マジカント(MOTHER2)

登録日:2016/07/18 Mon 01:43:06
更新日:2023/12/16 Sat 20:24:49
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マジカント(Magicant)とは『MOTHER2 ギーグの逆襲』に登場する幻想の国である。
前は地底大陸で、次は最低国/過去の最低国


【概要】


ネスの経験や感情、善悪によって作り出された心の国。
8つのメロディーを集めることで訪れることができ、仲間と別れ一人で心の探索を行う。
心の住人と話すごとにネスの心情の変化によって地形の配色が変わる。
作中で唯一「おとのいし」の8つのメロディー(エイトメロディーズ)を全て流せる場所でもある。(※下記の裏技使用時はこの限りではない。)
序盤、「おとのいし」を貰う際、持ち物がいっぱいの状態にしてトレーシーに預けっぱなしにし、
マジカントクリア後にトレーシーから受け取る事でも全てのメロディを流す事は一応可能。(GBA版でも可)
しかし、オネットが襲撃されてしまうと受け取れなくなるので注意。
「おとのいし」をネス以外に持たせている場合は、マジカントクリア後も手元に残る。(ゲームクリアまでずっと持ち続けることになる。)
最終決戦に向けて、ネスは自身の悪魔を克服するため自らの心と向き合うこととなる。
ちなみにここでのネスは裸にベースボールキャップのみなため、なにかとネタにされる。
海外版では大人の都合のためか、パジャマ姿に変更されている。
また、ネス一人で行動できる場所であるが「じてんしゃ」に乗る事はできない。


【名所・名物】


フライングマン
HP300 PP0 OF95 DF92 SP100 GU50 LK24

私はあなたの勇気。あなたについてゆきます。
…名前?フライングマンとでも言っておきましょうか。

ネスの心に住む勇気の象徴。
一時的に仲間にすることができるが、作中の他のNPCとは異なり、敵の行動の対象となりダメージを受ける。
しかしHPを回復させることができず一定ダメージを受けると倒れてしまう。
仕様としては攻撃能力のある「ぬいぐるみ」を持っているような状態。
行動パターンは通常攻撃と「たいあたりをぶちかます」(強化攻撃)の2種。
ちなみにフライングマンもガッツによりHP1で生き残ることがある。(※ぬいぐるみも同様)
倒れてもフライングマンの家を再度訪ねれば仲間にできる。
初回含め最大5回まで仲間にすることができるが、犠牲を増やし過ぎるとそれは勇気ではなく蛮勇だとたしなめられる。
倒れるごとに墓がたてられるが、これも増えるごとにメッセージが粗悪なものになっていく。
ちなみに初めからたっている墓は物語序盤で圧倒的な強さを見せつけたブンブーンのもの。
大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS』にもマジカントのステージでアシストキャラとして登場している。
その圧倒的な強さとぬるぬる動くグラフィックが印象的で原作ファンに良い意味で衝撃を与えた。

◆プリンとペンダントのお店
ゆるキャラっぽい店主が経営するお店。
マジックプリンはPPを40回復、大地のペンダントはPKファイアー・フリーズの軽減とフラッシュへの強耐性の効果がある。
ネス1人だとPP消費が激しいので、準備万全の状態でボスの攻略に挑もう。
特にマジカントのボスのPKフラッシュを受けて涙状態になると厄介なのでしっかり対策したい。
ちなみに幻の国ではあるもののお代はきっちりととられるが、夢から覚めてもアイテムは引き継がれる。

◆エデンの海
ネス以外は誰も近づけない心の最深部。
クラーケンが徘徊し侵入者を防いでいる。
ただしネスの勇気の象徴であるフライングマンは連れて行くことができる。
エデンの海の中心部にはネスの邪悪の象徴が居座り、一騎打ちによる決着を迎えることとなる。

「ネスのあくま」像に対して「タコけしマシン」や「こけしけしマシン」を使うと以下のメッセージが見られる。
「このてきの どこが タコに にているというのだ?」(タコけしマシン)
「これは みようによっては こけしにも にているが こけしとは いえない。」(こけしけしマシン)


【台詞集】

心の住人の発言にはネスの記憶・経験・ネス自身が見る他人の印象など、ネスの人格に関する様々な要素が含まれている。
そんな彼の内面が見えるかもしれない発言を一部抜粋。

+ ここはマジカントの国。君の心が生み出した国。ゆっくりと自分の心を探検してみなよ、ネス。
  • ママ
◆まぁネス、冒険の旅につかれたの?

→はい
◆それなら、いつまでもここにいていいのよ。
◆ハンバーグもつくるわ。

→いいえ
◆そうね。疲れたなんて言ってられないわね。
◆しっかり!ネス。


  • チビ
◆(ぼくは君が生まれる前から君のうちにいたんだよ。
◆昔はネスってもっと弱虫だったんだ。)


◆ネス、お前はいいよな…。なんかお前のことがうらやましいよ。
◆……。おれなんかダメさ。だけど、ネス…ま、いいよ。
◆いつまでも仲良くやっていこうぜ、な。


  • 幼いころのネス
◆ぼく、小さい頃の…ぼくだよ。
◆ねぇ、キャッチボールしようよ。
◆それとも、まんがを読んだりゲームをしたりするかい?
◆えっ?忙しいのかぁ…。


  • ネス(自分自身)
◆やぁ、ぼく!ぼくが昔、無くしたあの帽子が見つかったよ!

 このセリフの後にもらえるのは「ぼうしヘルメット」。
 性能はグレートフルデッドの谷で拾えるものやスリークで買えるものと全く同じ。無論この時点では役に立たない。

 また、グッズ欄の空きがない状態で話しかけると以下のように言われる。

◆おまぬけなぼく!こんな大事なときにつまらない荷物がいっぱい!
◆何か捨てるか使うかしてこなきゃ、だめだよ。

 ……感傷を大事に取っておくか、店で売っ払うか、その場で捨てるかどうかはプレイヤー次第。

◆やぁ、ぼく!


  • トンチキさん
◆ネス!お前は…いやがるかもしれないけれど
◆お前って若い時のオレに似てたんだ。
◆オレはもうなにすることもできないけどさ。
◆ネス、がんばってくれ!


◆おれのプライドはズタズタだ。
◆お前にやられてからな…。チェッ。


◆♪お日様に向かおう
◆お日様に顔を向けて♪
◆笑顔をつくろう♪


◆ピピピピピ
◆(わたしは、あなたの思い出の片隅にいる。
◆普段は思い出さないけど、わたしのさえずりをいつも聞いていたのよ。)


◆冬の日に遊んだね。ぼくはとけて消えてしまったけれど
◆君の思い出の中に、まだ残っているんだよ。


◆ぼく、君がむかし好きだった女の子の名前知ってるよ。

  • サカナにんげん
◆ネスさん、あんたにやられたキズが
◆今でもシクシク痛みますぜ。


【出現する敵】

名前が赤字になっているものはボス


○エデンの海へ通じる道

  • うわきなダイス
HP307 PP0 OF146 DF113 SP77 LK6
シルクハットを被り、手にステッキを持ったサイコロ。
スピードが非常に高く、ひたすら仲間を呼んでくる。

呼ぶ仲間は「きくばりユーホー・こうきゅうユーホーデヘへへラー・ぶきみボール・でんげきビューン・あんしんボム」と多種多様。
前者3種はこの時点ならどうにでもなるが、自爆してくるぶきみボールと後述するあんしんボムは非常に厄介。
何を呼ぶかは戦闘背景によって決まり、虹色の背景だとあんしんボムを呼ぶので速攻で倒さないと危険。
HPは少なめなので、仲間を複数呼ばれる前に倒してしまおう。ただし空振りには注意。

ネスの使えるPSIはさいみんじゅつが無効、PKフラッシュに弱耐性を持つが、パラライシスには弱い。
データ上はプーが変身可能で、PKファイアーとPKフリーズも弱点。

  • でんげきビューン
HP543 PP338 OF140 DF156 SP40 LK10
「ドーモ、ネス=サン。でんげきビューンです」
巨大な目玉に稲妻型の眉毛のようなものが付いた敵。

本作では珍しいローテーション行動を持ち、1ターン目は必ず「挨拶(無駄行動)」をしてくる律儀な奴。
詳しい行動パターンは以下の通り。
挨拶→電気ショック(PKサンダーβと同じ効果)→体当たり(強化攻撃)→繰り返し

それなりに強い敵ではあるのだが、メインの攻撃が電気ショックのため、
フランクリンバッジを持っていればほぼ完封できてしまう。
ただし、流れ弾がフライングマンに当たることもあるので、連れて行く際は注意。

ネスの使えるPSIは全て有効で、特にPKフラッシュに弱い。
データ上はプーが変身可能で、PKファイアーに耐性を持つ。

  • あくまのディープキス
HP588 PP0 OF160 DF160 SP30 LK16
ピンククラウドの敵「あくまのキッス」の上位種。血色の悪い色をしている。
下位種と同じく「死のくちづけ」を喰らうとねむり状態毒に冒されてしまう。

ステータスはそれなりに高いが、下位種と同じくヒーリングβにPPを使わされる程度で、数値ほど危険な敵ではない。
状況にもよるが、他の敵と一緒のときは後回しでも良いだろう。
また、フライングマンは毒状態にならないため、連れていると身代わりになってくれる事もある。
ネスの代わりにディープキスの的にされる彼の心情を考えると色々と複雑だが。
PSI耐性も下位種と同じで、PKフラッシュに弱耐性を持つが、さいみんじゅつに弱い。

低レベル攻略(ネスのレベルを低く抑えている場合)においては、通常プレイとは打って変わって最も会いたくない敵。
毒状態になってしまうと治療手段がなく、エデンの海の突破およびボスの撃破が絶望的になる。
無敵で背後を取っ(て先制で逃げ)たりさいみんじゅつで眠らせ(て逃げ)たりと対処法が無いわけではないが、基本「死のくちづけ」を喰らった時点でアウト。
もはや会わないことを祈るしかない。

余談だが、たまに上記のでんげきビューンとペアを組んで、キモい顔のような見た目になる事がある。

  • ジッパヒトカリゲ
HP280 PP21 OF118 DF97 SP18 LK4
分子模型のような姿の敵。
一見何の事だかよく分からない名前だが「十把一絡げ」という言葉が元ネタらしい。

PKファイアーα・PKフリーズα・PKサンダーα・PKフラッシュαと4種ものPSIを使う芸達者だが、
初めはコンセントレーションができず、どれも必ず失敗する。
かなりの大群で出てくるため初見ではビビるが、序盤は実質無駄行動しかしてこない上に、
HPも通常攻撃一発で倒せるほど低いため、落ち着いて一体ずつ潰していけば問題ない。間違ってもPKキアイなんか使わないように。

PSI耐性は無駄に意地悪な設定になっており、ネスが使えるさいみんじゅつが無効、PKフラッシュに弱耐性、
唯一パラライシスには弱いが、戦闘ではPSIしか使ってこないため事実上これも無効。
そしてデータ上はネスが使えないPKファイアーとPKフリーズに弱い。なんだコイツ。

肝心のPSIも、耐性装備の「うみのペンダント」を持っていればほとんどが蚊が刺す程度の威力となる。
もしそれを持ってくるのを忘れても、マジカントで買える「だいちのペンダント」で代用できる。
唯一半減できないPKサンダーも、前述のでんげきビューン対策にフランクリンバッジを持っていれば…。
「器用貧乏」という言葉がよく似合う敵。
余談だが、前述した「十把一絡げ」とは「一つ一つ取り上げるほどの価値がないものとして 一纏めに扱うこと」とのこと。
実際の戦いぶりを見ていると、何処か納得できるネーミングである。

  • あんしんボム
HP504 PP0 OF135 DF215 SP31 LK8
その名と見た目に騙されてはいけない。恐らくマジカントでは最も危険なザコ敵。
攻略本『ひみつのたからばこ』によるとネスが昔捨てた玩具で玩具の爆弾を投げていたらしい。
消費アイテムの「ボム」と「スーパーボム」を無尽蔵かつ狂ったかのように投げつけてくる爆弾魔。
他の連中と違い無駄行動の類が一切ないため、コンスタントにダメージを与えてくる。
おまけにディフェンスがボス並に高い。名実共に危険なボム。

ボムの威力はこの時点では大したことないが、スーパーボムは300前後のダメージを受ける恐怖の攻撃。
いくらタフなネスとはいえ、そんな攻撃をいつまでも耐えられるわけないので、見かけたら逃げるか最優先で倒そう。
フライングマンをエデンの海に連れて行く時の大きな壁になる。

ネスが使えるPSIはさいみんじゅつに弱耐性を持つが、それ以外はおおむね有効。
特にパラライシスが通れば何もしてこなくなるので、いざという時は試してみると良いだろう。
ちなみに、データ上はPKファイアーにも耐性を持つ。


○エデンの海

  • クラーケン
HP1097 PP176 OF105 DF166 SP21 LK32
サマーズのボスがザコとしてまさかの再登場。
能力や技に変化はない為、詳細はサマーズの項を参照。

相変わらず様々な攻撃手段を持つが、殆どが耐性装備の「うみのペンダント」及び「だいちのペンダント」で軽減できる。
バチバチ攻撃もでんげきビューン対策のフランクリンバッジで無力化できる為、実質怖いのは無属性攻撃の竜巻だけ。
インパクトこそあるものの、この時点ではネス一人でも案外あっさり倒せる相手となっている。
ただし、前述のペンダントが無いとPKフラッシュβで即死させられる事もあるため、縛りプレイでは難敵となる。

ネスの使えるPSIはPKフラッシュが一応有効、さいみんじゅつは弱耐性。パラライシスで完封できる点も変わらず。
だが、この後に待つボスのことを考えると、無駄な搦め手は使わず通常攻撃によるゴリ押しだけで倒すのが一番だろう。
必須戦闘ではないので、かわそうと思えばかわせる。
ただし、ボス扱いゆえに接触してしまった場合は逃走不可能。無駄な消耗を避けフライングマンを生存させるためできればエンカウントなしで行きたい所。

  • ○○のあくま
HP1654 PP882 OF172 DF253 SP31 LK80


ワタシハ オマエノ ココロノナカノ ジャアク。

タオスコトハ デキマイ。

オマエガ ソダテタ ワタシナノダカラ…


主人公の悪の心が具現化した存在。ムーンサイドのボス「マニマニのあくま」の上位種で、色は金色*1
○○の部分には主人公の名前が入る。例えばデフォルトネームのネスなら「ネスのあくま」となる。

行動はマニマニのあくまとは大きく異なり、ライフアップβ・シールドβ、PKフラッシュγと同じ効果のまばゆい光に加え、
何とネスの専用PSIであるPKキアイα、極め付けにPKキアイΩまで使ってくる。

言うまでも無くそのPKキアイΩが最大の脅威であり、最低でも320、最高で900以上の大ダメージを食らってしまう。
タフなネスでもまず耐えられないので、受けたらすぐさまライフアップγで回復しよう。
他の攻撃はPKキアイαはそれなりに痛いが普通に耐えられる。
まばゆい光には即死効果があるが、「やみのペンダント」または「うみのペンダント」で無効化できる。
というか、今更その程度の攻撃で参っていたら到底勝てっこない。
なお、「だいちのペンダント」では確実に防げず運ゲーとなる。
これも無いとなると勝率がかなり低くなるため、マジカント突入時点でネスがフラッシュ耐性の装備品を持っていなければ必ず購入して装備すること。

何故かネスが使えないはずのサイコシールドαがデフォルトでかかっており、初めは攻撃PSIが効かない。
カンスト一歩手前のディフェンスのせいで中々攻撃が通らないが、しばらくは地道に打撃を加えていこう。
シールドβを使うとサイコシールドが上書きされるため、そこからはPKキアイを主砲に切り替えると良い。
その為にも、道中での無駄なPP消費は避けたい。
勿論、その間も相手は激しく抵抗してくるので、回復はしっかりと行おう。

ネスが使えるPSIはパラライシスが無効、PKフラッシュは弱耐性。
唯一さいみんじゅつはそれなりに通るが、不安定な要素も多いので使うかどうかは状況と相談。
実はPKファイアーに耐性がないため「ドラゴンパウダー」で大ダメージを与えられる。
恐らくこのアイテムが最も効率良く使える相手なので、この一戦の為にストックして持てるだけ持ち込むのも手。
ただし、シールドβを使われると反射されてしまうので、あくまでそれまでの繋ぎと割り切る必要もある。
低レベル攻略ではほぼ必須。……むしろここまで経験値を回避しながらたどり着くのが鬼門だが。

低レベルで挑む際には火力不足が深刻で、PKキアイΩよりもむしろライフアップβが脅威。そのためPP切れを待つ戦術がわりと有力。
PKキアイΩの消費PPが多いことに加え、ライフアップβやシールドβの使用頻度も高めで、こちらから攻撃しなければPKキアイα、Ω以外は無駄行動と化す。
この戦術を実行するには、PP回復アイテム(主にさとりのべんとう)を大量に持ち込む必要がある。
HPの回復さえ封じれば、あとは"残ったリソースで1654ダメージを与えられるかどうか"……という戦いに持ち込むことができる。
こちらがダメージを受ける行動がPK攻撃しかないので、フラッシュ対策が万全ならば全滅する可能性がなくなる。(OForPPorグッズ不足で倒しきれない可能性は残る。)

総じて隙の少ないボスであり、本作で最も苦戦した相手としてプレイヤーから名が挙げられる事も多い。
ペンシルロケット20やサイコシールドを使う仲間がおらず孤軍奮闘な事も難易度に拍車をかけている。
フライングマンを最後まで生き残らせ倒すのは至難の業。装備を禁止するプレイの場合、まばゆい光の即死に苦しめられ文字通りの「悪魔」と化す。
レアドロップ?スーパースターマン?アイツらはそもそもボスじゃないし「苦戦」の意味も違うから…。

はっきり言って、インスタントガッツをスカラビで事前に買っといて、スマッシュでぶったたくごり押しが一番手っ取り早かったりするが。


【ストーリー概要】


お前の場所を巡り8つのメロディーを揃えたネス。
その瞬間ネスの意識は途切れ、再び目を覚ますとそこは懐かしい顔ぶれが一堂に会する不思議な空間だった。

住人との思い出に浸りながらも最深部を目指すネス。
仲間のいない孤独な戦いを切り抜け、ついに自身のあくまと対峙する。
自分が育てたあくまだけあり、優れた攻守のステータスと補助・回復に加え、ネス専用の最強PSIまで使用してくる。
文字通り死闘を繰り広げ、辛くもこれに勝利したことによりネスの隠れたサイキックパワー*2が目覚める。
同時にマジカントは終焉を迎え、仲間の呼び声によりネスの意識も回復する。

目を覚ましたネス達はマジカントで最後に聞いた自身の声に導かれ、サターンバレーを訪れる。
そこにはギーグの居場所をつきとめ、時空間移動装置スペーストンネルを開発するアンドーナッツ博士とアップルキッド、どせいさんたちがいた。
しかしどうしても足りない材料があり、それは地球上では採れない物質らしい。
考えを巡らせたネス達はオネットへ向かい、物語の始まりを告げた隕石を調べる。
すると目的の物質の材料となるものを発見し、翌朝ついにスペーストンネルは完成する。

ギーグの本拠地は地底大陸の最低国であるが、ギーグは同地点の過去から攻撃を仕掛けているとアンドーナッツ博士は言う。
即ちネス達はスペーストンネルの機能を使い、過去の最低国へとんで決戦へ向かわなければならない。
もちろんその機能も利用できる状態ではあるのだが、どうも博士は歯切れの悪い調子で話している。
そこで4人の少年少女は究極の選択を迫られることとなる。


【余談】


MOTHER3では8章のエンパイアポーキービルにてだれかさんの思い出としてマジカントにある電話がなぜか置かれている。
ネスしか行けない世界にある電話がなぜあるのかは謎。

前述の通り『大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS』にフライングマンを含めMOTHER2の要素がマジカントのステージで登場している。
ただしステージ自体は初代MOTHERのマジカントを、ギミック関連はMOTHER2の登場キャラなどを踏襲している。
出現条件はネスを使えるようにすること。

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』でも続投しておりこちらは最初から選ぶ事ができる。
さらにオレ曲セレクトがシリーズ毎に一括されたので他のMOTHERシリーズのステージ曲も流せるようになり、ポーキーのテーマというマジカントの雰囲気とギャップありすぎな選曲も可能。


◆ふきだし
ステージ上空に映し出されているふきだし。
MOTHERとMOTHER2の本編の映像が流されている。
様々な記憶がイメージとして具現化するスマブラ世界にぴったりの演出である。


◆フライングマン
上述の通りアシストキャラとして登場。
最初に触れたプレイヤーの味方として戦い、一定ダメージを受けるか場外に飛ばされるとやられてしまう。
墓がたてられるのは原作準拠。
かなりの強キャラなのでうまく味方にしていこう。
は6人目のフライングマン……ではない。


◆ギミック
時間が経つごとに様々なギミックがステージのあちこちに登場する。

  • 鉄のタコ
鉄でできたタコの像。
出現後一定時間すると下へ落ちていく。
上に乗ると落ちるスピードが速くなる。

  • 巨大トマト
大きなトマトのオブジェクト。
こちらも時間経過で下へ落ちる。
攻撃を加えることで破壊が可能。

  • 大きな木
葉っぱの部分に乗ることができる木。
時間経過で消滅する。

  • あるくめ
MOTHER2の敵キャラがまさかの登場。
ビジュアルもそのままで、多くの初見プレイヤーを混乱させた。
こちらも芽の上に乗ることができる。

  • ダンジョンおとこ
画面下部に現れる巨大なダンジョンおとこ。
左右どちらかに現れ、反対方向にゆっくりと歩いていく。
落下しそうなときは足場として活用しよう。

  • スカイウォーカー
アンドーナッツ博士の発明品でUFO型の乗り物。
一定時間経過で上空に消える。


◆BGM表『マジカント/エイトメロディーズ』
原曲は初代MOTHERの『MAGICANT』及び『EIGHT MELODIES』。編曲者は下村陽子。
MAGICANT自体が初代のマジカントでのBGMだが、下村氏の編曲により幻想的な雰囲気がより引き出されている。
曲の後半はEIGHT MELODIESのアレンジで、こちらもマジカントのステージに合わせた編曲となっている。
総じて初代のメロディーをブラッシュアップさせた良アレンジと言えるだろう。
スマブラSPではマジカント[for]表記になった。

◆BGM裏『スマイルズ アンド ティアーズ』
原曲はMOTHER2の『スマイルズ・アンド・ティアーズ』及びMOTHERの『EIGHT MELODIES』。編曲者は峰岸透。
まさかのMOTHER2のエンディング曲がアレンジされて登場。
スマイルズ・アンド・ティアーズを基調としていて、楽しげで寂しげな、爽やかで湿っぽいアレンジとなっている。
さらによく聴くと裏でEIGHT MELODIESのメロディーが進行し、2つの旋律が調和しながら進むというものになっている。
相反する要素により様々な感情を呼び起こさせるアレンジになっていて、まさに涙と笑顔のテーマに相応しい曲と言えるだろう。

◆マジカント
スマブラSPから追加された。編曲者は桜庭統。
上記の下村氏のアレンジとは打って変わって軽快なアレンジになっている。


ゆっくり休んでいっておくれ。
ここで見る夢は、夢のまた夢。
自分の心は、自分でも知らないことを知ってるんだよ。
追記・修正するかい?

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最終更新:2023年12月16日 20:24

*1 あくまで推測だが、何らかの手違いで「マニマニのあくま」と敵グラフィックのデータが逆になっているのではという声もある。

*2 通常、最大PPの下限値はIQx5だが、"サイキックパワー"が目覚めた後はIQx10が下限となる。つまり単純に最大PPが現在値の2倍になり、パワースポットのエナジーによるIQ上昇分も加わる。