特殊種族(デュエル・マスターズ)

登録日:2013/11/24 Sun 01:32:20
更新日:2018/04/30 Mon 19:06:41
所要時間:約 3 分で読めます




特殊種族とはデュエルマスターズにおいて、以下のどれかを指す俗称である…が、大抵の場合、1を指す。
1.単独でその種族に属すクリーチャーが少ない、あるいは存在しない種族。
2.複数の文明に跨って存在している種族。ただし多色クリーチャーがそれぞれの文明に属す種族を持っている例は多々あるので、基本的には単色で複数の文明に存在していることが条件となる。
3.進化クリーチャーしかいない種族や無色クリーチャーしかいない種族、5色レインボーしかいない種族など特定のクリーチャーばかりが偏って存在する種族。
4.個体数が少ない種族。

このページでは、1を解説する。



特殊種族は単独でその種族を持っているクリーチャーが少ない、あるいは存在しない種族を指す。代表的なものにはサバイバーやオリジン、ハンターなどがあげられるだろう。
これらの種族はその名称から具体的に姿形をざっくり連想することが難しい。種族欄に書かれているものの、「種族」と言うよりは「陣営」といったほうがわかりやすいだろうか。
事実、サムライはナイトと戦国武闘会で争っていたし、ハンターとエイリアンはアンノウンによって戦いを仕向けられていた。

デュエル・マスターズでは他TCGにあるような名称カテゴリやクランなどといった分類と似たような感覚でこうした特殊種族が設定される。
これはストーリー上の都合でもあり、また旧来デッキ構築に幅を広げるためでもある。
例えば、「サイバーロード/ハンター」とあれば、そのカードはサイバーロードをメインとしたデッキに入れることもできるし、ハンターをメインとしたデッキに入れることもできる。
このため、旧来のデッキを持っているプレイヤーが新しいエキスパンションを買う理由が存在するのである。

これらの特殊種族が盛んに設定されるようになったのは戦国編以降からである。
それ以前にもサバイバーやダイナモは登場していたものの、そこまで大きくフィーチャーされたわけではなかった。
これは商業的な理由があったと考えられる。
不死鳥編では旧来の種族の大半が絶滅し、ハイブリッド種族とサポート種族がフィーチャーされたが、旧来のデッキに入り得るようなカード群ではなかったため、それ以前のプレイヤーがゲームを続ける上であえて買う必要がなかった。また極神編では旧来の種族は復活したものの、今度はストーリーが見えにくく、プレイヤーにカードの個性を感じてもらうのにキャッチーな味方と敵が存在しなかったのである。
(ちなみに特殊種族を特に設定せずキャッチーなストーリーを作り上げたのは覚醒編であるが、これは久々に文明間対立を利用したためと思われる。)

そこで戦国編ではサムライvsナイトという構図を作ることで、対立構造を明確にした上で、かつ旧来の種族を併せ持つために古くからのプレイヤーにも購入する動機づけを作ったわけである。
他TCGの名称カテゴリやクランと一概に比較できないが、新種族のデッキを作ることもできれば旧種族のデッキも作れる点ではデッキ構築に幅をもたせたこのデュエル・マスターズの手法はそこそこ成功しているといえる。

なお、一応だが特殊種族にもメインとなる文明が存在することがある。メインでない文明の特殊種族持ちクリーチャーもそちらでデッキを構築できたりするので別に困ることではないが。


サバイバー

記念すべき初の特殊種族。メイン文明は特に無い。
初登場はDM-05。ゲームの方向性を決める基本セットですでにこのようなギミックが考えられていたことは興味深い。
設定上は惑星の地下、マグマの近くで生活していた種族。過酷な環境で生き抜くために「互いの能力を分け与える」能力が発達していた。
ゲームでもサバイバー種族を持っていれば、サバイバー能力の対象となる能力を共有できる。
単種族クリーチャーは進化クリーチャー以外には存在しない。
次の弾で早くもストーリーから退場したため、登場したカードは少ない。
名称ルールとして、併せ持つ種族の命名法則の横に、レア度に応じたギリシャ文字が設定されている(究極男を除く。)。
また種族欄では唯一、スラッシュではなく角括弧([])で分割されている。初期はまだ2種族以上を併せ持つクリーチャーが他に存在しなかったからだろうか。
その性質上、数を並べると強いが(今でも)、全体除去に弱く、また個々は初期のクリーチャーのコスト論さえ下回るので(インフレにつぐインフレが進んだ現在では)そこまで強くない。

ダイナモ

特殊種族…なのだが、ストーリーにあまり明確に関わらない。メイン文明は闇以外の4つ。
初登場はDM-19。
グレートメカオーとドリームメイトの一部が持っている種族だが、種族というよりは覚醒編でいうところの「ソウル」のような、能力の対象となるマーカーみたいなものか。
攻撃せずタップすることでダイナモを持つ他のクリーチャーに能力とパワーを渡すことができる。
仲間意識の強いグレートメカオーとドリームメイトの特徴にあっていると言える。なお、グレートメカオーとドリームメイトの2種族は仲が悪い。
併せ持つ種族の所属する文明の関係上闇文明にはかつては存在していなかったが、DMX-12で究極男という例外が登場。

サムライ

初めて大々的にフィーチャーされた特殊種族。メイン文明は水・火・自然。
初登場はDM-28。
まさに「武士」といった趣を持つ種族。
名前の一部に日本の偉人の名前が含まれることが多い。そうでない場合も漢字がカード名の冠詞ではない部分に多く使われる。
また、種族なのにクロスギアにもこの種族を持っているものが存在する。
特徴としては全体的にビートダウン偏重。またクロスギアを使いこなすための能力が多いことも特徴。
わかりやすい「ヒーロー種族」の一例。
ストーリー上では「戦国舞踏会」でナイトと優勝を争った種族であり、最終的に《超聖竜シデン・ギャラクシー》の《超銀河剣 FINAL》による一太刀によって勝利した。
その後も生き残っていたようであり、《爆竜GENJI・XX》という優良クリーチャーが登場している。

ナイト

サムライと対になる種族。メイン文明は光・水・闇。
初登場はDM-28。
あちらが「武士」ならば、こちらは「騎士」である。
名前の一部に欧州の王家の名前が含まれることが多い。またクリーチャーの冠詞に特徴的なものが含まれる。
  • 「邪眼」…闇の単色でロマノフ一族またはそれに関係するクリーチャー
  • 「魔光」…光または闇の単色及び多色
  • 「天雷」…光の単色
  • 「氷牙」…水の単色
  • 「爆獣」…火または自然の単色
  • 「天牙」…光と水の多色
これらの冠詞はいわばそのナイトが所属する家系のようなもので、特に邪眼一族は他のナイトとは違う扱いをされている。
また呪文にもナイト種族を持つものがおり、これらは「魔弾」とついている(ラスボスの武器を除く)。
呪文に関する効果を持ったものが多く、呪文はナイトがいるともう一度効果を発動する「ナイト・マジック」を持つ事が多い。
背景ストーリーではサムライと戦い、敗れていった種族。
オリジンに滅ぼされたかに見えたものの次元の狭間に追いやられていただけのようで、後に復活している。
また地味に一部は生き残っている。

シノビ

次元の狭間から現れて次元の狭間に帰っていったクリーチャー。しかも気まぐれに一部がやってきたりする。
初登場はDM-29。
サムライやナイトに続いて今度は「忍者」である。
特にメイン文明は決まってないが、火文明はやたら不遇だったりする。
ナイト同様文明別に冠詞が存在し(おそらく流派)、既存種族の命名法則とくっついている。
  • 光牙…光文明
  • 斬隠…水文明
  • 威牙…闇文明
  • 轟火、不知火…火文明
  • 土隠、旋風…自然文明
先行の2つが「クロスギア」「呪文」ときて、こいつらは

「バトルの途中で割り込んでくる」

という性質を持つ。「ニンジャ・ストライク」能力を持つクリーチャーとそれをサポートするクリーチャーで構成される。
このニンジャ・ストライクはデュエル・マスターズでは数少ない「能動的に、ノーコストで発動できる」コンバット・トリックのため、持っているクリーチャーは引っ張りだこであり、事実三種も殿堂入りになっていたりする。汚いなさすが忍者きたない
というかそのせいでちょくちょく遊びに来るのかもしれない。最近ハンゾウがカエルの癖にオラクルに変装して「目が描かれた人型のイケメン」になった。あくまで変装なので同一人物である。

オリジン

戦国舞踏会の際に生まれた次元の隙間(主にシーザーさんとナイトのせいで)から登場した古代の種族。
初登場はDM-31。
名前の一部に神の名前や古語を含むことが多い。
極神編以来のゴッドに関係する種族である。
古代の種族だからか現代のクリーチャーとは文明別の特徴がシャッフルされている。光が筋肉馬鹿だったり火がオーバーテクノロジーを有していたり自然が邪悪な魔術をしていたりとだいぶカオス。また古代の種族ゆえに現代に入ってから登場した「多色」は存在しない。またオリジン単独のクリーチャーも1体も存在しない(あくまで古代の軍勢であることを意味するためであろう)。
種族自体の特徴と呼べるものは少ないのだが、オリジンを対象とした進化クリーチャーが多くいることから、進化クリーチャーが出しやすいといった特徴があり、デッキビルディングでは重宝される種族。進化速攻のお供。また個々もやたら優秀だったりする。設定的にライトブリンガーやサイバーロードがファイアー・バードになったりするのはいいのだろうかと思うが、文明間戦争がはじまったのは現代に入ってからなので実は問題ないのかもしれない。
オリジナル・ハートと呼ばれる衛星軌道上の古城を拠点として出現していたが最終的に闇の中にゴッドとともに封じられる。しかし後にもオリジンの一部は生き残っており、滅亡の途はたどっているものの細々とは残っているようである。《パーロック》みたいな異次元のクリーチャーになり、若い娘といちゃついて、最後は神にすらなった奴もいるが。

エイリアン

超次元の穴の向こうに存在したもう一つの世界、パンドラ・スペースに住む種族。
初登場はDM-39。
初期はやけに悪者っぽいセリフを吐いていたが、後にそれは勘違いによるハンターへの敵視のせいだと判明した。おそらくエイリアンからはハンターが悪者っぽいセリフを吐いているように見えたことだろう。後にはハンターと親交を深め、ヒューマノイドに至ってはハンターとエイリアンを併せ持つクリーチャーがたくさん登場。互いの世界のヒューマノイドが恋に落ちたんだろうか。
王家のエイリアン以外は既存種族を併せ持っているが、これは「向こうの世界にもこちらの世界と同じような種族が存在する」ということをゲーム的に表している。見た目は初期こそグロテスクな見た目(目がない、口が大きい)といったクリーチャーが多かったが、後発のエイリアンはハンターとの交配の結果なのか見た目が普通になった。
エイリアンによって切られたクリーチャーがハンター能力に目覚めるため、厳密にはエイリアンvsハンターという構図はおかしいのだが、誰も気にしていない。
自分の持っている文明とは異なる文明のカードに関する能力が多い。要は多色推奨。あと超次元の穴の向こうから来ただけあってサイキック・クリーチャーに関する能力を持ち、敵であるハンターもサイキック能力に目覚めているために実際のゲームではサイキック合戦が繰り広げられた。極端なインフレ環境だったといえる。そして最後にはハンターとエイリアンが和解してサイキック・リンクしたのでもうこれわかんねえな。
設定上は覚醒編のZ軍を操っていた黒幕…だったのだが、その裏に黒幕の黒幕の黒幕がいる。Z軍はほんの序章に過ぎなかったのだ…
アンノウンによって王《エイリアン・ファーザー》は妻と娘をハンターに殺されたと吹き込まれ、ハンター(厳密には後にハンターとなるやつら)に対してZ軍を操って倒そうとしていたがZ軍が負けたため自分たちが侵攻。攻撃するも相手は死ぬことはなくハンターの能力を開花させてしまう(その代わり傷が残っている)。
しかしハンターの戦士がアンノウンによって傷つけられた《マザー・エイリアン》を発見。彼女はハンターによって保護され、さらに行方不明だった姫《永遠のプリンプリン》は後に婿となる《永遠のリュウセイ・カイザー》によって発見される。
これらのことで誤解が解けた両種族は和解してアンノウンと戦うのだが…。エピソード3でも生き残っている。

ハンター

エイリアンと対立する種族で、相手が「向こうの世界」であるならば、「こちらの世界」の連中。要は今までのクリーチャーの子孫。
初登場はDMX-01。
エイリアンによって傷つけられたことで傷を持っていること以外は既存種族の姿と変わらない。ただしエイリアンとハンターによって既存種族の命名法則は思いっきり破壊されている。両方とも命名法則が存在していたのに…。
エイリアンと対比するとこちらは同色のハンターに関する能力を持つ。他には「ハンティング」を持つものもいる。
後にアンノウンやアウトレイジ、オラクルといった後発のフィーチャー種族が現れると、その種族に属さないクリーチャーにあれでもかこれでもかとハンターがバラ撒かれたため、ほぼオリジンみたいな扱いになっている。
エピソード1・2でフィーチャーされ、いずれも主人公の種族である。なおエピソード2で主人公となっている「鬼丸」は見た目もその能力の方向性もハンターらしいハンターだが、設定上はパンドラ王家の出身である。つまりエイリアンがメインなはずなのだが初出時はヒューマノイド/ハンター。エイリアンどこ行った。まあねーちゃんがハンターも持っていたりする上に、にーちゃんはどっちも持ってなかったが。
エイリアンの誤解を解いてアンノウンと戦うが、最終的にアンノウンとも和解し、ゼニスを生み出した要因である「はじまりのゼニス」《「無情」の極 シャングリラ》を救うことにも成功した。ここまで来るとZ軍不憫だが悪いことを企んだせいなので自業自得か。

アンノウン

特殊種族としては珍しくサポート種族を持つ。こちらの世界の出身と思われるが、なぜかZ軍などより先に向こうの世界に接触していた種族。もしかすると次元を超越しているのかもしれない。
初登場はDMR-03。
エイリアンを操っていた黒幕であり、初期に登場していた連中はエイリアン同様悪者っぽい。のだが本来はそもそも性格という概念からもかけ離れた存在(ゼニスに従っているため)のはずである。ただしアンノイズにくらべて意思をある程度有していたのか、後に「真実の名」に目覚めるようになった。
効果としての共通性は「サイキックメタ」であり、自分たち自身はサイキック・クリーチャーがいない。また後発には無色クリーチャーに関する能力を持つものも増えた。
背景ストーリーではエイリアンを操っていた黒幕。後にハンターと対立するようになるが、感情に目覚めるようになりハンターと和解した。
ちなみに鬼丸の兄であるベートーベンこと修羅丸はアンノウンとして登場する。本来エイリアンの敵であった2種族のそれぞれの代表が王家出身の双子の兄弟であるのはエイリアンにとっては困惑であったと思われる。

アンノイズ

アンノウンのサポート種族。あちらがコスト7以上に存在するのに対してこちらはコスト6以下。ほとんどがアンノウンや無色クリーチャーに関する効果を持つ。
初登場はDMD-06。
アンノウンによって三角錐の結晶(トライストーン)を埋め込まれ洗脳された「普通のクリーチャー」である。

オラクル

初登場はDMX-13。
対となるアウトレイジは普通の種族(5色に存在するが)なのに対してこちらは特殊種族としての趣が強い。
主にゴッドやゴッドが併せ持っている種族と同じ種族に属し、その種族をサポートするクリーチャーが多かったが、後にオラクル自身を強化するクリーチャーが現れた。
他の特殊種族に比べると単独のクリーチャーも多い。詳しくはリンク先参照。

ドラグナー

初登場はDMR-13。
各文明に存在しているが文明間の繋がりはまったくない(文明間戦争だから当然だが)。
ドラグハートを装備できることが特徴。

革命軍

初登場はコロコロコミックの限定デッキ。
もはや種族っぽくないが種族。
革命編で登場したクリーチャーの多くは自分の残りシールド枚数に応じて発動できる「革命」能力を持つ。
続く革命ファイナル編でも登場。今度は侵略をベースに改良された「革命チェンジ」能力を武器に戦うようだ。

侵略者

「デュエル・マスターズ デュエマスタートデッキブック」初出。
全部が漢字になっている珍しい種族。
進化クリーチャーの多くは指定された条件のクリーチャーが攻撃する際、そこに重ねて出すことができる能力「侵略」を持つ。
なお、対になる革命軍のコマンドのほとんどが「コマンド・ドラゴン」として存在するのに対し、こちらのコマンドのほとんどはドラゴンを持たないコマンドである。
また、革命編で初登場した三つのコマンド(ソニック・コマンド、ゲリラ・コマンド、マジック・コマンド)に属するクリーチャーの大半はこの種族を複合種族として持っているようだ。

イニシャルズ

初出はDMR-19 スーパー禁断エディション。
《伝説の禁断 ドキンダムX》のサポート種族として登場した種族。登場時点では火文明のソニック・コマンド、ヒューマノイドとの混合がおおい一般種族と思われていた。
が、次シリーズの革命ファイナル編で特殊種族よりに大きく舵を切る。
名称にイニシャルが入る以外にこれといって一貫した特徴はないが、マスター・イニシャルズは必ずD2フィールドを発動条件とする強力な能力を持ち合わせている。

スペシャルズ

初出はDMRP-01。
コロコロコミックの読者公募で採用されたクリーチャーが持つ種族として設定された。
名前からして特別感が溢れる種族だが、読者公募出身という都合もあってスペシャルズ持ちのクリーチャー同士での繋がりは殆どない。




追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/