登録日:2015/01/04 Sun 21:28:22
更新日:2025/05/07 Wed 18:10:50
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リキッド・ピープルはプログラムによりその能力を変える。
概要
アクア・シューター 水文明 (4) |
クリーチャー:リキッド・ピープル 2000 |
ブロッカー |
よくいる水の「攻撃できるブロッカー」シリーズで、《
シーマイン》や《キング・クラーケン》の仲間だと思ってくれればいい。
だが見ての通り、
中途半端すぎるスペック。
アタッカーが欲しいのならアタッカーを採用すればいいわけで、殿堂入りしているとはいえ《
アクア・ハルカス》を使えばよく、ブロッカーが欲しいにしてもやはりもっと質のいい純ブロッカーを採用すればよい。
進化元にするにも《
アクア・ガード》や《アクア・カスケード》《
アクア・ビークル》などなどライバルが多すぎる。
何より4マナというコストが痛い。
……しかもこいつ、この悪い意味で淡白なスペックで、3回も再録されている。
ベスト・チャレンジャーはともかく、ドリームパック3に再録されたことは当時のデュエマファンを(もちろん悪い意味で)驚かせた。
ちなみに「ベスト・チャレンジャースターターセット」はいわゆる初心者向けの構築済みデッキ。当時のスターターセットはカードパワーが低い=「シンプルで初心者向け」として採用されていたとはいえ、それにしたってである。
おまけに後発のDM-06ではなぜかこいつの下位互換が登場している。
上位互換ならわかるが下位互換て。ちゃんとカードプール確認したんか?
アクア・ライダー 水文明 (4) |
クリーチャー:リキッド・ピープル 2000 |
相手がクリーチャーを召喚するか呪文を唱えた場合、そのターンが終わるまで、このクリーチャーは「ブロッカー」を得る。 |
一応《ピーカプのドライバー》などのブロッカー除去には引っかからない……がパワーは低いし、素でブロッカーじゃないから現環境でも踏み倒しづらい。
何よりこの能力で4マナは当時の環境でも重い。
再三だがなぜ《アクア・シューター》の下位互換を作ってしまったのか。
同型再販
《アクア・シューター》のスペックが酷いのはここまでの通りだが、ある意味それ以上に恐ろしいのが、こいつの同型再販がなぜか三枚もあること。
「攻撃できるブロッカー」はエキスパンションの穴埋めに重宝されたのだろうか?
当時のデュエマ開発陣的には役割を持てるスペックという認識だったのかもしれないが……
テンペスト・キラーホエール 水文明 (4) |
クリーチャー:ゲル・フィッシュ 2000 |
ブロッカー |
初出:DM-08
より種族サポートの少ない
ゲル・フィッシュ。
しかも本家はコモンなのになぜかこいつはアンコモン。
身の程をわきまえよ
マーフォークの王国へ侵入した者は、すぐに彼等の暖かい歓迎を受ける。
パールチェーン・バトラー 水文明 (4) |
クリーチャー:マーフォーク 2000 |
ブロッカー |
初出:DM-10
より種族サポートのs(ry
マーフォークでの登場。
ナーガの進化元あたりが就職先……と言いたいところだが低コストマーフォークはそれなりにいるのでやっぱり厳しい。
やっぱ4マナはダメだって!
鬼羅丸とシャングリラの戦いによってゼニスが消滅して1万年。世界は、「神の使徒」を名乗るオラクルたちが支配していた。
舞踏のシンリ マクイル 無色 (4) |
クリーチャー:オラクル 2000 |
ブロッカー |
初出:DMD-10
教団の信徒として登場した無色ブロッカー。
とうとうDMDの時代にまで出て来てしまった。
他の同族とは違い「無色では最軽量」という明確なメリットを持つが、だからと言ってこんなスペックのカードを採用したいか……という、ある意味一番つらい部分と向き合わなければならなくなってしまった。
一応《
神託のメシア 鑑真》の能力をフル活用する際に7コストのオルタナティブや弥勒と合わせるという手段もなくはない。
「だったら鑑真よりアシッドだしてオルタナティブと弥勒を両方出せばよくね?」は禁句。
使われない最大の原因
……そして時代は流れ、《アクア・シューター》に完全なるとどめが刺される。
アクア・タクティクス ニ段階防御、準備完了! ---アクア・スーパーエメラル
アクア・スーパーエメラル 水文明 (3) |
クリーチャー:リキッド・ピープル 2000 |
ブロッカー |
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札を1枚裏向きにして、新しいシールドとしてシールドゾーンに加えてもよい。そうした場合、自分のシールドを1枚選び、手札に戻す。ただし、その「S・トリガー」は使えない。 |
初出はDM-26。
・パワーは同じ
・攻撃できるブロッカーであることも同じ
・コストは1軽い
・まさかの《エメラル》効果内蔵
見ての通り、全てにおいて《アクア・シューター》の完全上位互換。
さらに名前を見ればわかるが、このカードは《アクア・シューター》の意図的な上位互換……つまり「リメイクカード」として生まれたのではなく、殿堂入りしてしまった《エメラル》のリメイクカード。しかも下位互換としてのリメイクである。
当時サイバーよりリキッド・ピープルが弱かったので《エメラル》から種族を変更され、ついでにコストを1増やして生まれたのがこいつなのだ。
なのに《アクア・シューター》より軽く強くデザインされてしまい、元からほぼ無かった《アクア・シューター》のお株を今度こそ根こそぎ奪う事になってしまった。
……デュエマ開発陣もとうとう「攻撃できるブロッカーで4マナ2000は不当だ」と気づいたのだろう。
実際《アクア・スーパーエメラル》は決して弱くないカードだが、こいつからパワーを下げてブロッカーも無くした代わりにコストが「1」だけ軽くなった《エメラル》の方が強い、と評価するプレイヤーは多いだろう。
デュエマにおいてそれぐらいコストの軽さは偉大で、1000程度のパワーやブロッカーという能力よりも優先されるのだ。
《アクア・スーパーエメラル》でこれなのだから、4マナでブロッカー以外に能力を持たない《アクア・シューター(とその他同型カード達)》に昔も今も居場所がないのは残酷ながら当然と言える。
彼らの悲劇と引き換えに、これからのデュエルマスターズのクリーチャーカード、及び環境がより一層洗練されることを願うばかりである……。
DMD-10の《舞踏のシンリ マクイル》はどうなんだって? 知らん!
……なお、現状のリキッド・ピープルは
ドラゴン・サーガでのフィーチャーが激しい今ノリに乗っており、上記のスーパーエメラルは元祖エメラルよりも活躍できるかも知れなかったりする。
しかもそのドラゴン・サーガで再録され
限定戦での採用率は高め。
見てな。今度はもっとワクワクするフォーメーションを作ってやる。負けてもくじけないのも、弱さの特権なのさ。 ---アクア・メディアクリエイター
コスト論とブロッカー以外準バニラだった点が問題だっただけで、「攻撃できるブロッカー」というコンセプト自体は今でも悪いものではない。
その能力を引き継ぐスーパーエメラルが殿堂入りになれば《アクア・シューター》達も報われるかもしれない。
BASICデッキにて収録されており、初期から入手可能。
スペック的にはTCG版から変更点はなく、リキッド・ピープルのブロッカーとしては1コストで進化元にも使いやすい同デッキ収録の《アクア・ガード》が優先されるのでやっぱり使われない。
- 腕や頭の意匠がエイリアンっぽい -- 名無しさん (2015-01-04 23:42:25)
- タップせずアタックできるならブロッカー持ちで殴れるというのはメリットになり得た(それでもコストが重過ぎる)けど殴るのに使うとブロッカーとして機能しないっていうのがもうね、いいとこ取りができてなくてただただコスト不相応にパワーが低くて出したとてなんのアドバンテージにもならないという -- 名無しさん (2025-05-07 09:57:13)
- 場に出た時点で仕事終了~みたいなカードにおまけとして付くなら殴れるブロッカーも悪くない それだけの準バニラはちょっとね -- 名無しさん (2025-05-07 18:10:50)
最終更新:2025年05月07日 18:10