ソニックブーム(ニンジャスレイヤー)

登録日:2016/01/01 (金曜日) 00:00:00
更新日:2023/07/11 Tue 19:40:00
所要時間:約 6 分で読めます






今も昔もニンジャはカラテを極めた奴が上を行く。
身をもってわからせてやろうじゃねえか。



ソニックブームとはニンジャスレイヤーの登場人物である。
cv:黒田崇矢

◆目次◆



◆概要◆

暗黒メガコーポ、ソウカイヤの選りすぐりの6忍の組織『ソウカイ・シックスゲイツ』の1忍。


ニンジャソウルが憑依したばかりのニュービー(新人)ニンジャに対するソウカイヤへのスカウト担当を行っている。
スカウト担当は相手ニンジャに返り討ちにあう可能性もある危険な仕事のため、この役職は高い実力を持つニンジャしか許されない。
そんなスカウトを単独で行うあたり彼の強さがうかがえる。

スカウトのみならず、スカウトしたニンジャの育成も行っている。
劇中ではスーサイドのトレーニングを担当、結果ジツ頼みの彼が最低限の肉弾戦は行えるまでに成長した。
ソニックブーム曰く「ギリギリ仕上がった」
ただ間に合わなければ殺してたなどの発言もあり、かなりスパルタな面がある。


かつてはヤクザであり、そのころの名残かヤクザスラングを威圧的に多用する。
言動も相手を見下したような高圧的なもので、衣装も合わさり割と現実にいそうな極道の雰囲気がある。
一方で状況を冷静に判断し、分が悪いと悟れば即座に引けるなど暴力一筋のキャラではない。むしろ頭の回る策略家の一面も強い。


一般社会に溶け込む必要があるときは、サラリマンめいた風体を装った上でフマトニという変名を名乗り、ニンジャと悟られないようにしている。
偽名なのかニンジャとなる前の本名なのかは不明。
なおtwitterでの初回掲載版では「ウミノ」と名乗っていたが、後に同名のキャラが登場したため「再放送版」以降は原作者監修の下「フマトニ」と改名している。


◆外見◆

糸を織り込んだニンジャ装束とシャープなメンポを装備。
ニンジャスレイヤーのメモには『金糸のニンジャ装束悪趣味な』とある。


わらいなく=サンによる物理書籍版デザインでは、ヤクザめいた赤地に金の柄シャツ、白いズボンを着用。
腕にはスタッズ付きブレーサーを装備している。頭髪は威圧的なリーゼントヘアー。
無印コミカライズやアニメイシヨンも、物理書籍版に準拠したデザインになっている。


フマトニ時は「サラリマンめいた風体」と描写されており、無印コミカライズ、及びそれを踏襲したアニメイシヨンではリーゼントを下ろして真ん中で分け、ネクタイを締め白いジャケットを着て作り笑いを浮かべる怪しいサラリマン風の容姿で描かれた。
…ニンジャとは思われないだろうがまず不審がられる格好である。
表情もあからさまな作り笑顔であり、それがまた恐怖を掻き立てる。



◆戦闘力◆

憑依したニンジャソウルはカゼ・ニンジャ・クランのグレーターニンジャ
高い実力を持つシックスゲイツの中でも力量は上位に入る。
ニュービーニンジャならば例え数人のアーチ級のニンジャソウル憑依者であろうと容易く蹴散らす。


彼の最大の武器はソニックカラテ
読んで字のごとく、攻撃と同時に衝撃波を放ち、離れた相手にもダメージを与えるカラテ。
彼の名前の「ソニックブーム(衝撃波)」の由来と思われる。

素手では届かない遠距離の相手にも攻撃できるという優れたカラテであるが、超至近距離においては衝撃波のダメージが自分にも来るという弱点を持つ。
ナラク・ニンジャ曰く、この弱点を突かれてカゼ・ニンジャ・クランは過去滅んだらしい。


無論彼自身その弱点は熟知している。至近距離の相手には己のカラテで叩きのめすのである。
そのためにジェット・カラテという別のカラテもマスターしており、ワン・インチ距離での木人拳めいたカラテ応酬すらやってのける。
ワザ頼みではなく、精錬したカラテと両立させる彼の高度な戦闘能力の高さが見て取れる。



◆登場エピソード◆

「ラスト・ガール・スタンディング」に登場
全編を通して出てくる敵ニンジャであり、このエピソードの敵サイドの主役といってもいいくらいの活躍をする


+ ◆ネタバレ無しでどこまでやれるか見てやろうじゃねえか◆
不良を大量殺人した罪で投獄されていたスーサイドをフマトニの姿で面会。
彼を保釈させようとするもスーサイドが反抗したため、ニンジャ装束となりスーサイドを瞬殺。彼にニンジャ社会とカラテの厳しさを叩き込んだ。


スーサイドにトレーニングを仕込んだ後、彼を同伴して新たなスカウト仕事としてヤモト・コキに会う。
が、ここで予想外の事態が。
スーサイドがヤモトを庇い反撃してきたのだ。
スーサイドはヤモトをニンジャ化に巻き込んだ過去があり、負い目を感じていたのだ。
(詳細は物理書籍第一巻を購入な)


しかし所詮カラテニュービーのスーサイド、あっさり撃破しヤモトを追う。
ソウカイヤにスカウトするもヤモトも反発、交戦する。
ヤモトのジツに困惑しつつも冷静に対処し瀕死に追い込む。
死の縁に瀕してもスカウトを拒むヤモトにトドメを刺そうとする彼だったが…


ズルッ!ズルズルッ!ズルズルッ!



……アン?



ズルズルッ!ズルズルーッ!



おいコラ、ウルッセーゾコラー!スッゾオラー?



ノレンが翻り、スシ・ソバのドンブリと箸を手に持ったまま、その男は街灯の下に姿をさらした。それを目にしたソニックブームは絶句した



テメェ……テメェはニンジャスレイヤー!テメェいつからそこに……



ドーモ、はじめましてソニックブーム=サン。ニンジャスレイヤーです。おちおち食事もできんな、この街は



屋台からスシ・ソバを食べながらニンジャスレイヤーが登場する。
あまりに予想外の事態に困惑しつつもニンジャスレイヤーと交戦する。
善戦するも、やはりネオサイタマの死神との力量差は埋めがたく、圧倒される。
最期は復活したヤモトのカーボンビニール・フェニックスの直撃を受け、爆発四散した。
断末魔は「サヨンナラー!」


最期こそあっけない彼であるが、考えてほしい。
ソニックブームは既にスーサイド、ヤモトの二連戦を終えたばかりなのだ。
一方ニンジャスレイヤーは体力万全殺意満々、さらにナラクによる攻略情報付きである。
ソニックブームにとっては不利すぎる状況なのだった…ショッギョムッジョ!


彼の名はソウカイヤ内でも広まっていたらしく、後に出てきたヤモトへの追手も「お前のような雑魚が勝てる相手ではない」と発言するほど。
シルバーカラスも「ワザだけでかなう相手ではない」と述べており、その実力は折り紙付き。
冒頭のノーカラテ・ノーニンジャの格言も相まって、話が進んでも評価が下がるどころかウナギ・ライジングなニンジャとなっている。



◆メディアミックス◆

●コンプティーク版漫画においては第2,3巻にて「ラスト・ガール・スタンディング」が連載。
それに伴い一部セリフの追加も行われている。
またフマトニからソニックブームに正体を明かす際は見事な早着替えを披露している。
∇スーサイドに駿足の蹴りを叩き込みつつ上着を脱ぎ、ニンジャ装束に着替えるandメンポ装着
そのまま蹴り上げながらリーゼントを整える
地面に叩きつけて同時にヘアスタイル完成
踏みつけながら優雅に一服

彼のニンジャ身体能力が如何なく発揮されているシーンである





シヨン版デザインな。実際書籍版で描写されているシーンに近い。

*1


原作通り第三、四話「ラスト・ガール・スタンディング」に登場。
作画の大半をFlashアニメで行うという仕様上、彼も出番の半分がFlashとなった。
それだけならまだいいが、「ラスガ」は尺の都合上かなりつめこみ気味な展開となっており、戦闘描写もかなりわかりづらくなってしまった。
第1話と第2話はFlashなりに魅せる演出だっただけに大変残念である。ブッタよ、起きて作画してください!



◆余談◆

●ニンジャネームの「ソニックブーム」はsonic boom、つまり「超音速に伴う衝撃波」のことである。
攻撃の衝撃波で戦う彼にとって文字通りの言葉である。


●冷徹な組織人としての立ち振る舞い、そして本項目冒頭の名言にも表されている通りの「ノー・カラテ、ノー・ニンジャ」の体現者であることが、他のシックスゲイツよりも印象深い所以としてよく挙げられる。

この言葉は訳すればカラテなくばニンジャに非ずといったところか。*2
実際作中には何かに特化したジツだけで粋がる邪悪なニンジャが多数出てくる。
無論大抵はニンジャスレイヤー=サンにスレイされる運命にある。
一方カラテも鍛えたニンジャはある程度渡り合えることもある。
ジツだけでなく基本的なカラテも鍛えてこそ一流のニンジャである、ということである。

他作品で例を挙げると、

ジョジョの奇妙な冒険ならばどんなに強いスタンドを持とうとそれを使いこなす精神力や凄みが無ければサンシタ以下
☆ドラゴンクエストならば如何に強力な魔法や特技を覚えていようと十分なすばやさやMP無しでは引換券めいた扱い
Fate/stay nightならば、圧倒的なMPと呪文を手にしても本人の戦闘感覚がゼロだと意表を突かれて実際徒労

みたいな感じである。
この言葉は第三部に至っても尚健在であり、ジツ頼みのウカツさ、そしてカラテの重要さをヘッズに印象付けている。



●ツイッターアーのアニメ公式アカウントにてアイコンの無料プレゼント企画が行われた際は第5弾に選ばれた。
…選ばれたのである





\アッカリ~ン!!/
*3

ソニックブームカラテ衝撃波が

もう一度言う、ソニックブームカラテ衝撃波である。
顔画像でも何でもなくただのエフェクトである。
あまりのスタッフの画像選択センスにヘッズは大いにニューロンを焼かれることとなった。
放送終了後も本人のアイコンは配布されず衝撃波に負けた使い手という意味の分からない結果となった。
ザッケンナコラー…


●彼がヤモトに放った言葉に「親殺しのクズ」という意味深な言葉がある。
ヤモトの過去に繋がる重要な情報とされているが、2016年現在いまだ詳細は不明
劇中で一切語られないヤモトの過去を何故ソニックブームが知っていたのか…備えよう。


●彼の声優、黒田崇矢=サンはゲーム『龍が如く』にてレジェンド級ヤクザ、桐生一馬も演じていた。
そのためソニックブームの声優が発表された際はヤクザ繋がりでヘッズ達は盛り上がった。
尚、桐生=サンはソニックブームとは正反対の弱きを守り、悪を挫くという漢の中の漢というべき人物である。
真反対なキャラでも違和感なく演じられる彼の声優力はタツジン級である。


●2017年エイプリルフール企画『ラスト・ボーイ・スタンディング2017』で女体化
外見描写は「悪趣味な毛皮コート」「豊満な胸」くらいで、髪型や体格がどのような感じなのかは描写されていない。
戦闘スタイルは蹴りからの衝撃波が中心。既にスーサイドこと ショーコ を舎弟にしており、敗北した彼女に罰を与えにやって来るが、
手負いのニュービーとは言え アーチ級憑依者二名 、ニュービーとは言え ニンジャスレイヤー一名 、そして攻撃には加わらず衝撃波を相殺してニンジャスレイヤーを助けただけとは言え サツバツナイト一名
という オーバーキルめいたイクサ をするはめになった。


ノー追記修正・ノー良項目だ


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最終更新:2023年07月11日 19:40

*1 出典:ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨンキャラクター紹介 URL: http://www.ninjaslayer-animation.com/character/14.html 日時:2016/01/01

*2 「カラテ」には「勁」やドラゴンボールでいう「気」めいた概念だったり栄養素めいたなんかなど様々な意味があるがここでは格闘術を指す

*3 出典:ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨンアイコン無料プレゼント! URL:http://www.ninjaslayer-animation.com/special/ 日付:2016/01/01