Automatron(Fallout4)

登録日:2016/04/12 Tue 23:23:26
更新日:2025/04/22 Tue 00:14:42
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メカニストの全力を受け取れ!

Automatron(オートマトロン)はFallout4の3ヶ月連続でリリースされるDLCの第1弾。
主人公は連邦を支配しようとするメカニストならびに、彼が率いるロボット軍団との戦いに巻き込まれることになる。
また、ワークショップでのロボットの改造が出来るようになる。追加ストーリー自体は短め。

導入後にレベル15になると、ミッションのフラグが立って開始可能になるが、相応に装備を整えておかないと苦戦は必至。

あらすじ

謎の救難信号を受信した主人公。
その救難信号が発信されている場所に行くと、謎のロボット軍団に襲われているキャラバンの一団を発見する。
ロボット軍団を撃退するものの、キャラバンは全滅してしまうが、同行していたロボット「エイダ」と出会う。
彼女から話を聞くとその元凶である「メカニスト」たる者が犯人であると言い、彼(?)を探す旅が始まる。
…そしてロボット村やロボットプロビジョナーの増殖が各地で報告されている。

登場人物

  • 主人公(声優:男:寸石和弘/女:有賀由樹子)
Fallout4の主人公であり、みんな大好きなVault元居住者。
ホイホイと救難信号について行った結果、ロボット同士の戦いに巻き込まれてしまう。
ちなみにシルバーシュラウドのコスチュームでメカニストに挑むと久々に超ノリノリの演技を行う。

  • エイダ(ADA)
本DLCで登場するロボット系の新コンパニオン。
身体は腕がアサルトロンで足がプロテクトロンのミキシングだが、心は女性のアサルトロン。カラーリングは空色。
主人公にはとことん優しいが、敵には容赦しない。他のコンパニオンと違い、ジャンクを拾っても文句を言われないし肯定してくれる点は特に評価が高い。*1

名前の由来は数学者のエイダ・ラブレスにちなんだプログラミング言語の「ADA」だと思われる。
3で小島秀夫監督の作品である「スナッチャー」のネタが出たのであのオービタルフレーム人工知能ともかけているのかもしれない。 *2

ダメージを食らった時の喘ぎ声がエロい。バグのせいでダメージボイスが妙に長いのも印象に拍車をかける。だがロマンスはできない。
コンパニオンとして連れると、搭載武器が弾数無限で管理不要であり、持てる荷物も比較的多めで、何をしても文句を言わず、ロボット故に放射能も無効と良いことづくめ。性能は改造次第なので、君だけの最強ロボットを作ってみよう。

ただ強力な不安定武器を持たせると自壊で部位破壊してしまうので、最終的には女性ロボットとしてのコンパニオンの立場はキュリーの下位互換になりがち。
ただストーリーの重要キャラ故に死亡しないので、セントリーに改造して拠点防衛用として活用は出来る。

  • オートマトロン
作中の随所で登場するロボット達。
コズワースのような家庭用のMrハンディタイプを筆頭に、業務用のプロテクトロン、戦闘用の細身のアサルトロン、重戦車のようなセントリーボットが著名。
これら作中のロボットを全て自作して、味方に加えられる。

製造すると住民となり、一部を除いて仕事を割り当てることが可能で、Local LeaderのPerkがあればプロビジョナー(拠点間の素材共有)に指定もできる。超強化されたロボットを暴れさせるのにもってこい。

通常のコンパニオンは強力な武器を持たせても、持たせた弾薬が尽きるとショボい初期武器に持ち変えてしまうが、ロボットは残弾を気にすること無く重装備化が可能で、中には不安定故に破損することもあるが、ヌカランチャーを搭載したり。*3

コンパニオンとして連れ歩きも可能であり、相応に改造すると殆どのバニラのコンパニオン勢がお払い箱になりかねない性能になる。ただ慣れるまでは、通路で鉢合わせたりすると味方と分かっていてもビビる。
慣れすぎると敵のアサルトロンを見掛けても味方と誤認してボコられる弊害もあるが
明るめの色を塗ると、判別しやすいのでおすすめ。

問題点は大量に作るとセラミック・金・ゴム辺りの資源が深刻な枯渇状態に陥ることであり、強力な武器には核物質も必要になるので、日頃からガラクタ収集の癖が無い人は苦労するだろう。
沢山運用したいならジャンク屋にはこまめに立ち寄り、皿や哺乳瓶を買い漁り素材を集めておこう。
また、殆どの改造に『Science!』のperkが相当レベルで要求される他、拠点待機中のロボットはそのままでは不死属性がないので破壊に注意。

DLC「Nuka-World」を導入すると、更にパーツが追加される。何をトチ狂ったのかアミューズメントパークにここに武装を施したままの軍用ロボットを用いており、*4その部品を頂戴できる。特注品だが性能はイマイチ。民間用のハンディーなんかも、コーラを一気に吹きかけて殺そうとしてくる。何処かにヌカ・コーラ社が手がけた秘密兵器があり、オートマトロンに組み込む事が可能。

コズワースとエイダ、サブクエストでコンパニオンになるキュリーのみストーリーの都合でデフォルトで不死属性が付与されており、他の自作ロボットも暫くコンパニオンにしたりすることで不死属性が付与される模様。

  • メカニスト
今回の騒動の元凶(?)
ロボット軍団を率い、連邦を支配しようとする。
姿は『3』に登場する同名の人物と似ているが、正体は果たして…?
ラストダンジョンでは彼(?)と直接対峙することになる。
なお「メカニスト」自体の元ネタは大戦争以前の世界でラジオドラマも放送されていたコミックThe Silver Shroud(シルバーシュラウド)に登場したヴィラン。
ちなみにスーツの設計図面を書いたのはおそらく3でメカニストを応援してた少年デレク・パシオン。

  • ロボブレイン
3やNVでも登場した脳みそが入ったロボット。
今回はその製造場所が登場する。ちなみに脳髄に関しては地域が違うためか、モハビでの情報と食い違いがある。

  • ジェゼベル
ラストデビルによって捕らえられたロボブレイン。胴体はレイダー共によって解体済み。誰かが言ったか「ほぼブレイン」
メカニストに関する情報提供の代わりに主人公に身体の製造を要求する。
実は今回の騒動の最大の元凶。ロボブレインのある欠陥によって、大量生産に至らなかったことが判明する。
機械故の無機質さもあるが、過去作と比べて全体的に人情味のある本作NPCにおいて、ぶっちぎりのサイコ。
名の元ネタは旧約聖書。初対面の場所にデスクロー面のセントリーボット『エイハブ』が鎮座しているのが傍証。エイハブ=アハブ王の妃がイゼベル、英語ではジェゼベル。あるいはイザベル。

小ネタ:頭部パーツ『ジェゼベルの頭』は一度付けたら外せないのだが、ヌカワールドで入手するパーツを経由すると外せる。やったぜ可能性は無限大だ
エイダと同様にコンパニオンになる予定があり、ボイスも収録されたが実装は見送られ、カットコンテンツとなっている。

  • ラスト・デビル
自作ロボットを保有しているハイテクレイダー集団。ハイテクレイダーといってもB.O.Sとは無関係。
エイダにも知られており、野蛮さと知性が合わさり厄介な敵と見做されていた。
彼らは身につける鎧も、ロボットの外装や頭部をヘルメットに用いている。
ちなみにラストは「最後(Last)」のラストではなく「錆(Rust)」のラスト。『Dust Devil(塵旋風、つむじかぜ)』のもじりである。

使えるロボットはリプログラミングで配下に加え、トゲや骨を用いた世紀末改造を施す。
従わない、動かないロボはぶっ壊し、レイダーらしく部品を収奪していくようだ。
ラスト・デビルの世紀末パーツもオートマトロンに組み込めるが、中くらいの性能に加え、所持重量が下がるので微妙。

DLC独自の防具や武器を携えており、ハイテクなトラップを仕掛けたりとガンナーにも負けず劣らずの戦闘力を有する。
ランダムイベントでの出現率が高く、他のイベントを潰す(≒戦闘が発生やすくなる)という意味でも厄介な存在である。

ワークショップ要素

今回は敵ロボットから手に入る設計図やパーツで、オートマトロンの改造・製造が出来るようになる。
エイダを更に改造してもいいし、コズワースやキュリー(後者はロボットの姿の時のみ)を魔改造してもよい。
アサルトロンにしたり、セントリーボットにしたり…など原型がなくなるほどの改造を施したコズワースが連邦中を主人公と走り回る姿が確認されている。

本DLCを導入すると、ロボットによる拠点襲撃も発生するのだが、主要拠点に配備すれば、タレット数個分に匹敵する反則級の殲滅力を発揮する。敵だろうと味方にしても強い。ただ、作物や味方を気にせず爆発物をぶっ放し、大暴れするので巻き添えも半端ないが。

被害を防ぐには、居住地のオートマトロンには爆発物を与えず、近接武器を主軸にするといいだろう。アサルトロンをベースに組むといい感じになるし、必殺の頭部レーザーで強敵をチリにできる。武装も、仕様の都合で同時に3個までしか扱えない事を考慮しよう。防衛用のガードタワーに着かせれば、作物のど真ん中で発砲もしなくなる。誤射しよう物なら、本気で殺しにかかってくるので要注意。

ちなみに、改造済みのロボットが製造段階の回路剥き出しのプロテクトロンになる初期化バグが現在も発生するが、製造したら話し掛けて人格サブルーチンを作動させて一旦コンパニオンにし、また会話して別れることで回避可能。PC版なら修正MODが多数共有されている。

主要オートマトロンパーツ

プロテクトロン

公共施設を筆頭に、ある程度の設備が整った建物内で見かける小型のオートマトロン。
ノソノソと歩いてカタコトの機械音声を放ち、縦に延びた外観と三本マニュピレーターのアレ。
アームクローやレーザー程度の最低限の武装と、安定した機動力により危険性を抑えつつ、様々な人格プログラムによって警察から消防、救急まで人間に成り代わって仕事をこなせる。
乗車トークンを持ってないだけで射殺を試みる、レール固定用のスパイクを放つなど殺意高めの個体も存在する。
新しくオートマトロンを作る際は最初にこのモデルが素体となる。改造を楽しんでいると、プロテクトロンのパーツが溜まってくる事もしばしば。

性能は手持ち武器は共用なのでそれなりに武装すれば弾幕要員にはなるが、如何せん足がスットロいので、戦闘目的なら組み立てて早々に他の機種へとパーツ交換される運命。

逆に戦闘ではなくブロビジョナーとして用いるなら、適当な工業アーマーで取り繕い、片手にレーザー武器でも搭載して配備すればいいので、低コストで供給ラインを繋げられる。

エイダの初期足はこのプロテクトロンなので、ここを交換するだけで劇的に変わる。ただ、所持重量がセントリー脚部の次に多いので、コンパニオン向けではあるので悩みどころ。

アサルトロン

女性型の外見をした細身の戦闘用オートマトロン。
素早い二足歩行とステップ回避を織り混ぜながら高速で接近し、クローで殴り掛かったり頭部の照射レーザーで殺しに掛かってくる。
強化個体はステルスフィールドで透明化、VATSで検知不可能にした上で一撃必殺のステルスブレードを振るう。
専用キルムーブを二種持っており、アサルトロン脚部を組み込む事でオートマトロンも使用できる。セクシーな外見から、日米問わずソッチの方々にも大人気。

序盤でも希に遭遇する強敵だが、場所によっては警備用として起動するまで無害な個体や、グッドネイバーのように自我を獲得して店番していたりする。

近距離戦用モデルなため、頭部パーツは手持ち武器の命中精度は些か悪い。また頭部レーザーの解禁には専門perkが必須であり、搭載すると、チャージ時は他の武器を使わずに照射に専念するようになる。
逆に女性型ロボットを作るのにはうってつけであり、足パーツもスペースを取らず移動速度が早いので、追従性能と積載量を両立しやすい。他のロボットの脚だけをアサルトロンに換装すると前衛的な姿になる。特にハンディーとか。

ロボブレイン

脳ミソむき出しのグロテスクなカプセル頭部と、ガンタンクみたいなキャタピラ型の脚部、そして太い胴体が特徴的。
キャタピラは多少スペースは取るが、移動速度は中々。
脳を使う割には素材として要求されないが、何処から調達してるのやら…。

頭部パーツは武器の命中精度補正が一番高く、アサルトロンのように追加の射撃攻撃が付与されるが、外見に加えて実のところ命中率は比較しても大して向上しないという謎仕様なので、マトモな命中率を期待したいなら外観バランスも良いセントリー頭部でもOK。追加攻撃も弾速が遅く、頻繁に使うので他の攻撃が疎かになるなど癖が強い。一応だが、脳ミソ部分を丸々隠せるパーツは存在する。

脚部をロボブレインにするとオートマトロン自体のサイズが一回り大きくなる。この状態で警備に回すと唐突に縮む。オートマトロン脅威の化学力。*5

頭部をセントリー、脚部をロボブレイン、胴体をセントリーにしてガトリングを武器を両手に付ければガンタンクの出来上がり。

Mr.ハンディ/Ms.ナニー

コズワースやキュリーの素体。
胴体を起点に他の機種と組み合わせ出来るが、大抵はキショい見た目になりがち。
脚のスラスターは随一の機動力を誇り、スイスイと追従出来る。
ただしホバー浮遊故に踏み込みが浅いので、セントリー胴体に肩ランチャーを取り付けられなくなる。踏ん張れない為か、所持重量も少なめ。

元々は民間用なので、防御力や戦闘力は他機種よりは劣る。
のこぎりがやたら強いので、コズワースのハサミは交換するといい。
ハンディタイプのみで運営しているグレイガーデンで個体数を増やして賑やかすくらいの使い道は有るか。

NPCとして、軍事用のMr.ガッツィーも登場する。こちらには強力なフルオートマシンガンやレーザー砲を装備するのだが、残念ながら改造には使用できない。

セントリーボット

拠点警備や防衛用として生産されたモデル。
えげつない重装備と堅牢な装甲を備え、三本脚で走行する戦車モドキ。
敵性NPCとしてキャッスルや軍事施設等で遭遇し、その超火力を思い知らされるのは通過儀礼。
排熱面に問題があり、戦闘中に時折排熱モードに移行する。この際、動力源兼弱点であるフュージョン・コアが剥き出しになる。
戦闘用オートマトロンの極致とも言えるロボットなので、殆どのパーツは最上位の性能を持っている。しかし、コストも半端ない。コンパニオンとして連れていくロボならコイツのパーツが御用達。

頭部は赤いサーチライトで正面を照らす外観で、命中率は中程度。
やや男性型向きだが外観も悪くないので、汎用性が高い。頭部にラスト・デビルが用いる「リーパーヘルム」「大虐殺ヘルム」*6を組み込むと、確率で即死効果が発動する。試行回数を増やせる連射系の武装と相性がいい。ただし、不死属性・プロテクト属性のNPCに発動するとグロテスクな喋る肉塊になってしまう*7ので、ご利用は計画的に。

特別装備として、胴体は肩にランチャーを取り付けられる。
上位種が用いる散弾ランチャーはもちろんだが、ヌカランチャーを取り付けた際の殲滅力は、弾数無限のオートマトロン組の特性も相まって反則。ただ時折自壊して爆発する上、核爆発も半端ないので距離は取ろう。レベル200ぐらいになると普通に耐えられるが。錯乱させるガスランチャーといったネタ寄りの武装もある。

ただし胴体は長時間の戦闘を行うと煙を吹いてオーバーヒートを起こし、一時的に戦闘不能になる。…といっても長期戦になる前に根こそぎ殲滅してしまうので、あまり気にならないが。
オートマトロンは整備が行き届いているのか排熱時間が短く、戦闘復帰も早い。
脚部は武骨な外観だが、デカ過ぎて施設内では地形につっかえるので、コンパニオンとしては不向き。
積載量は多めの傾向なので、荷物運び兼戦闘用としてコズワースを足以外セントリーボットに改造しても良い。


追記・修正はロボット作業台を製造してからお願いします

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最終更新:2025年04月22日 00:14

*1 FO4本編のコンパニオン達は、明らかにゴミであるジャンク品を拾う事に否定的。利用価値の無さそうなブリキ缶や石鹸、ガイコツを拾い集める主人公は確かに変だが、改造や建築に用いるので…

*2 さらに言うと、彼女が所属していたキャラバンには『ゾーイ(Zoe)』という人物がいる

*3 名前こそヌカランチャーだが、発射される弾頭は臨界爆発寸前のフュージョン・コアだったりする。

*4 ウェイターを任せた為にグラスを割りまくるなど、案の定問題だらけだった模様。

*5 理由はインタラクトオブジェクトに、サイズが紐付けられている為。似たような例として、居住地の子供が普通のベッドを使うと巨大化したりする。

*6 誤訳。原文はCarnage helm、正しくはカーネイジヘルム。これに釣られてか『セントリーボット大虐殺』などという敵ロボもいる

*7 デスクローの特殊能力でも同じ状態になる。検索は自己責任で。