赤坂衛

登録日:2009/07/31(金) 04:58:45
更新日:2025/03/22 Sat 21:08:03
所要時間:約 4 分で読めます




ひぐらしのなく頃に暇潰し編の登場人物。

声:小野大輔子安武人(ドラマCD、ひデブ)
通称:ロリ坂、アカサ㌍タ、温泉
必殺技:徹甲弾
得物:己の肉体
階級:警部→警視
趣味:麻雀

警視庁公安部第7資料室に勤務する捜査官。
入庁試験や警察学校での成績は優秀で将来有望だが、捜査官としては生真面目でまだまだ未熟。捜査の最中でも可能な限り電話連絡する愛妻家で、梨花に娘の理想像を重ね合わせてだらしなくなったり、ベテランにからかわれていたりしていた。
学生時代には上げすぎたレート*1で出禁を食らうまで歌舞伎町などの雀荘を荒らしていた「馬場の衛」の異名を持つ凄腕の雀士。
交際中だった雪絵にこってり搾られて足を洗ったはずだが、その実力はそれ一本で豪遊できるレベルのベテランを本気でビビらせ、子ども扱いしていた情報屋の佐藤(サトさん)がそれなりの敬意を払うようになるほど。大石に麻雀を手ほどきした「おやっさん(ダム工事の現場監督)」がイカサマで追い詰めたにも拘わらず、それすらくしゃみで物理的に崩し完敗させている。
そいつに勝っちまうかぁいいモードのレナは一体……


暇潰し編

主人公。
梨花曰く「赤坂が生きて帰れる可能性は高くはなかった」*2が、昭和53年に起きた建設大臣の孫誘拐事件捜査の際、ブラックリスト入りした鬼ヶ淵死守同盟の調査のため雛見沢に来訪。
大石との調査で孫の救出には成功したが、誘拐犯については一切分からないまま*3であり、毎日屋上で夫の無事を祈る習慣があった妻の転落死に意気を消沈し、意味深な梨花の発言も忘却していたが、昭和58年を過ぎて大石と再会。
その際、雛見沢大災害や、惨殺された梨花のことを聞いて真意を悟り、深い後悔と慙愧の念に泣き崩れるが、真相を突き止めたい大石の発破を受け、大災害を決して風化させないために一冊の本を出版した。

「ひぐらしのなく頃に」という告発本を。

なお、この告発本は実際にグッズとして市販されているので、ファンの人は考察を深めるためにも是非手に取ってみてほしい。

罪滅し編

クリア後のTIPSに登場*4。暇潰し編から通算30年近く経過し、定年退職がちらつく年になっているがそれでも鍛え上げた眼光や風格は全く衰えていない。封鎖が解除された雛見沢に、大災害の際現地で任務にあたった元陸自の友人と共に訪れ、その惨状に慄く。

皆殺し編

梨花の警告を受けて蜻蛉返りしたので雪絵は死なず、昭和58年6月には温泉旅行ついでに訪れた雛見沢で「今度は力になれる」と自信満々に宣言。
梨花は大きな希望を抱くが、鉄平騒動時には温泉に、綿流し祭ではすぐ去ってしまったので、何の力にもならなかった脅威の役立たずっぷりに「温泉」というあだ名が付いた。

上述の発言だが、梨花の予言やSOSを聞かず、速攻で東京に戻った皆殺し編の彼にとっては恩人への挨拶でしかないと思われる。鉄平騒動も「大した力になれなかった(強硬的に鉄平を排除するなどは出来なかった)」彼が鉄平騒動時に居たとしても陳情団に加わるのが関の山。

何度も死を経験している梨花は頼りになる数少ない外部の人間だと思ってはいるが、肝心な時に役に立ってくれないと思われるのも無理はない。

祭囃し編

彼女の警告後、妻に身辺の注意を促すことで雛見沢に居ながら妻の死を回避。雛見沢での任務以降、特殊な部署故の修羅場を潜り抜けるために道場に通いつめ、非常に厳格かつ堂々と振る舞う彼は後輩や同期から強い信頼と畏怖を受ける刑事となった。大石たちベテラン勢をリードする程に世渡りも上手くなった。
その際、酒が苦手な熊谷に『乾杯でアルコールを飲まないのは飲み会に不服があると言ってるのも同じ』、「お酒は飲めば飲むほど強くなる」と言い聞かせるシーンがあるが、現代ではアルハラにあたる行為。また『酒は飲むほど強くなる』のは科学的に間違いだと証明されている。

上層部の圧力で打ち切られた「東京」関連の裏金捜査の際に入江診療所の名前に、梨花の予言やSOSを思い出した彼は大石と再会し、四件の予言されていた事件がすべて的中していたことを知る。
5年目=今年の梨花の死を確信した彼は、大石に全てを話し、雛見沢を再訪。梨花と涙の再会を経て、富竹入江から雛見沢症候群等の陰謀や「東京」の真実を教えられ、決戦の日までは梨花の不在を隠すダミーを務めた。

雛見沢の運命をかけた最後の戦いに参戦するため、初夏でも窓を開けることもできなかったが、トレーニングを欠かさず、梨花の見舞いを装った入江にいざという時の連絡法を伝授している。

綿流し当日。

入江からの緊急連絡を受け、手筈通り梨花の家から飛び出し、圧倒的な脚力で監視していた山狗の隊員を返り討ちにして行方を眩ます。そして園崎本家を襲撃する小隊に変装して紛れ込み、梨花の絶体絶命の状況で、ずっとずっと伝えたかった

「梨花ちゃん、君を 助けに来た!!」

と告げ、徹甲弾と称される格闘技術*5で圧倒。

新人の頃、大臣の孫誘拐事件で対峙した小此木の膝蹴りを腹に受けても「軽い」と吐き捨て、小此木の矜持を「そりゃよかったな。 給料いくらだ 「ワンボックスカーのフレームを歪ませ吹き飛ばす一撃」で一蹴。

その後、赤坂自身が不在の囮となり、山に立て籠もった部活メンバーに対して、小此木技術士官ばかりで「(武装と罠の揃った相手への)山狩りは極めて困難でこれっぽっちの人員と武装では不足」は「子供だからといって侮るな」と警戒し、更に部隊をかき集めて山狩りを決行。
結果として『散弾銃の辰』の葛西の協力で最大の切り札である富竹を本拠地の病院から救出*6に成功する。
富竹の通報で駆け付けた番犬により山狗が鎮圧したことで、最も打開が困難な「ルールY(鷹野の強い意志の元行われる惨劇)」を崩す。

まさしく赤坂は難局を打開する最後の「カケラ」だったのだ。


「ひぐらしのなく頃に業」猫騙し編

終わったはずのループと惨劇に再び巻き込まれて羽入を失い、全てを諦める寸前に追い込まれた梨花の前に姿を現す。
かつて最後の最後に自分を救ってくれた赤坂に梨花は希望を見出し、彼に雛見沢に残って欲しいと申し入れるものの……

+ 以下ネタバレ注意
梨花の頼みを快く聞き入れて雛見沢に残った赤坂だが、何故か唐突に雛見沢症候群L5を発症
梨花が寄生虫に侵されているという妄想(話題を振ったのは闇沙都子)に取り憑かれた挙句、彼女を襲い家に立て篭もるという凶行に及んでしまう。
必死に説得する大石の声も届くことはなく、ただ呆然と絶望の表情を浮かべる梨花に彼は耳元で囁く。

「梨花ちゃん… 君を 助けに来た……」

妻の死や周囲への不信感などストレスで発症する前例がないわけではないが、心身共に健全な赤坂が突如発症して妄想に取りつかれるのは明らかな異常事態
結局赤坂は正気に戻ることもなく、梨花の首筋に包丁を突き立てた上にガソリンをばら撒いて火を放ち、狂乱して妄言を吐き散らしながら梨花と共に焼死。

雛見沢症候群で「梨花を守りたい」気持ちが最悪の形で暴走し、こうすれば梨花を寄生虫から救えると信じていたのだと思われる。

梨花にとって「最後の希望」だった赤坂に対して、どれほど絶望して焼死していったかは想像に難くない。

当然視聴者にとってもその衝撃は相当なものであんまりにもあんまりな顔芸と、名シーンの悪趣味な再現も相まって絶望のドン底に叩き落とされた。*7

もっともこれはまだ序の口だったりするのだが……

ヤングエースUPで連載中の漫画版「業」でも同シーンは再現されている。
こちらではアニメ版とは順序が異なり、さんざん予想外の発症者に殺されまくった末に最後に縋った赤坂が狂ってしまうというますますもって救いのない流れになっている。

澪尽し編

カーチェイスの際に人格が変わっていた。

余談

原作のファイティングポーズも大概だが、絆4巻祭囃し編のスクリーンショットの変なファイティングポーズで話題に。


前者は絵柄からしてまぁ仕方ないと生暖かく見られているが、後者はプロのイラストレーターを起用していたので「下手くそすぎワロタwww」と、どこか大陸系っぽいので、功夫を極めた謎の香港人『赤坂(チーバン)(ウェイ)」扱いされ、さらに「業」で惨劇を引き起こした発症赤坂を「功夫を極め雛見沢症候群にも負けない精神力を持つ赤坂(チーバン)なら梨花ちゃまを救い出せる」と7年越しの謎の再評価されたり、武力ではどうにもならない状況では手のひらを返しされて無能呼ばわりされたりと、何かとネタ扱いされてとツッコまれている。


私がずっとずっと、君に告げたかった言葉を言うよ。
梨花ちゃん…この記事を追記・修正しに来た!

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最終更新:2025年03月22日 21:08

*1 一番高い時にはデカリャンピン(1000点=2000円)という一局打つだけで何十万もの大金が吹き荒れる、資産家やプロ野球選手などの大金持ちを相手にした規格外

*2 雛見沢症候群を発症して殉職した世界もいくつかあったのだろうと思われる

*3 大臣の孫誘拐事件は梨花にとってはどうでもいい事件だが、その際対峙した誘拐犯の1人は後に対峙する小此木

*4 アニメ版では「解」1話の「サイカイ」

*5 これは圭一達の後悔と同様、後悔の残滓が積もった結果。本来ならばここまでの鍛錬はしていなかった模様。

*6 完全武装兵の襲撃にも耐える守りは残していたが奇策によって悉く破られてしまった

*7 露骨にブサイクかつ老け顔に描かれている。ちなみに収録時に居た共演者曰く小野Dは発症赤坂をめちゃくちゃ楽しんでやっていたらしい。