世紀末シアター

登録日:2016/10/11 Tue 16:11:27
更新日:2025/03/21 Fri 06:02:28
所要時間:過去七百人が視聴し、所用されること約二分!





世紀末救世主伝説に二つのモードあり!!

すなわち、世紀末シアターとTHEあべし!!

世紀末シアターは台詞を入れ替えることによるMAD創造を極意とし!!

THEあべしはひたすらにモヒカン共の断末魔を響かせることを極意とする!!




覇者決定戦「………オレは?」




世紀末シアターとは、2000年10月26日に発売されたプレイステーション用ソフト、『北斗の拳 世紀末救世主伝説』のおまけモードの一つである。



……が、おまけモードと銘打ってはいるものの、実際は秘孔&リアルタイムあべしシステム*1と並んでこのゲームの評価を引き上げる一因ともなっているシステムであり、むしろこちらの方がメインだというファンもいるという。

その機能は単純にいえば、ゲーム本編のシナリオに登場する人物の台詞を入れ替えるというもの。
それだけかと思う方もいらっしゃるかもしれないが、これの特徴は入れ替える台詞に一切の制限が存在しないことであり、
その気になれば『悪党なケンシロウ』、『小心者なラオウ』、『善人な悪党』、『アミバトキ』、『トキなアミバ』等々
劇中に登場する人物を好き勝手に改変する事が出来、しまいには作中の名シーンを抱腹絶倒の迷シーンにしてしまうことすらも可能なのである。

ただしこのシアターで入れ替えられる台詞は元から存在するわけではなく、本編をクリアしていくごとに追加されていく。
中にはノーコンティニューでクリアしないと出現しない台詞も存在するが、その見返りはきちんとあるため頑張ってクリアしていこう。

このようにインパクトのあるモードであることから発売された当時にはゲーム雑誌で読者投稿を募っていたこともあり、現在では動画投稿サイトに本編を差し置いて大量に動画がアップされている。

有名どころでいえばゲーム系サイト墓標よりニコニコ動画にアップされた真・世紀末死あたぁ伝説であろうか。
この動画の影響でケンシロウの「み…水…」「全部だ!!」の台詞がネタにされるようになり、挙句ゲーム本編で流れるとあるBGMが「水のテーマ」などと呼ばれるようになったのは非常に有名。
(誤解の無いように言っておくと、このBGMは主にシリアスなシーンで流されており、決してネタシーンやら爆笑シーンで流されるような代物ではない。例としてはトヨとの別れやラオウ昇天等)


実は原作では言っていないセリフだが、本作で使用されたことで有名になったセリフも結構ある。
例えば……
  • 「それを、よこせ…」
サウザー編の冒頭で、子供を拉致して聖帝正規軍に所属しようとしたチンピラに対し、ケンシロウが出合い頭に発した言葉。「それ」とはさらった子供たちのことである。
しかし原作のケンシロウは「それをよこせ」は言わず、最初は睨み付けるだけである。その後の「全部だ!」「全部だ!!」は原作にもあるやり取りだが。

  • バイクのエンジン音…」
  • 「それも一台や二台ではない…」
バットの養母・トヨの村で岩盤を砕き、井戸を蘇らせたケンシロウ。しかし自分がいてはまた争いに巻き込まれると懸念したケンシロウはトヨの村を去る。
しかし、その村はすでにジャッカル一味に目をつけられていた。ジャッカル一味はケンシロウが村から十分離れたと見て村に襲い掛かる。
だがケンシロウは、ジャッカル一味のバイクの音を聞きつけて村の危機を察知し、引き返す……
……というシーンのセリフだが、原作ではバイクではなく「銃声…」。
原作でのトヨはライフル銃でフォックスに抵抗しており、その銃声にケンシロウが反応したのだが、本作ではトヨの抵抗シーンがカットされているため、ジャッカル一味のバイクの音に変更となった。

言っていないセリフ、というわけではないが、台詞回しも調整されている。
例えば原作初期のケンシロウは激高すると言葉遣いが荒くなったが、本作では第一部中期以降のイメージに統一し、落ち着いたものにしている。
一例として、ミスミのじいさんを殺害したスペードに対するセリフが原作の「てめえらに今日を生きる資格はねぇ!!」から「おまえ達に今日を生きる資格はない!!」となっている。


……なおあまりにもこのモードの人気がありすぎるせいで、実は本編ではなくおまけモードであるこちらの方が有名になるという事態になっているのは秘密である。
ゲーム本編の出来も決して悪いものではなく、ラオウ昇天までのシナリオを3Dポリゴンを使いながらフルボイスで見事に再現しており、しかも声優はほぼアニメ版準拠であるため、原作ファンから見れば寧ろ良作と言える出来であることは追記しておく。
当時の北斗のゲームといえば、原作からの乖離や劣悪なゲームバランスなどからクソゲー扱いされるものがほとんどと言われていた中で、本作のあふれる原作愛は非常に高い評価を得ている。
ただそれ以上にこのシアターや秘孔&リアルタイムあべしシステムなどのインパクトが強いということである。

ちなみにこのゲームのシナリオでは、GOLAN編や南斗五車星編の一部(フドウとリハク以外)等が容量の都合等でばっさりカットされてしまっている。
そこに登場するキャラと台詞は当然のことながら使用できないため、そのことを悔やむファンも多いとか。
特にサウザーはオウガイ関連 とターバンのガキ がカットされてしまったため、ケンシロウが苦痛を生まない有情拳で見送る理由が分からなくなってしまった。











つ…追記…

追記、修正を…

それを、よこせ…

全部だ!!

全部だ!!


お前は目が見えぬのか…

それを、よこせ…

全部だ!!


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最終更新:2025年03月21日 06:02

*1 特定の雑魚を倒すとQTEに突入し、相手がセリフを言い終わるまでにコマンドを成功させると速度に応じて断末魔が変化するシステム。因みに「リアルタイムあべしシステム」ではなく「秘孔&リアルタイムあべしシステム」が正式名称である