本海域のモチーフは、ポツダム宣言受諾後、千島列島東端の占守島に残っていた日本をソ連軍が襲った
占守島の戦い。幌筵泊地は目と鼻の先にある。
形としては停戦・日本軍の降伏で終結したが、戦闘においては日本軍が大奮戦。侵攻を足止めし停戦に持ち込んだという意味では日本軍も目的を達成したと言える。
もしあっけなく敗れていれば、北海道までソ連の占領下に置かれ、日本が北海道・本島・沖縄に分かれてしまうという事態すらありえたところであった。
この戦いで武勲を上げた第11戦車大隊は「士魂部隊」と称し、現在の自衛隊にも「士魂戦車大隊」の名が受け継がれている。
何故E-3の報酬が士魂部隊と54戦隊だったのか、その答えがこの海域だったというわけである。
海域バナーも「士」の文字が刻まれた戦車が占守島へと砲身を向け、北端上陸姫のシルエットと対峙しているようにすら見えるという胸熱なものになっている。
なお、このゲームは艦隊これくしょんである
この作戦では、占守島に侵攻・上陸した深海棲艦艦隊を史実で北方方面を担当していた第五艦隊が迎撃する。
捷四号作戦では先手打って敵艦隊を発見した幌筵だが、今回は占守島を陣取られるという大ピンチになっている
占守島の戦いを
史実ではこの時点で壊滅していて何もできなかった海軍が支援するという設定と考えられる。
BGMもあえて新BGMでなく北方海域が舞台の3-4、3-5などで流れる「
士魂の護り」が使われている。胸熱である。
クロスロード作戦、光作戦、占守島の戦いと、終戦前後のモチーフネタが増えてきているのは何かの偶然だろうか?
またこの海域から空襲が発生する。
幌筵泊地へのダイレクトアタックで幌筵提督がアニメ提督状態に
ちなみにこの空襲、
明らかにロシアから航空機が飛んできている。
艦これ世界のアメリカがパナマ運河とハワイを制圧されており、後者は
2度の奪還作戦も実質失敗するなどヤバいのは周知の事実だが、
この様子だとロシアも相当ヤバそうである…
アッドゥ環礁とアラビア海以西の海も真っ赤に染まっている現状、西欧諸国を含めたユーラシア大陸とアメリカ大陸の明日はどっちだ。
そんな中金剛厳選の家具を取り寄せられる程度に物流があるイギリスとは一体→次イベントで大変なことになりました
さて、本MAPは戦艦の出撃出来ないMAP。
大きく分けて左ルートと右ルートがある。
特定の編成なら左、それ以外なら右に行く。
左ルートは水雷戦隊が中心。1マスだけ軽母ヌ級改(flagshipとeliteランダム)が登場し、ボス前では戦艦タ級無印が登場する。
書き間違いではない。通常海域4-1のハズレマスにしか登場しないレア敵の無印タ級が登場するのである。
設定ミスとの噂もあるがこの弱体化のおかげで道中は軽空母のいるCマス以外楽に抜けられる。
右ルートはそれに比べると敵が強い。戦艦3隻編成マスや潜水ソ級flagship)マスもあるなどかなり手強い。
ボスは北端上陸姫。パッと見は離島棲姫の色違い。2Pカラー
こちらも連合艦隊を率いている。
最近定番のハードスキン型陸上敵だが、一部対陸上型装備の特効の差や、夜戦時に雷装値がある程度有効という大きな違いがある。
随伴は滅茶苦茶弱い。
駆逐軽巡と無印補給艦しかおらず、ラスダンになるまで戦艦が出てこない。
しかも基地航空隊の必要行動半径はたった1。どのような編成をしようと必ずボスに到達する。
そりゃ基地航空隊は幌筵に設置されていて、北端上陸姫はその目と鼻の先の占守島に陣取っているんだから当然と言えば当然である。
行動半径の短いジェット戦闘機を投入することも可能であり、噴式強襲もきっちり発動するため3回攻撃を行う。だいたいオーバーキルだが一見の価値あり。
とはいえ、制空の難しい水雷戦隊で基地航空隊の援護の中陸上型攻略……16春E-5や6-4のように、普通なら苦戦は免れなかっただろう。
ところがこのMAP、左ルートでも潜水艦を入れることで空母入れ放題になる。
しかも北端上陸姫は昼だと潜水艦しか狙わない上に制空値もそこまで高くない。
そもそもラストダンスを除けば随伴は輸送と軽巡と駆逐なので、潜水艦を入れていれば夜戦と雷撃以外はすべてダイソンしてくれる。
このため、先制対潜攻撃してくるCマスさえなんとかすれば後は大量の艦攻を積んで空襲すればあっさりクリア出来てしまう。
加えてボス艦隊には九七式艦攻特効もあり、普通に昼で撃破も十分狙える。
九七艦攻という多くの提督は入手→即廃棄してるであろうピンポイント装備が特効装備として指定されたのは、恐らくこの占守島の戦いが九七艦攻最後の戦場となった事に由来しているという説が濃厚。
一隻くらい航巡を入れて夜戦まで持ち込めば甲作戦でもS勝利は大して難しくない。
ただし、当然のことながら九七艦攻は最弱の艦攻なので入れすぎると道中が辛くなる。
その他、噴式爆撃機や江草隊の艦爆2種も対象だが、これらを装備すると砲撃戦で北端上陸姫に攻撃しなくなる事に注意。
ただ、噴式爆撃機は左ルートで潜水艦を守り抜くには有効なので、雑魚散らしと割り切って使うのも悪くない。その場合は1隻に集中運用の方が北端上陸姫への手数や倍率(後述)的にいいだろう。
各機種個別に特効倍率が用意されており、同じ名前の艦載機を装備しても倍率は変わらないが、別機種(ネームド含む)を装備させれば効果が重複する。
なお、残念ながらこの特効は夜戦時は適用されない。微妙に活躍の場を逃したグラーフとサラっちは泣いてもいい。
ぶっちゃけこの時点で火力は充分なので士魂部隊に頼る必要性は低いのだが、史実再現で連れて行きたいなら一部の駆逐艦・軽巡の改二や水母を入れてもいい。
特にコマンダント・テストは副砲×2・戦車第11連隊・WGをすべて詰め込めるため夜戦でも火力を発揮する。
なお、公式4コマでも左ルート侵攻が採用されたため、士魂部隊は出撃することなくあきつ丸に抱えられて逆上陸部隊の見送りに来るというメタな展開になった。
一方であきつ丸はそれを根に持つ事はなく「自分が出れないのは残念だが、この子(士魂部隊)が戦った島を護ってほしい」を逆上陸部隊に占守島防衛の願いを託して赤城と加賀を感動させた。
赤城さんが言葉チョイス誤って結局ギャグで終わってしまったが
また、潜水艦は特二式内火艇を載せる事で昼戦でも北端上陸姫に攻撃するようになる。
例え大破していても割合でいいダメージを与えてくれるので手数を増やす意味でも持たせておくといい。
開幕航空戦と基地航空隊の暴力であらかた片付くので決戦支援はラスダン以外必要ない。道中支援はお好みだが、左ルートのキモはあらゆる手段を使って潜水艦をボスマスまで守り通す事なので出した方が確実だろう。
基地航空隊の陸戦は、ボスマスに1部隊入れれば安定して制空値を稼いで攻撃機の保護になる他、Cマスなどに派遣する場合に有効。
飛燕が揃っている提督ならそちらで事足りるが、隼も十分な制空値を持ち、かつコストも安い。
特に54戦隊はE-5でも活躍するので、熟練度稼ぎついでに入れるといい。
ドロップも他同様豊富で、占守、択捉、あきつ丸などが狙える。
更に補給艦が大量に出るのでろ号も消化でき、掘りには最適。
掘りをする場合は少し艦攻を減らし制空確保出来る程度に艦戦を増やしておくとボーキの消費量が減ってオトク。
クリア報酬は勲章、試製甲板カタパルト、爆装一式戦 隼III型改(55戦隊)、補強増設、熟練搭乗員。
春日丸は改装に試製甲板カタパルトが必要だが、難易度を問わずカタパルトが貰えるため、これを使うことが可能である。
…というか、現状任務で手に入るカタパルトの数が2つであるため、ここで確保しなければ最悪の場合五航戦改二と春日丸の改造を天秤にかける事態になってしまう。
歴代イベントでも2回入手機会はあったが、片や全マスツ級祭りでボーキが飛んだ15年夏E6乙以上攻略報酬、片や提督達に深々とトラウマを刻み込んだ16年秋E4甲報酬とハードルが恐ろしく高かったので、
海域そのものの難易度も含めてぶっちぎりのハードルの低さを誇る本イベントで入手しない手はないだろう。
上述の通り甲作戦でもあまり難しくないので狙う価値はある。