登録日:2009/12/03 Thu 16:10:41
更新日:2025/01/31 Fri 15:47:10
所要時間:約 16 分で読めます
「フフ……ケンシロウ、あれはいい木人形になる」
アミバとは、
北斗の拳に登場する名悪役の一人である。
アニメ版
声優:土師孝也 北斗無双版:
関智一
【概要】
もともとは
南斗聖拳の門下の拳士であった。
南斗は他流でも交流が多いので、
レイとは旧知の仲でもある(レイ外伝では
シンとも知り合い)。
レイや本人の発言からすると複数の流派を渡り歩いていたらしい(レイ曰く「ひとつに落ち着かん」)。
本人曰く「俺はどんな拳法でも、誰よりも早く習得することができる天才だ!!」ということだが、
誰からも認められることなく、またどの流派からも奥義を授けられることは無かった。
そんな中「奇跡の村」で北斗神拳を医術に応用して病人の治療を行なう
トキの評判を聞き、
自分も同様のことができると
勝手に 思い込んで村に入り、老人の足にむりやり秘孔治療を行なうが、
失敗。
あまつさえ、自分の失敗で苦しむ老人を見ながらも、慌てるでもなく
「ん!? 間違ったかな……」とぼやく始末。
幸い、たまたま現場を通りかかったトキによって、応急処置を施された老人は助かったが、
アミバは制止時にトキに顔を軽くはたかれたうえに生兵法を咎められ、自尊心を傷つけられた。
すぐさま逆上して襲いかかったが、今度は指一本で動くことも出来なくなり、恥の上塗り 拳士としての実力差まで突きつけられてしまう。
これでトコトンまでプライドを傷つけられたアミバはトキに対して猛烈な逆恨みの念を抱き、
トキの不在時に村を襲った野盗の悲劇に乗じて「トキ」に変装してその名を騙り、村の人たちや近隣住民を拉致しては、
木人形と称して、新秘孔究明のための実験台にしていた。
いちおう、新秘孔の研究としては実をあげており、ケンシロウも知らない秘孔を究明している。
また、正確ないきさつは不明だが北斗四兄弟の長兄
ラオウが指揮する
拳王軍に所属しており、研究した秘孔の情報も献上していたらしい。
「くっふふ! やつの救世主の名を、ただの殺人鬼に覆してやったのだ~~~~!!」
「トキはただの殺人鬼、そして北斗神拳もただの殺人拳。くふふ、もはや誰も疑わぬわ~~!!」
しかし、その木人形の一人だった「三日で死ぬ秘孔」を突かれた男が、死の直前に酒場で
ケンシロウと出会ったことで「トキと名乗る秘孔使いが非道な人体実験をしている」ことがケンシロウに露見し、
息子のために死ぬわけにいかない父親の執念を利用して秘孔封じの研究をしているところをケンシロウに踏み込まれる。
ケンシロウ戦では当初「トキ」として交戦。
「トキが悪人であるはずがない」と信じるケンシロウの動揺や、再現度の高い北斗神拳の披露、
そして整形した顔に加えて、同門しか知りえないはずのトキの背中の傷とそのエピソードを交えることで、
ケンシロウに「敬愛する義兄トキ」と思いこませることに成功し、序盤は有利に戦いを進めた。
ところが、あまりにも「トキ」として挑発しすぎたために、かえってケンシロウにトキの救済を諦めさせ、正統伝承者として処刑するという
覚悟を決めさせてしまう。
本気を出したケンシロウには彼の
北斗神拳も歯が立たず(いちおう、トキと思いこませるほどの切れがあったのだが)、顔を割られたりして圧倒される。
「みみみみえない!! ま…まったくみえない…そんなばかな!!」
それでも「性格の甘さ」に漬け込み、女性を盾にするなど卑劣な作戦に出、秘孔・戦ヨウを「とったぁ!!」と突いてケンシロウの体を不動にすることに成功する。
あとは致命の秘孔を突いて倒せば終わり、という詰みに近い状態を作り出せたのだが、突然乱入してきたレイによって正体が露見。
事実を知った兵士たちからも 当然ながら 愛想を尽かされ、さらにケンシロウはアミバの知らない秘孔封じによって再起動。おまけにレイまで包囲に加わり、古巣の南斗聖拳の技「鷹爪三角脚」も通じずで、一転して四面楚歌に陥ってしまう。
それでもテンションだけは絶好調のアミバは、木人形を使っての新秘孔研究の成果を、ついに自分の肉体で披露。上半身の筋肉を膨張させてパワーアップ。
「これがアミバ流北斗神拳! 新秘孔によってさらに強靭になった!! きさまの北斗神拳など足元にも及ばんわ!!」
……したのだが、直後に肉体がその強化に耐えきれず、両手の指が吹っ飛んでしまい、「か…体が、しぼんでいく~~!!」ハメに。
とどめにケンシロウから「北斗神拳の歴史は一八〇〇年!! 貴様ごときに極められる拳ではない!!」とダメ出しされたあげく、フルボッコ。
そして…
「きさまの足は意志と無関係に後ろに進む!! 地獄まで自分の足で歩いていけ!!」
と、高層ビルから落ちるとともに、空中で肉体を四散させて死亡した。
ビルから落下する寸前に
命乞いをするものの、ケンシロウに(アニメ版ではマミヤに)「自分で秘孔を突いたらどうだ」と突き放される。
しかし彼の指は先ほど爆散したばかりであり……最大限の皮肉と共に自分の足の後退を止められず落下した。
ちなみに
アニメ版だと「うわらば」という有名な断末魔は言わず
「拳王様~」となる。
これは原作では拳王の配下という設定があとから明かされたため、次の拳王編に繋げる伏線を張るためであった。
【その他】
妙に高いテンションや、「偽りの天才」という斜め下な才能、斜め下なのに単純に才能だけは天才レベルというギャップ、
高すぎる自尊心・虚栄心、逆恨みを盛大にこじらせた人生、前半の大物っぷりと中盤に入ってからの小物っぷりの落差、ラストの衝撃的な落ちキャラもといオチキャラっぷり、そして印象に残りまくる迷言の数々から、
ジャギ様、ハート様とともに
特殊なベクトルに突き抜けた魅力を誇る、「北斗の拳」を代表する大人気悪役キャラの一人。
様をつけろよデコ助野郎!
もちろん、その腐れ外道っぷりを嫌うひとも大勢いるのでそこは注意。本編の彼は間違いなくドクズです。
本物のトキとは目つきが違いすぎるので読者的には「似てない」と言いたいが、これはあとで出てくるトキが変わりすぎたというのが正確。
本編のトキは被爆と獄中生活の影響で、頬がこけて髪が白くなり、口ひげを蓄えるようになり、結果としてデザインが変わった。
アミバは「収監前のトキ」を再現していたのである。
細長い顔立ちや尖った顎、高い鼻といったパーツは再現しており、目の下の強烈すぎるクマを消して眉毛を足したら、核戦争前のトキには似てくる。
ケンシロウが気づかなかったのも、彼が知っているのは被爆直後のもう少し健康だったころのトキまでだったからだろう。
……まあ、共通の過去とかを問いたださずに信じたケンシロウもたいがい天然ではあるけど……
実力に関してはかなり高いほうで、まともな修行はしていないはずなのに北斗神拳を使いこなし(「トキ外伝」では
ジャギから教わっている)、
そのキレは確かに(修業時代の)トキだとケンシロウに誤認させるほどで、
「模倣の才覚」という点で天賦のものがあった。
覚悟完了したケンシロウにはボコボコにされたが、アミバが再現できたはあくまで修業時代のトキで、その当時からさらに腕を上げたケンシロウにはもう敵ではなかったということだろう。
本編ではケンシロウのみならずトキもラオウもジャギも修業時代より強くなっているとされている。
単に「秘孔を突く」だけなら、盗み見るなどして習得している人物が相応数いるのだが、ケンシロウが戦うときのテンションで強さが激しく上下するのを差し引いても、強さで言うなら確かに飛び抜けている。
彼が所属する拳王軍でも、彼ぐらいの拳士というとジャギや
ウイグル獄長、リュウガぐらいしか思いつかない。
それほど強いアミバが、なぜどの流派からも奥義を授けられなかったのかには諸説あり、
「習得したつもりで理解が浅かった説」、「人格を問題視された説」、「行き当たりばったりで試行錯誤する姿から考えるに修行に臨む姿勢も悪すぎた説」、「天才すぎて師匠に嫉妬された説」、「天才すぎて指導者に向かないとされた説」、「天才すぎて理解されなかった説」などがある。
人格問題視説については外伝で掘り下げられている模様。
ちなみに、トキ外伝では南斗孤鷲拳と思しき技を使っている。
正体が判明する前の回までは偽物である事を示唆するような描写は無く、それなりの実力者として描かれている。
北斗の拳の原作者・武論尊は良くも悪くも勢いを重視したスタイルを貫いている人物であり
それも相まってか「アミバは途中までは本物のトキで、ケンシロウが他の伝承者候補だった人物を順番に倒していくストーリーの予定だった」と考察できる伏線もいくつか見られる。
余命いくばくもないはずのトキが元気に悪事を働いていることにケンシロウが疑問を持っていないことや、ジャギが死に際に2人の義兄の生存を明かした際にトキもまとめて「ケンシロウが終わりだという根拠」としていた様子、そしてそれを聞いたケンシロウが全く嬉しがっていないことなど。
原作では部下は全員トキのネームバリューで集められており、アミバ自身についてきた部下はいないが、
アニメ版ではレイに顔面を切り裂かれた男が
ネバダという名で昔からの部下とされている他、
後に拳王軍の
長槍騎兵に
履歴書を持って就職した部下がいる。
ちょっとアレな雑誌ファンロードの読者投稿企画・大事典シリーズでは、五十音順索引のトップとなるべく読者とのデッドヒートが行われている。
五十音順用語集で唐突にアミバの項目があった場合は大抵これのパロディ。その際はアミバよりも先に別の項目を作ってアミバのトップを阻止するのが基本。
また、現時点でアミバの公式フィギュアは作られておらず、もっぱら生首(表情差分)だけがトキの付属品についている。
各種メディア、
スピンオフにも登場。一貫して悪党としての面がクローズアップされている。
CV:興津和幸
ラオウに対してのメッセンジャー扱い。
北蛇鍼拳なる拳法を北斗神拳と鍼灸を極めて作り、トキに挑む。
「ちょちょちょちょちょちょちょちょあぁっ」
と天悶、神蛾、胸凶という秘孔を突いた。が、
トキ「そのような秘孔は無い」
と一蹴されてしまい、北斗有情拳を喰らって死にかける。
ウサによれば、野盗の襲撃の前からトキの名を騙って勝手に秘孔を突く営業妨害をしていたらしい。
原作の酒場の男が「ある日を境にトキが変わり村は死に絶えた」と言ったのも、恐らくこの時アミバをトキと誤認したため。
気付けよ。
こんな散々な扱いなため、アニメでは登場がカットされている。
一応
ゲームには登場しているが、なぜか激振孔が自分を突いて攻撃力を上げるという変な技になっている。
というか、「さらに強靭になる新秘孔」を突くときになぜか「激振孔!」と宣言する。自分が死んでしまうだろ。
ちなみに
ゲームの声優は、歴代アミバで唯一、トキと異なる声優が声を担当している。
●トキ外伝
原作と同じような流れでトキに顔をはたかれた後、ジード一味をけしかける。
これに失敗したのち
ジャギ様と接触し、
北斗神拳を伝授してもらい背中の傷も再現。なんか他人のようには思えない二人ですね。
その後はジャギ様経由で拳王軍に所属。トキの留守中に野盗をけしかけ、さらに「トキ」として野盗どもを撃破して信用を得るとともに奇跡の村を支配。
本物のトキはジャギが連れてきた
ラオウによって捕縛……と原作のアミバの語りを一本にまとめ上げた。
その後は原作通り、ケンに見事に倒される。ちなみに失禁した。
なお部下は、奇跡の村の住人であることが判明。
よく突っ込まれていた「トキだと思っていたからアミバの非道に協力していた」理由としてトキに多大な借りがあったためという説明がなされた。
漫画自体がシリアスであるため、他の外伝で見られるようなネタ成分がほとんどなく、残虐で狡猾な印象が強い。
その一方で最後までトキへのコンプレックスをぬぐいきれずに錯乱したまま死亡するなどどこか哀れな人間性を感じさせる描写となっている。
なお上述通り、
南斗聖拳のもと修行者として南斗孤鷲拳を使用している。
ジャギの前でも使っており、のちにジャギが使った
南斗聖拳は彼からの交換伝授とみられる。
ユダ様の指示により修行中のレイを暗殺しようとしたが失敗。だから何故
南斗聖拳に弟子入(ry
●パチンコパチスロでのアミバ様
アニメではトキとあまり変わらなかったが
ゲームやパチスロ
北斗の拳・CR北斗の拳ではトキとは随分違う印章の声となっている。
ちなみにパチンコパチスロシリーズほぼ(全部?)出演しており、初代パチスロ北斗、SE、CR北斗の拳ではバトルに発展した時点で確定。
北斗2、闘、将ではジュウザ演出時にプレミア演出として登場。
空に星や南斗最後の将の顔浮かぶ演出にいきなり現れ、ジュウザに『こいつ誰だ』とかいわれる。
どうやら同じ南斗でも五車星との面識はないらしい。
CRぱちんこ
北斗の拳でもバトル後半に発展、もしくはバトルボーナス中に出現すれば当たり確定という多くの人から愛されるキャラとなっている。
しまいにはついに彼が主役のバトルモードまで実装され、天才ラップと一部で呼ばれる
BGMで腹筋に大ダメージを与える域にまで達してしまった。
●『北斗の拳 世紀末救世主伝説』のアミバ様
「俺は天才だぁ!! 誰も俺に勝つことはでぇきん!!」
PSの伝説のバカゲーにして北斗ゲーの救世主にも登場。
CVはアニメと同じく土師孝也氏。
トキとあまり演技が変わらなかったアニメと違い、アミバとしての悪党全開の演技を
トキと同じ声で演じているため非常に腹筋に悪く、また
世紀末シアターでも素材として大人気。トキの声をアミバにしたり、アミバの声をトキにしたり。
アニメで使われなかったアミバ様の断末魔にして代名詞「うわらば」も聞ける。
「命は投げ捨てるもの!」「ん!? 間違ったかな……」
参戦していないが、本作に登場するトキがあまりにも異次元的な動きをして、ノーゲージからの当身や投げからでも正攻法で平然と即死に持ち込んだりため、「お前のような病人がいるか」という意味でアミバと呼ばれることがある。
あと刹活孔の相手版が攻撃モーションも効果もどう見ても激振孔。
むしろ攻撃モーションに反して当たり判定だけが刹活孔準拠…つまり何もしてない下半身付近の判定の方がやけにでかいインチキっぷりも逆に疑問視されている。
一部では、某借金大王の使う那戯無闘鬼をアミバと呼ぶ場合もある。
ちなみに上のセリフはトキ勝利後のセリフの一つで本来なら「命は投げ捨てるものではない」なのだが、
勝利後に次の試合に行こうとボタンを連打するとちょうど「ではない」のあたりが途切れてめっちゃ殺伐なセリフになってしまったという小ネタ。
つまり間違ってるのだが、しかし当ゲームのトキの異常な強さと散っていくプレイヤーたちの惨状から「まさにこのゲームの神髄を表したセリフ」として普及するようになった。
あと「○○は投げ捨てるもの」とちょっともじるだけで大抵のネタに使えることから汎用性も高い。「ゲームバランスは投げ捨てるもの」といえばこのゲームの説明にもなる。
●『北斗無双』でのアミバ様
「貴様も木人形にしてやるぉうか?」
もう
まんまトキ。
病気克服後のトキと並べるとどっちか区別が付きにくい。
違いは肩当ての有無と服が
なんとなく黒っぽいのとオーラが金ぴかな事。(トキは緑色)
幻闘編では、ジャギ様と仲良く北斗の軍勢としてそれなりに活躍する。
シナリオ中では頭に血が上りやすいジャギ様のブレーキ役。…上記の奇跡の村の件を話した時は流石に呆れられていたが。
モーションはトキのコンパチだがシュウとかと違い、専用技が用意されていない。
『
真・北斗無双』の幻闘編では逆に救世主を騙っていた事で、救世主に嫌悪感を持つジャギと自分を成敗に来たトキのタッグにボコられる。
DLCの追加ステージでは前作の設定を引き継いで物凄く仲がよいアミバとジャギのステージがある。
DLCでプレイアブルに昇格。
まさかの南斗タイプ。通常攻撃では
南斗聖拳を使い、そこにアミバ流
北斗神拳を組み合わせた独自のスタイル。
もうトキのコンパチなんて言わせない!…見た目はコンパチだけど。
斬殺と爆殺を同時に楽しむことができるだけでなく、さらに強靭になる秘孔を突く事でパワーアップする事もできる。
どういう訳か
ほとんど喋らない。唯一の台詞は
テトリスをプレイ中のジャギにかけた
「おっ長い棒きたぞ長い棒!!」。
第3巻にて収録された南斗VS北斗の全面対抗戦にて何故か北斗側について参戦して以降
トキと行動を共にしており、
病で咳き込むトキの背中をアミバが心配してさすったり、アミバが羅将ハンにボコボコにされた際にトキが救出に駆けつけたりと、
何故か非常に良好な関係を築いている。
どうやらトキの助手として活躍している様子で、トキの留守中に村人の診療を任されるまでになっている。
そんな彼が本来の姿ではなくトキのコスプレ姿をしている理由は謎であるが、少しコンプレックスは残っているのかトキに間違えられると喜ぶ。
そして、この容姿と素質の大きさ、それに自身の死期が近いことを悟ったトキから「世紀末を生きる人々の希望としての『トキ』」として自分の名を受け継いで欲しいとの願いを託され、正式に弟子入り。
なんと「医療技術としての北斗神拳」の正当後継者として認められるというあらゆるメディアの中で最も恵まれたアミバ様となった。
これは本編で叶わなかったトキとアミバ両方の願いが報われる展開となっており、二人の「トキ」が共に歩みだすシーンは『イチゴ味』作中でもトップクラスの名場面として評価されている。
そして上述の「本編のアミバは最初は本物のトキとして描かれていたのではないか?」という説が仮に正しいとするならば、「展開の都合で偽者にされたトキが本物として歩みだす」という非常に感慨深い展開にもなる。
喋らない事については連載開始当初からではあったが、トキに正式に弟子入りしてからは「世紀末においてはテンションを先に上げた奴は死あるのみ」と言う法則(?)に基づき、トキが徹底的にテンションを下げるコントロールをした結果、ものすごい寡黙なキャラになった。
その結果、なんと郡将カイゼルを圧倒するまでに成長するのであった。
●麻雀界にアミバ様
2020年10月9日、プロ麻雀リーグである
Mリーグにおいて、U-NEXT Piratesに所属している朝倉康心プロがヘアバンドを着用して登場し、その姿がアミバにそっくりと話題になり、チームメイトやファンからイジられていた。
結果は4着であり、対局後はアミバは封印するとコメントし、13日後である10月22日の対局でヘアバンドを着用せずに挑んだ結果、今シーズン初勝利をあげた。
なお、勝利後のインタビューでアミバ風ヘアスタイルについて「また復活するかもしれない」とコメントしており、(アミバ以外にも)ネタを考えているとの事であり、約1ヶ月後の11月20日の対局では
トキのヘアスタイルで登場した。
「ええーーーっ!? トッ…トキが仲間に!?」
「今戦ってるのはトキの偽者!?」
「もしも、北斗の拳が昭和の特撮ドラマだったら」というif世界を描いた本作でも登場。
……否、登場せざるを得なくなった。
当初はトキを悪役として倒す予定であり、アミバというキャラクターなど存在しなかった。
何度かトラブルに見舞われながらも撮影は順調に進行していたものの、トキ役の俳優である大石博典が『北斗の拳』の次に出演する予定だったドラマが撮影中止となりスケジュールが空いたことで、大石が所属する事務所・ヘイプロダクションの重役が「トキを味方としてレギュラー化してくれ」と無茶振りをしてきたのだ。
圧力のせいで拒否する事も許されず、急遽シナリオを大幅に変更して今戦ってるのはトキに成り済ました偽者であるアミバという事になった。大石は一人二役で演じる羽目に。
悪の道に進んだトキが本物であるという証拠の背中の傷が有耶無耶になったり、騙されたケンシロウが相当間抜けに見えて橘が号泣したり、直前まで互角に戦ってたのに急に弱くなったり、視聴者が混乱したりと案の定カオスな事態に。
「話の途中で人が変わって弱くなるなんて…こんなの初めて…」
なお「アミバ」という名前は「アベシ」からの連想で発案された事が示唆されている。
●『北斗の拳外伝 天才アミバの異世界覇王伝説』でのアミバ様
「フッハハハ!! やはりこのおれは選ばれし者だったということか〜!!」
「まさに奇跡だ!! 天才のおれに不可能はない!!」
2021年11月、遂にアミバ様を主役としたスピンオフが始動したが、なんと今流行りの異世界転生が題材だった。
少し先に連載が始まった『世紀末ドラマ撮影伝』にも勝るとも劣らないイロモノである。
ケンシロウに殺されたと思いきや、いきなり知らない世界に飛ばされていたアミバ様。
しかしショックからもすぐに立ち直り、
「この世界の技を片っ端から研究して会得してやるぞ!!」と張り切り始める。
その後は初めて見る物に驚きながらも
どっかで見たような爺さんに拾われて手料理を振る舞われたり、どっかで見たような少女に魔法を教わったり、未知の魔物を木偶とすべく
どっかで見たような連中とダンジョンに挑んだりしながら、なんだかんだで異世界ライフを満喫している。
もちろん拳法家としての実力の方もしっかり描かれており、
どっかで見たようなボストロールに対しては「人間とは秘孔の位置が違う」ことにすぐさま気づき、
南斗聖拳に切り替えて瞬殺した他、指先に火を灯すだけのしょぼい初級魔法を応用して
本来なら魔法攻撃しか通じない霊体の秘孔を突いて爆殺するという離れ業も披露した。
基本的には「異世界の技を極めて最強になる」ことを目標としている一方、成り行きでたまたま救うことになった人々に対しては「崇められるのは気分がいい」と感じてそれなりに丁重に扱うなど、ややツンデレの気を見せることも。
しかしあくまで「気分がいい」というだけであり、心は世紀末に染まっているので正義の心などは全くない。
「ほぉ…情報不足だな」
「どれ、おれが追記・修正してやろう」
「この項目を追記・修正するボタンはこれだ」
「ん!? まちがったかな…あぐあっ!指が勝手に!!」
「秘孔追修を突いた!貴様の指は意思と無関係にこの項目を追記・修正し続ける!!」
「と…止めてくれ、ゆ、指を!!止めてくれ!!」
「自分で記事を修正して止めてみろ!」
「指が動かなくては修正のしようが無いか…」
「お、俺が他の記事を修正しなかったら、ト、トキの…トキの項目の修正者がいなくなるぞ!いいのか、いいのかよ~!!」
「安心して籠もれ!貴様がいない程度で、過疎になるトキの項目ではない!」
「い、いやだ、助けてくれえ!なぜ…なぜ俺がこんな目に!」
「天才のwiki篭りのこのおれがなぜぇ~!!」
「うわっ」
「うわああ」
「うわらば」
「貴様が一番読まなかったのは貴様自身の項目だったな!」
- しかし、ファルコとシンとの連戦で消耗してたとはいえカイゼルを圧倒するって、もうサウザー級に強くね? -- 名無しさん (2020-01-05 11:32:26)
- ↑作者評では純粋な拳の腕だと一位のラオウ、ケンシロウの次位がサウザーらしいからまだかなあ。でも、相当に強いよな。同じように最近パワーアップしたキャラである守るもの補正のシンも自己犠牲的な強さだしテンションが抑えられたアミバには勝てまい。 -- 名無しさん (2020-02-02 17:22:26)
- パズドラにも登場してたね。 -- 名無しさん (2020-11-21 01:06:11)
- 僕…六巻しか持ってません… -- 名無しさん (2021-04-11 23:33:03)
- おれは甜菜だぁ~~ -- 名無しさん (2021-04-11 23:48:05)
- ついに異世界転生もので主役化 -- 名無しさん (2021-11-04 18:18:34)
- 中の人がハリポタのスネイブ・・・ -- 名無しさん (2021-11-14 18:52:51)
- イチゴ味で明確に「ジャギとはワケが違うぞ?」のセリフ通りになってて草 潜在能力高すぎだろこの天才 -- 名無しさん (2021-11-26 20:54:40)
- ↑3アニメ化してくれえええええ‼ -- 名無しさん (2022-05-03 23:34:01)
- アミバどころか見覚えのあるキャラが軒並み転生しまくっててアホほど笑った -- 名無しさん (2022-05-04 01:19:18)
- 『世紀末ドラマ撮影伝』ではどうなるか楽しみなところ -- 名無しさん (2022-06-25 14:31:40)
- 偽トルーキンへの罵倒がブーメランと気づいて放心しちゃったのには笑ったけど、本編だと言いっぱなしで終わりそうだし気づけるだけ成長したと言えるだろうか…? -- 名無しさん (2022-07-02 20:59:25)
- ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2022-07-16 21:21:23)
- コメント欄をログ化仕様にしました -- (名無しさん) 2022-07-23 17:10:32
- こんなやつを本物と間違えるか?としばしばネタにされる存在だが、アガサ・クリスティーのミステリーにも「友人間でしか知らないような話を知っていることで、昔の知人を名乗り別人になりすましていた」ってトリックがあったりする。 -- (名無しさん) 2022-08-16 17:23:54
- 今週の世紀末ドラマ撮影伝で全国の読者のツッコミ所言われた。 -- (名無しさん) 2023-02-25 10:31:21
- 異世界転生見るとハイテンションなのとは裏腹にメンタルは激弱なのがよくわかる。ポジティブ思考と立ち直りの速さでカバーしてはいるけどほんと脆い -- (名無しさん) 2023-05-01 07:16:25
- 長年会ってないと人相変わってても大して気にしない事あるからなあ。全く似てないならともかくコイツはかなり面構え似てるし案外気付かないかも知れない -- (名無しさん) 2023-05-19 18:46:13
- しかも背中の大怪我の傷まで再現してるからな -- (名無しさん) 2023-06-15 11:43:56
- 拳の才+模倣の才で「誰よりも早く」習得できてしまい、それで傲慢さに拍車がかかって奥義はもらえない→余計にこじらせるって流れなのかなぁ -- (名無しさん) 2023-08-22 18:27:25
- 湾岸ミッドナイトでも「8割までとそこからの話」として言われている様に、「初歩・中級までは容易いが、上級や"極める"となると難しく、時間もかかる」というのはアミバに限らず万人にあることなんだよね。そして諦めるか他にふらつくか食らいつくかも人によって分かれるが、ふらつくのは割と一般的な行動の一つである。つまりアミバはメンタルは弱いというよりは常人レベルなんだ。 -- (名無しさん) 2023-09-27 19:22:54
- Fit Boxing 北斗の拳のサイトでぽっちゃりアミバというメタボ体型のアミバが出てくるぞ! -- (名無しさん) 2023-10-19 23:53:36
- ここまで異世界で散々な目に会う転生者も珍しい -- (名無しさん) 2023-12-14 12:12:12
- ↑まぁ元々は外道兼お笑い枠だからな、ああいう風にボコボコにされるのは実によく似合ってるからしょうがない… それでも決める時は決めてくれるから流石だけど -- (名無しさん) 2024-01-28 23:12:31
- 彼の発見した新秘孔をラオウが使った形跡がないが、結局あれは使うと墓穴を掘る欠陥品?ばかりだったと言う事か。 -- (名無しさん) 2024-04-24 02:50:16
- おれは変態だ~!! -- (アミバ) 2024-06-25 21:04:40
- イチゴ味のトキからもお墨付きの医療技術、戦闘も郡将を倒せる強さ… -- (名無しさん) 2024-09-24 20:38:31
- ジャギ様と共にある種カルト的な人気を誇る -- (名無しさん) 2025-01-31 18:20:10
- 異世界アミバでケンシロウに強敵と認められたのよかったね。 -- (名無しさん) 2025-02-01 22:37:09
- テトリスのどうしてこんな目にって歌詞を聞くたびにコイツの顔が頭をよぎるんだ -- (名無しさん) 2025-02-25 13:10:56
最終更新:2025年01月31日 15:47