超召喚!魔札決闘・魂のラストドロー(神撃のバハムート)

登録日:2017/3/18 (土曜日) 21:30:00
更新日:2018/04/05 Thu 14:34:12
所要時間:約 7 分で読めます




決闘!!



超召喚!魔札決闘・魂のラストドローとは、ソーシャルゲーム神撃のバハムートで行われていた期間限定イベントである。

【ストーリー】

魂の一部を魔札《カード》と化し、
そこから召喚されるフォロワーを戦い合わせる魔札勝負が日々繰り広げられるドゥエール帝国。

騎士は再会したエフェメラやラウラ、さらに魔札決闘者の少女・メイズとともに、
最強の決闘者・デュエルエンペラーに挑む。

【概要】

ストーリーの時点でもはやツッコミどころしかないが、要するに某有名カードゲームアニメをモチーフにしたイベントである。
それだけならまだしもだが、カオスさでは定評のある神バハスタッフの手によりアウトに限りなく近いセーフな
できばえに仕上がっており、決闘者ならストーリーの各所でツッコミしまくりになってしまうだろう。

なお、これはコラボイベントでもなんでもない。まさに公式が病気である。
ともかく以下を見てもらえばわかる。


【登場人物】


  • 騎士
本編主人公だが今回はまわりが濃すぎるため影が薄い。
歴代イベントでのボスキャラやライバルをカードしたデッキを使い、その強さは反則と言われるほど。

  • ラウラ
魔軍を指揮する魔族の女司令官。ドS。
○好きなもの、従順な僕
●嫌いなもの、領土を侵すもの
以前のイベントで知り合った騎士の強さを気に入り、自分の部下にするためにドゥエール帝国にやってきた。
リアルファイトのできないドゥエール帝国での戦いにはいらだつものの、さすが司令官だけあってすぐに
カードバトルの要領を飲み込んだ。
このイベントで唯一ギャグにもネタにも走らない人。
多少は性格が丸くなったかと思いきや、後のイベントでは同類の戦闘凶のイルミスナを相手に壮絶な殺し愛を演じる。

  • エフェメラ
天界からやってきたぐーたら天使。
○好きなもの、地上のお菓子は最高ですね
●嫌いなもの、どうして働かなければいけないのでしょうか……
ニート根性に磨きがかかるダメ天使。ドゥエール帝国には遊んで暮らせる国があると聞いてやってきた。
ものぐさな怠け者で、デッキもデメリット効果しかないようなものばかりの紙束だった。
しかし、持ち前の強運と、そのニート根性がまさかの活躍を生むことに……

  • メイズ
ドゥエール帝国に住む決闘者の少女。
○好きなもの、卓上遊戯全般
●嫌いなもの、血なまぐさいこと
大好きなばあちゃんの魂をデュエルエンペラーに奪われ(ん?)取り戻すためにメサームに挑もうとしている。
しかし臆病な性格のため、肝心なところで力が出せず、勝つことができずにいた。
だが、彼女の中にはカードバトルを世に生み出した太古の王の魂が眠っており(んん?)いざというときは
王の魂が目覚め、その圧倒的なタクティクスでいかなる敵をも粉砕する。
王の魂のことはメイズは「片割れのわたし」と呼んでおり(おいおい)、互いに深い信頼で結ばれている。
片割れのわたしこと、王の魂のメイズは高圧的で攻撃的な性格で、相手を挑発しつつ強力なコンボを
決めてデュエルを制する。しかしフェアな戦いを望み、アンティなどは嫌う。
メイズのことはバディと呼んで誰よりも高く評価しており、その成長を願っているがなかなかうまくいかない様子。

とまあ……要するに女の子版の遊戯とアテムである。

  • メサーム
ドゥエール帝国の支配者。デュエルエンペラーと呼ばれる最強の決闘者である。
○好きなこと、魂のコレクション
●嫌いなもの、敗北
カードバトルを悪用し、世界中の人間をカードにして支配しようと企む。
一人称は我輩。中途半端な敬語交じりの口調で話す。
実力は間違いなく高いが、相手が手ごわいと見ればルールの改変や相手のカードを禁止指定にしたりと手段は選ばない。
最強の『パワーナインドラゴンズ』を駆使して騎士たちの前に立ちふさがる。
ペガサスと海馬を足してより悪質にしたようなキャラ、と言えばわかりやすいかな。

【用語】


  • カードバトル
ドゥエール帝国では特殊な結界が張られており、カードバトル以外のすべての攻撃が無効化される。
つまりリアルファイト不可の環境であり、すべてはカードバトル、すなわちデュエルで決定される。
カードは決闘者の記憶から作り出され、数々の激戦を潜り抜けてきた騎士のデッキは最強クラスに、
対して怠け者のエフェメラのデッキはカスカードばっかりになった。
決闘者は最初に20億点の生命点を与えられ、カードからフォロワーと呼ばれる僕を呼び出して戦い合わせ、
生命点が先にゼロになったほうの負けとなる。
また、フォロワー以外にもスペルカードがあり、その組み合わせによって様々なコンボが可能となる。

  • アンティ
デュエルの敗者に与えられるペナルティ。
負けた者は自分の手持ちのカード、もしくは自分の魂の一部、ひどいときには魂丸ごとを勝者に奪われてしまう。
実際にエフェメラは味覚と歌声、メイズのばあちゃんは魂そのものをメサームにカードにされて奪われた。
昔は存在しなかったが、メサームが野望のために追加ルールとして加えた。

  • カードバトルガントレット
デュエルを行うときに必須となるアイテムで、左手にはめて使用する。
デザインはまんまデュエルディスクである。
使い手の魂を具現化してデッキを構築してくれる。
作り出したカードはアンティの他にトレードすることも可能。

  • ドラゴンライディングバトル
メサームが新たに追加したデュエル方式。飛行可能なフォロワーに乗り、空中でデュエルを行う。
その際、高度や速度などの要素が加算され、さらなる戦略性が要求される。
メサームいわく、「魔札決闘の新たなる境地」
要はフライングデュエルである。ただルール的には漫画版のフィールに近い。

  • パワーナインドラゴンズ
メサームが配下に使わせている、禁止指定寸前の強力カードたち。
さらにスペルカード『超絶フュージョン』で合体し、アルティメットパワーナインドラゴンとなる。
その効果は常識外れであり、相手からのダメージをすべて無効にし、さらに特殊勝利・敗北条件も無効となる。
おまけに破壊されず特殊効果も受け付けず、生け贄に捧げられることもなく、手札に戻ることも、フィールドを
離れることもない。
ただしターン終了時に5億点のライフを払わなければ合体が解除されてしまうが、メサームはそのデメリットを
ライフ回復のスペルカードで補った。
遊戯王カードに直せばこんな感じであろうか。

アルティメット・パワーナインドラゴン
融合・効果モンスター
レベル12/闇属性/ドラゴン族/攻8000/守8000
「パワーナインドラゴン」モンスター(同名カードは1枚まで)×9
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードがフィールド上に表側表示に存在する限り、自分が受ける戦闘・効果ダメージは0になり、モンスターは戦闘では破壊されない。
(2):このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、カードに記された方法でデュエルに勝利することは出来ない。
(3):このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分がカードをドローする際にドローできなかった場合でもそのままデュエルを続行する。
(4):このカードは他のカードの効果を受けない。
(5):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードはリリースできない。
(6):このカードをフィールドから離すことになるようになるカードのコストにすることはできない。
(7):自分と相手のエンドフェイズ毎に2000LPを支払う。またはこのカードをエクストラデッキに戻し、自分の墓地の「パワーナインドラゴン」モンスターを可能な限り特殊召喚する。

コストの重さを除けば、ほぼ攻略不可能なモンスターである。しかも維持できなかったとしても後続を展開できるおまけつきである。
遊戯王OCGであればロマンカードの領域ではあるが『未来融合-フューチャー・フュージョン』『竜の鏡』での特殊召喚ができる。
圧倒的な威容とともに、まさにラスボスとして騎士たちの前に立ちふさがる。

  • 次元超越(ハイパーディメンション)バトル
プレイヤーの魂の力でフォロワーのパワーを決める、メサームが決めた俺ルールその二。
プレイヤーの精神力が強ければカードはステータス以上のパワーを持つが、精神力が伴わなければレアカードもカスと化してしまう。
発動するとフィールドは異空間に包まれる。
一言で言えば、藍神くんがやった次元領域デュエルそのまんまである。


【ネタバレ・その後のストーリー】


メイズに協力してメサームを倒すべく立ち上がった騎士たち。
メサームの送り込むパワーナインドラゴンを持つナインナンバーズを次々と蹴散らし、アンティでパワーナインドラゴンをゲットしていく。
しかし不利を悟ったメサームは新ルールであるドラゴンライディングデュエルを繰り出してくる。
相手は最初からパワーナインドラゴンを使える不利なルール。だが、片割れのメイズは巧みなコンボを繰り出して逆転勝利を手にする。
だがメサームはさらに決闘結界を操り、騎士の強力カードのほとんどを禁止化して無力化してしまう。
そればかりか、禁止指定は王の魂が封じられたカードにも及び、メイズは片割れの自分と引き離されてしまった。
圧倒的に不利な状況。それでもラウラの奮戦とエフェメラの神引きに救われ、ついにナインナンバーズを全滅させる。

追い詰められるメサーム。しかし、それらはすべてメサームの罠だった。
アンティで手に入れたパワーナインドラゴンはすべて偽物。
さらにメサームは次元超越バトルとアルティメットパワーナインドラゴンで、騎士たちをまとめて葬ろうとしてきた。

撃破不可能のアルティメット・パワーナインドラゴンに追い詰められる一同。
エフェメラ、ラウラが倒れ、残るは騎士とメイズのみ。
だが、彼らはあきらめてはいなかった。
サレンダーする振りをしてメイズがメサームに渡したカード。それこそ最後の賭けだった。
王の魂のカードに偽装されてメサームに渡したカードは、エフェメラが作った自分のターンをスキップしてしまう
デメリットカード『天使の休息』。それを使ってしまったメサームはターン終了時のアルティメット・パワーナインドラゴンの
維持コストを払えず、合体は解除された。

分離したパワーナインドラゴンならば無敵ではない。しかし強力カードの群れに絶体絶命なのには変わりない。

ライフは残り1。騎士のラストターン。
運命のドロー、それはラウラ自身だった! ラウラは自ら敗北することで自分の魂をカードとして騎士のデッキに託していたのだ。

「し、しかしお嬢さんのカードが我輩のパワーナインドラゴンを超えることなどありえませんぞ!」
「それはどうかしらね?」

次元超越バトルの効果で騎士の魂を吹き込まれたラウラの攻撃力は測定不能。
このデュエルに決着をつけるときが来た。

「デモリッシュ・エクスキューション!」

ラウラの必殺技がメサームの生命点を一撃でゼロにした。
勝負あり!
それと同時にメサームの禁止指定も解除され、封じられていた王の魂も帰って来た。
王の魂も、自分抜きで戦い抜いたメイズを賞賛し、そしてアンティとしてメサームの邪悪な心を奪い取った。
そして街の人々の魂も帰っていく。ドゥエール帝国に平和が戻ったのだ。
ラウラも元に戻り、エフェメラの歌声と味覚も戻った。

ラウラは次の戦場へ、エフェメラはサボりがバレて残業へ。
メイズは騎士と、いつか自分とも魔札決闘しようと誘うのであった。



【終わりに】

カオスなイベントを作ることでは定評のある神バハのイベントの中でも、これは特にはっちゃけたほうであると言える。
メイズのモチーフは間違いなく遊戯であるし、ストーリーは決闘者の王国編を下敷きに作られている。
しかし単なるパロディというわけではなく、ストーリーは破綻しないようしっかりと作りこまれているし、
デュエルの描写も遊戯王原作のなんでもあり感が強くありながらも、効果の盲点を突いて相手を攻略するなど
デュエリストであればなるほどと感心する展開も多い。
ネタも細かく、「発動していた」「それはどうかな」などの、お約束の台詞はばっちり。
しかも無印遊戯王だけでなく、後年の5D'sや最新の劇場版の設定も盛り込まれている。
そればかりか、プレイヤーを無視した制限改定や理不尽な新ルールなど、現実のOCGに対する皮肉まであり、
もはや製作スタッフにデュエリストがいるだろうとしか思えないほど作りこまれたイベントであった。
パロディであるが、原作に対するリスペクトが最大限になければここまでのものを作るのは不可能であったに違いない。

なお、神撃のバハムートには中の人がまんま海馬のカイザというキャラがいるが、さすがにそれまでやるのは
どうかと思われたのか、このイベントには登場していない。
ちなみにカイザのカードスキルの名前のひとつが「滅びのブラストドミネーション」という。スタッフ自重しろ。



追記・修正に向かって、
メイズ「「バトルイグニッション!」」

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