凶刻の刃狼ガル・ヴォルフ

登録日:2015/03/02 Mon 21:22:07
更新日:2024/10/20 Sun 07:28:20
所要時間:約 5 分で読めます





「隠しているつもりでも、お前の全てを見抜いている…。」


刃狼に魅入られしその斬撃が、戦国武闘会に戦慄の時を刻む。
*1


凶刻の刃狼ガル・ヴォルフ》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-29「戦国編 第2弾 戦国英雄伝(ロックオン・ヒーローズ)」で収録された。レアリティはアンコモン。

DMC-55「コロコロ・レジェンド・7」などでも再録されており、プロモーション・カードにもなっている。
低レアリティながら、ピーピングハンデスとシールド焼却を行える有能なクリーチャー。


スペック


刃狼に心を読まれた者は、体だけではなく、魂までも切り裂かれることになる。

凶刻の刃狼ガル・ヴォルフ UC 闇文明 (6)
クリーチャー:デーモン・コマンド 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、種族をひとつ選び、相手の手札を見る。その中から、選んだ種族を持つカードを1枚選んでもよい。そうした場合、相手はそのカードを捨て、自分自身のシールドを1枚選んで墓地に置く。
W・ブレイカー

初戦でもっとも重要なのは情報であり、次に重要なのは、情報をコントロールする力だ。

ピーピングハンデスとシールド焼却を行う。
cipで好きな種族を選んで、手札を確認して指定した種族のカードがあればピーピングハンデスを行う。
ピーピングハンデスに成功した際には、相手が自身のシールドを一枚墓地に置かねばならない。

まず、このピーピングハンデスは不発になることも多い。
何故ならこのハンデスの性質上、手札から捨てられるカードはクリーチャーや種族持ち呪文及び種族持ちクロスギアに限定されるため。
そもそも、何も考えずに種族を指定したならば当てられる確率は低い。

だが、上手く扱えばハンデスを行える可能性も高くなる。

解体人形ジェニー》などのピーピングハンデスの次にこのカードを使えば、確実に相手の手札にダメージを与えられる。
他にもバウンスを行うカードと組み合わせると、相手へ疑似的なクリーチャー破壊を行える。

そしてこのカードの性質上、種族デッキや一部のカードにも強い。
相手が種族デッキを使用した時には、高確率でピーピングハンデスを使えるだろう。
襲撃者エグゼドライブ》などの手札に戻るクリーチャーや、モヤシ能力を持ったクリーチャーにも有効。
エターナル・Ωを所持しているゼニスにも強く、ゼニスの再召喚を脅かすことができる。

シノビを指定して見るのも面白いかつ効果的で、《威牙の幻ハンゾウ》などを墓地に落とせればベストか。
またシノビを指定した時に《斬隠蒼頭龍バイケン》などが確認されても、ハンデスは強制では無いので回避することも可能。

ハンデスが成功すればシールド焼却が行える点も魅力。
ただし、このシールド焼却は墓地に置くシールドは相手が選ぶため、相手が仕込んだS・トリガーや城、シールド・プラスへの対策を行いにくいのは難点。
それでも、シールドを焼却できる時点で相手へは高いダメージになる。

仮に上記の能力が完全に不発に終わっても腐りにくい。

スペックはパワー6000のW・ブレイカーと、攻撃要員として普通に働ける。
種族もデーモン・コマンドと優秀なので、進化元に使えるという評価点もある。
それに、ハンデスが不発に終わっても相手に手札さえあればとりあえずピーピングは行える。

このように、アンコモンのカードとしては優秀と言える。

闇が入っているデッキならば、投入さえすれば一定の活躍は期待できるスペック。
戦国編以降は特殊種族が台頭しているので、環境的には追い風が吹いている。

関連カード

冥府の覇者ガジラビュート VR 闇文明 (6)
クリーチャー:デーモン・コマンド 3000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のシールドを1枚選び、持ち主の墓地に置く。(その「S・トリガー」は使えない)

闇のシールド焼却の代表的存在。

ガル・ヴォルフとは同種族同コストで比較対象になりやすい。
確実にシールド焼却を行えるうえに、自分で好きなシールドを焼却できる点ではガジラビュートが有利。
しかし、素のスペックの高さやピーピングが行える点ではガル・ヴォルフの方に分がある。

実際なところ、使い勝手はだいぶ違うので好きな方を使おう。

デュエル・マスターズ プレイス

凶刻の刃狼ガル・ヴォルフ R 闇文明 (6)
クリーチャー:デーモン・コマンド 6000
バトルゾーンに出た時、相手の手札から最もコストの大きいクリーチャー1枚を捨てさせる。(複数あるなら、その中からランダムに1枚)そのクリーチャーと同じ種族を持つ相手のクリーチャーがあるなら、相手のシールド1つを墓地に置く。
W・ブレイカー

DMPP-12「太陽の神歌 -NEXT EVOLUTION-」にて収録。レアリティがレアに昇格。
ハンデスがピーピングを経た指定した種族を持つカードの参照からピーピング無しの最大コストクリーチャーの参照に変更。
シールド焼却は捨てたカードと同じ種族のクリーチャーがバトルゾーンにある場合となった。

劣化版《解体人形ジェニー》というハンデス効果なのでハンデスが空振りする可能性は減ったが、シールド焼却がしづらくなった点が痛い。
地味にハンデスも強制化、クリーチャー指定なのでサムライクロスギアやナイト呪文への対策にも使えなくなっているなど、TCG版よりも細かい点でも融通が利かなくなった印象も受ける。

補足

  • 種族指定する際に、単独種族を指定することも当然可能…だが、単独種族を指定する旨味は当然ないに等しい。
    一応、単独種族持ちは強力なクリーチャーがいるので、ガル・ヴォルフを出す前にピーピングで存在を確認できれば指定する価値もあるが。
    スペシャル・クライマックスを指定して《偉大なる無駄》が相手の手札にあれば捨てさせることも可能だが、相手の手札に入っていることはまず無いし、仮に行えたとしても無駄な行為である。

  • 長らく再録されていないカードだったが、DMフェスパック十王篇vol.3にてまさかの久々の再録を果たした。
    一説には種族指定のハンデスが、チームや鬼札覇王連合といった特殊種族が並ぶ十王篇環境に刺さることを期待されたためと言われている。
    また、イラストで描かれるガル・ヴォルフの体色は自然文明を思わせる黄緑色。これは不死樹王国を意識しているとも言われており、背景ストーリーでも加勢していたのだろうか?



編集でもっとも重要なのは間違いの発見であり、次に重要なのは、間違いを追記・修正する力だ。

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最終更新:2024年10月20日 07:28

*1 画像出典:pixiv イラストレーター山宗氏 『凶刻の刃狼ガル・ヴォルフ』 2009年9月8日投稿 https://www.pixiv.net/artworks/6046201 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids