シャドー(夢をみる島)

登録日:2016/02/16 (火) 21:38:36
更新日:2024/10/13 Sun 22:26:34
所要時間:約 3 分で読めます








※この項目は『ゼルダの伝説 夢をみる島』GB版~Switch版の重大なネタバレを含みます!!












「われらは、あくむのなかより うまれ いでしもの・・・・」

「ユメという とざされた せかいにちつじょを きずくがため、」

「「かぜのさかな」に、えいえんのねむりを あたえた・・・・」

「これで、めざめによって しまがきえてしまうことはない。」

「われわれこそ、カミなのだ!」

「・・・・・・だが、おまえは、きた・・・ われらのじゃまをしになっ!」

「クックックッ。 おまえには、われらを たおすことは できぬ!」

「いくぞ!!」























概要

シャドーとは、ゼルダの伝説シリーズのひとつでゲームボーイソフト「ゼルダの伝説 夢をみる島」のラスボスである。
出自からたまに名前をナイトメアと勘違いする人もいるトカいないトカ。
舞台となるコホリント島の山岳地帯であるタマランチ山の頂上に鎮座する「せいなるタマゴ」の中で待ち構えている。

せいなるタマゴは入口が真っ暗な部屋となっており、その先の部屋で暗闇に吸い込まれるように落ちていくと、どこまで進んでも同じ部屋や同じ光景ばかり続く迷路が広がっている。
BGMも今までのダンジョンとは比較にならないほど不気味で、サビの不協和音が如き「かぜのさかな」のメロディーが一層不安を煽り立てる。
シャドーはこの無限回廊の迷宮「タマゴのろうか」の最奥にある大穴に潜んでおり、「みとおしレンズ」を手に入れて村の図書館の一番右下にある(Switch版は表紙が黒い)本を読み、タマゴのろうかの道順を覚える必要がある。
道順はゲームファイルごとに異なり、前の周だったり友達だったりの正解が通用するとは限らない。
そのため、みとおしレンズ入手の上でわらしべイベントは遅かれ早かれ全部こなしておかないと結局進めないようになっている。
Switch版ではタマゴのろうかが真っ青な異空間のような光景に様変わりしており、BGMと相まってオリジナル版と違った不気味さがある。順路もはるかに他の人と被りにくい。

上記の台詞の通り、こいつは悪夢から生まれた存在であり、かぜのさかなに永遠の眠りを与えた。
そして、かぜのさかなの意思に導かれてシャドーの所まで来たリンクに襲いかかる。

ちなみにシャドーはゲームクリア目前の最後になるまで存在がストーリー上で一切明らかにならないラスボスである。
それどころか「シャドー」という名前も全く語られず(Switch版では全ボス中でシャドーだけ戦闘開始時の名称表示が無い)、正直言うと歴代ラスボスの中では影が薄い存在だと思われる。シャドーだけに。



行動と各形態


■第1形態
大きなゾルの姿をしている。
ピョンピョン跳ねながら近づいてくるが、そのスピードは遅い。Switch版は逆に早め。
剣を当てようとすると避けられるが、魔法の粉を3回かければ倒せる。


■第2形態
アグニムの姿をしている。
倒し方は「神々のトライフォース」をやった事がある人は分かるだろうが、出してくる玉を剣で跳ね返す今となってはゼルダおなじみの光弾ラリー。
相手の撃ってくる光弾はスコップ(Switch版はあきビン)で跳ね返す事ができる。もちろん分裂する玉は跳ね返せないのでよけるしかない。


■第3形態
デグテールの姿をしている。
テールのほらあなの時のように、尻尾が弱点。
ただし体力はダンジョンの時より高くなっている。でも落とし穴が無い上にフィールドが広いのでこちらの方が楽
Switch版のデグテールは瀕死時を除いてダメージを受けると尻尾を防御するのだが、こっちは相変わらず露出したまま。


■第4形態
ガノンの姿をしている。
手にした武器のトライデントを回してキースを飛ばしてきたり、武器を投げつけて攻撃してくる。
回転斬りか、ペガサスの靴のダッシュ斬りでしかダメージを与えられない。
Switch版ではトライデントを頭上ではなく前に向かって回し、その間は攻撃が弾かれてしまうので強敵になった。武器が手元から離れている間の僅かな隙に攻撃する必要がありシビア。リメイクの全形態中最強なんじゃないかと評されるほど。


■第5形態
最初に登場した時の姿をしている。
高速で襲ってくるが、マジックロッドか爆弾か回転斬り1発で倒せる。(Switch版では回転斬り3発)


■最終形態
丸くて黒い体に単眼と大きな腕を持った姿。
腕をグルグル回しながら移動しつつ攻撃する。弱点は都度開閉する目で、有効武器は弓矢。
ただし、矢が無くなるとどうしようもなく、さらにダメージを与える度に攻撃が速くなっていく。Switch版はマジックロッドも有効になったので矢を切らしても詰みにならない。
実はGB版に限り、ブーメラン1発で倒すことができる。ラスボスでそれはまずかったのかDX版では50%の確率に修正され、Switch版は完全に普通の威力にまで弱体化した。
最終形態らしく腕に触れるとハート1個分削られる。倒して消える際にも腕に当たり判定が残っているので注意。
この形態のみ何故か中ボスの曲が流れるのだが、Switch版は新曲が割り当てられた。





「きえてしまう・・・こわれてしまう」

「われらのしまが われらのせかいが」

「・・わ・れ・ら・の・し・ま・・・」

「・・・・わ・・・れ・・・ら・・・」

「・・・・・・・・」




そして風のさかなは悪夢から解放され、永遠の眠りから目を覚ました。



余談

上述したようにシャドーはアグニムやガノンといった神々のトライフォースで登場したボス達に姿を変えてくる。
そもそも夢をみる島は神々のトライフォースの後日談に当たるので、シャドーがリンクの記憶から再現したと思われる。
『ふしぎの木の実』時空の章では、ラスボスのベランが他者に憑依する前の黒い霊体のような顔がシャドーとよく似ている。おまけにシャドーと同じく幾つもの形態が存在しているという共通点がある。






「ついきされてしまう・・・しゅうせいされてしまう」

「われらのきじが われらのあにをたが」

「・・わ・れ・ら・の・あ・に・・・」

「・・・・わ・・・れ・・・ら・・・」

「・・・・・・・・」


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最終更新:2024年10月13日 22:26