登録日:2012/10/29(月) 11:36:15
更新日:2024/10/20 Sun 19:33:56
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長官、政治的判断を優先するために現場を無視することは、あってはならないことかと。
勉強になるだろう?この部屋に正義はない。あるのはそれぞれの立場と都合だけだ
演:津嘉山正種
≪人物≫
踊る大捜査線シリーズを代表する警察高官。
当時は警察庁警備局長(警視監)であったが、最終的に警察庁長官にまで昇進する。
基本的に本シリーズは現場を描く青島パート、警察上層部を描く室井パートの2つに分かれるが、彼はその室井パートにおける
ラスボス的な存在。
『歳末特別警戒SP』での初登場以来、常に警察組織を取り仕切る立場に君臨し続け、『THE MOVIE3』ではトップである警察庁長官にまで登りつめた。
室井と共に移動しており、また室井の人事には彼の権限が関わる事が多い。
仕事ができれば刑事部参事官に推薦したり、命令を無視すれば北海道警に飛ばしたりする。
今の室井の役職である警察庁長官官房審議官という高級ポストを与えたのも池神であり、なんやかんや言って室井がそれなりに出世できてるのは池神の力添えの部分も大きい。
しかし室井を常に側に置く背景にはいざという時に代わりに責任をとらせるという陰険な理由があり、『容疑者
室井慎次』でも自らの権力争いの落としどころとして躊躇なく室井を切り捨てようとした。
旧態依然とした警察機構を体現する人物であり、青島と室井が目指す警察改革と真っ向から対立するため、
彼こそが踊る大捜査線シリーズにおける真のラスボスとも言える
ちなみに池神を演じる津嘉山正種は声優としても活躍しており、洋画吹き替えや予告編のナレーションに欠かせない存在。
≪行動≫
『歳末特別警戒SP』
「役所には役所のやり方があるんだ」
警察庁警備局長として初登場。湾岸署刑事課が占拠され青島たちが人質になる事態が発生し、室井からSATの出動を具申されるがSATはトップシークレットのため難しいと突っぱねる。
とか言っときながら警察上層部に次々電話をかけて出動を要請してくれた…
『秋の犯罪撲滅SP』
「君を推薦するよ」
警察庁刑事局長として登場。監察官の室井に湾岸署の
恩田すみれを被疑者の逃亡扶助の疑いで監視するよう命じる。
またこの時既に室井と青島の関係に気づいており、所轄を理解することなど不可能と突っぱねる。
余談だが実はこの時、池神は湾岸署を訪れている。
応接室で神田署長から外郎を勧められるがなんだか気まずい空気に…
署長は悪くない、外郎が嫌いなだけだよ、きっと
『THE MOVIE』
「室井に指揮権は無い、お前は手を出すな」
警察庁刑事局長として登場。例の大会議室から副総監誘拐事件の指揮を執る。室井を途中から捜査本部長に命じると、事件解決後に全ての責任を室井に負わせる旨の発言をする。
青島が被疑者の家を突き止めるが『所轄は動くな』とこれまた突っぱねる。
この時のやりとりの過程で後にシリーズ屈指の名台詞となる事件は会議室で起きてんじゃない、現場で起きてるんだ!が生まれることになる。
事件解決後は警視庁記者クラブで会見するが、この時、池神は珍しく眼鏡を外している…
こっちのが似合って(ry…
『容疑者 室井慎次』
「新城くん、公安とやりたまえ」
警察庁次長として登場。新宿北署管内の殺人事件を巡り警視庁副総監の安住武史(演:大和田伸也)と壮絶な権力争いを演じる。
頃合いを見て警察庁、警視庁双方痛み分けとして安住と和解し、捜査本部長であった室井を辞職させたり、公安をフル動員して事態の収拾を図る。
結果的に室井は広島県警に飛ばされるだけで済んだからいいものの、一時は青島との約束を半ば諦めるほど追いつめられていた。
『THE MOVIE3』
「この部屋に正義はないよ、あるのはそれぞれの立場の都合だけだ」
警察庁長官として登場。大会議室のトップになったため態度もやたらデカくなっている。
室井を長官官房審議官として呼び戻すが、自分から質問しておいて教科書みたいな答えはいらないと突っぱねたり、横から口を挟む室井を無視したりと審議に参加させてくれない。
拳銃殺人事件や湾岸署占拠事件を受けて日向真奈美を含む受刑者の釈放要求を呑むことにするが、この時の池神と
BGMのコラボがめちゃくちゃカッコイイ。
このころは彼の人生で一番輝いている時期のように思える。
『THE LAST TV』
「国と国との争いは全て誤解から生まれるんだ」
相変わらず警察庁長官として登場。室井に対し身を固めろと進言するなど、
いつもと違った池神が見られる。
室井と2人で警察庁内を歩いているが、湾岸署のスリアミ並みにうろちょろしてるだけのようにも見える。
長官って結構暇なのかな…?
結婚詐欺師シン・スヒョン(演:イ・ヘイン)確保のために大室会議室にて指示を出す。
『THE FINAL』
「さぁ、臭いものに蓋をしようか」
しぶとく警察庁長官として登場。定年を3ヶ月後に控えており、自分(と安住)の保身をとにかく第一に考えるようになっている。
鳥飼の改革案をゴミ箱にポイしたり、彼に皮肉を言ったりするなど鳥飼の存在を疎ましく思っている。
拳銃殺人事件の発生により大会議室から指示を出すが、今回は警察が押収した拳銃だという事実を隠したり被疑者の身代わりを用いたりするなど、やってることがイチイチえげつない。
会議の途中に安住と世間話をしたり、急に部下を怒鳴り散らすなどもはや老害。
鳥飼にいいように誘導され自分が責任を取るのを嫌がり室井と青島に辞職を勧告する。
最終的には警察行政人事院の執行官・横山邦一(演:大杉漣)から池神の存在自体が警察組織に害をもたらすと判断され、安住もろとも辞職を強いられる。
長年警察の中枢に居座った男の余りに呆気ない最期だった。
まあ、警察庁長官にまでなったため、輝かしいキャリアを歩んだのは違いないが。
室井に追記・修正権はない、お前はそこを動くな
- FINALでついに辞職した時はざまぁwだったな -- 名無しさん (2016-05-17 03:00:16)
- 兵藤「長官、今回もこれだけの賄賂を持ってきたぞ。長官の権力のおかげで帝愛グループは、一切警察には介入してこないのじゃ、ありがたや。」 -- 名無しさん (2017-12-07 20:31:11)
- 歳重ねると残念ながら官僚側の考えが悪に見えなくなってきてしまったよ。 -- 名無しさん (2024-10-20 19:33:56)
最終更新:2024年10月20日 19:33