野郎がっ……!!

絶影騎士の声なき慟哭が、サンタ・バルド城の庭園を包み込んでいった……。



(X)【余談】(X)

シリーズでは暗黒騎士キバに次いで二人目の暗黒騎士だが、本編ではゼクスの名は呼ばれず、
スタッフの久保亨氏のtwitterの
「本日の牙狼 炎の刻印は、いよいよヘルマン(絶影騎士ゾロ)VSベルナルド(暗黒騎士ゼクス)の旧友対決です。
 堀内さんと家中さんの胸を打つ戦いをどうぞお見逃しなく!鳥肌立ちます!」
…という文を見てようやく名前が判明するほど。

暗黒騎士キバ以来二人目の暗黒騎士たるベルナルドに視聴者はラスボスとしての期待がかかったが、
上述したように第11話で退場。それを惜しむ視聴者も多いが1年放送のストーリーを2クールに圧縮しただけに第11話の決戦は必見と言えよう。
特に、ヘルマン役の堀内氏もファミリー劇場限定『魔戒指南』でも、「礼は次に会った時にだ」には男同士の友情が込められている、と発言するほど。

魔導馬のドリルVSゾロのドリル対決などのアニメならではの演出にも、ヘルマン役の堀内賢雄氏とベルナルド役の家中氏の熱演にも注目してほしい。


wiki篭り……頼みがある……俺の……項目を編集する者を……探してくれ……

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