パワーレンジャーシリーズ

登録日:2011/06/29(水) 01:25:04
更新日:2021/04/19 Mon 18:35:32
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『パワーレンジャー』とは、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』以降のスーパー戦隊シリーズアメリカでリメイクした作品である。


【概要】

単純なリメイク・吹き替えとは異なり「スーパー戦隊シリーズの既存フィルムとスーツを流用して制作された別の作品」
という形であり、作品によっては全体的なストーリー・作風が全く異なる場合もある(逆に殆ど一致している場合もある)

韓国や中国でも同名の番組があるが、それは日本のスーパー戦隊をパワーレンジャーという名前で放送しているだけで、内容は全く異なる。

もともとは3クールで終わる予定だったが、あまりの人気で社会現象にもなり今も大好評放送中である。
その人気ぶりはかのミュータント・タートルズともタメを張れるほど。

なお、『五星戦隊ダイレンジャー』(キバレンジャーを除く)、『列車戦隊トッキュウジャー』、『動物戦隊ジュウオウジャー』~『怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』に関しては、諸々の事情によりパワーレンジャー化していない*1
…非公認戦隊?するわけない。


【シーズン制】

海外ドラマの例に漏れずシーズン制。
初代からイン・スペースまでの「ゾードン編」では、日本での4クール1年の”戦隊の代替わり”は装備品の変更等に充てられていると解釈され、
後述の通り同一人物が別カラーの戦士になる等日本では考えられない手法が採られている。
また、シーズン制はサムライで復活し、これ以降は2クールのシーズン2つを、インターバルを挟みつつ2年かけて展開する形式がとられている。


【作風】

向こうの子供向け番組ということもあり一部日本より厳しい表現の規制がされている。
例えば凶悪犯とはいえ数秒の判決で死刑にされていたデカレンジャーなんかは敵を倒しても死なず警察に身柄を引き取られるという形になっている。
また打撃音は基本的に金属音や電子音に変更されているほか、実弾武器はビームに変更されている。
しかし、火薬の量は向こうの方が圧倒的に多い。
あのダイナマンが話にならないレベルで爆発する

また人種差別と見られるのを避けるために人種・男女共にバランス良く配分されている。
その為、初期には日本では男性が演じるイエローのキャラがパワーレンジャーでは女性が演じているといった変更があったりする(もちろん男性の黄色戦士もいる)。
日本では喋っていたパートナーの相棒も宗教上の問題からただのメカになっていることが多く、特にロボット合体するメカはこの傾向が強い。
が、シリーズも長期化して向こうのファンにも受け入れられてきたのか、近年ではパワレン版においても自我を持ったパートナーキャラの出番は増えてきている。

日本では定番の変身後の口上も、歌舞伎の下地がないアメリカ側のスタッフからは、
「そんな事叫んでる間に攻撃されるのではないか」と理解されず、初期はただ「ハッ!」などの掛け声を上げてから「パワーレンジャー!」と叫ぶだけだった。
徐々に名乗るようになるも、名前やキャッチフレーズを言うだけの簡素なパターンや、重要な回でのみ名乗るパターンが多く、日本版のような長い口上はあまり使われていない。

初期は、ドラマパート以外の映像はほとんど日本の流用だったが、後に一部の戦闘シーンや巨大戦以外は現地での撮影が増え、後のシリーズではオリジナルの巨大化戦も新撮りされているものもある。
これは上記の規制対応の件もあるし、制作側の撮影技術の向上と予算の増大の関係もある。


【玩具展開】

スーパー戦隊シリーズにおいては合体ロボットやなりきり玩具が主力商品だが、アメリカでは伝統的にヒーローのフィギュアが人気なため、
パワーレンジャーも日本とは比較にならないレベルのフィギュア展開がなされている。
玩具オリジナル武器、オリジナル強化形態、やたらマッチョな造型、その他諸々なんでもありである。

またフィギュア人気の背景もあり、レッドにはシリーズ途中から「バトライザー」と呼ばれる日本にはない強化形態が与えられるようになった。

なお、玩具のデザイン、造形は基本的に日本のデザイナーが手がけている。


【権利関係】

当初はサバン・エンターテイメントが制作していたが、同社がディズニーの傘下になってからはディズニー制作に。
アメリカのディズニーランドのパレードではディズニーキャラとダース・ヴェイダーストームトルーパーに混じって
パワーレンジャーの面々が練り歩いて子供たちと握手すると日本人からすれば奇怪な光景が見られた。

が、シリーズの人気低迷に伴ってディズニーはパワーレンジャーの版権を競売に出し、サバン・エンターテインメント改めサバン・ブランドがその買い手となっている。

更に、2018年にはトランスフォーマーやマイリトルポニー等で有名なハズブロがブランドをまるごと買収。
玩具メーカーもバンダイからハズブロに移り、ファンからは今後の展開が注目されている。
なお、ディズニー時代と違い、サバン氏もコンサルタントとして番組制作に参加している模様。


【あらすじ(初代)】

ある日、宇宙飛行士がに封じられていた銀河の魔女リタ・レパルサとその手下達の封印を解いてしまう。
それを察知した善の支配者ゾードンは5人の若者を選び出し、パワーレンジャーとした。


【シリーズ一覧】


◇テレビシリーズ


マイティ・モーフィン・パワーレンジャー

ベースは『恐竜戦隊ジュウレンジャー』と『忍者戦隊カクレンジャー』。また、『五星戦隊ダイレンジャー』の一部要素を採用している。

内容はあらすじの通り。
守護獣および不思議仙人バーザにあたる立場をゾードンが担っているため、守護獣たちはゾードというタダの戦闘ロボットになっている。
またグリーンレンジャーとレッドレンジャーは血縁関係に無い上にグリーンは絶命せず(力を失い戦線離脱するにとどまる)
カイにあたるキャラもいないと、悲劇的な要素は排されてよりエンターテイメント・教育色を強めた形になっている。

2シーズンからはブルーレンジャーのビリーとグリーンレンジャーのトミー、ピンクレンジャーのキンバリー以外のメンバーが変更される。
トミーは一時期グリーンレンジャーの力を失い戦線から離脱していたが新たにホワイトレンジャーの力を手に入れ、リーダーとなる。
さらに敵側ではシリーズ初のオリジナルヴィランであるロード・ゼッドが登場し、シーズン1では日本の映像をそのまま使いまわしていたリタの役にも現地の女優が新たに起用された。

『ダイレンジャー』からはキバレンジャー、ロボ、怪人のみ登場。これは日本側のスタッフが「翌年はダイレンジャーで行きましょう」と提案するも、アメリカは「なんで人気あるのに変えるの?」と反応したため。
アメリカではスパイダーマンやバットマンのように同じスーツのヒーローが何年も活躍しているため、当時は日本のように一年で変える意味が理解できなかったと思われる。
気伝獣はメガゾードのパワーアップ形態「サンダーゾード」という体。
ホワイトレンジャーVS偽グリーンレンジャーという夢の展開も。

3シーズンは忍者パワーを手に入れたレンジャーが忍者(らしき)スーツからジュウレンジャーとキバレンジャーの姿に2段変身する展開もあった。
また地続きの世界観ゆえにキングブラキオンの玩具にスーパー無敵将軍の玩具を乗っけた強化形態が出現するなどカオスな部分も目立つ。
中盤にはキンバリーも自身の夢の為にレンジャーを離脱した。

日本では第2シーズンの100話まで放送し、日米のタイムラグを減らして、新しい作品を放送したいという意向から、第101話以降~ジオまでは放送されなかった。


○マイティ・モーフィン ・エイリアンレンジャー
ベースは『カクレンジャー』。

146話~155話までの間は敵の策略によって子供の姿になり(ビリーは無茶して自力で戻ったが)、戦えなくなったパワーレンジャーの替わりに
宇宙から招聘されたエイリアンレンジャーが戦う内容になっている。番組タイトルも一時的に変更されOPの歌詞である「ゴーゴーパワーレンジャー」の部分が「ゴーゴーエイリアンレンジャー」に変更された。
またエイリアンレンジャーのスーツはカクレンジャーのもの。
その後、エイリアンレンジャーは『ジオ』や『ロストギャラクシー』(レッドはフォーエバーレッド)にも登場する。


○パワーレンジャー・ジオ

ベースは『超力戦隊オーレンジャー』。
本作からは『RPM』までは日本より一年遅れの一年一作の制作となる。

試練を潜り抜け、子供の姿から元に戻ったレンジャーたちが新たな敵、マシンエンパイアと戦う。
ちなみにリタ達もしぶとく生き残っており、邪魔なマシンエンパイアを潰すべくレンジャーに手を貸したことも。

この作品から、日本のスーパー戦隊と同様に毎年スーツを変更していく。初のスーツ変更ということで、玩具カタログに「今まで覚えたことは忘れろ」というキャッチコピーが載せられたり、2話までは誰が何色に変身するのかをOPに映さないなど、それまでとは違う作品になることを強調した広報が行われた。

長らくブルーをやっていたビリーが無茶して子供状態から戻った反動で老化したために抜けて
ホワイトのトミーがレッドになり、レッドのロッキーがブルーになった。
更に、中盤では初代リーダーだったジェイソンが2代目ゴールドレンジャーとして登場する。
ビリー降板は演じたヨーストによれば自身が同性愛者であることを理由にスタッフから嫌がらせを受けており、それが降板の理由となったとしているが、プロデューサーのスコット・ページ=パグターはヨーストの降板理由はギャラ交渉のもつれであると主張している。


○パワーレンジャー・ターボ

ベースは『激走戦隊カーレンジャー』。
ターボレンジャーとも呼ばれるが、勿論彼らとは無関係。

前回ブルーだったロッキーが怪我のために(撮影中に役者が大怪我した)戦線離脱、史上最年少の小学生であるジャスティンがブルーとなる。
今回から再び吹き替え版が制作される。

本編が始まる前に導入を兼ねて劇場版が制作された。この映画で死んだはずのが本編で当たり前のように登場しているが気にするな。詳しくは下述。

本編では今までにましてコミカルな行動をするため、違和感を覚える視聴者も多かったとのこと。
まあベースがベースだからしかたないね。

ジャスティン以外の旧来のメンバーは全員就職したのだが、中盤で社会人生活とレンジャーの活動の両立の困難さを指摘されて戦線離脱。
シリーズ初の黒人リーダーに率いられた新メンバーが加わった。
また今まで司令官を勤めていたゾードンもディミトリアという女性に交代された。

しかし、マンネリ化で次第に人気が低迷したため、テコ入れとなる次作に向けたクリフハンガーとして全ての戦力が破壊されるわゾードンは敵に捕らわれるわと言う歴代パワーレンジャー初の完全な敗北で最終回を迎えた


○パワーレンジャー・イン・スペース

ベースは『電磁戦隊メガレンジャー』。

前回のブルーであるジャスティンが抜け、地球とは別の星出身のアンドロスが新たにレッドとして登場する。
そして前回レッドだったTJがブルーとなる。

今までの舞台は地球だったが、今回は敗北したレンジャーがリベンジを果たすべく宇宙に飛び出し歴代の悪が終結した陣営と大決戦を行う。
長年続いていたゾードンが関わっていたパワーレンジャーの実質完結編とも言える。
低迷した人気は本作で無事回復し、『ターボ』での「次回でシリーズは打ち切り」という宣告も撤回された。

また、初代からアダムとエイリアンレンジャー、ジオからゴールドレンジャー、ターボからジャスティン、ファントムレンジャー(VRVマスター)、ブルー・センチュリオン(シグナルマン)がゲスト出演し、前作のメインヴィランであるディバトックスが準レギュラーとして登場するなど、所謂「お祭り作品」としての側面もある。
初代3シーズン目とジオの吹き替え版は制作されていないため、ゴールドレンジャーとエイリアンレンジャーが見られるのは日本では本作のみ。

今回からパワーレンジャーオリジナルのアイテム、バトライザーが登場する。
また、ニンジャタートルズとも競演を果たしている。


パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー

ベースは『星獣戦隊ギンガマン』であり、ベース作品のメイン監督である田崎竜太がスタッフとして参加。

今回からは毎年メンバー全員が変更され、物語も世界観が同じのみの新規ストーリーになった。
前回から少し時間が立っており、今より少し未来の世界という設定である。
原典から引き継がれたファンタジー要素に加えてSF色も強くなり、更にレンジャーと2つの敵組織による三つ巴の戦いが展開されるなど、意欲的な要素が多数盛り込まれた。

途中、演者が白血病で降板したため、ピンクであるケンドリクスが死んでしまう。(最終的には復活するが)
そして前回の敵女性幹部だったアストロ・ネマ=カローンが新たなピンクとなる。


パワーレンジャー・ライトスピードレスキュー

ベースは『救急戦隊ゴーゴーファイブ』。『ロスト・ギャラクシー』と同じく田崎竜太がスタッフとして参加。

日本では全員兄弟だったが、こちらでは限定的なメンバーを除き兄弟という設定は無くなってる(人種統一できないので)。
また、日本にはいなかったタイタニアムレンジャー(見た目は銀色のゴーゴーファイブ)と言う6人目の戦士が登場している。
この作品で日本の吹き替え版の制作が一旦終了している。


○パワーレンジャー・タイムフォース


タイムレンジャーが向こうの制作陣に受けたために設定やストーリーの8割くらいが原典と一致している。
ただ、クォンタムレンジャー(タイムファイヤー)は死なない、敵組織ドン・ドルネロに当たる人物は人間(演じるはコマンドーのベネットを演じたヴァーノン・ウェルズ)、更に一時的に時空を超えた冒険をし、レッドが竜の力を得てパワーアップする。などなど多少異なる部分がある。

日本と同様に高い評価を得た上に玩具も上々の売り上げを記録しており、現在でもレッドがちょくちょく客演したり、後述のハイパーフォースが本作と繋がりを持っていたりと、シリーズ内での扱いは中々いい方。

36話のエンディングでは2001年の9月3日に交通事故で他界したトリニー(初代イエローレンジャー)役を演じたサイ・トラングへの献辞が捧げられている。

登場人物

○パワーレンジャー・ワイルドフォース

ベースは『百獣戦隊ガオレンジャー』。

日本とは違い人気はあまり高くなかったが、オリジナルではできなかったタイムレンジャー(タイムフォース)との共演回があり、
更にパワーレンジャー10周年記念イベントのフォーエバーレッド(歴代レッドレンジャー大集合)は好評だった。

ディズニーによる買収の関係でサバン社内がゴタついていた煽りで製作が遅れ、新しいシナリオを作る余裕がなかったことから、こちらも内容は細かい設定を除いてほぼ一致。
現地の役者でガオレンジャーのシーンを撮り直しただけの場面も多い。

ちなみにフォーエバーレッドの敵はビートルボーグ(ビーファイターシリーズ)のスーツが流用されている。


パワーレンジャー・ニンジャストーム

ベースは『忍風戦隊ハリケンジャー』。

今までのパワーレンジャーとの繋がりを完全に断ち切ってしまった為、売り上げも視聴率も歴代パワーレンジャーで最悪となってしまった。
またパワーレンジャーの迷走時期と日本を題材にした作品が被ってしまったため
日本をモチーフにした作品=売れないというジンクスが生まれてしまった(もっとも後にそのジンクスは破られたが)。

ちなみに日本のシュリケンジャーは正体不明のレンジャーだったが、この作品ではしっかりと変身する人がいる。

前作まではアメリカで撮影を行っていたが、本作からはロケ地が物価が安く法規制も緩いニュージーランドに変更され、大自然の景観を生かした新撮カットが増えた。
また、本作からはメンバーの性別も原作準拠となっている。


○パワーレンジャー・ダイノサンダー

ベースは『爆竜戦隊アバレンジャー』。

前回繋がりを断ち切って低迷した人気を回復すべく、モチーフが初代と同じく恐竜だったことを活かし
初代からの大人気キャラであるトミーが指揮官兼ブラックレンジャーとして、かつてゾードンがそうしたように勇敢な若者をスカウトしレンジャーを組織、また中盤からは敵対していた人物が追加戦士として参戦し~と古参ファンにとって嬉しい展開を連発。
これにより再びパワーレンジャー人気に火がついた。

中盤にはトミーの演者が一身上の都合で故郷に帰らねばならなくなり、撮影に参加できなくなったため、
その間はダイノサンダーの面々がテレビでアバレンジャーを視聴するという珍エピソードをはじめとする穴埋め回で繋いでいた。

原作では終盤まで敵だったアバレキラーはこちらでは設定が大幅に異なり、敵からの洗脳により敵対していただけなので本家より早い段階で仲間になっている。これに伴い、後半ではトレントから分離した悪の心の化身である偽ホワイトレンジャーが悪事を働いている。
こちらは変身バンクが存在しており、氷山をバックに突風を纏って変身するというなかなかときめくものになっている。


基本的に女性メンバーに割り当てられる事が多いホワイトレンジャーを名乗る男性メンバーは原作(ゴレンジャーからジェットマンまでの作品も含む)・パワレン両方ひっくるめて見ても本作のトレントと初代(第2・第3シーズンと映画版)のトミーの2人しかいない。


パワーレンジャー・S.P.D.

ベースは『特捜戦隊デカレンジャー』。

チームがB-スクワッドとA-スクワッド二種類存在しており、主人公達が所属するのはB-スクワッド。
A-スクワッドのスーツはメガレンジャーのスーツの流用である。まあ、Aは序盤でいなくなるけどね。

この作品で使用されたバトライザーは、Vシネマ『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』に逆輸入された。

2011年のスーパー戦隊35作品を記念してこの作品の吹き替え版が制作された。
6人の戦士とドギーはデカレンジャーのメンバーが吹き替えを行い、オープニングナレーションは白鳥スワンを演じた石野真子女史が担当して話題を呼んだ。

なお、パワーレンジャーにおいて、最も未来の時系列のストーリーである。


パワーレンジャー・ミスティックフォース

ベースは『魔法戦隊マジレンジャー』。

日本では時々マジックフォースと間違えられる。

流用映像ではあるが初代ボスである魔女リタが正義の心に目覚めたミスティックマザーとして登場するなど
古参ファンにも日本にとっても嬉しい演出をしてくれた。
実質、曽我町子さんの最後の映像作品となった。

日本ではS.P.D.に次いで吹き替え版が制作、ナレーションをマジレッド/小津魁役の橋本淳が務めている。


○パワーレンジャー・オペレーション・オーバードライブ

ベースは『轟轟戦隊ボウケンジャー』。

無邪気だったズバーンは威厳ある守護者として描かれ、レッドと合体することができる。
また、巨大ロボの最強形態に付けられる名称「ウルトラゾード」はジオ以来約11年間途絶えていたが、本作で復活。その為設定上ではアルティメットダイボウケンや2年後のRPMで登場するエンジンオーG12が究極大獣神(初代のウルトラゾード)と同格となっている。

今作は15周年を記念して歴代レンジャーの選抜メンバーが特別出演したことなどもあり歴代2位の視聴率を記録。
玩具売り上げもディズニー時代最高の業績を記録したが、本作からバンダイアメリカの独自開発となったメガゾードの玩具に関しては厳しい意見も散見される。


○パワーレンジャー・ジャングルフューリー

ベースは『獣拳戦隊ゲキレンジャー』。

変身アイテムがグローブでは無くサングラスになっており、主人公らが働くのもスポーツ会社ではなくピザ屋になっている。
また七拳聖はスーツの輸送の都合で基本的に人間の姿になっている。

先述した通りあまり名乗らない傾向にあるパワーレンジャーシリーズにおいては珍しく、日本さながらの長い口上とオリジナルポーズによる名乗りが積極的に盛り込まれているのも特徴。

オリジナル戦士、スピリット・レンジャーも登場した。


パワーレンジャー・R.P.M.

ベースは『炎神戦隊ゴーオンジャー』。

日本版とは違いコミカルな部分がほとんど無い
メインストーリーからして自我を持ったコンピューターウイルスの反乱で滅亡の淵に追いやられた人類がドーム都市に立て篭もり、レンジャーを中心に抵抗を続けているという重すぎるものであり、放送規定の関係上レンジャーの殉職すらめったにないパワーレンジャーでは極めて異例の一般人の死亡シーンまで存在する。
案の定子供には受けなかったが、ハイターゲットからは評価が高く、日本でいうところの『ウルトラマンネクサス』のようなポジションの作品となっている。

今作でディズニー制作のパワーレンジャーの制作が打ち切られ
次の年は初代パワーレンジャーのデジタルリマスター版を放送した。

マッドマックス』を思わせる荒廃した世界観故に、版権がサバンに戻るにあたって、
従来のパワレン世界とは異なる異世界が舞台ということになった。


○パワーレンジャー・サムライ

ベースは『侍戦隊シンケンジャー』。

元々パワーレンジャーを作っていたハイム・サバンがディズニーから権利を買い戻し傘下から独立して制作。

内容は日本のシンケンジャーとほとんど同じだが、レンジャー達の主従関係はオミットされた。
人種をばらけさせている都合上、特定のメンバーを主君にするわけにはいかなかったのだろう。
彦馬にあたる人物*2も爺やではなく、レンジャーの指導者となった。

また、メガゾードはコックピットデザインが一新され、その内部限定でオリジナルのスーツが用意されているのも特徴。

ちなみにデッカー(不破十臓)は、ワイルドフォースのレッドが演じている。
パワーレンジャー出演者がゲストとして出演する事はあるが、別の役で出演するのはこの作品が初めてである。

日本では『オペレーション・オーバードライブ』から『RPM』までの作品を飛ばして2013年に第1シリーズ、2014年にスーパーサムライの吹き替え版が放送された。
以降はSPDから再開した吹き替えプロジェクトも事実上凍結した。
日本ではSP4本とRPMとの共闘エピソードは製作されていない。

先述の通り本作以降は2シーズン制となり、ゾードン編以来の続編『スーパーサムライ』が制作された。
その関係で日本との放送タイムラグは2~3年伸びている。


パワーレンジャー・メガフォース

ベースは『天装戦隊ゴセイジャー』だが、「レジェンド大戦」が扱われるなど『海賊戦隊ゴーカイジャー』の要素も加わっている。
これはゴセイジャーのカードの要素がアメリカでは連動要素がないこと、ゴーカイジャーサイドはレジェンドの関係上、
日本版から使える映像が限られてしまうから、などの事情があったからだとか。

宗教観の違いにより天使設定が危ぶまれたが、元々外見から天使っぽい要素が希薄だったためか高校生への設定変更程度で済んだ様子。

ゴーカイジャー要素はシーズン2『スーパーメガフォース』で前面に展開。
ゴセイジャーの姿からゴーカイジャーの姿に逆ゴーカイチェンジもとい強化変身する。
歴代レンジャーの本人出演や、チョイ役ではあるがジュウレンジャー以前の戦隊とダイレンジャーの登場なども盛り込まれ、注目された。

東映チャンネルでも放送されたが字幕スーパーのみにとどまっており、ソフト化もされていない。


パワーレンジャー・ダイノチャージ

サバンプロダクションが2015年に『スーパーメガフォース』の後番組として放送。
当時、アメリカでは競合番組が多く、より子供人気の高い恐竜モチーフが求められたため、『特命戦隊ゴーバスターズ』を飛ばして『獣電戦隊キョウリュウジャー』がベースになっている。

20周年記念後の1作目という時期に、MMPRと同じ恐竜のモチーフが扱われる形式になるため、
ビジネス的には大きなチャンスであり、その点ではタイミング的にゴーバスより適しているのは一目瞭然。
現実は非情である。

デーボス軍に相当するキャラのほかに『パワーレンジャー・オペレーション・オーバードライブ』以来久々となる完全新規の敵キャラ「スレッジ」が登場するほか、
最初の話数を2話1エピソード方式で丁寧に進めるなど『サムライ』、『メガフォース』と異なりゾードン編以降の作品及びディズニー版の作品に近い作風になっている。

一方で、第2シーズンでは、飛ばされたゴーバスのエンターを明らかに意識したと思われる顔出しの悪役ヘキルが登場し、
さらに原典では劇場版限定だった悪役もレギュラーキャラとして起用するなど、ゾードン編さながらの大胆なアレンジも健在である。

RPMと同じく、本作も他の作品とは別世界ということになっている。


パワーレンジャー・ニンジャスティール

2017年1月からにパワーレンジャーのシーズン24として放送。
の国であるアメリカでは電車は子供にとって日常のものではなく、ポピュラーなモチーフではないためとのことで、『烈車戦隊トッキュウジャー』を飛ばして『手裏剣戦隊ニンニンジャー』がベースになっている。

放送前に本作からネット放送に移る、久々に1シーズン32話完結制に戻るというという噂が流れたが、公式が正式に否定した。

ちなみにメガゾードのコックピットは完全に別物。さすがにアメリカで神輿は無理があったか。

また、変身アイテムが忍者一番刀からカラクリヘンゲンに変更されている他、人間サイズの喋るシノビマルもいる(巨大化はしない)。

敵は戦国時代の生き残りではなく、宇宙からの侵略者設定。九衛門の性別も女性に変更されている。

前作で他作品キャラの流用だったヘキルが好評だったためか、サバンが開き直ったように他作品のキャラの流用が多めに見られる。
何せ第1話の敵が妖怪ではなく何故か『ボウケンジャー』のクエスター。しかも『トッキュウジャー』のネロ男爵も頭部を差し替えられてレギュラーキャラとして起用されている。


パワーレンジャー・ビーストモーファーズ

『スーパーニンジャスティール』の後番組であり、ベースはなんと『ダイノチャージ』を優先して一度は飛ばされた『ゴーバスターズ』。
『スーパーニンジャスティール』をもってバンダイとのスポンサー契約が終了したため、玩具展開はハズブロが勤める。

今までも何度か言及されてきた超空間「モーフィングリッド」を本格的に物語の核に据えた他、原典になかったコレクションアイテムの導入や、久々となるオリジナル強化形態など、マンネリ打破のための意欲的な要素が多数導入された。

また、日本における「キョウリュウジャーVSゴーバスターズ」を彷彿とさせるレジェンド回が放送されることもアナウンスされている。


パワーレンジャー・ダイノフューリー

『ビーストモーファーズ』に続くハズブロ版パワレンの2作目予定であり、ジュウオウ、キュウレン、ルパパトの3作品を飛ばして『騎士竜戦隊リュウソウジャー』がベースとなる。
ゴーバスが変則的な形でパワレン化したこともあり、米国ファンの前評判では「ジュウオウジャーはモチーフが前作と被るから、キュウレンジャーかルパパトだろう」という意見が多かっただけに、
発表された際はファンにちょっとした衝撃をもたらした。そしてやっぱり候補に上がらないトッキュウジャーは泣いていい
とはいえ近場の作品故に、前作と異なりスーツの新造は最小限で、かつ恐竜モチーフなため、客観的に無難な選考ではあったが。



◇テレビ以外の作品


○パワーレンジャー映画版

ハリウッド版マイティモーフィンパワーレンジャー。
シリーズでは初めて、流用映像が一切使用されていない。
新たにニンジャパワーを手に入れたレンジャーが、復活した悪の帝王アイバン・ウーズを倒すと言う内容。

当時まだ最新技術だったCGをふんだんに盛り込んだ映画なのだが、ファンからの評価は低い。

時系列的にはシーズン3の話であるはあるものの、厳密にはシーズン2から分岐したパラレルワールドとされ、キャストも一部異なる。
スーツも映画用に新造されており、いかにもフィギュア化を意識したような造型に加え謎のギミックも追加されている。

吹き替え版がVHSしかないテレビ版と異なり、こちらはDVDやオンライン配信版が存在するため、初代シリーズでは最も視聴が容易。

因みに、主題歌を担当したのはあのエリック・マーティンである。


○パワーレンジャー・ターボ・映画版・誕生!ターボパワー

ジオとターボを繋ぐ作品。

ターボゾード(レンジャービークル)の劇用車はカー・カスタマイザーのジョージ・ハリスが制作を担当した他、ターボメガゾードの合体シーンは新たに特撮研究所によって制作されている。

ゲストとして、初代レッドレンジャーのジェイソンと初代ピンクレンジャーのキンバリーが再登場。
監督兼脚本のシュキ・レヴィによれば、当初は初代ならジェイソン、ザック、ビリー、トリニー、キンバリーの5名が再登場することが検討されていたが、
ザック役のウォルター・ジョーンズが映画俳優組合に加盟済みだった為、ノン・ユニオン作品であるパワーレンジャーに出演することが出来ないという事情から全員の出演は実現しなかったとのこと。
仮に実現していた場合、トリニー役のサイ.トラングは生前最後のパワーレンジャー出演作品になっていたことになる。

日本ではジオの吹き替え版は制作されていないため、事前情報を仕入れておかないと(特にジェイソン、キンバリーの離脱やターニャの加入等)繋ぎがよく分からず違和感を覚えやすい作品となっている。

こちらも初代映画版同様、DVDやオンライン配信でテレビ版より手軽に観れるが、日本語版では一部シーンがカットされている。


パワーレンジャー(2017年映画)

サバン・ブランズと『トワイライト・サーガ』シリーズ、『ハンガー・ゲーム』シリーズで有名なライオンズゲートが共同で製作した、初代のリメイク版。
日本で言うところの仮面ライダー THE FIRSTULTRAMANのような、リアル寄りなハイターゲット向けの作品になっている。

X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『マイティ・ソー』のアシュリー・ミラーとザック・ステンツが脚本を務める。当初は2016年7月に公開予定と発表されたが延期を重ね、2017年3月公開。

レッドを演じるのは新人のデイカー・モンゴメリー。
レンジャーのコスチュームは原作であるジュウレンジャーの意匠を残しつつアメコミ風にアレンジされている。
曽我町子が演じたバンドーラに相当するキャラである宿敵「リタ・レパルサ」を演じるのは、『ハンガー・ゲーム』や『スパイダーマン2』に出演したエリザベス・バンクス。こちらの外見は完全に現代風になっている。


パワーレンジャー・ハイパーフォース

シリーズ25周年記念作品。
Twichとサバンのコラボ作品で、特撮ドラマではなく、同名TRPGを生放送でプレイするという内容。
タイムフォースのスピンオフという扱いであり、新戦士としてタイムフォースのシルバーレンジャーも登場している。

スーツデザインは初代をベースにしたオリジナルのもので、本家スーパー戦隊まで含めても前例のない女性ブラックも登場。

ちなみに、企画が企画だけにメンバーの平均年齢は高めで、どことなくナードっぽい雰囲気が漂ってる。
要するにアキバレンジャーポジション


シールド戦隊トリガージャー

TCG『デュエル・マスターズ』とのコラボカードとして誕生したパワーレンジャー。
DMは無許可のパロディをすることが多いので勘違いされがちだが、パロディではなくちゃんとしたハスブロ公認コラボである
作品というかカードの一発ネタのパワーレンジャーなのだが、公式公認という事情もあって本項目で一応記載する。

カード名は《「破壊の赤!スクラッパーレッド!」「知識の青!ブレインブルー!」「魅惑の緑!トラップグリーン!」「閃光の黄色!スパークイエロー!」「強欲の紫!ハンドパープル!」「ブレイクあるところに我らあり!シールド戦隊、トリガージャー!!」》である…長すぎるだろ!?
パワーレンジャーとのコラボという形なのだが、戦隊という名前だったり、名乗り台詞が『百獣戦隊ガオレンジャー』のパロディだったりと、完全に本家戦隊のノリ。

スーツデザイン(というかカードイラスト)は丸山類が担当。
DMの5文明のマークの意匠など、DMの文明をパワーレンジャーに上手く落とし込んでいる。




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最終更新:2021年04月19日 18:35

*1 一応、『パワーレンジャーロストギャラクシー』でマイク・コービットがマグナ・ガーディアンに変身する際にダイレンジャーのオーラチェンジャーが流用されている他、『パワーレンジャー・スーパーメガフォース』ではダイレンジャーの初期メンバー5人も地球外の戦士として登場した

*2 ちなみに、ちょっとしたファンサービスということか、名前は「ジイ」