暗黒王デス・フェニックス

登録日:2022/05/17 Tue 16:55:40
更新日:2024/04/05 Fri 18:41:36
所要時間:約 24 分で読めます


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DM DM-12 SR だいたいこいつのせい とうとう出来た項目 エターナル・ボルテックス クリーチャー ザキラ シールド焼却 スーパーレア デスフェニ デスフェニ←デストロイフェニックスガイではない デュエマ デュエル・マスターズ デュエル・マスターズ プレイス ハンデス フェニックス ヘヴィ・デス・メタル ボルテックス ラスボス ロックマンエグゼ ロックマンエグゼ5 五体の王 五大王 仙界 全ての元凶 全ての元凶の元凶 圧政 墓地進化V 多色 多色クリーチャー 小野寺悠貴 暗黒凰ゼロ・フェニックス 暗黒王 暗黒王デス・フェニックス 暗黒皇グレイテスト・シーザー 暗黒破壊神デス・フェニックス 暴君 火文明 火文明のクリーチャー 独裁者 破壊神 破壊龍神 神滅竜騎ガルザーク 聖拳編 背景ストーリーのラスボス 進化V 進化クリーチャー 闇文明 闇文明のクリーチャー 魔封魂の融合





暗黒王は、その業火で世界を包み込み、


憎悪と怒りに満ちた世界へ変えようとしていた。





《暗黒王デス・フェニックス》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-12「聖拳編 第3弾 魔封魂の融合(エターナル・ボルテックス)」に収録された一枚であり、五体の王の一角として登場した。


【概要】

赤紫の翼で彩られた妖艶なる
二体のクリーチャーを進化元として召喚する新たな進化進化V(ボルテックス)を携えて登場したクリーチャーであり、同時に《太陽王ソウル・フェニックス》と並んで初の種族フェニックスが実装されたカードでもある。

アニメ漫画では、シリーズを代表する悪役のザキラが物語の最終盤に召喚するという実質的なラスボスとして登場した他、劇場版でもボスキャラクターが切り札の一枚として扱っており、人気が高くデュエル・マスターズも中でも特に知名度が高い一枚となっている。
それ故か転生体などの派生カード等も度々登場している。
また、背景ストーリーにおいてはこのクリーチャーの存在が大きな影響を残しており…。

略称兼愛称はデスフェニ
別のカードゲーム著名な壊れカードがちょうど同じ略称で、検索するとあちらについて記載されたサイトの方が先にヒットするため、デュエル・マスターズのデスフェニについて略称で調べる際は検索ワードに「暗黒王」「デュエマ」も入れる事を推奨する。
こっちのデスフェニの方がずっと先発なのに


【解説】

暗黒王デス・フェニックス SR 闇/火文明 (4)
進化クリーチャー:フェニックス 9000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化V―自分のドラゴン・ゾンビ1体とファイアー・バード1体を重ねた上に置く。
W・ブレイカー
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに自身の墓地に置く。
このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、相手は自身の手札をすべて捨てる。

上述の通り進化Vで召喚され、《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》と同じシールド焼却効果と、バトルゾーンから離れた際にオールハンデスする効果を持つ。

デス・フェニックス自体が4マナと軽いコストであり、進化元のやや重いドラゴン・ゾンビももう一体の進化元であるファイアー・バードによりコストを軽減できるためあまり苦にならない。
シールド焼却は原点同様にやはり強力で、しかもこちらは進化クリーチャーなので召喚酔いする事なく即座にシールドを焼くことが可能。
オールハンデス効果については発動の条件が「破壊された時」ではなく「バトルゾーンを離れた時」という緩さのため、相手に除去を躊躇わせ実質的な破壊耐性としても機能する…が、相手が手札消費の激しいデッキだった場合はあまり刺さらないので過信は禁物。

プレイス

暗黒王デス・フェニックス SR 闇/火文明 (4)
進化クリーチャー:フェニックス 9000
進化V―自分のドラゴン1体とファイアー・バード1体
W・ブレイカー
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに自身の墓地に置く。
バトルゾーンを離れた時、相手は自身の手札をすべて捨てる。
自分のターン開始時、このクリーチャーが墓地にあり、バトルゾーンに自分のドラゴンとファイアー・バードがあれば、このクリーチャーを手札に戻す。

主な変更点として、進化素材だったドラゴン・ゾンビがドラゴンへに変わり、自ターンの始めにバトルゾーンにドラゴンとファイアー・バードがいてかつ自身が墓地にいれば手札に戻ってくる効果が新たに加わった。
進化素材が緩和された事でTCG版以上に出しやすくなった他、再利用が容易になった追加効果によって相手からのハンデスに強くなっている。


転生版


世界に終わりなき暗黒を。

神の恩寵を受けた忌々しき超聖竜を葬り去るべく、暗黒凰は、決戦の地にて宿敵を待つ。


*1
TCG版
暗黒凰ゼロ・フェニックス SR 闇/火文明 (7)
進化クリーチャー:フェニックス 11000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化V-自分の闇のクリーチャー1体と火のクリーチャー1体を重ねた上に置く。
W・ブレイカー
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに墓地に置く。
このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、相手は自分自身の手札を2枚選んで捨てる。その後、相手のマナゾーンからカードを2枚まで選び、持ち主の墓地に置いてもよい。

プレイス版
暗黒凰ゼロ・フェニックス SR 闇/火文明 (7)
進化クリーチャー:フェニックス 11000
進化V-自分の闇のクリーチャー1体と火のクリーチャー1体
W・ブレイカー
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに墓地に置く。
バトルゾーンを離れた時、相手の手札をランダムに2枚捨てさせる。(2021年11月25日メンテナンス後変更)
自分のターン開始時、このクリーチャーが自分の墓地にあり、バトルゾーンに自分の闇のクリーチャーと火のクリーチャーがあれば、このクリーチャーをバトルゾーンに出してもよい。

DM-27「極神編 第4弾 完全極神(パーフェクト・ヘヴン)」に収録されたスーパーレアの一枚で、闇文明の秘術により復活したデス・フェニックスの転生体。
不死鳥の身体は人型に変貌し、デス・フェニックスだった頭部(らしき殻)が胸に移動している。これはイラストを手掛けたhippo氏によると「デスフェニックスの頭部分から脱皮したように頭が生えて人型に…」というイメージらしい。
両腕にはガルザークに突き刺さっていたを彷彿とさせる三叉のを生やしている。
デス・フェニックスに倣って略すならこちらはゼロフェニだろう。

地味にパワーが転生前から2000上がっており、コストは重くなったものの代わりに素材指定が火・闇のクリーチャーと緩くなったおかげで召喚しやすくなっている。
召喚酔いする事なく速攻でシールド焼却に持って行ける利便性はそのままに、除去された際の効果はオールハンデスから相手による2枚セルフハンデスと《超竜バジュラ》を彷彿とさせる2枚ランデスに置き換わった。
ハンデスの威力こそ減ってしまったものの、ランデスが加わった事で手札消費に関わらず効果を発揮できるようになった。

プレイス版では、火・闇のクリーチャーがバトルゾーンにいた場合ノーコストでリアニメイト出来る効果が新たに追加。これにより最速3ターンでの召喚が可能となった。
ハンデス&ランデス効果については登場当初はTCG版と同じ仕様だったものの、上述の効果の関係上早めに出して自爆させることで相手をハメることが可能になってしまった。
最速3ターン目に2ハンデス&2ランデスという現代の紙のデュエマでも十分凶悪なハメ技がプレイスで大暴れしないはずもなく、実装から127日後のメンテナンスでランデス能力が削除されてしまいハンデス効果のみとなった。



ザキラを代表する二大切り札、ヘヴィ・デス・メタルとデス・フェニックス。

それが、今ひとつの戦略として蘇る!!

*2

暗黒破壊神デス・フェニックス P /文明 (4)
進化クリーチャー:ゴッド/フェニックス 9000+
■墓地進化V:闇または火のクリーチャーを2体墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつ出す。
■パワード・ブレイカー
■トライ・G・リンク:《龍神ヘヴィ》の右横または《龍神メタル》の左横、またはその間(バトルゾーンに自分の指定ゴッドがあれば、このカードをリンクしてもよい)
■メテオバーン:このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下に重ねたカードを1枚、墓地に置いてもよい。そうしたら、《龍神ヘヴィ》または《龍神メタル》を1体自分の墓地から出す。

DMEX-16 「20周年超感謝メモリアルパック 技の章 英雄戦略パーフェクト20」に収録された一枚で、あのヘヴィ・デス・メタルの中核を成し、同じく「デス」の名を冠する破壊神デスとして登場した新たなるデス・フェニックス。某漫画ではない。
姿形はゼロ・フェニックスほど大きく変わっておらず、ヘヴィ・メタルに繋がる羽が新たに生えた事くらい。
破壊神デス特有の赤と青の光球はガルザークが制御しているのか、翼の付け根にある両手を力強く開いている様子が確認できる。他にも今まで見えなかった首元まで生やして咆哮を上げているなど、デスフェニ史上最もガルザークが活発そうである。
かつての肩書きが「神滅」竜騎であった事を考えると、暗黒破壊「神」となった本体のデスフェニに反発しているのだろうか?

破壊神となった事で種族にゴッドが加わりゴッド/フェニックスに。某太陽神ではない
HDM自体が元々「不死鳥から成り上がった」である事を考えると、なかなか感慨深い変化である。
コストはデスフェニのまま据え置きとなり、従来の最も軽かったデスペラードを更新して破壊神デス史上最軽量のコストを樹立。
更には召喚方法が墓地進化Vに変わった事で、破壊神デスとしてもデスフェニとしても格段に召喚しやすくなった。
メテオバーンでヘヴィかメタルを蘇生できるが、従来のデスやデスペラードと異なりG・リンク時特有の効果といったものが暗黒破壊神自身にはないため、トライ・G・リンクまで持っていくうま味は薄い。
ド派手な効果で一気に制圧してきたこれまでのH・D・Mとは異なり、状況に応じてヘヴィかメタルを早期に場に出してG・リンクを活用しつつ、彼らがそれぞれ宿している効果で阻害しながら殴っていく小回りの利いた戦法が主である。

何気に邪神MRC以来11年ぶりの進化ゴッドであり、かつ《火之鳥カイザー・アイニー》以来10年ぶりかつ二体目の墓地進化Vでもある。



デス・フェニックスとアポロヌス・ドラゲリオン。

時代を超えて、二人の王が手を組んだ。

*3

暗黒神星アポロデス・フェニックス SR 闇/火文明 (7)
進化クリーチャー:フェニックス/アーマード・ドラゴン/ドラゴン・ゾンビ 15000
デッキ進化GV:このクリーチャーを、自分の山札の上から3枚の上に重ねつつ出す。(山札のカードは、裏向きのまま、見ないで下に重ねる)
T・ブレイカー
メテオバーン:このクリーチャーが攻撃するとき、このクリーチャーの下にあるカードを好きな枚数墓地に置いてもよい。このターン、こうして墓地に置いたカード1枚につき、相手のクリーチャー全てのパワーを-4000する。
相手がこのクリーチャーを選んだ時、相手のシールドを2つ選び、相手はそれを墓地に置く。

DM22-EX2「ヒーローズ・ダークサイド・パック 闇のキリフダたち」に収録されたスーパーレアの一枚で、今度は同じくザキラにしてフェニックスの《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》と合体した。
容姿はアポロヌスをベースにデスフェニの要素を加えてアレンジしたものとなっていて、2体の不死鳥が融合した事でより禍々しくなった。

デッキ進化GVという独自の進化形態を取っているので、場や墓地の貴重なリソースを消費する事なく、更にクリーチャーか呪文かも問わずに山札の上のカード3枚から進化できる。
メテオバーンでは《超神星 DEATH・ドラゲリオン》由来の効果によって、相手クリーチャー全員に最大12000もの強烈なパワー低下をお見舞いできるため、複数除去としてはかなり凶悪である。
しかも、相手から選ばれればデスフェニ由来のシールド焼却で2枚も焼いてくれるため、疑似的なアンタッチャブル耐性も搭載している。

ちなみに、上の『~時代を超えて、二人の王が手を組んだ。』という文は2015年発売のマスターズ・クロニクル・パックに収録された《ダーク・ルピア》のフレーバーテキスト。
二大フェニックスの共闘を予感させるロマンティックな一文だったが、まさか八年後に合体として実現するとは当時のユーザーも思わなかっただろう。


【関連カード】

神滅竜騎ガルザーク P(SR) 闇/火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ドラゴン・ゾンビ 6000+
バトルゾーンに自分の他のドラゴンがあれば、このクリーチャーは「パワーアタッカー+6000」と「T・ブレイカー」を得る。
W・ブレイカー
このクリーチャーは攻撃されない。

何故かデス・フェニックスに取り込まれており、胸と翼の付け根に頭と拘束された両腕が確認できる。
如何なる理由でデス・フェニックスの一部となっていたのか長らく不明だったが、プレイス版の補足によると、封じられた力を取り戻すために《神滅翔天ザーク・ゼヴォル》の導きで《憎悪と怒りの獄門》へと向かい、デス・フェニックスに真の力を取り戻してもらったものの実際は利用されていたに過ぎず、ザーク・ゼヴォルと共に生贄(進化Vの素材)にされてしまったようだ。

詳細は個別項目を参照。

龍神ヘヴィ P 闇文明 (5)
クリーチャー:ゴッド/ドラゴン・ゾンビ 5000+
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャー1体を破壊してもよい。そうした時、カードを1枚引き相手は自分自身のクリーチャー1体を破壊する。
■G・リンク《破壊神デス》または《龍神メタル》の左横
■このクリーチャーがリンクしている時、相手クリーチャーは可能であればこのクリーチャーを攻撃する。

破壊神デス P 文明 (10)
クリーチャー:ゴッド 11000+
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■トライ・G・リンク《龍神ヘヴィ》の右横または《龍神メタル》の左横、またはその間
■このクリーチャーは、《龍神ヘヴィ》と《龍神メタル》の2体とリンクした時、相手のゴッド以外のクリーチャーをすべて破壊する。
■このクリーチャーは、《龍神ヘヴィ》と《龍神メタル》の2体とリンクしている時「ワールド・ブレイカー」を得、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)

龍神メタル P 火文明 (7)
クリーチャー:ゴッド/アーマード・ドラゴン 7000+
■W・ブレイカー
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクロスギア1枚か、相手のマナゾーンにあるカードを1枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。
■G・リンク《龍神ヘヴィ》または《破壊神デス》の右横
■このクリーチャーは、リンクしている時「T・ブレイカー」を得る。
■このクリーチャー、《龍神ヘヴィ》、《破壊神デス》の3体がリンクしていて《破壊神デス》がバトルゾーンを離れた時、このクリーチャーを《龍神ヘヴィ》とリンクしてもよい。

デス・フェニックスと並ぶザキラの切り札。
デスフェニと同じく火・闇の文明である点、種族もまた素材であるガルザークと同じアーマード・ドラゴンドラゴン・ゾンビを宿している点などから、デス・フェニックスとの類似性が垣間見える。
デュエル・マスターズ プレイス』では実際に両者の繋がりが描かれており…(後述)。

詳細は個別項目を参照。

暗黒皇グレイテスト・シーザー SR 闇/火文明 (6)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ドラゴン・ゾンビ/ナイト 13000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化V-自分のナイト・クリーチャーまたはドラゴンのいずれか2体を重ねた上に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、自分の墓地にある闇または火の呪文を、コストの合計が7以下になるように好きな枚数選び、コストを支払わずに唱えてもよい。その後、その呪文を好きな順序で自分の山札の一番下に置く。
T・ブレイカー

ゼロ・フェニックスに続いて登場した第三の暗黒王。ただし読み方は「あんこくおう」ではなく「ダークカイザー」となっている。
その暗黒王に酷似した肩書きや生贄となったガルザークに似た意匠の装備を纏っている点、HDM同様にガルザークと同じ種族を兼ね備えている点などから、長年デスフェニとの関連性が指摘されていたのだが…。

詳細は個別項目を参照。

ディダノス <デスフェニ.Star> VR 闇/自然文明 (5)
スター進化クリーチャー:ジャイアント・ドラゴン/フェニックス/レクスターズ 11000
スター進化:レクスターズ、闇のクリーチャー、または自然のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
W・ブレイカー
相手のターン中に、相手がカードを自身のシールドゾーンに置く時、かわりにマナゾーンに置く。
このカードがバトルゾーンから墓地に置かれた時、相手は自身の手札をすべて捨てる。

《大樹王 ギガンディダノス》に力を貸した暗黒王のレクスターズ。何気に「デスフェニ」の略称が初めてカード名に採用されたクリーチャーでもある。
王来篇第1弾で先行登場した龍炎鳳のレクスターズ、直後の第2弾で参戦した英霊王・蛇魂王・聖獣王のレクスターズらから遅れて第4弾でようやく登場した。
太陽王?王来MAXで鬼レクスターズとして登場したよ
デスフェニ特有の場を離れた際のオールハンデス効果がキッチリ反映されている。


【背景ストーリーでの活躍】

背景ストーリーにおいてはラスボスを3回(プレイス版の展開も含めるなら実質4回)も務めた事があるという長いデュエマ史でも唯一の経歴を持つ特異なクリーチャー。
以下、時系列に沿ってその活躍を追っていく。

聖拳編

ラスボス1回目

神滅竜騎ガルザーク》を生贄として利用し、自然文明の秘境である仙界より他の五王と共に復活する。
目覚めて早々、自分たちが不在の間に支配階級となっていたクリーチャー達を処罰していき、敵対文明が結束したレインボー獣すらも返り討ちにして恐怖政治を敷いていく。

そんな中、存在し得ない第六の王《龍炎鳳エターナル・フェニックス》が仙界より突如として出現。
その存在を知ったデス・フェニックスは他の五王と同様に仙界へと舞い戻るが、自身と太陽王を除いた三王が龍炎鳳の放つの一撃により焼き尽くされてしまう。
それでもソウル・フェニックスと共に龍炎鳳に挑み、世界が揺れ動くほどの戦いを1週間にも渡って繰り広げるが、最終的には敵わず世界から姿を消した。

プレイス版で明かされた描写によると「世界を破滅に導く暗黒王の饗宴」「暗黒王は、その業火で世界を包み込み、憎悪と怒りに満ちた世界へ変えようとしていた」等々とにかく破壊の限りを尽くして世界を負の情で覆わんとする、王の中でも極めて残忍で邪悪なクリーチャーだった模様。

極神編

ラスボス2回目

聖拳編から1万年以上が経過した時代。
悪魔神バロム》を《バロム・エンペラー》として復活させる等してゴッドに攻勢を掛ける闇文明だったが、強力無比なゴッドである《超絶究極神ゼンアク》の誕生により形成は逆転し、次々と敗れ去ってしまう。
追い詰められた闇文明はバロムを蘇らせた秘術により、かつて世界を震撼させた《暗黒王デス・フェニックス》を《暗黒凰ゼロ・フェニックス》として蘇らせた。

再び降臨したゼロ・フェニックスは世界に終わりなき暗黒をもたらすため、《ボルメテウス・武者・ドラゴン》と《龍聖霊ウルフェウス》が融合した《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》を相手に最後の戦いを繰り広げる。
二体の死闘は神々さえも超越した凄まじいものだったが、最期には両者共倒れという形で終結。
荒れ果てた世界は最後に現われたゴッド・五元神の手で再生される事になる。

あの闇文明の象徴的存在であるバロムと並んで頼られており、後世では強大な存在として伝えられている様子。
信仰対象としてかバロム型の台座が彫られたり、極神編以前の転生編でもドルバロムとして一度復活する等しているバロムと比べると少しの間恐怖政治を敷いて退場したデスフェニは少々エピソードが弱い気もするが、200万年以上の時間経過がそうさせたのだろうか。
また、ゼロフェニに倒されたと思われるゴッドは前章の不死鳥編に登場した惑星型フェニックスの残党を駆逐しており、そんなゴッドが物語の主流だった極神編のラスボスを不死鳥型フェニックスであるゼロフェニが飾るというのだから何とも皮肉な話である。

なおプレイス版では相打ちではなく、ボルフェウス・ヘヴンの勝利で終幕している。

極神編~戦国編

DM22-EX2「デュエル・マスターズTCG ヒーローズ・ダークサイド・パック~闇のキリフダたち~」で明かされたゼロ・フェニックスのその後。
超獣世界の歴史についてまとめたミスティ・レポートの第十九章『邪眼一族について』の中で触れられている。

暗黒凰としての死後は煉獄へと送られたらしく、そこで《仙界一の天才 ミロク》が手掛けた魔銃「マッド・ロック・チェスター」に魅入り、不死と破壊のイデアで煉獄に飲み込んでしまう。
そんな魔銃を手に入れようとしたナイトの一人《キング・ロマノフ》は煉獄へと趣き、結果として念願の魔銃を手にしながらも呪いによって身体を三つに裂かれ、別々の煉獄に閉じ込められてしまった。

しかし3体のキング・ロマノフは全員がゴッドへと進化してぞれぞれの煉獄を逆に支配し、ついには一つの身体へとリンクした煉獄邪神となって統治を開始。
自身の声を聞くことができる者に「ロマノフ」の名を与え、煉獄に囚われながらも邪眼財閥への影響力を持ち続けた。

…という、邪眼の始祖キング・ロマノフのパワーアップ及び邪眼財閥の強力な統率者であるロマノフの誕生に携わっていた背景が明かされ、元凶としての影響力がより高まる事となった。
ただ「マッド・ロック・チェスターがフェニックスに封印された」という設定自体は前々から明かされていたため、そのフェニックスの正体がデスフェニではないかという予想自体はDM22-EX2以前から挙がっていたりした。

戦国編

ラスボス3回目

極神編から1000年の平和が続いた後の世界。
戦争ではなく競技としてのバトル大会「戦国武闘会」では、サムライナイトの二大勢力が台頭する熱戦が繰り広げられていた。
白熱した激闘の中、ナイトの長である《邪眼皇ロマノフI世》は何が何でも大会の覇権をもぎ取るため、禁じられた煉獄の極魔弾《煉獄魔弾グレイテスト・ゲート》の解放に踏み切る。
《邪眼の祈祷師ザビ・ミラIV世》により解き放たれた魔弾は、ロマノフⅠ世の手に暗黒王…デス・フェニックスの魂を入手させるに至らせ、更にはその魂を《邪眼の使徒シーザー》というナイトを器として封じ込める事で《暗黒皇グレイテスト・シーザー》を誕生させた。

大会に出場したシーザーは見事ベスト8まで駒を進め、そして決勝で《超聖竜シデン・ギャラクシー》と激突する。
決勝の開戦直前、シデンとシーザーの元にそれぞれ時空をも破壊しかねないという超兵器の「超銀河剣 THE FINAL」と「超銀河弾 HELL」が託される。
元より時空を壊してまで勝つ気のなかったシデンに対し、シーザーは開戦直後に超銀河弾を乱射
阿鼻叫喚となった観客と会場を目にしたシデンは覚悟を決め、シノビを犠牲にしながらも超銀河剣を振るいシーザーを庇おうとした多数のナイト諸共両断した。
決勝はシデン・ギャラクシーの勝利に終わったものの、超兵器の連続使用により時空のバランスが崩れてしまい、太古の軍勢が封じられた異空間と接続され…。

今日まで語り継がれるシーザー元凶説、その原点である。
詳細は本人の項目に詳しいが、これ以降の歴史の流れを大まかに要約すると
  • 超銀河弾と超銀河剣の使用のために*4時空の裂け目が生まれ、内部より古代の侵略者オリジンが襲来して超獣世界を攻撃し始め、現地のクリーチャー達との間で戦争が勃発する(神化編)
  • オリジンとの最終決戦後に開いた超次元の穴より覚醒の力を手に入れた闇文明が乱心し、今度は現地のクリーチャー間での戦争が開幕する(覚醒編)
  • 実は闇文明を影から操っていたエイリアンが超次元の穴より超獣世界に来襲、傷を負わされながらも生き残ったハンターと戦い最終的には和平を結んだものの、更なる黒幕であるアンノウンの脅威に晒される(エピソード1)
  • アンノウンの上位存在であるゼニスが降臨、ハンター対ゼニスによる「ゼニス大戦」が開戦する(エピソード2)
  • ゼニス達を神として崇めるオラクル教団は厳格な教義で人々を縛ろうとし、それに反発した自由を愛するアウトレイジと争いを引き起こす。(エピソード3)
  • エピソード1終盤に遡り、エイリアンの住む世界であったパンドラ・スペースにアンノウンの一体である偽りの名 13が星を落とした事で、超獣世界とは並行世界のような関係だったはずが独自のルートを歩み出した異世界が舞台(ドラゴン・サーガ革命編)
  • ドギラゴールデンとドルマゲドンXとの激突によって最終的にはこの世界からドラゴンが絶滅した(革命ファイナル)
途中から大分こじつけ臭いがこのようにシーザーの暴走が神化編から革命ファイナルに至るまでの騒動の引き金となっている。

武闘会での優勝のためだけというある意味しょうもない凶行の動機と、それに反比例するような後世にまで至る凄まじい影響力から長年シーザーはネタにされていた…のだが、2021年に発売された「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX」の収録カードより上記のデスフェニ絡みの新設定が判明。
これにより、シーザー自身も予期していなかっただろう元凶扱いが世界を憎悪と怒りで満たしたい暗黒王の思惑通りだった、というまさかの大どんでん返しが起きた。
自身の暴走から連鎖的に争いが発生していったのだから、世界の破滅を望む暗黒王的にはまさに願ったり叶ったりな状況だったのだろう。

プレイス版

ラスボス(実質)4回目

大まかな流れはTCG版と同じだが、こちらではロマノフⅠ世が禁断の極魔弾に手を染めてしまった理由について暗黒王の誘導を無意識に受けていたからという設定が加わっている。
更にこちらでは、グレイテスト・ゲートでデスフェニをグレイテスト・シーザーとして復活させるに留まらず、《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》まで《超神星DEATH・ドラゲリオン》として蘇らせている。

その後はTCG版通り超銀河弾を乱射したシーザーはシデンによって倒されるのだが、全ての決着がついたと思われた矢先…超銀河弾によって開通した時空の穴から暗黒王の遺志を宿した破壊神ヘヴィ・デス・メタルが降臨。
自身の魂を宿したシーザーが滅ぼされても尚、破壊龍神にその悪意と遺志と殺意を宿すという執念の産物としか言えない所業により、プレイス版戦国編における実質的な四度目のラスボスとしてシデンの前に立ちはだかった。

シデン・ギャラクシーに《ドルゲユキムラ》と《超天星バルガライゾウ》が加わったチームをも物ともせずに敗北へ追いやったものの、最後はシデンに最後の力を託された《ボルシャック・NEX》の前に敗れ去った。

王来篇

戦国編から三回ほど世界線が変わった上で10万年以上の月日が経った時代。
背景ストーリーでは初めてラスボスではなく、かつ敵では無い味方ポジションとしての参戦である。

英雄…?の魂として、《大樹王ギガンディダノス》に力を貸した《ディダノス <デスフェニ.Star>》として登場。
バラギアラ <ヴェロキボアロ.Star>》と共に対消滅を繰り返して世界を滅ぼしかねない《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》に挑み、対消滅を対消滅で対消滅させる事でブラック・ビッグバンを二度と再生できない状況に追い込んだ。

ちなみにブラック・ビッグバンは惑星型フェニックスの代表格である《超神星ブラックホール・サナトス》と《超神星ビッグバン・アナスタシス》を縫合したディスペクターなので、フェニックス間での同士討ちという見方も出来る。
極神編におけるゴッドとの因縁といい、惑星型フェニックスと縁があるお方である。

王来MAX

デスフェニ本人は未登場なものの、ディスペクターとして「超獣王来烈伝」に連なる12の王と合成させられていたクリーチャーが別の歴史における12の王である事が判明。
これと合わせて、《暗獅連結 グレイテスト・ネルザ》として王の一人である《「俺」の頂 ライオネル》と連結させられていたグレイテスト・シーザーもまた、暗黒王として「邪鬼王来烈伝」に名を刻まれていた事も明らかになった。肩書き原点回帰してない?

ついでに「超獣王来烈伝」にも破壊王としてヘヴィ・デス・メタルが載っているので、デスフェニ自身は不在であるものの暗黒王由来のクリーチャーが二体も王として王来烈伝に記載されるという快挙を成し遂げた。


【メディアでの活躍】

先述の通り、ザキラを代表する切札の一枚。
無印最終決戦で初披露され、勝舞が《新緑の魔方陣》で仕込んだシールドを焼却し、反撃を凌いだ次ターンのダイレクトアタックで勝舞とれく太を庇ったヤカンマンの命を奪うなどの活躍をみせた。
原作での活躍の一方、アニメでは回想内での使用シーンこそあるが、販促時期等の関係から実際にザキラが使用する機会には中々恵まれず、事実上の切札としてのデビューは『VSR』となる。
作中の描写からこの手の切札にしては珍しく、最低二枚は採用されているものと思われる。
ザキラのほかにはデュエルマスターのトーイや映画『闇の城の魔龍凰』のオルフェが使用しており、特に前者のものは白く輝く個体となっている。
また、転生体のゼロ・フェニックスもやはりザキラが切札として使用している。


【余談】

  • 聖拳編第3弾と近い時期に発売されたカプコンのGBAソフト『ロックマンエグゼ5 チーム オブ ブルース』では劇場版の同時上映に合わせてか、コラボレーションの一環として「デスフェニックス」という名称のバトルチップとしてゲスト出演していた。
    ちなみに、カーネル版では彼ではなくエターナルフェニックスが「フェニックス」という名称のバトルチップで登場している。なお容量の都合でエターナルフェニックスと共通のグラフィックが使用されており、エフェクトによって差別化が図られている。


追記・修正は3回ラスボスを務めてからお願いします。

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最終更新:2024年04月05日 18:41

*1 出典:イラストレーターhippo Pixiv「デュエル11」 2009年9月14日投稿 出典URL:https://www.pixiv.net/artworks/6147635 サイト運営者:ピクシブ株式会社 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*2 出典:Twitter https://twitter.com/ishibashiyosuke/status/1416202163458510848 作成者:イラストレーターイシバシヨウスケ氏 画像投稿日:2021年7月17日 Twitter会長:ブレット・テイラー ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*3 出典:pixiv イラストレーターSENNSU氏 『【デュエマ】【暗黒神星アポロデス・フェニックス】』 2023年2月19日掲載 https://www.pixiv.net/artworks/105531845 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*4 厳密には異なるがここでは割愛、詳しくはこちらで