ギアオルグ

登録日:2016/01/25 Mon 10:00:18
更新日:2023/08/09 Wed 13:53:37
所要時間:約 6 分で読めます






『モンスターハンターフロンティアZZ』に登場するモンスター。
オルグだけど、ではない。



概要

G級改新という激動真っ最中のアップデート『G2』にて実装された獣竜種の大型モンスター。
別名『氷獰竜』。
G級専用モンスターで、極海にだけ生息する。



名前から想像がつくように、獰竜アビオルグの近縁種に位置する亜種のような存在。
彼らとご先祖様が共通しており、その一部が新天地に移住して進化した個体が現在のアビオルグで、極海に残り続けたまま進化したのがギアオルグである。
頭部がアビよりも大きく、白みがかった空色の体を持つ。
ナイフのように鋭利な尻尾も健在。

肉食なので、極海のポカラ達が主食。
良い脂肪源ゆえにギアオルグには極上のご馳走なのだ。


当初は『G1』のナンバーで登場予定のモンスターだった…のだが、
そのG1が杜撰すぎる出来で大ブーイングを受けたことにより大幅な改革を迫られてしまい、急遽次期アップデートが行われて結果的に『G2』へ先延ばしされた経緯がある。
不憫な…


戦闘BGMはアビオルグと共通。


戦闘概要

G級クエストでは★5に位置するため、マイナス600の防御減算がかかる。


ブレス系攻撃は全て氷属性に置き換わった。一部は雪だるま状態にしてくる。
防御力を下げる腐食やられの唾液も健在なので、鉄面皮スキルか忍耐の種などの対策は欲しい。
防御減算の仕様上、防御力を下げられるとほぼ全ての攻撃が即死級の甚大なダメージと化してしまう
どういうことかというと、G級では「腐食やられで下がる前に防御減算が適用される」のではなく、
腐食やられで下がった防御力に防御減算が適用される」ため、非G級で同じ腐食やられに陥った時以上の防御力低下が起きる。
例えば、★5のクエスト受注時の適正防御力とされる防御力1500(=GF防具一式の最大強化時)を、
前者のパターンで減らすと「(1500-600)÷2」で何とか450残るが、
後者だと「1500÷2-600」でたったの150しか残らない。その差は歴然。
こんなのでG級モンスターの攻撃を受け止められる訳がないのである。
故に、腕に自信がある場合を除いて、腐食やられの対策は決して怠らないようにしたい。


アビオルグと同じく、3段階の怒り状態を持つ。ちなみに最大怒り状態では背中の棘が凍りつく。
ただし向こうと違って移行条件が特殊で、残り体力に応じて上限が解放されるか、後述のギミック解除時に強制的に1段階上昇する仕組み(残り体力による上限を無視して上がる。流石に3段階を越えては上がらない)。
また、時間経過以外では最大怒りが解除されない。
3回行動してから繰り出す「最大怒り専用の大技」を使っても怒りは継続するため、何度でも繰り出してくる。



基本的な動きはアビオルグないしイビルジョーに準じるが、当然ギアオルグにしかない技も多く備えている。
中でも特徴的なのが、自分の尻尾を氷中に突き刺し、超巨大な氷の刃を纏う行動
生成された刃は「アイスブレード」と呼ばれ、尻尾にダメージ判定がある技全てにおける尻尾のリーチが2倍以上に伸びるようになる
…そう、あの凶悪な3連続コンボも例外なく
更にアイスブレードを破壊するか時間経過で崩壊するまでは尻尾の部位ダメージ蓄積もストップするため、部位破壊が妨げられてしまう。
尻尾は物理面の弱点部位でもあるため、極海の地の利を活かした生存の知恵と言えよう。


これだけ見ると非常に厄介な特性に思えるが、実は一つだけ致命的な弱点がある。
純度100%な氷の武器ゆえに火属性の攻撃に大変弱く、100もガッツリ通る
そのため武器種にもよるが、火属性の武器を担いでアイスブレードを殴れば数発で破壊することができるのだ。
極海には火属性使いのモンスターが一切生息していないため、彼らもハンターという外来者が来るまではこの弱点に気付けなかったのだろう。

…え?渇愛?当てられるものならどうぞ。当てられるなら、ね。

アイスブレード破壊は尻尾のリーチを元に戻すだけでなく、強制的に怒りを1段階上げる効果がある
アビオルグ同様に怒り進行で肉質がどんどん柔らかくなる特性を持つので、積極的に怒らせていこう*1
だが麻痺中は当然のように破壊できないので注意(尻尾は麻痺中でも破壊できる)。


総合的にアビオルグと同様、MHFで好まれやすいターンファイト重視のモンスターに仕上がっている。
しかしながらハメが猛威を振るったG2当時は、極海に落とし穴が置けるという事もあって落とし穴ハメであっさり処理されてしまっていた。
不憫な…
その後、G3辺りで未発覚時のエリア移動速度がこっそり上がったり、前述の怒り上昇ギミックを追加したりした事で、ガチ戦の方が手早く終わるメリットを得られるように改良された。



弱点は火。
しかし怒り段階が低いうちは通らない。弱点であった脚の肉質も怒らせるまでは硬い。
怒らせた方がいい理由の一つでもある。
また、状態異常系では爆破属性がかなり通る。
耐性値も低く、真面目に採用に値するほど有効。


破壊可能部位はアビと同じく頭部(2段階)、尻尾。
どちらの部位素材も武具によく要求される。
全てギルド貢献ポイントで交換可能なポカラドンと違い、頭部の猛牙だけ交換に対応して無いので注意。



ギアオルグ独自の技

  • 回転ブレス
半回転しながら氷ブレスを吐く。
当たると雪だるま状態になる。


  • 冷凍ビームブレス
直線状の氷ブレスを吐く。
最初はとても細長い形状だが、少し時間が経つと一気に太くなり顔付近でも当たるようになる。
ただ、曲げたり振り回したりしてこないので正面に立ちさえしなければ怖くない。
更に使用中は尻尾が下がるため、アイスブレード装着中は破壊する最大のチャンス。


  • 氷山砕き
ガス状の氷ブレスで氷山を生成し、間を置いてから氷山を自らのタックルで打ち砕く。
最初のブレスに当たると雪だるま状態にされてしまう。
タックルがかなり高威力なので怖いが、雪だるまでも転がって回避は可能。頑張って逃げよう。


以下は獣竜種からの流用モーション。


  • 顎スタンプ
遷悠種としてG9で参戦した主任ことウラガンキンから継承した攻撃。
向こうほど頭が大きい訳じゃないのに無理してないか。
攻撃動作が主任よりも少し素早い。


  • ローリングアタック
これもウラガンキンと同じ高速回転攻撃。
技の出が主任以上のスピードだが、背中の棘のせいなのか方向転換の自由が利かないという弱点がある。全く誘導性能が無いわけではないので注意。
遠距離だと多用する傾向あり。必ず使うわけではない。



武具

G級専用モンスターなので当然、G級武器G級防具だけ存在する。


武器はもちろん氷属性を持つ。
強化することで発現する良質な斬れ味ゲージも見逃せない。
現在ではライトボウガン(G8)、双剣(G9)が実用的な改G級武器に派生できるようになっている。


防具は「サベージG」シリーズ。初搭載されたスキル「尻上がり」はクエストに時間をかけるほど攻撃力が大きく上昇する仕組みだったのだが、時間がかかりすぎるために殆ど使われていなかった。
『MHF-Z』以降その時間が大幅に短縮されたため、以前より実用性はアップした…と思われる。

デザインは軍服のようで格好いい。
一方、前身のアビ防具最大の特徴であった露出が大幅に減っておりそっちの方面で大層残念がる紳士が続出したことは言うまでもない…



が、諦めるのはまだ早い!
確かにこのギア装備、一式だと味気ないぐらいには露出が足りないのは事実である。
だが注目してもらいたいのは腰部位だ。脚だけを外すか別のブーツ系な防具に変えると…
なんということでしょう。かなり際どいミニスカ軍服が出来上がったではありませんか!
ミニスカを採用したがっていたどっかの焔の大佐も納得しそうな見栄えになる。
女性パートナーに譲って着せれば一式性能と外見を天秤にかける必要もないぞ!*2



余談

ギアオルグのモチーフはなんとガンランスになっている。
ブレス=砲撃はともかく、アイスブレードは何なのか?と思った人がいるかも知れないが、MHFには独自機構として竜撃砲を捨てる代わりに高熱バーナーで敵を焼き切る「ヒートブレード」が存在するのだ。
これを意識して対にしたのがアイスブレードである。
無機物をモチーフにしたモンスターもなかなか珍しい。
が、ギアオルグのガンランスは存在しない。どういうことなの…


よく「実はドスギアノスを意識したモンスターではないか」と言われているのは有名な話である。
事実、名前に「ギア」が付くし、どちらも恐竜型のモンスターだし…
MHFで過去にドスギアノスは実装が後回しと公言されて以来、完全に忘れ去られっぱなしなのもネタ性を強める遠因になっている。
何より極海にギアノスが生息している理由はもうそれ以外につけようがない。
ていうか既に共演しちゃっている。気になる人はG級デイリークエストをチェックだ。



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最終更新:2023年08月09日 13:53

*1 以前は体力減少でしか怒り段階を上げる方法が無かった為、狩猟時間が長引きやすかった

*2 パートナーが着る防具には元のスキルポイントが一切反映されないため、見た目で自由に選べる