アニヲタWiki(仮)
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ミラクルニキ

登録日：2017/02/03 Fri 04:30:00
更新日：2023/12/17 Sun 20:19:17
所要時間：約 8 分で読めます






コーデバトルで勝負よ！




ミラクルニキとは、ニキ株式会社から配信されているiOS/Android向けアプリである。
ジャンルはお着替えコーデRPGの皮を被ったファッション版遊戯王。




【概要】


実は日本製アプリではなく、本家は中国の蘇州叠紙网絡科技有限公司が開発した「奇迹暖暖」というアプリである。*1
日本では2016年末に配信開始されたが、配信後は後述の理由によってじわじわと話題となり、日本でも結構なヒットとなっている。*2


【あらすじ】


謎の女王の導きにより、異世界マーベル大陸へと飛ばされてしまったニキとモモ。
そこはコーデバトルが全てを決める世界であり、7つの国家が覇権をかけコーデバトルで争っていた。
後に「9日間戦争」と呼ばれた戦いの後一見平和になった世界。しかしその背後ではアイアンローズという組織が暗躍中。
この世界に呼ばれた意味を求め、ニキは得意な服飾コーディネートを武器に世界を巡る旅へ出ることにした。


【登場人物】


本作の主人公。コーディネイター(こっちの意味ではない)としての腕は一流のピンク髪の少女。
下着は可愛らしい装飾があしらわれたミントグリーン。コーデ脳。

主人公のパートナーである喋るネコ。彼女の出自について語られることはなく、登場人物は皆アニポケのニャースのごとく自然に受け入れている。（中の人はピカチュウだけどな）
コーデの評価によってニキにかける言葉は求婚から罵詈雑言まで幅広い。コーデ脳兼焼肉脳。

劇中でニキが最初に出会い、一緒に旅をすることになるリリス王国出身の少女。コーデ脳。

雲上帝国出身のデザイナー。紆余曲折を経てニキとチームを組むことになる。コーデ脳。
15章で彼女は……

マーベル大陸の中でも最高のコーデの一つとされる「星の海」を着こなす華麗な女性。コーデ脳。

  • アウラ
劇中でたびたび勝負を挑んでくるスポーツ少女。コーデ脳。

  • スー
劇中でたびたび勝負を挑んでくる少女。恋愛脳兼コーデ脳。


  • ロイス・クローカ
劇中の一大イベント「お茶会」を主催する首相とその秘書。二人揃ってコーデ脳。

  • 景梓・白蓮
雲上帝国から出奔したデザイナーとその彼女。白蓮はニキに瓜二つの容姿。二人揃ってコーデ脳。


他にもコーデ脳の登場人物が多数登場する。


【ゲーム内容】


基本的には「着せ替えゲーム」であり
  • ヘアスタイル
  • ドレス(トップス・ボトムスとの併用不可)
  • コート
  • トップス
  • ボトムス
  • 靴下
  • シューズ
  • アクセサリー(ヘアアクセサリー・耳飾り・首飾り・腕飾り・手持品・腰飾り・特殊)
  • メイク
の組み合わせを考え、別に対戦用のスキル(レベルアップ可能)を組み合わせて各ステージのキャラと対戦していくことになる。
それぞれの服飾パーツはショップでの購入の他、入手したデザイン画からの作成、色調カスタマイズ、グレードアップ等が可能。
ガチャ(秘密の館)でのコーデ入手もできるがあまりガチャに比重は置かれていない*3

またPvPには二つのモードが用意されており、
  • テーマに沿ったコーデの組み合わせ・スキル・ステータスをぶつけあう「コーデコロッセオ」
  • プレイヤーの投票でよりオシャレなコーデを決める「コーデ品評会」
この2つがあることによりステータス重視派も外見重視派も共に楽しめるようになっている。

マイコーデの画像を投稿可能な「光のギャラリー」、この手のゲームによくある「ギルド」機能も実装されている。

後に日替わりミッションをこなす「デザイナー協会」、ルーム機能「ニキハウス」も追加された。


【ネタ】


登場人物が皆コーデ脳であることは前述した通りだが、その他にもホビーアニメに通じるネタっぷりは至る所にある。

  • 翻訳がガバガバ
元々中国のアプリなので、翻訳がところどころ変な言い回しになったり謎の漢詩・散文がいきなり出てきたりする。
恐らく「中国語が分かる日本人」ではなく「日本語が分かる中国人」が訳しているものと思われる。
しかし理解できないレベルではなく、「味のある」ものとして概ね受け入れられている。特に効果音の表現は独特。

  • ストーリーがガバガバ
コーデが全てを支配する世界なので、ありとあらゆる事象がコーデを中心に回っている。もはや「政界、財界、コーデ界」レベル*4。
しかしホビーアニメではよくあることなので、決闘者やホビーアニメ畑の人たちには特に問題なく受け入れられている。
だが15章で血塗られた真実が明かされ……

  • 著作権がガバガバ
デザイン図から入手できるセーラー服の説明でいきなり「美少女戦士セーラームーン」という単語が飛び出したりする。フリーダム……
また未来少女という髪型は通常はただの金髪ツインテールだがカラーリング変更パターンの一つがどう見てもアレ。
ちなみに本家版では公式に「君の名は。」とコラボしていたりする。

  • 敵が無駄にエロい
本作にはいわゆる敵組織としてコーデによる世界制服征服を目指す「アイアンローズ」という組織が出てくる。
しかしそこに所属するメンバーはどいつもこいつもどこのエロマンガから飛び出してきたんだよというレベルの露出狂*5。
一歩間違えばアウトな淫乱コーデをした人物が多数存在する。


【評価】


上述のようにネタゲーとして高いレベルの本作だが、その辺をスルーして普通にゲーム単体として見てもその完成度は高い。

  • 着せ替えパーツの充実
シリーズを重ねた強みで最初からヘアスタイルは356、その他のコーデは2390も用意されている。中国産なので特にチャイナ服系統が充実。
さすがにアイアンローズの面々が着てるようなヤバい衣装はないものの、水着やベリーダンス衣装のような大きいお友達が喜ぶ露出度の高い衣装もちゃんと存在する。
また本国版では更に様々なコーデが実装されており、日本版への輸入が待たれる。

  • 直感的で便利な操作性
数多のコーデが用意されているため検索機能が充実している他、足りない素材がある場合ワンクリックで入手できるステージへ飛べる。
また周回プレイもワンクリックでこなせるようになっているので素材集めが本当に楽である。他のゲームもこれ実装してください

  • 様々な達成報酬
デイリー報酬の他コーデ収集数・ステージ進行数・対人戦勝利数など至るところに達成報酬が設定されている。1ステージクリアしただけで複数達成もザラ。
飽きがこないよう達成困難なものもそれなりに存在している。

  • 可愛いキャラデザ
日本のアニメ・漫画を意識したようなキャラデザなので海外ゲーでありながら違和感なく没入できる。
深夜の美少女アニメみたいに人を選ぶものでもなく、どちらかと言えば少女漫画寄りの万人受けするデザインなのもポイント。

  • シリアス路線への転換
上述の通り最初は全てがコーデバトルで決まる世界かと思われていたが、中盤から一変。
クーデターを機に本物の戦争が始まってしまい、登場人物の中からガチの死者が出てしまった。どこの仮面ライダーですか
このあまりにも急激なシリアス路線はユーザーに衝撃を与えた一方で「やっぱり遊戯王と同じじゃないか」と言われたりした

  • ユーザーに配慮した課金体系
そもそも課金の重要度は低い上に課金体系も120円からで、チャージキャンペーンの特典は一度に120円課金しても9800円課金しても貰える特典は同じという神っぷり。
また日替わりでセールを行っており上手くいけばレアアイテムやレアコーデが格安で入手できる
前述の通りガチャでコーデを揃える必要性も薄く、定期的にレアコーデ一式が配布されることもあってストーリーを周回するだけで大半のコーデは入手できる。
総じて類似アプリと比べても圧倒的に課金圧は低い。もちろん廃プレイ者やイベント重視派はこの限りではないが……*6



これらの点から純粋にゲームとしても楽しく、レビューも概ね好意的なものが多い。PG-12だが女児の間で流行りだしているという話も……。
またアニヲタ界隈でも特にアイカツおじさんや決闘者、ニキ繋がりでカルデアの方々などの間では一気に人気が高まっている。


【書籍】

限定コーデのコードが付属したファンブックが1年ごとに発売されている。
また秋田書店のプリンセス及び講談社のなかよしで、少女漫画としてコミカライズされている。


以下ネタバレ注意















ニキの奮闘も空しく、最終的に世界は滅亡してしまった。


だがニキは諦めない。破滅の未来を救うため、彼女は過去のマーベル大陸へとタイムスリップを敢行するーー


コーデバトルは3Dの世界へーー




シャイニングニキ





追記・修正コーデで勝負よ！


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最終更新：2023年12月17日 20:19

*1 更に言えば本作は4作目であり、「ニキシリーズ」として既に3作品が発表されている。ただし話の繋がりはほぼないので本作から始めても何の問題もない

*2 全世界では既に1億ダウンロードを突破した

*3 レア衣装入手というより素材集めの面が強い。ガチャを回す毎に入手できるアイテムを集めることでコーデと交換できる救済措置もある

*4 どのくらいかというと一着コーデを買うと家電製品がサービスとして付属してくるくらい

*5 一応露骨な下着姿ではない。PG-12相応

*6 イベント限定コーデの入手、特にイベントアイテム交換系にはやはりそれなりの課金と手間が求められる