ガンランス(モンスターハンター)

登録日:2009/10/13 Tue 23:00:53
更新日:2025/04/17 Thu 23:49:18
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打ち砕き 突き崩し 弾き返す

計算され尽くしたその布陣に

死角はない


ガンランスとは、『モンスターハンター』シリーズに登場する武器の一種。
公式の略称は「銃槍」。プレイヤーからは「ガンス」と略されることも多い。

鉄壁のガードを持つランスに、火薬による砲撃能力を追加。
さらにはモンスターのブレス攻撃の原理を模した「竜撃砲」をも加え、絶大な火力を備えた機械槍へと進化を図った。
しかし根本からして設計限界を超えた武器であるため、火薬の使用によって斬れ味が落ちる。
また高威力の竜撃砲を行った後は放熱が必要になるなど、扱いはかなり複雑。
(説明書より引用)


概要

MH2から追加された武器種で、MHP2Gまではランスの派生武器として扱われていた。
ただしMH2では武器そのものの少なさや砲撃が弱く、スキル「砲術」も適用外といった調整不足により、ろくに使えないも同然の状態だった。
その後MHP2で各種要素が調整され、ようやくまともに使える武器種となった。

デザインはランスに砲撃能力を持たせたもの、というよりはリボルバー式砲撃機構を備えた大砲に大きな銃剣をくっ付けたものという形状をしている。
ガン「ランス」とはいうものの刀身部分は「槍」ではなく刀剣状のものが殆どで薙ぐ・斬るようなモーションも多い。

ランス同様大盾を持つためガード性能が高く、前転回避の代わりにステップが使える等の共通点がある。
ただし
  • 武器自体が重いため、ランスよりステップが少なくMHXX以前は1回、MHWorld以降でも2回
  • 武器系統が切断のみ、一部の作品を除き盾でぶん殴るモーションもないのでスタンを狙うことも現実的ではない
  • 砲撃を使うと斬れ味が落ちる
  • そもそも最大の特徴である砲撃や竜激砲が固定ダメージ故に最終的な火力の伸び代が無く特に初期の作品では火力不足になりがち
  • 突きの出がランスに比べて遅い
  • 全体的に癖のあるモーションが多い
等、ランスと比べるとどうも見劣りしがちな部分も多い。

しかしながら
  • 砲撃の肉質無視
  • 踏み込み突きの移動距離で立ち回れる
  • 真上への攻撃がしやすい
  • ランスに比べてスーパーアーマー攻撃が多く、また攻撃方向、角度が多彩であるため、よりピンポイントで部位を狙える
  • 砲撃を絡めた長時間の連続攻撃が可能
  • スーパーアーマー付きで大火力な竜撃砲
と、張り付く事が出来ればランスより火力は高く、ランスよりさらに限定特化的な武器といえる。

MH3では双剣狩猟笛と共にリストラされてしまった。

だがMHP3にて復活。ド派手な新モーションを追加で、全国のガンランサーが歓喜した。
一方で『オートガードガンランス』というバグによりお手軽無敵武器と化していた。

MH3Gでは水中最強の近接武器として輝いた。
それ以降はかなり不遇の時期が続いたが最新作のワイルズで遂に最強武器種として君臨した

砲撃タイプ

ガンランスにおいて武器性能に関わるもう1つの要素で、通常型、放射型、拡散型の3種が存在する。
それぞれで攻撃範囲が異なり、
装填数     :通常型>放射型>拡散型
威力、斬れ味消費:拡散型>放射型>通常型
火属性値    :放射型>拡散型>通常型
の関係にある。
MHP3rd以降は砲撃タイプごとに異なる攻撃に威力補整がかかるようになり、より各砲撃タイプの戦い方が差別化された。

攻撃方法

基本的には
前方突き×3→砲撃→前方突き×3→砲撃…
のように砲撃を挟めば、弾が尽きるまで行うことができる。
フルバーストが可能になったMHP3以降では、三段目を出すと叩きつけになり、フルバーストに移行してしまう。
  • 前方突き
前に突く。ランスのものと一緒。
突く位置は低め。

  • 踏み込み突き
移動中に抜刀や攻撃をすると行える。踏み込みながら突き上げるモーションで、ランスと全く異なる技の1つ。
間合いを詰め、前方突きより高い所に攻撃できる。
また、MHP3からはモーション途中でも砲撃に繋げることができるようになった。

  • 斬り上げ
かなり高い所まで届き(ミラボレアスの頭ぐらい)、この後砲撃をすればほぼ真上の高い位置を砲撃できる。

  • ガード突き
ガードしながら突く。他武器種におけるガード攻撃との決定的な違いとして、ここから連続して突くことができる。
ランスにおける上段突きといった所で、前方突きでは届かない部位にも届く他、この後砲撃すればやはり角度を維持したまま砲撃できる。
MHP2ではやたら高性能な技であったが、以後のシリーズでは弱体化している。

  • 突き上げ
斬り上げ砲撃後に使える。
斬り上げと同じくらい高い所に届く。

  • リロード
砲撃の火薬が尽きた時に使用。
砲弾を全弾装填するが、この時は無防備。
だが、ステップ後に行うことによってスキを最小限に抑えられる。

  • 砲撃
肉質無視の固定ダメージを与える、ガンランスの唯一無二の特徴。
斬れ味ゲージが橙(MHWorld系列のみ黄)になると威力が低下し、赤の時は使えなくなる。
全ての砲撃は微弱ながら火属性を持つ。
MHWorld以前の作品では砲撃で味方を吹っ飛ばすので、マルチで使いにくい。

固定ダメージ故に序盤は強力だが、G級辺りになると一部の硬い相手以外は空気に…
しかしその肉質がクッソ硬くて刃が通らないモンスターを、最悪砲撃だけしてれば理論上一方的に屠れるのは強み。

砲術王込みの拡散Lv.5ともなれば、一発一発が大タル爆弾のダメージに匹敵する。
この、終盤になればなるほど空気になる問題は作品を追うごとに改善される傾向にはある(砲撃Lv.6以上の追加など)

MHWildsではついに砲撃の威力が武器の攻撃力依存になり一気に重要度が高まった。
…しかしこれにより攻撃力だけが絶対正義になり武器の取捨選択の余地がほとんど無くなるという別の問題が発生してしまった...

  • 竜撃砲
別名:浪漫砲
モンスターのブレスを応用した攻撃で、最大4ヒットする大技だが、一度撃ったらしばらく(シリーズによって異なる)放熱しなければならない。

MHWildsでは5ヒットになり、射程も延びたので総合的な火力は悪くないレベルに落ち着いてる。というか今までの火力がカス過ぎたのだが
またゲージ制になったことで2連続でブッパ可能になり、派生の〆で撃つと腰だめ撃ちに変化し、発射間隔が大幅に短縮される。

眠っているモンスターに使用しても最初の1ヒットしか3倍にならないので、睡眠爆破にはあまり向かない。

砲撃や竜撃砲のダメージは「砲撃Lv」が大きいほど高い。
砲撃同様ランクが上がる程影が薄れる…が、一応シリーズを経て改善される傾向にはある。
しかしながら味方をぶっ飛ばす欠点だけはMHR:Sでさえ健在。マルチで使いたいならアップデートで追加された「緩衝」スキルを投入したい。

MHFには放熱中の竜撃砲を即使用可能にする「ガンランス冷却剤」があった。

  • 溜め砲撃
MHP3から追加。
フルバースト、竜撃砲以外の攻撃後にリロード入力でタメがあるがやや威力の高い砲撃を撃てる。
後述のクイックリロード無しで連続砲撃が可能で、拡散型(MHWorldでは放射型)では威力に補整がかかる。

  • クイックリロード
MHP3から追加。
砲撃直後に砲撃入力で一発のみ弾薬を補充する。
MHP3ではこれを挟む必要があるため連続砲撃が不可能になったが、後述のバグの発見により飛躍的に価値が増した。
MHWorldからはクイックリロードでも全弾リロードができるようになり、派生も強力(なので全弾装填時でもクイックリロードできるようになった)なため一気に利用価値が向上。
ただし「竜杭砲」はクイックではリロードできず、通常のリロードを挟む必要がある。
MHFにも後に追加された(1発のみリロード)が、こちらは派生が多く、更に単発砲撃限定でリロード弾が一定時間1.5倍の威力を出せるようになる。

※オートガード砲撃
MHP3で発見された新テクニック…というかバグ。
護石限定スキルのオートガードを発動している時、クイックリロードと砲撃中にもガード判定が発生する。
これを利用するとランスのカウンター突きにも似た動きが可能になり、使い勝手が飛躍的に向上した。
当然ながらMH3G以降の作品では出来ない。AGガンサー涙目である。

  • 叩きつけ
MHP3から追加。
通常攻撃二段目及びクイックリロード後に通常攻撃入力で銃槍を振りかぶり叩きつける。弾かれ無効。
隙は大きいが高威力。更にここから竜撃砲、フルバーストに派生可能。

  • フルバースト
MHP3から追加。
叩きつけ後に砲撃入力でその時点で装填されている弾薬全てを瞬間的に砲撃する。
威力はフルバースト時の装填数に依存する。通常型は装填数が多く、更に固有の追加補整もかかるため相性が良い。
竜撃砲よりは隙が少ないため怯みなどの僅かなチャンスにたたき込める。

  • ジャンプ突き
MH4から追加。
ジャンプ中に攻撃、抜刀を行うと出来る。やや下方向を突く。

  • ジャンプ叩きつけ
MH4から追加。
ジャンプできる段差に向かって踏み込み突きを行うと、ジャンプしながら叩きつけ攻撃になる。フルバーストに派生可。

  • 踏み込み砲撃
MH4から追加。
ガード中移動しながら砲撃を行うと踏み込みながら砲撃する。入力がリロードと間違えやすいので注意。
ジャンプ叩きつけと同じ要領でジャンプ砲撃ができ、さらにジャンプ叩きつけに派生できる。

  • 竜杭砲(りゅうこうほう)
MHWorldから追加。
斜め上に突き、時間経過で炸裂する「杭」をモンスターに撃ち込む機構。
ギミックとしてはいわゆるパイルバンカーに近いが、射出された杭はそのままモンスターをえぐるように多段ヒットしつつ最後に爆発するためドリルミサイルのようなアクションでもある。

MHWorldでは通常の砲撃が連続2回まで可能となり、3発目はこの「竜杭砲」となる。
肉質無視ではないものの、直撃すれば中々のダメージが見込める。
フルバーストやなぎ払いからの追加入力でも派生可能であり、しかも使用後に竜撃砲に派生可能。
そこまでの隙が大きすぎて実用性は薄いが、フルバースト→竜杭砲→竜撃砲という超ロマンコンボも可能。
MHRiseでは竜杭砲に派生できるアクションが増えたことで使い勝手が一気に強化されたが、
MHR:Sではアップデートによる砲撃威力の大幅テコ入れから取り残されており、タイトルアップデート第5弾(Ver15.0)でようやく少しだけ強化されたものの、新たな入れ替え技の爆杭砲が便利なので優先度が下がっている。
MHWildsでは砲撃からの直接の派生が不可能になり、物理攻撃からの派生になったが、竜杭フルバーストで次いでのように放たれるため、使用頻度は多い。

  • なぎ払い
MHWorldから追加。
銃槍を豪快になぎ払う。攻撃範囲もさることながら威力が非常に高い。
叩きつけからしか派生できないのだが、ここからクイックリロードと竜杭砲に派生できる。
つまり叩きつけ→なぎ払い→クイックリロード→叩きつけ→なぎ払い……と高火力モーションをループ可能であり、MHWorldでは「殴りガンス」という運用も大真面目に行われるようになった。

  • ヒートゲージ
MHX/MHXXで存在する要素。
従来の装填数表示と一体化する形で黄・橙・赤で構成されたゲージが表示され、砲撃を行うことでカーソルが右に移動し、橙や赤になると砲撃以外の威力が上昇する。また、竜撃砲を使うかカーソルが右端に行くとオーバーヒートが発生。前者ではカーソルがやや左に、後者では左端に移動し(つまり強制的に黄になる)、しばらくの間固定される。

一見ボーナス要素に見えるが、初期状態の火力はMH4Gから下げられており、橙で同等、赤に上げてようやく少しだけ上回る。そのため実情は突きと砲撃、竜撃砲を適切なタイミングで織り交ぜて運用するスタイルを強制させられるという、立ち回りの個性を殺してしまう要素であった。

その後MHXXではゲージ調整に関する緩和が行われ、赤ゲージでの維持がある程度容易に。
MHWorld以降は廃止されたが、今なお新しいゲージの追加に対する警戒心として影響は根強く残っている。

  • 起爆竜杭砲
MHW:Iのみの竜杭砲の亜種。
その辺に落ちているスリンガー用の石や実を杭に捩じ込み、モンスターに突き刺すことで、爆発攻撃を当てると誘爆する特殊な杭を設置出来る。
MHWorldでは『上位補整』と呼ばれる、難易度に合わせて爆弾や砲撃の固定ダメージを底上げする補整があったが、それが無いマスターランクでの代替策。
…なのだが、杭は一定時間残るとはいえ、いちいち装填作業で足が止まるので戦闘中はおいそれと使えず、持続時間を伸ばすにも専用の装填数スキルが必要と、それ有りきの調整で批判された過去がある。
またこの杭の誘爆は当てた爆発の威力に比例してダメージも上昇するので、放射型の溜め砲撃が爆発範囲が前方に長く杭に当てやすい上威力も高いと、仕様とマッチして砲撃タイプが一辺倒になってしまった。

  • ブラストダッシュ
MHRiseで入れ替え技として登場したアクション。元となっているのはMHXの狩技。
一言で言うとガンランスをブースターにして前方に素早くぶっ飛んでいくという奇想天外なアクションであり、MHXではゲージ制限によって連発できなかったのだが、MHRiseでは最大3連発できるようになった。
従来のガンランスのイメージを根底から覆す変態機動であり、これによって素の(翔蟲アクションを使わない場合の)機動力は全武器種でもトップクラスに躍り出ることに。
また、ここから空中叩きつけに派生できるのでフルバーストを素早く放つことができる。
ただし「溜め砲撃」との入れ替えなので、溜め砲撃は使用できなくなる。

  • 爆杭砲
MHR:Sで竜杭砲との入れ替え技として登場した技。
竜杭砲と異なり即爆発する代わりに射出モーションが短く、使用後は一定時間武器が青い炎を纏い、武器攻撃のダメージに1.3倍の補整がかかる。

数値上は強力だがMHR:S移行に伴うモーション値の調整がガンランスにはないため、事実上はヒートゲージや起爆竜杭と同じく使用前提の要素である。起爆竜杭よりは隙が少ないのでまだマシだが…

  • 竜杭フルバースト
MHWildsの新技にして同作ガンランスの主力技。
薙ぎ払いながら砲弾をフルバーストし、そのまま竜杭砲を繰り出すという中々に派手な派生。
また杭を放った後に追加入力することでリロードを挟んで杭と砲弾をフル装填し、もう一度ブッ放す連装竜杭フルバーストへと派生する。
ダウン時に傷口に向けて畳み掛けるのが本作での基本戦術。

地に足付けて行うフルバレットファイアのようなものだか、その場で留まって叩き込むので隙が大きく、ハイリスクハイリターンな攻撃になっている。
主にガード突き二回目、鍔競り合いのリロード後、移動砲撃から移動薙ぎ払いを挟んで派生する。

  • 集中竜杭穿ち
MHWildsの新アクション集中弱点攻撃に該当する技。
集中弱点攻撃は各武器共通仕様として傷口や弱点に当てることで大ダメージを与えるという性質を持つ。
なによりリロードでガンランスを展開、内部の竜杭をむき出しにして直接ドリルの様に押し付けてガリガリと削り、最後に竜杭をぶっ放すという異様なモーションが最大の特徴。
なお性能としては出の遅さ、取り回しの悪さ、特に強化も無い点などから実用性は低い。


鉄蟲糸技

  • フルバレットファイア
MHR:Sで追加された鉄蟲糸技。通称FBF。
ブラストダッシュ、竜撃砲、フルバースト、竜杭砲(爆杭砲)を全部同時にぶっ放すという何を言っているのかよく分からない大技。
正確に言うとリロードと冷却を力業で行い(どちらも完了している場合はモーションが省略され)ブラストダッシュでモンスターに接近、竜撃砲とフルバーストと竜杭砲を同時に放つ。
威力の高さは折り紙付きであり、属性のインフレというガンランスにとってはそこまで恩恵の無いアップデートが続く中でも、後述のリバースブラストと共にガンランスの火力を支えた名アクションである。
翔蟲ゲージを2個使う上に回転率も素ではかなり悪いが、逆に言えばゲージさえあれば例え竜撃砲の冷却中であろうと無理やり冷却してぶっ放す(しかもリロード中は吹き飛び無効)。
様々なスキルで翔蟲ゲージの回転効率を上げてやれば文字通り連発することだって割と現実的に出来たりする。ガンランスがぶっ壊れないか心配です。

問題は竜撃砲が味方吹っ飛ばしリスクが高いということであるが、タイトルアップデート第5弾(Ver15.0)の新スキル「緩衝」で解消された。
このアップデートで追加されたアマツガンスこと凶銃槍【瑞雨】は、武器特性としてフルバレットファイアの威力を1.1倍にするため、フルバレットファイア乱れ撃ちも現実的に投入できるようになった。

  • リバースブラスト
MHR:Sで追加された鉄蟲糸技。
リバースブラストダッシュというべきか、ハンターの反対向きにブラストダッシュする。
翔蟲ゲージを使うのに溜め砲撃と共存できる以外メリットあるのかと思うかもしれないが、ブラストダッシュと違い溜めモーションがなく入力とほぼ同時にブーストする出の速さに加え、
入力からブラストダッシュの直後まで無敵時間が発生するのでこれを使ってモンスターの攻撃を避けられる。
また、ダッシュ時のケツ盾に打撃判定があり、ガンランスで数少ないスタンを現実的に狙える手段にもなっている。
もちろん空中叩きつけにも派生できるので、最速でフルバーストを狙える。
このため攻撃の起点、咄嗟の回避手段、高速フルバループのコンボパーツとして多くのガンランサーから愛用され今日もガンランスは空を駆ける。

MHF独自のアクション

  • ヒートブレード/属性ブレード
以下はMHFのガンランスに存在した技。
ヒートブレードは竜撃砲と引き換えに使用できる技で、発動すると一定時間武器の先端から炎を出し続ける。発動中はリーチが長くなり、会心が100%にUP、斬れ味減少無効となる。
また、MHF-Gからは突きコンボの終段に高威力の「回転叩きつけ」に派生可能。
発動後は斬れ味が大幅に低下し放熱状態になる。
属性ブレードはMHF-Zの終盤に追加されたもので、「極ノ型」で当初使用できなかったヒートブレードの代わり。
竜撃砲との併用が可能になり、武器の先端から出る炎も武器に宿る属性が反映されるようになった。ちなみにクールタイムは独立しており、竜撃砲の冷却中でも発動できる。

  • 爆竜轟砲/極竜滅砲
竜撃砲のチャージ中に派生できる技で、砲弾をつぎ込むことで高威力の一撃をぶっ放す大技。
極竜滅砲は「極ノ型」で使える爆竜轟砲からの派生で、つぎ込んだ砲弾を解放することで限界以上の砲撃が可能になる。
ボウガンの弾丸(の有効射程)並の射程距離と、通常の砲撃や竜撃砲を遥かに上回る威力とエフェクトが特徴的であった。
ちなみにMHFの竜撃砲はアップデートによってチャージ中にガード判定が発生するようになった(後にMHRiseでも似た仕様になっている)のだが、爆竜轟砲と極竜滅砲にもその仕様が採用されている。
ただし、ガード判定が発生する時間は短くなっている。

  • 排熱ステップ/砲撃ブースト
排熱ステップは熱を噴射してもう1回ステップするというもの。
MHFのガンランスはステップ回数が1回だけであったが、これによって二連ステップが可能になった。
ただし普通のステップと違い熱を噴射した勢いで飛びのくので、反動軽減スキルがないと隙ができる。
砲撃ブーストはここからの派生と呼べる「極ノ型」のアクションで、本家ブラストダッシュに近いが移動距離は短め(と言っても回避距離を付けた前転ぐらいの移動距離はある)。
その代わりリバースブラスト同様に無敵時間があり、攻撃を避けながら懐に飛び込める。

  • 砲撃回避
アクションというよりはテクニックの一つ。
元々はバグの一種で、エリアホストのハンターのみ砲撃をモンスターにヒットさせるとネットワークの同期問題が発生し極めて短い無敵時間が生じていた。
そのバグに目を付けたハンターたちの手で、あえてモンスターの攻撃に砲撃を合わせ、砲撃によってダメージをすり抜けつつ手を緩めず攻撃を続ける超上級テクニック「砲撃回避」が誕生したのである。
元がバグなので当然一時期は修正されたのだが、ハンターたちが抗議した結果、エリアホスト以外にも適用される正式な仕様として復活したという経緯を持つ。

MHwildsではスティック入力しながら砲撃するとステップ砲撃になり、位置ズラしにより似たような芸当が出来る。
無敵時間は無く移動距離もそこまで無いが。

オススメスキル

  • ガード性能
元々ガード性能が高いガンランスを、さらにガード性能を上げることで安全に攻めることができる。
MHWorld以降はスタミナ軽減効果も内包された。
最大まで上げなくても十分な場合もあるため、他スキルとのバランスは要検討。最大まで上げてもどうにもならない場合もあるが…

  • ガード強化
ガスやブレス等の本来ガード出来ない攻撃もガード出来るようになるため、攻撃のチャンスが増え、討伐時間も短縮できる。ギギネブラにはほぼ必須。

  • 業物
砲撃による斬れ味消費を抑え、砥石を使う回数も減らせる。匠スキルも併用して火力維持に。

  • 剛刃研磨
砥石で研ぐと一定時間は斬れ味が減らなくなるスキル。
クイックリロードが全弾装填になってフルバループが可能になったWorldでは、フルバーストの莫大な斬れ味消費を誤魔化す為に砥石高速化スキルと併用して編成されていた。

  • 砲術
砲撃の威力が上がり、竜撃砲の放熱時間も短縮される。
砲撃主体ならつけることをオススメする。
というかコイツが無いと話にならない。
にもかかわらずにWildsでは武器スキルとなった弊害で全国のガンランサーが
砲術珠の入手確率の異様な低さに頭を抱える羽目になった。

  • 心眼
攻撃が弾かれた時のスキが大きいガンランスにとって、弾かれることは死に直結する。
攻撃が弾かれなくなるこのスキルで、スキがなく、より安全に狩りを行える。

オススメ装備

ガンサーなら武器は好きなものを使うべし。グラビやブラキの銃槍が無難ではある。
  • グラビドX一式(MHP2G)
ガ性+1、ガ強、体力+30が発動。
体術にマイナスが発生するが弾1個で打ち消せるので気にならない。
またMHP2Gのランスとガンランスはガ性+1と2の差が殆ど無い。
そのため無理にガ性を上げる必要はなく5穴スキルを発動させたほうが良い。幸いスロットは豊富。

  • ボロスX一式(MH3G)
ガ性+1、攻撃力【小】、体術が発動。
マイナススキルの腹減り倍加は必ず打ち消そう。珠1個で攻撃力は【中】にできる。
半端な性能だがG級上がりたてで作れるのが利点。
ボルボロスはガンランスにとって戦いやすい相手なので連戦も楽。

  • アグナZ一式(MH3G)
ガ性+2、ガ強、心眼とガンス御用達スキルが発動する。
体術が-13ポイントと多めだが護石や珠を活用して打ち消したい。
ガ性+2とガ強の硬さは筆舌に尽くしがたいものがある。
オートガードをつけると更に硬くなり、事故死とは無縁に。
耐性が貧弱だがガードすればいいのだと開き直ろう。
女性用は腋と太ももが素晴らしいエロ装備でもある。

  • ガンキンZ一式(MH3G)
ガ性+1、心眼、砲術王、バイオドクターが発動。
マイナススキルはカナヅチがつくが、地上専用と割り切れば無理に打ち消す必要はない。水中ならアグナZを使えばいい。
最大の浪漫スキル砲術王が一式でつくG級防具は主任亜種だけ!
バイオドクターは抗菌+こやし玉名人の効果。
2体同時が多い本作でこやし玉が確定するのは非常に嬉しい。
また何度も戦うことになるブラキディオスの粘菌の他、主任亜種やラングロトラの悪臭も防げる(ガ強がなくても抗菌があればガードできるようになる)。

勿論タイムアタックに挑んだりする場合はスキルシミュを回していろんな防具を組み合わせることになるだろうが、普通に狩りを楽しむ分には一式装備でも十分戦えるので参考にして欲しい。

  • EXゾラマグナ、EXブラキウム(MHW:I)
MHWorldのアイスボーンのストーリークリア後の正装。
ストーリー攻略中はガードによる安定性と引き換えにやや抑え目だった火力が、
これらの装備の砲撃スキルのレベル上限向上により引き上げられる。
しかし、丁度ストーリーボスあたりからガード性能や強化を意にも介さないような多段ヒットや超威力による削りやノックバック、
そもそもガード不可の貫通攻撃・対策不能の設置ダメージゾーンなどが頻出し始め今度は守りの信頼性が大きく揺らぐこととなってしまう。
新大陸はどこまでもガンサーに優しくなかった。

  • バゼルシリーズ(MHRise)
MHRiseにおける上位での制服。
初期環境ではMHWorldからの弱体化により開発からリンチを食らっていた為、そのお詫びのように一式で有用なスキルを悉く発動する防具が追加された。
それでも長らく火力が地裂斬ありきの状態だったので気休めでしか無かったが。

著名なガンランス

  • 大砲モロコシ
麦わら帽子を盾にし、砲身はデッカいトウモロコシというネタ全開のガンランス。発射音もPON☆とすごく軽い。
しかし拡散型砲撃LV5で砲撃の火力が良い意味でイカれていたため、ブーム中だったMHP2Gでは名実共に最強格のガンランスとして君臨していた。
何せシリーズでも禁忌の祖龍ミラボレアスを砲撃かましてるだけでボコれるポテンシャルがあったので…

後にMHRiseで復活したが、見た目と生産可能時期での高い砲撃火力以外何もかも普通のガンランスに成り下がった。
開発陣は祖龍の件を根に持っていたようだ。

  • 炎王龍の石銃槍
テオ・テスカトルを象った石像をそのままガンランスにしたバチ当たりでトチ狂った武器。
石像のお陰か物理性能はまずまずだが、会心率がマイナス二桁、しかもどんだけ強化を重ねても砲撃レベルがLv1から変動しないという最早呪いとしか思えない品。

  • 未解を熱す銃槍
MHXXの龍識船の道具を模した未解系統の一つ。
ガスバーナーを巨大化させてガンランスにした一品。
戦闘での砲撃と、ガスバーナーとしても使えるように両立してあるという謎の技術で出来ている。
ゲーム中じゃ使い道が無いんだけど。

  • 焼滅の種火
ネルギガンテ派生。
長い斬れ味ゲージと高い物理性能により、殴りガンス運用が先鋭化したMHWorldで一躍有名となった。
ただ、素材の主が脳筋であることに影響されたのか、砲撃Lvはたったの2なので『ガン』の部分は全く息をしていない。
イビルジョー及びマム・タロト派生により物理の立場を追われ、MR帯でも当時こそ砲撃も物理も一線級に返り咲いたが、強化素材が特殊個体なのでMR100必須と、遠すぎる過程を経てマスター強化という遅効性が災いし、ブラキやミラ派生が先に手に入る都合で最早上位でしか使い道が無い不遇な子。

  • 煌黒銃槍アルメルト
MHW:Iで漸く実装された、禁忌の一種たるアルバトリオン素材のガンランス。
アルバトリオンが登場したMH3ではガンランスはリストラ、そこから数えて約10年間も煌黒龍派生のガンランスが無かったのである。
高めの攻撃力と龍属性値、そして長大な紫ゲージ+拡散型という高性能品。

  • 真・黒龍銃槍
MHW:Iのミラボレアス実装に伴って復活した黒龍派生ガンランス。
今までのシリーズの歴代ガンランス中、そして作中トップぶっちぎりの物理攻撃力を備えた垂涎の一品。
起爆竜杭による溜め砲撃一辺倒だった環境に物理特化+フルバースト最高レベルの本武器を捩じ込むことで、強引にバランスを戻したという力業を体現した性能を誇る。

  • カムラノ鉄銃鎗
どう見てもガン「ランス」には見えない、鎌の形をした刀身を持つMHRiseの初期所持ガンランス。*1
特徴的な見た目だが特に固有の性能などはなく、性能的には普通のガンランス。どこかに引っ掛けて戦うとかは無いらしい。
最終強化のカムラノ傑銃鎗は初期バージョンだと後述のトルチ・ダ・ラヴァタが強すぎたため目立つ存在ではなかったのだが、アプデで砲撃レベル強化が可能になったことでトルチに並ぶ性能を持つに至った。
ちなみに「槍」(木編)ではなく「鎗」(金偏)が使われている珍しい武器でもある。

  • トルチ・ダ・ラヴァタ
MHR:Sにて登場したヤツカダキ亜種の素材を用いたガンランス。
本作不遇な爆破属性と低めの攻撃力ながら、高い会心率や絶妙な切れ味と豊富なスロットや高い砲撃レベルが噛み合い、MHRiseのMRでかなりの長い期間ガンランスという武器種における一強の座に君臨した。
トルチが突き抜けていたのもあるが、砲撃レベル強化やアマツ銃槍登場まで他武器が全体的にパッとしなかったことから「サンブレイクにガンランスなんてものはなくトルチ・ダ・ラヴァタという武器種だけがある」などと言われた時期もあり、輝かしい性能と共にMHR:Sのガンランスが武器バランス暗黒期であることの象徴でもある。

  • 凶銃槍【瑞雨】
MHR:Sにてアマツマガツチと共に復活したガンランス。
最終アプデ近くに実装された復活古龍武器ということで全体的に高い性能を誇るが、最大の特徴は本作アマツ武器が共通して持つ特性。
本作独自システムとして存在する鉄蟲糸技の威力を1.1倍に引き上げるのだ。
そしてガンランスにはフルバーストと竜撃砲と竜杭砲を同時に発射するフルバレットファイアというぶっ飛んだ技が存在する。
従来はマルチで味方を吹っ飛ばす地雷戦法でしかなかったが、この頃にはこれを味方に迷惑をかけず且つ連発するというスキル構成も
(やり込み勢には)現実的なものとなっていた。

ロマンを実用にまで引き上げたこの構成は世界中のガンランサーの心をガッチリと掴み、
在位期間は短いながら上記トルチ・ダ・ラヴァタを蹴落し、本槍がMHR:Sで最も担がれたガンランスとして公式よりアナウンスされた。

  • 護鎖刃銃槍ガルホート
MHWildsのメインモンスターたるアルシュベルド派生の拡散型ガンランス。
今作では攻撃力に比例して砲撃の威力が上がる仕様になり、その中でも初期環境で物理第二位かつ砲撃力も「やや高い」*2により最高の砲撃能力を持った本武器はガンサー垂涎の逸品。
主に装飾品ガチャの都合でスキルを構築するまでが苦行だが、条件を揃えた暁には1発3桁に達する砲撃ダメージを吐き出すブッ壊れ武器と化す。
サンブレイク由来の緩衝スキルも有るので、これまた超火力の竜撃砲も気兼ね無くブッパすることが出来る。
本来、この護竜アルシュベルドの武器は「高威力な代わりにマイナス会心があり斬れ味が悪い」という性質なのだが、砲撃型ガンランスなら会心は関係なく、斬れ味も青があれば問題ないのでデメリットをほぼ完全に踏み倒して高火力の恩恵にだけ与ることができている形。
そしてWildsの砲撃重視の環境が噛み合った結果、圧倒的一強ガンランスとして君臨、あまりに強すぎて上位環境でガンランスを扱う際、全てこの武器に収束する状態になっている。一部ではアルコバレノコピペが作られる始末

余談

武器種解説にもある通り、砲撃によって斬れ味が落ちるのは設計限界を超えているがゆえに生じる現象。
しかし、スラアクやチャアクといった複雑な変形機構を持つ武器の登場、当のガンランス自身にもMHWorld以降竜杭砲という新たなギミックが内蔵されるなど、もう技術力で解決できる域に来てるんじゃないか?という感がある。
まあ斬れ味を消費しないのではゲームシステム的に問題ありだが……
一応MHP3、MHRiseと2度に渡って斬れ味消費は軽減されており、進歩していないわけではないようだ。

後年の作品でアクションが増えることにより、アクションが増える前の作品に登場した銘と新アクションは、増えた後の作品で復活しない限りは見られないのが常である。
ガンランスにおいても「竜杭砲」がMHXX以前に登場していてMHWorld以降のメインシリーズで登場していない銘は相反するところだが、MHST2ではそんな縛りはどこにもなく、かつて栄華を誇った懐かしの銘でも砲弾5発消費で放つことが出来る。
ちなみに竜杭砲にルビが振れる理由もそういうことである


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最終更新:2025年04月17日 23:49

*1 十文字槍+鎌といったデザインなので突きが出来る構造にはなっている

*2 初期環境では「やや高い」「普通」「やや低い」の3種なので実質最高値