黒神龍ギランド

登録日:2015/02/14 Sat 14:34:15
更新日:2024/10/05 Sat 12:50:31
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その鱗が落ちた場所は永遠に呪われる。




概要

行き場を無くした幾千幾万の恨みと憎しみと怨念。
負の思念は連なり寄り添い、竜の姿を形取る。

黒神龍ギランドとは、デュエル・マスターズのクリーチャー。

DM-08「闘魂編 第3弾 超神龍の復活(インビンシブル・レジェンド)」にて初収録。レアリティはコモン。他にも

■DMC-19「ザキラ龍武(ザキラドラゴン・コマンダー)デッキ」
■DMC-27「コロコロ・ドリーム・パック」
■DMC-55「コロコロ・レジェンド・7」
■DMX-10「デッキビルダー鬼DX キラリ!レオ編」

などでも再録された。プロモーション・カードにもなっている。

DM-08のコモンドラゴンサイクルの一枚。
闇文明の低レアリティドラゴンの代表格であり、初心者から上級者にまで広く知れ渡っている。

スペック

負の思念で作られた仮初の体も、進化するにはうってつけだった。

黒神龍ギランド C 闇文明 (4)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 6000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、このクリーチャーを破壊する。

まず、ギランドはサイズの大きさが魅力的。

4コストでありながら、パワーは6000という大きさ。
種族もドラゴン・ゾンビと優秀で、W・ブレイカーも所持しており攻撃力も十分。
ドラゴンの中ではコストが軽い方なので、アタッカーだけでは無く進化元としての運用も十分にできる。
進化ドラゴンの進化元にはもちろん、《暗黒王デス・フェニックス》などを初めとする進化フェニックスの進化元としても並べやすい。

それでありながら、レアリティはコモン。
複数枚の入手が容易であり、資産の少ない小学生デュエリストでも使いやすかった。
再録も数回されているため、入手難易度も登場当時からあまり向上していない。
カード枠デザイン変更以降は、再録機会が少なくなってきてはいるが、それでも中古市場には多くの枚数が流れているため問題はないだろう。

しかし、このような高スペックが低レアリティのこのカードに無条件で与えられるはずが無い。

ギランドは、バトルで勝とうが負けようが墓地に送り込まれてしまう。
つまり逆スレイヤー持ちであり、高確率で自壊してしまうのだ。
序盤に出てくる小型クリーチャー連中(特にブロッカー)にも高確率で相打ちに持ち込まれるため、短命である。

だが、逆スレイヤーはむしろメリットにすらなってしまう。
忘れてはならない、ギランドは墓地利用を得意とする闇文明のクリーチャー。
この自壊能力を生かす方法は多いし、種族もドラゴンなので多様なサポートを受けられる。
黒神龍グールジェネレイド》や《ダーク・ルピア》などとはよく組み合わせられる。

このような「安い・軽い・強い」を実現した高スペックから、ギランドは登場当時から広く使われてきた。

低いコストに反して高いパワーや攻撃力。
それに伴うデメリットも、闇文明の特性を生かせばメリットとして生かせる。
新規カードによる強化が見込みやすいドラゴンという種族や、インフレに耐えきれるパワー設定であることで未来への不安も少ない。

初心者から上級者までの幅広い層にこれからも愛されていくカードと言える。

相性の良いカード

黒神龍グールジェネレイド SR 闇文明 (7)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 6000
自分の《黒神龍グールジェネレイド》以外のドラゴンが破壊された時、このクリーチャーが自分の墓地にあれば、このクリーチャーをバトルゾーンに戻してもよい。
W・ブレイカー

短命と引き替えに強大な力を得たギランドだったが、仲間達がその死をさらに強大な力としてくれた。

墓地利用を好むデュエリストなら誰でも知っているグールジェネレイド。

破壊されやすいギランドの特性を生かせば、墓地からグールジェネレイドをリアニメイトできる。
ギランドで攻撃を仕掛けながらも、墓地のグールジェネレイドを見せつけることで、相手はギランドを狙いにくくもなる。

下記のダーク・ルピアと組み合わせれば、相手へのダメージは大きい。

ダーク・ルピア P(C) 闇文明 (3)
クリーチャー:ファイアー・バード 1000
自分のドラゴンが破壊された時、相手のクリーチャーを1体破壊してもよい。


自分のドラゴンが破壊されれば、相手のクリーチャーを破壊するという能力を持っている。
ギランドの逆スレイヤーと組み合わせれば、ギランドが破壊される際に相手のクリーチャーも巻き添えに出来る。

もっともダーク・ルピア自身が除去の対象になりやすいが、逆に言えばダーク・ルピアをドラゴンの囮になれるとも言える。

関連カード

裏切の悪魔龍 ウラギランド C 闇文明 (4)
クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン 6000
このクリーチャーがバトルに勝った時、自分のクリーチャーを1体破壊する。
W・ブレイカー

DMR-13でデーモン・コマンド・ドラゴンとして転生したギランド。

スペックはギランドと似ているが、逆スレイヤーが異なる。
ウラギランドはバトル勝利時に自分の好きなクリーチャーを破壊するという効果となっている。
そのため、意外と使い勝手はだいぶ異なってくる。

ドラゴンプッシュのDSシリーズでギランドが再録されなかったのは、コイツが代役を任されたという面もあるのだろうか。
確かに、DSシリーズはドラゴン・ゾンビよりはコマンド・ドラゴン系列推しだったこともあるのだろうが。

豚魔槍 ブータン UC 闇文明 (4)
エグザイル・クリーチャー:アウトレイジMAX 6000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルに勝った時、このクリーチャーを破壊する。
ドロン・ゴー:このクリーチャーが破壊された時、名前に《魔槍》とあるエグザイル・クリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
自分の他の、名前に《魔槍》とあるエグザイル・クリーチャーをバトルゾーンに出すことはできない。

DMR-09で登場したアウトレイジMAXのエグザイルクリーチャー。

ドロン・ゴーの追加されたギランドというべきスペック。
逆スレイヤーとドロン・ゴーの性質が上手く組み合わさっており、ドロン・ゴーしやすい。

種族は異なるが、アウトレイジも墓地利用に優れている。

デュエル・マスターズ プレイス

ドラゴンがプッシュされたDMPP-02 第2弾「伝説の再誕 -RETURN OF LEGENDS-」に収録。
性能面では変化がないが、レアリティがアンコモンに昇格となった。まあ結局はアンコモンなので入手難易度が高くなった訳ではないが…。

本家と変わった点は特になく、基本的な使い方や戦法も変わることはないだろう。
ただし、プレイスでは味方のドラゴンの破壊に関する効果を持つようになった《神滅竜騎ガルザーク》や墓地のドラゴンを探索で回収できる《黒神龍ゾルヴェール》が存在。
これらのカードと組み合わせることで、凶悪な性能を発揮するようになっている。

補足

  • フレーバーテキストから察するに、ギランドは負の思念が集まって作られた存在であることが読み取れる。様々な負の思念の形が、竜の姿を形取っているようだ。
    DMC-55のフレーバーテキストでは、その姿は仮初の物だとか。
    DMX-10のフレーバーテキストでは、短命と引き換えに強大な力を得ていることが記載されている。

  • イラストレーターによると、元々死体の骨の集合体なので死ぬも何もないと言われている。
    目覚めると大地が揺らぎ、呼び出そうとすると大地は崩れ落ちるらしい。
    ひとたび放たれると死者の思念であるギランドを滅ぼすことは叶わないようで、地の底に沈んでも再び集ってくるとのこと。
    イラストの構図は、能力を反映して「召喚してもすぐ天井崩れて死んでしまう」みたいな絵にしたようだ。




誤字・脱字で作られた間違いの項目も、追記・修正するにはうってつけだった。

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最終更新:2024年10月05日 12:50