17000㎞
果てしなき旅路は終わりを告げる。
異国の地、異国の海で、最後の戦いが始まった。
決戦の舞台となるのは大西洋北部ほぼ全域。
並の小規模イベント1つに匹敵するほどの大勢力と全力でぶつかりあうことになる。
お札は無し。どの海域のお札が付いていても出撃でき、また出撃してもお札が付与されない。
作戦目標はドーバー海峡を越えた先に鎮座する敵旗艦艦隊の撃破。決してドーバー海峡を泳いで横断するのが目的ではない。
ゲージこそ戦力ゲージ1本しかないものの、2重のギミックを解除しなければ敵旗艦の撃破はほぼ不可能。
さらには後述する極めて過酷な道中のせいで、ゲージ破壊時の難易度は削り段階とは比較すらできないほどに高くなる。
結果として実質的なボリュームはマップ3つ分ほどもある非常に濃厚な海域となった。
スタート地点は左下からだが、そのままでは北側のルートを大回りしてボスマスに辿り着いても戦闘力を喪失した状態となってしまう。
それを解消するため、2つのギミックを順次解除していく必要がある。
まずは第一ギミック。
マップ上に存在するH・J・KマスでそれぞれS勝利を1回、P・RマスでそれぞれA勝利を1回。
H・J・Kマスに関してはP・Rマスの道中に存在しているため、同時解除が可能なのは救いか。
ギミックマスは第二ギミックと合わせてHなJK、PRPRと覚えよう。狙っただろ
ちなみに、キーボードのH・J・Kキーはかな入力だとそれぞれく・ま・のとなる。
つまり熊野をPRPR「とおおぉぉぉぉおおおっ!!」
H・J・Kマスは新潜水棲姫が率いる潜水艦マス。
なんとE-1の仕様そのままで配置されているため、対潜艦の数を確保しなければ撃破が難しい。
できれば第二艦隊に先制対潜艦を4隻以上配置し、確実な撃破を目指しておきたいところ。
連合艦隊の対潜陣形は攻撃力補正が極めて大きいため、陣形の選択ミスには注意。
道中で自然に通ることが可能なH・J・Kマスと違い、P・Rマスは大きく離れている。
Pマスはマップ下側に配置されており、またしても港湾夏姫と交戦を行うことになる。
第二艦隊がPT小鬼群のみで構成されており、対策していない場合は連合艦隊の命中減もあってかなり殲滅が困難になる。
幸いA勝利さえ取れればいいので、道中支援・航空攻撃・対策装備などでできるかぎり数を減らす工夫をしておくと良い。
Rマスはマップ中央やや右に配置されている。
最初の分岐で上行きを選択しておけば、ボスへのルートから外れる分岐を選択するだけで到達可能。
こちらは輸送ワ級中心の輸送護衛部隊。
時折敵の旗艦として駆逐水姫がいるのが怖いが、よほど運が悪くなければA勝利はほぼ確実に取得できるので、別段の対策は必要ないだろう。
ギミック解除の編成は第二艦隊は対潜装備や対PT装備で手一杯になりがちであるため、水上打撃部隊が推奨される。
高速統一を行った上で戦艦2+重巡枠2+軽空母2、軽巡1+駆逐2+駆逐or雷巡3でどちらのギミックにも最短で到達可能。
ただし到達可能であるというだけで、Eマスの分岐が何故かランダムであるため運が悪いとハマることもあることは注意しておこう。
どちらも1度空襲戦を経由するため、第一艦隊の重巡枠に摩耶改二を配置して対空カットイン装備をさせると盤石。
ギミックを達成した場合はマップ中央部に新規ルートが開拓される。
次の第二ギミックはP・Rマスでの再びのA勝利。
基本的にもう一度同じことを繰り返せばいいのだが、ルート開拓によってPマスへ到達しづらくなっている。
ギミック解除編成を軽量化する(第一艦隊の戦艦を1隻+第二艦隊の駆逐艦を3)か、輸送護衛部隊を編成することで到達可能。
敵編成がやや弱体化するとはいえPT部隊は変わらないため、水上打撃部隊で解除した方が無難だろう。
ギミックを達成した場合はSEが鳴る。
効果は道中の後半のQ・T・Uマスでの攻撃力増加及びルート制限の緩和となる。
以上のギミックの解除を行った後、ようやく本格的な攻略開始となる。
もう既に1マップ攻略したかのような資源消費になっていることも多い
そして地獄はここから始まる。
編成は高速統一の空母機動部隊が推奨される。
水上打撃部隊では最短ルートを辿ることができず非推奨。また低速艦も空襲戦マスが1回増えるため非推奨となる。
高速統一+空母機動部隊という条件を満たし、第一艦隊に軽巡か駆逐を入れれば最短ルートを通ることができる。
よって、編成は第一艦隊が戦艦1+空母4+軽巡or駆逐1、第二艦隊が軽巡1+駆逐2+自由枠3が主流。
第一艦隊の軽巡or駆逐は水上戦闘機の積める由良改二がおすすめ。二式水戦系をガン積みして制空を補助し、正規空母の艦攻をできるだけ増やすのが主流。
持っていない場合は航空戦対策で秋月型をいれる提督が多い。
今回、第二艦隊の編成・装備は撃破編成ごとに千差万別である。
その理由は常軌を逸した道中の難易度にある。
さんざん道中が厳しいと述べてきたものの、本当にこの海域の道中は尋常ではない。
すべてのマスがイベントマップのボス編成と言っても過言ではない。
ラスボスだって十分ラスボスにふさわしい難易度を誇っているのだが、それ以上に道中が鬼畜難易度である。
海ノ上デ 燃エル闇
まずは1戦目。
駆逐棲姫率いる水雷戦隊…なのだが、既に異様な編成となっている。
1マス目だと言うのに2隻も出てくる軽巡ツ級eliteも大概だが、特に2~3隻登場する駆逐ナ級flagshipが無茶苦茶な性能を誇っている。
これまでもちょくちょく顔見せしてはいたのだが、
- 火力は重巡eliteに匹敵
- 雷装は雷巡elite超え
- 装甲は重巡eliteに匹敵
- 回避もPT小鬼群ほどではないがかなり高い
という気が狂ったのかと言いたくなるほどの性能。
このせいで旗艦である駆逐棲姫の雷撃阻止が難しくなっており、1マス目から帰らされることも珍しくない。
対策としては第二艦隊に徹甲弾を装備した高速戦艦を投入することが挙げられる。
次の二戦目。
今回のイベントで恐らく最も道中大破艦を出したマスである。
ギミック解除時通り潜水新棲姫の率いる潜水艦隊なのだが…
マタ…ベツノアタシガ……ベツノトコロデ……クル…カラネ
ヒヒヒ…ヒヒ…!!
編成が弱体化することも無く
ギミックでこちらの火力が強化されることも無く
支援艦隊も完全に無力であり
何より、このマスは回避できない。
イタァイ!ヤメテヨォ!!とこちらが叫ぶ事態になった。
対策は対潜装備を充実させることだが、潜水新棲姫を黙らせるほどの対潜装備は現実的ではない。
ギミック解除時と違い、ボスを対抗できる戦力を確保する必要があり、過剰な対潜装備は戦力の低下を招く。
それでも削り段階はまだ良い。辿り着いて一発でも当てられれば良いのだから。
また、ボス戦の夜戦火力を落とすが第2艦隊に戦艦を複数突っ込んで装甲で耐える可能性を上げる手もある。交戦形態によっては戦艦ですら大破という事態も…
問題はゲージ破壊時である。
天を運に任せるか、撃破の目が少なくなることを承知で対潜装備を積むか。
どちらにせよ回避率の向上するキラキラ状態にはしておこう。(筆者はキラキラが付与されていない状態で突撃を繰り返した期間があったが、突破率は1/10ほどであった)
また、最終手段として雷撃に晒される第2艦隊だけでも全艦補強増設枠を設けて応急修理女神を積み込むという強行策も存在するが、手持ちの女神と補強増設の数、そしてリアルマネーとの相談となる。
遠クマデ 想イ伝エ
さらに三戦目。
空母夏姫率いる空母機動部隊との戦闘となる。
陣形が第3航行序列(輪形陣)であるため砲戦ではあまり被害を受けないが、とにかく開幕航空戦が問題になる。
敵の随伴艦に空母ヲ級改が1~2隻混じっており、空母夏姫本体と合わせて強烈な空襲を仕掛けてくる。
対策としては制空状態を均衡に調整し、敵の触接を阻止することが挙げられる。
触接さえされなければ、空母が多い機動部隊での個艦防空である程度被害を抑制することが可能。
またこのマスから火力強化ギミックの効果が発動しているため、開幕さえ切りぬければそこまで脅威ではないのが救い。
あくまでも比較的だが。
最後の四戦目。
戦艦夏姫率いる重打撃部隊との戦闘となる。
問題はその数。
最高で3隻まで増殖する。
去年の夏イベントでも猛威を振るっていたダブルケツをしのぐケツベロスの降臨である。
圧倒的な火力・装甲・命中率はボスとして登場していたものと何ら変わりなく、しかもよりにもよって陣形が複縦陣固定。
4戦目相当で燃料補正が掛かった艦隊を容赦なく打ち据えてくる。
ここでは今まで余り被害を受けなかった第一艦隊だが、ここでは連合艦隊による命中ダウン補正の小ささが響き、第二艦隊よりも被害が拡大することも珍しくない。
具体的に言えば、小破以下でターゲットにされた場合はほぼ確実に中大破するほど。
さらには戦艦夏姫以外の随伴艦が全てPT小鬼群という最悪の布陣である。
対策装備を装備している余裕は一切存在しないため、基本的に支援攻撃+開幕航空戦で殲滅されることを祈るしかない。
また、3隻パターンはあくまでもパターンの一つであり、削り段階なら甲作戦でも1隻パターンと2隻パターンがある。
対策としては第一艦隊の空母に限界まで攻撃機を搭載すること。
航空戦力も軽巡ツ級も存在していないため、非常に効果的な攻撃が可能となる。
ケツは元々航空攻撃による特効が存在しており、うまく集中させられれば開幕で大打撃を与えて撃破することも可能となる。
また同様の理由で陸攻4機を編成した基地航空隊による攻撃も非常に有効。
特に開幕航空戦前にPTの数を減らせる可能性があるのが大きく、1隊集中させればそこそこ有効打を与えられるようになるだろう。
ただしそんなことができるのは削り段階だけだが。しかも、割り段階になると1隻パターンが消滅する。
ボスに辿り着くためには以上4つの関門を突破しなければならない。
いずれのマスも大破撤退の危険性を孕んでいるが、特に危険なのは2戦目と4戦目。
この二つを無対策かつ大破無しで突破するのは非常に困難である。
ゲージ削り段階では艦隊司令部施設の装備・対潜装備の充実などで凌げないこともないが、割り段階ではそんな甘いことは言っていられない。
キラ付けの充実、増設補強+応急修理女神などで少しでも突破率を上げる工夫を凝らした上ででようやく3割程度の到達率となる。
あまりの道中難易度の高さに、ダメコン使用を泣く泣く解禁した提督も少なくなかったとか・・・
ちなみに増設補強+応急修理女神を使用する場合は以下の点に留意しておくとよい。
これを守っていないと、仮に進めても再度大破して撤退させられたり、ボス戦での火力が足りずに女神を浪費してしまう可能性が非常に高い。
- ボス直前のケツダイソンマスでのみ使用。それ以外で大破艦が出た場合は撤退する。
- 上の条件を満たしていても、メインとなる火力艦が複数中破している場合は撤退する。
栄光ノ 檻ノ 中デ
この地獄のような道中の先に待ち構えるのは欧州棲姫。
外見は巨大な弩を構え、王冠のようなものを被った欧州の名を冠するのに相応しい威厳のあるもの。
恐らくクリア報酬の艦が元になっていると思われるが、そちらが撃沈されたのはE-6でのボスマスなので厳密には違うようだ。
また、艦種は航空旗艦。名実ともに本作戦の最終撃破目標となっている。
そのスペックはあの中枢棲姫とほぼ互角。
HP 880
火力 371
雷装 0
対空 150
装甲 274
壊ですら無い状態でこれある。
さらに何故か主砲が高角砲扱いなことに加え、極めて制空値の高い鳥型艦攻の装備によって中枢棲姫の弱点であった航空攻撃への弱ささえ克服している。
また随伴艦隊にも一切の手心は感じられない。
これは削り時の編成である。
敵本隊
欧州棲姫(HP880)
戦艦夏姫(HP530)
戦艦夏姫(HP530)
軽母ヌ級改flagship
駆逐ナ級後期型flagship
駆逐ナ級後期型flagship
敵随伴艦隊
軽巡ツ級elite
駆逐ナ級後期型flagship
駆逐ナ級後期型flagship
駆逐ナ級flagship
駆逐ナ級flagship
駆逐ナ級flagship
一見16春ほどの絶望は感じられないように見えるが、これらは地獄の道中を切り抜けた先で相手しなければならない。
しれっと混じっている駆逐ナ級後期型flagshipも極めて厄介。
実質的にリ級flagshipで埋められているようなものである。
海ニ 墜チル ッテ
空ニ 還ル ッテ
ゲージ破壊時は―壊が名前に付与され、スペックと編成がさらに強化される。
-壊と付いてはいるが、ほとんど破損していないのも特徴的。
本体スペックは各能力値が上昇。あまり意味はないものの雷装値が追加される。
HP 880
火力 431
雷装 168
対空 150
装甲 294
敵編成は強化が著しい。
敵本隊
欧州棲姫-壊(HP880)
戦艦夏姫(HP530)
戦艦夏姫(HP530)
空母夏姫(HP430)
駆逐ナ級後期型flagship
駆逐ナ級後期型flagship
敵随伴艦隊
軽巡ツ級elite
軽巡ツ級elite
駆逐ナ級後期型flagship
駆逐ナ級後期型flagship
駆逐ナ級後期型flagship
駆逐ナ級後期型flagship
空母夏姫と軽巡ツ級eliteの追加で航空攻撃に対する耐性が大幅に強化。
さらに随伴艦隊がナ級後期型flagshipで埋められる。
繰り返すが、これらは地獄の道中を切り抜けた先で相手しなければならないのである。
はっきり言ってやりすぎである。
誰もが撃破は不可能なのではないか、と考えるだろう。
結論から言ってしまおう。
可能である。
前述したとおり、このマップは従来のラストマップに比べて道中の比重が非常に大きいマップである。
ボス艦隊は凶悪なものの、ギミック解除による1.3倍の火力強化によって実は渡り合えないほどではない。
基地航空隊をすべて投入し、支援艦隊もしっかり送れば第2艦隊が砲撃戦開始前に全滅することすらさほど珍しくない。
勿論、それは従来通り完全にボス特化装備とした場合の話である。
このマップにおいて、それは到達率の面で極めて分が悪い賭けとなる。
よって、第二艦隊の自由枠3枠をどのように使ってそれらに対処していくかが肝要となる。
自由枠の候補は以下。
先制雷撃による随伴の掃除と、非常に高い夜戦火力が特徴。
特に元の夜戦火力が大きいために火力強化の恩恵を特に受けており、連撃であっても欧州棲姫に大打撃を叩き込むことができる。
ケッコン済みならば削り中は先制対潜にも回せるので、削り・撃破両方で大活躍する第二艦隊の要といえる存在。
ただし昼の砲撃戦においては低耐久・低装甲・低対空が足を引っ張りがち。ナ級flagshipに狙われると丁度中破~大破ラインに持ち込まれるのも痛い。
さらには装備が甲標的+魚雷2or主砲2固定となるため、夜偵・夜戦装備が持ち込めないこともネック。
高い火力と耐久力、弾着観測射撃による随伴の掃除、夜偵を自然に持ち込めることが特徴。
特に耐久面の恩恵が非常に大きく、2マス目の潜水新棲姫による雷撃を小破以下で抑えられるのはとても魅力的。1マス目の駆逐棲姫を黙らせるのにも効果を発揮する。
反面、Bismarckであっても夜戦火力の乏しさは否めず、弾着観測射撃も旗艦配置でなければ発動しにくい。
夜偵を無理なく持ち込める点が特に評価されているため、入れる場合でも1枠が限度だろう。
削り中ならば突破重視で2枠割くのも手。バルジを張ってもBismarckですらたまに潜水マスで大破を食らうが、Iowaならバルジを張っておけばだいたい耐えるので突破率が変わる。
また第二艦隊に缶タービン無しで入れられる高速戦艦でさえも大破してしまうため、大和型を高速化して第二艦隊に編成するという荒業を用いた提督もいた。
生存状態で夜戦に持ち込めば、雷装値がなくとも大和型は実はBismarck以上なのである。
夜戦装備用のスロットがタービンに取られたり、弾着装備も難しくなるネックは我慢しなければならないものの、連撃さえ発動すれば下手な高速戦艦より火力は高い。
そこそこの耐久力と高い夜戦火力と豊富なスロットが特徴。
特に夜戦火力は主魚魚+夜戦装備でキャップに到達できるため、他艦の補助をしながら主砲シナジー付きの高火力・高命中カットインを放てる点が大きい。
妙高、プリンツ・オイゲンの幸運艦勢の他に運改修済みなら鳥海や羽黒が候補。
また、運改修済みのダブルカットイン摩耶がいる場合フィニッシャー兼空母BBAマスの盾にもなるので事故を減らすことが可能。
通常であればまず真っ先にカットする対空面をカバーできる利点は大きい。空母BBAマスの安全通過がしやすくなるのはストレス軽減に一役買う。
洋上補給による火力・回避率の大幅な改善が特徴。
特に今回は昼砲撃戦での弾着観測射撃・熟練クリティカルによる第一艦隊の火力がとても重要な役割を果たすため、それを強化できるのは大きい。
燃料ペナルティも軽減できるので、第二艦隊の生存性もほんのり高まる。
運良く空母と基地航空隊がうまく暴れ狂えば昼で決着することすら稀にあるため、補給効果は絶大である。
ただし道中では一切役に立たない。缶+タービンでの高速化シナジー装備でなければ連れていくことすらままならないため、デコイ以外の役割を持たない。
第二艦隊旗艦において運用するのが基本だが、その場合は敵にほぼ間違いなく先手を取られ、こちらの夜戦火力が1枠機能しなくなるリスクもある。
一応補給ダメコン缶タービンで殿に置くというのもアリだが、その場合ペナルティ軽減効果は低くなるので中途半端になりがちではある。
なお第一艦隊に配置するという方法もある。空母機動部隊なので意外と大破しづらいし、夜戦戦力を削がなくて済む。
戦艦や空母を抜くと戦力が落ちるため軽巡・駆逐の代わりに入れることになるが、それにより羅針盤が安定しなくなるのが欠点。
とはいえそれでも最短を通れる確率はそこそこ高めで、分岐も序盤にあるため逸れて撤退してもロスは少なめ。
道中の安定性を犠牲にして対ボス戦力を維持するという意味でラストダンス向きの手段と言える。
あるいは第一の戦艦を抜くというのも手。え?道中のダイソンや空母BBA?開幕で圧殺したら良い。という戦法。
下記の軽空母との併用で夜戦火力の確保も可能になる。ただし安定感はガタ落ちするので注意。
夜戦カットイン?そんな博打はノーサンキューだ(世界一のドクター並感)なあなたにオススメ。
連合VS連合においては第二艦隊の軽空母も航空戦でもしっかり制空値を稼ぐという点を利用し、
第二艦隊の軽空母で艦戦を引き受けることで更に第一艦隊の艦攻を増やすというある意味オーソドックスな機動艦隊の戦法であり、第二艦隊=夜戦という観念をかなぐり捨てる戦法。
高速化で2つスロットが埋まるものの先制対潜可能な大鷹は最初から起用も多かったが、後半からは通常の軽空母起用による第一艦隊の補完起用も増えていった。
補給艦の補給と合わさると空母艦載機が死にすぎない程度に生き残れば、魚雷の暴風で開幕フェーズ終了時にボス一隻にすることもありえる。
編成次第では軽空母にも艦攻を搭載し更に攻撃力増強という事もできる。調整と艦戦次第で3小隊積めるので更に威力を増す事も可能。
前述の大鷹や、タービン系不要でダメコンも積めるちとちよや破壊力重視の龍驤改二あたりが候補になる。
難点は開幕航空戦にかける比重が大きくなるので開幕航空戦が不発に終わるとその時点で終了、夜戦ではほぼ役に立たない、ボーキ消費が更に膨大になる、軽空母は重巡に増して脆いので撤退要員になりやすいなどが挙げられる。
以上の5種から3隻を編入し、ボス撃破用の編成を構築することになる。
勘違いされがちだが、今回の補給艦は必須ではない。
特に欧州棲姫は高耐久からほぼ間違いなく夜戦開始時点では中破以下で健在であり、先手を取った場合はただでさえ脆い第二艦隊を確実に1枠潰してくるからである。
またゲージ破壊時の前提条件として、攻撃機の艦載機熟練度はすべてMAXにしておくことを推奨する。
開幕航空戦での命中強化、砲撃戦でのクリティカル率向上などの恩恵は道中突破・ボス撃破のどちらにおいても最重要と言っても過言ではない。
制空均衡などを狙っていること、エリツがうようよいる都合どうしても熟練度が落ちやすく、面倒な作業ではあるが、確実なリターンが見込めるため欠かさないようにしよう。
空母機動部隊のキラ付けついでに練度を上げる帯をつけるのが常道。
さらに第一艦隊も装甲空母3は継戦能力を考慮して持ってさえいればほぼ確定だが、残る一隻の正規空母選びも結構重要。
火力値はココで上げる空母最低だがとかく搭載量が凄まじく、艦攻ガン積みすれば最大46スロの暴力で主砲となる。
ただ、熟練度補正のクリティカル+20%を受けられるのが20スロなのが若干難。
12スロは死にやすいが100%全滅するほどではない。ツの機嫌次第。
搭載量で加賀に次ぐ大型空母。艦攻ガン積みしてくれと言わんばかりのスロット構成が売り。ガン積みなら飛龍すら上回る火力を持つ。
熟練度補正のクリティカル+20%を乗せた36スロの暴力で鏖殺してくれるだろう。
耐久力も正規空母最強である。ただし、道中第一艦隊に攻撃が飛んでくると回避が低いので道中でダメージ蓄積したり一発でボカンと行きやすいのが難。
2~4スロの18機も死ににくい数だが初っ端のWツや空母BBAマスで絶対に死なないとはいえない。
総搭載量でやや劣るものの、装甲空母を除けば最強の火力値と偏重配置で確保した1~3スロの積載能力が売り。
とにかく攻撃力が高く、4スロガン積みでなくても3スロガン積みで攻撃力は4スロガン積み加賀を上回る。サラにはほんのすこし劣る。
耐久は最低だが回避能力は抜群なので、もし攻撃が飛んできてもひらりひらりと躱すこともないことはない。
難は3機スロットの活用法。彩雲積んでも触接開始率が62%、カロリン空でも69%と大して上がらないためボスマスで触接が取れず火力が伸び悩むこともある。
艦戦積んで制空調整に回す手もあるが、結構シビアに抜き調整しないとボスマスで制空確保出来ないことも多々あるのでそのへんの微調整はしっかりやっておく必要がある。
クリティカル+20%になる1スロが少ないので、道中での全滅がありえるのも少し難しいところ。
加賀とほぼ同じような構成で数が少なくなっており、4スロはおそらく儚く道中で散るが
道中無事でさえあればサラや飛龍と並ぶ攻撃力を発揮する。
こだわりがあるなら起用しても良い結果は残すだろう。
というように、どのように編成するかは提督個々人に任せられる。
固定枠である軽巡と駆逐艦にしても、1枠を対潜装備にして2マス目のリスクを下げるか、全て夜戦特化にするかはバラバラ。
基地航空隊については、ボスマスへ飛ばす場合の必要半径が9となっており、戦闘機を随伴させるには偵察機・飛行艇による射程延伸が必要。
陸攻に関しても、開発可能な九六式陸攻では普通には届かず、一部任務と3ヶ月に1回のクォータリー任務でしか通常入手できない、一式陸攻以上で揃えないと厳しい。
なお、上位陸攻は一式陸攻二二型甲、一式陸攻(野中隊)、銀河といった上位版は、そのままでもボスに届くが、一式陸攻三四型に限り、半径8でギリギリ届かない。
そのためE-7突破を考えるなら、E-5の報酬で三四型を取ってしまうと若干扱いづらいことも。
これを踏まえた主な編成候補は以下。
制空値を投げ捨てての手数特化。
道中戦艦夏姫対策、もしくは全滅覚悟でボスマスに突っ込ませる。
ボスマスへは前述したとおり、三四型以外の一式陸攻以上の機体が必要。
ボスマスに用いた場合は撃墜数が多く、補充の消費がかさむのと、熟練度が剥げるのは覚悟すること。
航空劣勢狙いでボスの制空値を削りつつ、残りを陸攻にする。
射程延伸で一式陸攻三四型も組み込める。
陸戦は隼Ⅱ型(64戦隊)があれば喪失回避がほぼ安定するが、そうでない場合は陸攻の熟練度による制空値加算も維持しないと厳しい。
ボスマスの制空拮抗狙い。
制空値を削って、後続の航空隊の航空劣勢を安定させる、また本隊の制空権確保を狙える。
ただ陸攻がない以上、直接のダメージには繋がらない。
道中空母夏姫対策。
随伴ヲ級改が2隻出た場合の制空値がかなり高く、基本的に1隻編成基準の制空値であとを艦攻に振り分けたいため、
敵攻撃機を削って開幕爆撃の威力減衰と、あわよくば全滅による棒立ち狙い。撃墜が多いと2隻編成相手にも航空優勢が取れることもある。
ただ空母夏姫マスはまだ燃料ペナルティがなく、拮抗であっても弾着できないのが戦艦1・2隻程度ぐらいなので、
削り段階の道中事故対策にしても、戦艦夏姫マスに陸攻を使うことの方が多い。
削り段階では戦艦夏姫マスに陸攻4で1部隊集中、残り2部隊をボスマス。
ゲージ破壊時には3部隊ともボスで、陸戦1陸攻2を2部隊使って制空値を削りつつ、3部隊目を陸攻4にして、制空劣勢3連続を狙うのがテンプレ構成とされている。
ただ、自分の基地航空隊機の所持状況に欠けがある場合、妥協案の別編成を取る必要性も生じる。
特に二式大艇やCatalinaといった射程延伸の飛行艇の数が足りなかったり、破格の制空値を誇る隼64戦隊の有無は大きく響く。
これらは16年以降のイベントの攻略状況によって十全でない提督も多いし、
着任して日が浅い提督では、飛行艇・陸戦や陸攻4でボスに届く編成すらできないこともある。
ここの欠けをどうにかフォローできればいいが、無理が生じるなら甲作戦攻略はほぼ絶望的と言っていいので、難易度を落とすことを考えよう。
一応、二式大艇に関しては、E-4で秋津洲がドロップする可能性はあるが…。
また、ゲージ破壊時に航空隊を全てボスへと集中すると、その分ダイソンを止められる確率が低くなり、大破率が上がる。
そのためにダメコンを頼りにするか、試行回数をこなして運良く突破できるまで待つかの判断が必要となるだろう。
無論、洋上補給やダメコンといった数に限りのある課金アイテムは、あれば状況が有利にはなるが、それでも運次第で、ボス撃破が絶対になるものではないことに留意しておこう。
道中を重視するか?ボス撃破のみに特化するか?それともバランスよく編成するか?
ルート固定はあるものの、上記の通り工夫できる点はそれなりにあり、改修済艦娘と装備がしっかり揃っていれば、様々な編成や装備、基地航空隊の配分などを試すことが出来る。
他方、例えクリア可能編成であってもよほどの強運がない限り多数の試行回数は必須であり、その分提督の迷いを誘発している側面も否定できない。
この海域だけで10万20万近い資源が消えた提督も多数いるため、残された資源で行けると信じて突き進むか難しいと見切って別の編成を考えるか…
まさに提督の決断が全てを決めるマップとなっている。
また、その自由度も先達提督の多大な検証の結果切り開かれたものであることも忘れてはならないだろう。
ベツニ、ワタシハ……コンナノ……望んで、ないから…
クリアボーナスはArk Royal級航空母艦 Ark Royal。
イラストレーターはWarspiteと同じくコニシ氏と推測されている。
CVもWarspiteと同じく内田秀氏。
日本海軍の蒼龍型、アメリカ海軍のヨークタウン級と同じく、中型正規空母の完成形と称された優秀な空母である。
建造ドックのサイズ制限によって全長が制限されてしまったことと、31ノットの快速を生み出す機関出力の確保が重なった太い船体が特徴的。
WWⅡ序盤において活躍し、ポケット戦艦グラーフ・シュペーへの大打撃、戦艦ビスマルクの舵破壊などの輝かしい武勲を打ち立てた。
特にその回避率は目を見張るものがあり、幾度となく航空雷撃・爆撃を受けたにも関わらず、被弾したのは最期に受けたただ1本の魚雷のみであった。
アークロイヤルの轟沈時、高速魚雷艇に救助された乗組員の1人は「かわいそうな老嬢だ。彼女は逝きたくないんだよ。まさに最期を迎えようとしている彼女は、俺達にとって良き船だったんだ」と回想しており、
後に元乗組員達がカンパを募り1つの小さな銀色の鐘を購入、後にアークロイヤルの名を継いだ艦が現れた時に使って欲しいという願いを託すなど、乗組員に真に愛されていた艦だったといえる。
そしてその鐘は4代目アークロイヤルにしっかりと託され、号鐘として用いられ、その鐘に刻まれた「MAY THE SOUND OF THIS BELL REMIND US OF THE POWER AND HARMONY OF MEN」という言葉と海を駆け抜けたロイヤルネイビーの魂は受け継がれた。
その最後はUボートの雷撃による損傷を受けてのものであったが、1700名以上の乗員のうち犠牲者がただ1人のみであるなど、最後まで「幸運艦(Lucky Ship)」であったと言えよう。
しかし本作においてはあまり幸運値が高くない。おそらく大戦序盤に沈められてしまったことと、たった1発の魚雷による轟沈と今尚疑問視されているアークロイヤル轟沈後に軍法会議に掛けられた艦長の有罪判決が響いていると思われる。
ちなみにクリスマスにはクリスマスケーキが出るなど非常にメシウマ空母であったことが知られている。
外見は赤髪のボブカットに凛々しい表情が目を引く。
服装はWarspiteと同様ドレスを元にしていると思われるが、ショートパンツと白タイツがまぶしい活動的なものとなっている。
艤装の装甲がやや膨らんでいるのは実艦の縦横比が太かったことをモチーフにしていると考えられる。
また日本海軍の空母と異なり、Aquilaと同じアーチェリーのような機械式の弓矢を所持している。
加えて久々に胸部装甲がスレンダーな空母でもある。海外空母の中では別の意味でダントツである
中破時のグラフィックがいわゆるくっころなのもポイントが高い。
その性格は一言で言えば女騎士。
戦闘時は凛々しい態度を崩さず、外見を裏切らない誇り高い態度を見せてくれる。
その反面、時報では自分を見て逃げだしたビスマルクをソードフィッシュで足止めしようとする、潜水艦に対して異様に警戒するなど
生真面目ゆえにややピントのずれたポンコツぶりを発揮している。
なお、「女王陛下」に忠誠を誓っておりその存在を示す発言を何度かしているのだが、史実で彼女は女王陛下を見たことがない。
このため、艦これ世界の時間軸は現代説が深まった。秋刀魚の缶詰の事は忘れてやれ
性能は火力・搭載数重視の攻撃的なタイプ。
火力50に対して搭載数が24/30/12/12と多い上に燃費は蒼龍型改二を下回るなど、この点でもWarspite同様コストパフォーマンスの高さが目立つ。
その反面耐久71、装甲70と防御力は控えめな点には注意しておきたい。
またSwordfish系の攻撃機を装備した場合のみ、夜戦攻撃が可能となる。
あまり火力が出ないので意味は薄いが。
他のクリアボーナスは勲章。
乙作戦でSwordfish Mk.Ⅱ(熟練)と改修資材、勲章が追加される。
甲作戦でSwordfishがSwordfish Mk.Ⅲ(熟練)にパワーアップし、恒例の甲勲章が取得できる。
ちなみにこのマップの持つ最後の特徴として、甲作戦と乙作戦以下の異常な難易度差が挙げられる。
乙作戦以下の最終形態だとボス編成のケツが1つ減り、空母夏姫が登場しなくなる。
そのためボスの撃破難易度が大幅に低下しており、道中特化の編成でもなんら問題無くS勝利が可能。
また潜水新棲姫の耐久力が難易度を1つ下げる度に100低下するため、雷撃阻止がかなり容易になり、道中のケツマスも最大2隻になる。さらにツ級も空母夏姫マスを除いてすべてノーマルになるので艦載機も落とされにくくなる。
ただし、空母マスの陣形が第4航行序列(単縦陣)になるので、若干事故率が上がる点に注意。
このように、大幅に難易度が落ちるのでどうしても甲作戦が突破できない場合は難易度を下げるのも手。
乙作戦でも勲章2つと改修資材8個はとても美味しいのだし。
ただ、E-6まですべて甲で突破できるような提督にとっては低難易度だと間違いなく楽勝の部類に入るが、
そうではない提督だと丙難易度でも地獄になるとか。
レアドロップは最終マップだけあってきわめて豪華。
ボスマスでは
Warspite、
Graf Zeppelin、
U-511などといった艦が落ち、Pマスではボスマスでもドロップする
Warspite、
U-511の他に、Prinz Eugen、嵐、萩風、速吸がドロップする。
ただしPrinz Eugenは上記の通り道中マスにしかおらずガシャンもある。その上編成縛りがきびしくドロップマスには陸上型やPT小鬼群もいるのでE4の照月、伊401以上のデスロードとなった。
大型艦の二人は1人1艦限定という点がネックだが、今までよりは現実的な確率に設定されているようだ。
特にGraf Zeppelinは今まで一年以上ドロップの機会がなかったためにまだ彼女を迎えていなかった人たちは丙難易度で割ってまで掘りに行ったとか。
また嵐、萩風、速吸はPマス以外でもRマスやQマスやTマスでもドロップすることがある。
丙作戦であればそこまで周回が難しくないこともあり、取得できていなかった提督が掘りに勤しんでいる模様。
昨年夏、仕事の関係でWarspiteを取り逃がした赤城さんとかの声帯の妖精さん、
さっきぃ提督も、ここでWarspite掘りに成功したらしい。
なお、さっきぃ提督は瑞雲祭りでWarspiteのドロップを示唆する発言をしていたそうだが、運営から情報貰った上で言ってたのか、自分の願望を言って
慌てて運営が実装したのかは永遠の謎。