西方再打通!欧州救援作戦(艦隊これくしょん)

登録日:2017/09/04 (月) 13:43:20
更新日:2024/12/08 Sun 00:56:55
所要時間:約 58 分で読めます




夏だ!


海だ!


バカンスだ!


…………あれ?去年もやったよねこのくだり…




連合艦隊、欧州へ





艦隊これくしょん -艦これ-の2017年夏に開催されたイベント。
1年半ぶりに開催された大規模イベントということで海域数は7つ。
イベント終了後のツイートによれば超大規模イベントであり、期間・難易度ともに大規模イベントの上位種という扱いだったようだ。

さらにダブルゲージ・ルート追加ギミックと大規模の名に恥じぬめんどくさいやりごたえのある要素満載。
イベント期間は8/10〜9/12。丸々一ヶ月であるがその分量の多さゆえ慢心しているとこれでも足りなくなる提督も…。
当初の予定では4週間程度とされて具体的な終了日時は開示されなかったが、イベント中にトラック泊地サーバーの不調が発生し長期化した後に、それを踏まえて9月11日までと発表され、
さらにその後発生したリンガ泊地サーバーの不調も踏まえて、1日延長した9月12日までと発表された。
ちなみにリンガ泊地はよりにもよって今回のイベント序盤の舞台でもある。


今回は欧州救援のためにひたすら西へ西へと進んでいく打通作戦でイベントのモチーフはなし。完全なるIF作戦となる。
再打通と銘打たれていることから分かるように、第十一号作戦の後日談的な要素も含んでいる。
なお、ひたすら西へと進んでいくと言ったが、E1の出発地はリンガ泊地でE7ボスマスにてイギリスに辿り着く
有志が計算したところ、総移動距離は16000㎞を越えているとか。言うまでもなく、艦これイベント史上最長の移動距離の大遠征作戦である。
…あまりにも壮大過ぎて、なんで日本の艦隊がわざわざ欧州くんだりまで行かなきゃならないのかとか思った提督も多いとか。
中には「大本営にフォークでもいたんじゃないか?」とネタにする声もあるが、途中で友軍泊地への補給をしっかり行ってから進軍を行うなどアレよりは多分大本営もまともと思われる。
そのせいでE6でエライことになるのはまた別の話だがあと陸路使えばいいじゃんとか禁句
余談だが、この伏線だったのか2017年4月から家具「金剛の紅茶セット」*1が入手不可となっていた。*2

昨年に引き続き艦娘、深海棲艦双方に水着グラやら夏祭りグラやら瑞雲祭りグラが実装されており、一部を見るととっても戦闘しているふうには見えない。そして何故かLibeccioと明石の水着グラは今年はハブられた。
明石は瑞雲祭りグラと実装時期が被ったという事情があるものの、同じイタリア艦のItalia/Littorioは続投しているのに一体何故…

だが前年と異なり難易度は爆上げ。前年だって決して楽ではなかったのだが、春イベがもっと酷かったので…
特に前段最終のE4、最終海域のE7は狂ったような難易度であり、
E7甲は歴代イベントを全て甲で駆け抜けてきた歴戦の提督が、バグなどによる高難度化を差し引いた純粋な難易度で歴代イベントTOP3に入る難易度とこぼすレベルで常軌を逸している。
欧州救援という大義名分までついてる分、去年に比べればギャグっぽさは減っており、新規深海棲艦も既存の夏差分組以外にも、夏と関係ない姫が立ちはだかる。


主な批判点としては
1.対策しても運に頼らざるを得ないようなマスがある点(特にE7。運頼りの例として羅針盤が荒れ狂うのは大体不評である)
2.無駄に冗長なゲージや複数ゲージ・ギミック(特にE6前半の輸送ゲージとギミック解除が大前提のE7が不評であった)
3.単純に難易度が高すぎて新規提督が挑みにく過ぎる
と言った点。

他方で、肯定的な評価も少なくない。
1.ドロップが非常に豪華でドロップ率も悪くなく、新人提督には欧州艦含めてレア艦入れ食い状態。
2.確かに難易度は非常に高いと言えるが熟練提督にとって非現実的と言えるほどの難易度ではなく、E7も乙丙なら割と何とかしやすかった。
3.16春のような攻略不能を招くような重大バグがなかった。

これらの点から、イベント自体の評価は意外と高く、熟練提督からはたまにならこれくらいの難易度もあり、という意見も少なくない。
各提督がイベントで得られた成果によってもこの辺の評価は分かれる所だろう。
実際、イベント期間の長さも手伝って、最終突破率は65%を超えたとのこと。



欧州救援と言うこともあって、今回の主役は里帰りのために祖国の窮地に立ちあがった欧州艦の面々。
彼女たちの出番が多いため、持っている提督は考えなしに投入してしまうと泣きを見る。
戦艦:Bismarck(独)Littorio(Italia)・Roma(伊)Warspite(英)
空母:Graf Zeppelin(独)・Aquila(伊)
水母:Commandant Teste(仏)
重巡:Prinz Eugen(独)Zara・Pola(伊)
駆逐:Z1・Z3(独)・Libeccio(伊)
潜水:U-511(独)
上記の艦は使いどころをしっかり見定めよう。特に、E-4とE-5ではルート固定に一定数必要となる。
海外艦であっても米・露艦は対象外。イギリス出身の金剛、ドイツに行ったことのあるはっちゃん、イギリスの観艦式に出席して飢えた狼と呼ばれた足柄さんも対象外であった。

一通り所持していれば配分は難しくないはず。もっとも、過去のイベント限定艦が大半なので、数に余裕がない提督も多い。
数が足りないのなら、通常海域で入手可能だったり、今回のイベントでドロップが見込めるなら回収しにいく、ルート固定に必要な海域で難易度を下げて必要数を減らす、といった措置も検討すべきだろう。





新規要素


新規の敵として重巡ネ級flagshipと駆逐ナ級が登場。
フラネは一海域のみの登場なので割愛する。
駆逐ナ級はE2ハズレマスが初登場。多くの提督はE3ボスで初めての遭遇となる。
無印の段階からHP60、火力68、雷装91、装甲51とおかしなスペックをしている。全て甲作戦で進めると、相手になるのはflagshipばかり。
E7ボスともなると後期型flagshipにパワーアップし、火力91、雷装136という駆逐艦を超えた別の何かになる。
また久しぶりにPT子鬼群が青いオーラを纏ったグラフィックを2種類増やして*3再登場。前回から更に調整が入り絶妙に面倒な敵になった。
命中率・火力アップ用装備として小口径主砲・副砲・三式弾・熟練見張員・機銃が有効なので装備しておこう。申し訳程度だが複縦陣にすると更に良い。

また、今回も多くの海域で敵連合艦隊が相手になるが、今まで輪形陣相当の第三警戒航行序列で固定だったのが、
今回は敵側の第四警戒航行序列が解禁となっている。
そのため単縦陣相当となり、砲撃・雷撃の威力・命中が格段に上がっている。

余談だが、劇場版のBlu-ray/DVD版発売を8/30に控えていている状態だったので宣伝を兼ねて満を持してアイツが出てくるのでは?と思った提督もいただろうが、
まさかの逆方向が舞台だったために今回も出番を逃した。そろそろ本気で出る幕がなくなってきている気がしなくもない
???「おぼ~えていて~ここに~いたこと~(泣)」


出撃制限

  • 前路警戒隊:E-1
  • 西方作戦部隊 :E-2 E-3
  • 紅海派遣艦隊:E-4
  • 第一特務艦隊 :E-5
  • 第二特務艦隊:E-6

お札は5枚。共通札はE2と3のみ、E7は札制限なしとなっており札が多くて管理が難しい。
先制対潜艦が多く欲しいのでそのやりくりが大変か。
相変わらずだが丙では札を無視出来る。


新規実装艦娘

  • 綾波型駆逐艦 狭霧
  • 神風型駆逐艦 旗風
  • 綾波型駆逐艦 天霧
  • Richelieu級戦艦 Richelieu(リシュリュー)
  • 択捉型海防艦 松輪
  • Guglielmo Marconi級潜水艦 Luigi Torelli(ルイージ トレッリ)
  • Ark Royal級正規空母 Ark Royal(アーク ロイヤル)

前回はイロモノ艦が多かったが、今回は比較的王道よりの内容。
この内、旗風、Richelieu、Ark Royalが報酬艦で、残りはドロップ。
Luigi Torelliは貴重な潜水艦、松輪は同じく貴重な海防艦だが双方後半海域のみのドロップなのが辛いところか。
なお、Richelieu、Luigi Torelli、Ark Royalもきっちり欧州艦としてカウントされる。特にRichelieuは攻略途中で必ず手に入るため、海外艦に恵まれない提督にとっては即戦力として起用される可能性もある。



BGM


新規BGM

  • 西方打通作戦発動:E-1~E-4海域マップ、E-1道中
  • 特務艦隊抜錨!西へ:E-1ボス、E-2~E-3道中
  • 特務艦隊の戦い:E-2~E-3ボス、E-5~E-6道中
  • 西方の海:E-4道中、E-5~E-7海域マップ
  • 地中海の戦い:E-4~E-6ボス、E-7道中
  • 鎮魂の大西洋:E-7ボス

最近のイベントでは前段作戦ボスの曲が後段作戦道中で使われることも多かったが、
今回は海域マップBGMも含めて、変則的に流れる。

前半海域のBGMは、かつての西方海域イベントの曲の、「連合艦隊、西へ」のフレーズが使われている。
後半海域に入ると、大規模作戦らしく深部にふさわしい緊迫したものに。

ラスボス戦曲の「鎮魂の大西洋」は、「渚を越えて」以来の、ボーカルつき深海棲艦テーマである。
「渚を越えて」は若干変化球気味だったが、今回は「シズメシズメ」や「モドレナイノ」路線の沈メタル。

既出BGM

  • 迎撃隊、発進!:基地空襲時
もはや定番と化した空襲の曲。
なお、今回空襲が発生するのは最終海域のみ。



海域解説

今回は7海域、ダブルゲージ3箇所、ルート追加ギミックがないと攻略できない海域1箇所と非常にやることが多い。また、後述の理由により一部海域は非常に掘りが面倒くさい。
難易度変更によるゲージ復活もある一方、そもそもボスまで行かなくても良かったりゲージ1本に一切手を出さなくて良い場合もあるので丙掘りはMAPによってだいぶ難易度が変わってくる。
以下、特記しない限り甲作戦前提の記述となっています。



E-1 『再打通作戦発動』-リンガ泊地沖-




E-2 『リランカを越えて』-カレー洋リランカ沖-




E-3 『ステビア海の先へ』-ステビア海-




E-4 『遥かなるスエズ』-紅海-




ここまでが前段作戦。
これ以降は後段作戦となる。
後段作戦は8/11夜より実装……のはずが、オンラインメンテが延びに延びて、実際の実装は8/12の朝になってからだった
1年前の春の悪夢を思い出した提督もいたかもしれないが、今回は特にバグらしきものはなかった。
……その代わり、幸いキャッシュクリアで解消されたものの後段作戦実装直後に「E7にも札による出撃制限が掛けられている」という笑えない類の設定ミスらしきものが発見されたが*6



E-5 『地中海への誘い』-地中海キプロス島沖-





E-6 『マルタ島沖海戦』-地中海マルタ島沖-







E-7 『ドーバー海峡沖決戦』-北大西洋海域-






こうして、連合艦隊の活躍で解放された欧州だったが、後の雑誌記事にて「制海権の確保は一時的だった」という事が判明。
そして…



「遥か欧州作戦方面からも救援要請が入っています。」

2018年初秋イベント




追記修正はヨーロッパ方面を解放してからお願いします

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最終更新:2024年12月08日 00:56

*1 「金剛が遥か英国より取り寄せた」と説明されている。

*2 2018年2月に再び入手可能となった。

*3 以前のグレード違いがオーラで見分けられるようになった模様

*4 ボーキマスは軽空母必須

*5 実際にはE2のQマスでも登場するが、攻略する上で全く関係ない掘り用の行き止まりマスである

*6 当時ニコニコ生放送で放送していたRTA勢トップの提督がE7に出撃しようとしたところ、出撃制限が課せられていて出撃不可能に陥り騒然となり、その数十秒後に艦これ公式ツイッターに「不具合が発生した場合はキャッシュクリアを」という旨のツイートが投稿された。まさかのリアルタイム修正である

*7 機銃、見張員

*8 戦艦夏姫ですら秋月型の夜戦連撃で貫通される程度。装甲半減?

*9 具体的にはエンジン出力が1.5倍になった。さらに2段2速過給機の恩恵が非常に大きく、上位モデルの筈だったセイバー・エンジンに高高度性能で勝るなど傑作エンジンであった

*10 甲作戦Sで7%、丙作戦S&甲作戦Aで5%

*11 弾着観測射撃や熟練クリティカルで200以上のダメージを受けて一発中破するのがザラ

*12 1周TP100だとした場合、10分で回っても3時間強かかる。ギミック解除も合わせてとにかく時間を取られるため、リアル疲労には注意

*13 ただし後継機のSeafire Mk.47は朝鮮戦争にも参加するなど、シリーズとしてはとても長生きしている

*14 ちなみに、Prinz Eugenは白昼堂々ドーバー海峡をほかのドイツ艦隊と一緒にほぼ無傷ですり抜け、イギリス海軍に大恥をかかせたことがある。

*15 実際、作戦海域のマップは今までに無いほど広くなっている。ジブラルタルから出港したとしても、2000㎞以上航行しなければボスマスに辿り着かない

*16 ちなみに、Prinz Eugenらが白昼堂々ドーバー海峡を突破した作戦もチェルベルス(ドイツ語でケルベロスの意)作戦である。

*17 HP69、火力91、雷装136、対空96、装甲69。もはや駆逐艦の領域を完全に逸脱している

*18 夜戦連撃の計算上の火力は700オーバー。実効値はキャップの影響で制限されるものの、ぶっちぎりのトップ。また第一艦隊旗艦のため雷撃を行わない。

*19 ちなみのこの編成の中で一番カタログスペックが低いのが軽巡ツ級eliteである

*20 四式ソナー2個積みならLv90代後半から可能

*21 恐らくグラーフ・ツェッペリンの艦載機で阻止された

*22 伊号潜水艦をUボートに誤認した直後にろーちゃんにも飛び上がるほど驚いている

*23 史実で彼女が37年に進水してから41年に戦没するまでのイングランド国王はジョージ6世、女王陛下ことエリザベス2世の戴冠は1952年である