モノレール

登録日:2017/10/05 Thu 11:25:06
更新日:2025/05/17 Sat 12:58:21
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モノレールとは1本のレールを使って走る軌道系交通機関。

概要

語源は「一つのもの」を意味する接頭語「モノ」と軌道を意味する「レール」の組み合わせ。
レールが1本だけで済む分、建設に必要な用地が小さく済む。「普通鉄道を建設するほど需要はないが、バスでは不足気味」というところに向いているほか、構造上たいていは高架となるうえでいわゆる2本のレールの鉄道よりはシンプルなため「水路や公道に支柱を立てて、それとまったく同じルートを通す」ことも簡単。要するに用地買収でもめる心配が少ないわけである*1

モノレールはたとえ鉄のレールに鉄の車輪を使っていなくても法律上は鉄道扱いとされ、電気を動力にすれば「電車」、石油燃料で動くエンジンを動力にすれば「気動車」として扱われ、運転手に必要な運転免許もそれに応じたものを取得する。

たまに混同されているが、ゴムタイヤで走るゆりかもめやポートライナーはモノレールではない。
これらは「新交通システム」や「AGT」*2と呼ばれることがある。

方式

大別すると懸垂式と跨座式の2種類がある。

懸垂式

レールに車両がぶら下がっている方式。車輪とレールが車体より上にあるため、横風には弱いが重心がレールよりも下にあるので最も安定した方式となる。
大きくランゲン式・上野式・サフェージュ式の3種類がある。
  • ランゲン式
ドイツ人技師カール・オイゲン・ランゲンが開発。レール・車輪ともに鉄製。ドイツのヴッパータール空中鉄道が現存している。

  • 上野式
東京都内の交通渋滞緩和のため、路面電車やバスに代わる交通手段として東京都交通局と日本車輌が共同で開発。
ランゲン式と異なり、軌道がレールではなく、軌道「桁」となり車輪も鉄車輪ではなくゴムタイヤとなっている。ランゲン式はレールの下側が窪んでおり、そこに車輪がはまっているが、上野式は軌道桁の上が窪んでおりそこにタイヤがはまりこんで車両を誘導する。
都内への導入の前に上野動物園構内に実験線を建設。本格導入に際して必要なデータ収集を行ったが、結果導入されることはなかった。
実験線自体は上野動物園西園と東園を結ぶ交通手段として長らくお馴染みだったが、同線の廃線とともに採用例が無くなった。
「交通機関」でなくてもいいのなら、遊園地のモノレール型アトラクションに似たようなシステムが採用されていることもある(東武動物公園の「空輸便スカイフィッシュexpress」など)。

  • サフェージュ式
フランスのリュシアン・シャーデンソンを中心とする設計チームが開発した方式。名称は開発に携わった25社の企業の頭字語に由来。
軌道桁を逆U字型とし、箱型になっている軌道桁の内側に台車を通して車両をぶら下げる。日本では名古屋の東山動物園構内に実験線を建設し、そこで収集されたデータを元に湘南モノレールが建設された。
国内では湘南モノレールの他、千葉都市モノレールもサフェージュ式を採用。

跨座式

レールに車両が跨る方式。台車周りの構造上車両の大きさが普通鉄道並に大きくなってしまう欠点がある。日本では一般的な方式である。

  • アルヴェーグ式
アルウェーグ式とも。アクセル・レンナルト・ヴェナー=グレンの頭文字が由来。
特徴としては空気を入れたゴムタイヤで走行することにある。そのため、車体重量を支えるためにどうしても台車周りが大型化してしまい、車内への張り出しが大きくなってしまう。
日本では日立製作所が関与したことから「日立アルウェーグ式」と呼ばれており、名鉄モンキーパーク線、東京モノレール、よみうりランドモノレールで採用された。現存しているのは東京モノレールのみ。

  • 東芝式
アルウェーグ式を参考に東芝が独自開発したもの。連接台車や自動ステアリングが特徴。
奈良ドリームランドモノレール、ドリーム交通モノレール大船線で採用されたが、後者は急勾配に対応するために強力なモーターに載せ替えた結果、地上設備が耐えられる重さの限界を超えてしまい、わずか1年で路線休止となってしまった。
現存する路線はない。

  • 日本跨座式
1967年に当時の運輸省が、「都市交通に適したモノレールの開発研究」を行ない、研究結果として懸垂式と一緒にまとめられたもの。
アルウェーグ式をベースにして軌道桁を太くし、台車もボギー台車を採用。床面高さを嵩上げすることで車内をフラットにした。
輸送力には優れるものの、「重心が高くなるために曲線の通過速度が遅い」「プラットホームから線路床面までの高さが2メートル以上となり、ホームに転落防止柵設置が必須」「車輌断面が大きくなるためトンネルを設けるコストが大きくなる」などの欠点がある。
大阪万博の会場内交通として登場し、その後千葉を除く各地で建設されたモノレールで採用されている。

  • ロッキード式
アメリカの航空機メーカーであるロッキード社が開発した方式。コンクリート製の軌道桁の上に鉄のレールを敷き、その上を鉄の車輪を使って走行する。鉄車輪を使うので台車周りがコンパクトで済み、低床でフラットな車内を実現できる。
日本では姫路市営モノレールと小田急向ヶ丘遊園モノレールで採用されたが、メンテナンスが大変な上乗り心地もあまり良くなかったので普及することはなく、ロッキード社も撤退したこともあり何れも現存しない。

簡易モノレール

みかん畑とか斜面の工事現場なんかで見かけることがあるモノレール。動力は大体ガソリンエンジン。構造が非常に簡素なので敷設・撤去が簡単で工事現場での資材輸送、斜面の農地での資材・人員輸送などに使われることが多い。
ザ!鉄腕!DASH!!の企画の一つ「レストアDASH」の第1回目に登場したことがあるのを覚えている人もいるだろう。

日本のモノレール

千葉、東京、神奈川、大阪、福岡、沖縄の6都府県で運行中。
法律的には昭和の中頃までに開通したモノレールは「地方鉄道」として扱われ、昭和末期から平成初期にかけて開通したモノレールは「路面電車」として扱われている。

近未来的な印象を与えるためか、昭和の時代の創作にはモノレールが近未来の交通手段として街中を縦横無尽に走っている描写が多々ある。

現行のモノレール

  • 東京モノレール羽田空港線
運行事業者 東京モノレール
駅数 11
仕組 跨座式
東京都心と羽田空港のアクセスを担うモノレール。詳細は項目参照
ウマ娘でもおなじみ、大井競馬場にはこれが便利である。さすがにGⅠ開催日は混むけど。

  • 多摩都市モノレール線
運行事業者 多摩都市モノレール
駅数 19
仕組 日本跨座式
多摩市の多摩センター駅と東大和市の上北台駅を結ぶモノレール。
沿線は住宅のほか、帝京大学・中央大学・明星大学など大学が多く、通勤・通学輸送がメイン。南北の交通に乏しかった多摩民にとっては念願だった。
また、上北台駅からは西武ドームへ向かうバスが出ていたりもする。
途中多摩動物公園駅から高幡不動駅まで京王動物園線と並走。
交通系ICカードは導入から10年近くPASMO以外使用できなかった。
現在、上北台から武蔵村山市を経由して箱根ヶ崎に向かうルートと多摩センターから町田駅方面に向かうルートの延伸が検討されている。
うち上北台〜箱根ヶ崎間の軌道事業特許を2025年5月にようやく取得、今後2030年代半ばの開業を目標に整備が始まる予定である。

  • 千葉都市モノレール1号線・2号線
運行事業者 千葉都市モノレール
駅数 6(1号線)・13(2号線)
仕組 懸垂式
懸垂式モノレールとしては日本どころか、世界最長の路線規模を持つモノレール。
運賃の高さと路線バスに比べた時の利用の面倒くささが祟って利用者数が伸び悩み、一時はかなりの金額の赤字を垂れ流していた。
合理化のために運転手が車両の検査も担当するというのだから凄まじい。
先頭車の床板の一部をガラス張りにした車両が定期列車で走っている。

  • ディズニーリゾートライン
運行事業者 舞浜リゾートライン
駅数 4
仕組 日本跨座式
夢の国こと東京ディズニーリゾートの周囲を取り囲むようにグルグル回っているモノレール。全区間単線で、片方向への一方通行運転を行っている。
まるでアトラクションの一つのように思われているが、公道上空を走る場所があるため法律上は立派な鉄道。ディズニーランドディズニーシーが休園していても動いている。
ちゃんと通勤・通学定期券も売っている。リゾートの従業員が使う通勤定期はともかく、通学定期は誰が使うんだろうと思うかもしれないが観光系の専門学校生がホテルでの実習を行う際に実習期間中だけ購入している。
舞浜リゾートラインとその親会社のオリエンタルランドが京成グループに属することから、大規模な車両の検査・整備は京成電鉄の宗吾車両基地に運んで行っている。
駅名は全て「○○・ステーション」となっているが日本の鉄道駅名は「駅」で終わらせる必要があるため各駅の正式名称は「・ステーション」までを含めて「○○・ステーション駅」となっている。

  • 湘南モノレール江ノ島線
運行事業者 湘南モノレール
駅数 8
仕組 懸垂式
大船と江ノ島を結ぶモノレール。
路線のアップダウンの激しさから「湘南ジェットコースター」の異名を持つ。
周囲には鎌倉の住宅街の他工場も多いため通勤・通学客の利用が大半だが、江ノ島観光に使う利用客もいる。
ライセンスが開放されていない関係で、車両は歴代全て三菱重工製。
千葉モノレールは事実上の兄弟路線にあたる。

  • 大阪モノレール線・国際文化公園都市モノレール線
運行事業者 大阪高速鉄道
駅数 14(大阪モノレール線)・5(公園都市線)
仕組 日本跨座式
伊丹空港へのアクセスと大阪府内の環状移動+「彩都」といわれる新都心へのアクセスを担うモノレール線。中国自動車道・名神高速道路・近畿自動車道と並行しており、万博記念公園付近では並走もしている。
また両路線の分岐点は海外の鉄道ファンの間で有名だとか。
大阪モノレール線は門真市から先、近鉄奈良線と交差する瓜生堂まで延伸する計画が進められている。一方公園都市線の延伸計画はポシャった。
2011年に重慶軌道交通3号線が開通するまでは世界最長の跨座式モノレールだった。
余談だがその重慶軌道交通は本路線の規格をそっくりそのまま採用したため、車両も大阪モノレールの色違いであり、「大阪モノレール重慶線」と化している。

  • 北九州高速鉄道小倉線
運行事業者 北九州高速鉄道
駅数 13
仕組 日本跨座式
小倉駅と企救丘(きくがおか)駅を結ぶ。
都市モノレール法で整備された最初の路線である。
沿線には小倉競馬場がありそちらの輸送も担っている。このためかつては平日の朝だけでなく土曜・休日の夕方も小倉方面6分間隔の運行だった。
同区間に存在した路面電車・西鉄北方線の代替として建設されたため、開業に際しては西鉄の職員が一部同社に転籍している。
開業当初の小倉駅(現:平和通駅)はJR駅から徒歩5~10分程度の距離があり、漫画家の松本零士は以前
「モノレールが小倉の駅ビルに入れないのを建設局の同級生に職務怠慢だと言ったら乗り入れるようになった」(意訳)
と冗談めかして話していたが、これは駅前商店街の反対で乗り入れがなかなか難しかったため。
そのせいか債務もかなり重なっていたが、2000年代中盤からは北九州市が株式を100%保有し経営を再建している。

  • 沖縄都市モノレール線
運行事業者 沖縄都市モノレール
駅数 19
仕組 日本跨座式
沖縄県を走る唯一の軌道系交通機関。
戦後長らく鉄道の存在しなかった沖縄にモノレールが馴染むのかという心配が一部から上がっていたが、利用者数は安定して多く杞憂に終わっている。
太平洋戦争の激戦地で工事を行った関係上、工事中は不発弾が度々発見されている。
2003年8月に那覇空港駅~首里駅間が開業し、2019年10月に首里駅~てだこ浦西駅間が延長開業。
当初はOKICAという独自規格のICカードを採用していたが、2020年以降は全国共通の交通系ICカードも使用可能になった。
今後は一部列車で3両編成への増結が実施される予定。

廃止となったモノレール

短距離かつ実験線扱いで建設され、利用者の低迷は勿論、製造メーカーの撤退・部品枯渇に伴い廃止されたものがほとんどである。
本項では鉄道事業法に基づいた路線について記述する。

  • ドリーム開発モノレール大船線
運行事業者 日本ドリーム観光
駅数 2
仕組 東芝式
横浜ドリームランドのアクセス路線として建設されたが、重大な欠陥が発覚し運行期間はたった1年半となってしまった。
詳細は当該項目参照。

  • 万国博モノレール
運行事業者 東京急行電鉄
駅数 8
仕組 日本跨座式
そのものずばり、大阪万博の会場周遊用に建設され、現在のモノレールスタンダードである日本跨座式を最初に採用した路線であり、ATOやホームドア等今では当たり前のシステムも導入された。
車両デザインはキッコーマン醬油瓶でおなじみのGKが担当。GKが鉄道車両をデザインした記念すべき最初の事例である。
万博終了後はこどもの国への移設などが検討されたが、結局転用はなく機器の一部が東急3000系(初代)の更新に使用された程度にとどまった。
余談だが大阪モノレールではこの万国博車両の塗装を再現したラッピング車両が運行されたことがあり、企業としての関連性こそないものの後継路線とされている。

  • 東山公園モノレール
運行事業者 名古屋市交通局協力会
駅数 2
仕組 懸垂式
名古屋の東山公園の園内移動改善及び懸垂式の実験路線も兼ねて1964年に建設され、そのノウハウは後の湘南モノレール・千葉モノレールへとつながった。
開通時こそ物珍しさや車両デザインから非常な人気を誇ったものの、東山公園内のアトラクションと割り切ってもなお駅の立地が悪いことから利用者数が徐々に低迷し、1974年に廃止。現在は植物園駅に当時の車両が線路ごと保存されている。
なお、現在東山公園内には遊具扱のモノレール「スカイビュートレイン」が設置されており、一部本路線の跡地も再利用されている。

  • 姫路市営モノレール
運行事業者 姫路市交通局
駅数 3
仕組 ロッキード式
交通渋滞の緩和と市政拡大を目的に計画され、1966年の姫路大博覧会開幕に合わせ同博覧会のアクセスとして姫路~手柄山間が開業した。
博覧会終了後は運行距離の短さと高い運賃から利用者数が低迷し、1974年に営業休止、1979年に正式に廃止された。
廃止後もほとんどの区間で路盤が残されており、途中駅の大将軍駅は「ビルの中をモノレールが通り抜ける」という未来感全開の構造から人気も高く、解体前最後に行われた見学会は定員400人のところ7000人の応募が集まったほか、アニメ版「映像研には手を出すな!」でも同駅をオマージュした建築物が登場したほど。
現在は手柄山駅を復元し、当時の車両や関連資料を展示した手柄山交流ステーションが手柄山公園内に設置されており当時の雰囲気を今に伝えている。

  • よみうりランドモノレール
運行事業者 読売ランド
駅数 4
仕組 跨座式
そのものズバリ遊園地のよみうりランド内に建設されたモノレールだが、遊具ではなく地方鉄道法が適用されたいわばディズニーリゾートラインの大先輩。
1963年に開業し、1964年に全線が開業し園内一周が可能となった。
1978年に廃止となり、一部はゴーカートコースに転用されたが現在はそれも廃止済み。

  • 小田急向ヶ丘遊園モノレール線
運行事業者 小田急電鉄
駅数 2
仕組 ロッキード式
小田原線向ヶ丘遊園駅から向ヶ丘遊園正門前を結ぶアクセス路線として、それまでの豆汽車に代わって1966年4月23日より運行を開始した。
当時ロッキードモノレールに出資していた川崎航空機工業(現・川崎重工業)の試作車両を購入し、そのまま同社の500形として編入して使用していた。
2000年2月の定期点検で台車に致命的な亀裂が発見され運転休止となり、最終的には同年11月30日に運輸省に路線廃止を申請し、翌2001年2月1日に廃線となった。
上述の事情からさよなら運転は行われず、2001年3月24日・25日に正門前駅でさよなら見学会が行われた。
その向ケ丘遊園も現在は閉園した*3現在では、モニュメントとして軌道が存在した旨が残されている。
当時の向ケ丘遊園のイベントの都合から東山公園のとは異なり公式でウルトラマントレインになった姿も写真が残されており、モノレールが巨大なお面をしているという力技な改装方法はいまでも語り草。
運転士の視界確保の点で大きく穴をあけざるを得なくなっており、今見るとマン兄さんというかスイード星人態

  • 名鉄モンキーパークモノレール線
運行事業者 名古屋鉄道
駅数 3
仕組 跨座式
名鉄犬山線・犬山遊園駅から日本モンキーパーク及び犬山成田山へのアクセス路線として1962年に開業。
日立アルウェーグ式の実験路線を兼ねており、本路線のノウハウが東京モノレールに生かされた。
利用客低迷と老朽化に伴い2008年12月27日で廃止。中部地方及び大手私鉄が運営する最後のモノレール路線であった。
現在もモンキーパークの動物園駅跡にはホームが残されており、当時の車両が開業当時の塗装に戻されて保存されている。

  • 上野動物園モノレール
運行事業者 東京都交通局
駅数 2
仕組 懸垂式
上野動物園の東園と西園を結ぶ現存する国内最古のモノレール。
東山公園モノレールや万国博モノレール、小田急の向ヶ丘遊園線が「特定のモデルのテスト線」ならば、これは「モノレールという乗り物そのもののテスト線」といえるだろう。
動物園の中だけを走っている遊戯施設ではなく、途中公道と立体交差するためれっきとした地方鉄道である。
東京都交通局が運営しており、運転士も都営線地下鉄と共通の資格扱いなのだが、交通系ICカードは一切使用不可。また、交通局の路線が対象のフリーきっぷの多くも使用不可。

老朽化に伴い2019年11月を以て運行休止となり、2023年12月末で廃止*4
露骨に動物園内遊具だしあっさり廃止された、として「ざんねんなのりもの」に数えた書籍があるようだが、本来はお試し線であった経緯を考えるとむしろどちらも自然な対応といえる。

廃止後は代替路線として2026年度を目途に簡易モノレールの導入が検討されており、ルートについては現行から変更される予定*5

  • 広島短距離交通瀬野線
運行事業者 スカイレールサービス
駅数 3
仕組 スカイレール
民間企業が広島県広島市安芸区の丘陵地帯に開発したニュータウン「スカイレールタウンみどり坂」と麓にある山陽本線瀬野駅とを結ぶアクセスルートであり、
瀬野駅前にあるみどり口駅を起点に、山上の住宅団地中心部にあるみどり中央駅まで向かう。
これモノレールか?というかスカイレールって何?と思う人が多いだろうが、簡単に言うと懸垂式モノレールとロープウェーを組み合わせたようなシステムで、見た感じは索道のゴンドラだが一応モノレールの一種。
風に強く急勾配も対応可能*6なため、都市部や高低差のある空間、あるいは遊園地などのテーマパークの移動手段としての売り込みも兼ねた実験路線の役目も担っていた。
この路線はれっきとした軌道法準拠の路線であり、市販の時刻表にも掲載されていた。
唯一無二の珍しい形態だったが前述の売り込みが失敗し、維持費を含めた採算面の問題から2024年4月30日で運行終了。最終列車はこの日の昼12時発着だった。
実は日本で初めて非接触式ICカード乗車券を導入した路線でもある。

モノレールにまつわる世界記録

  • 乗降客数世界最多・世界最長の跨座式モノレール:重慶軌道交通3号線
  • 世界最大の路線網:重慶軌道交通
  • 世界最長の懸垂式モノレール:千葉都市モノレール
  • 世界最古のモノレール:ヴッパータール空中鉄道

モノレールに関するキャラクター

キャラクター名 作品名 備考
羽田あいる 鉄道むすめ 東京モノレールの駅務係。
羽田みなと 東京モノレールのアテンダント(現在は廃止)。
立川いずみ 多摩都市モノレールの駅務係。
豊川まどか 大阪モノレールのフロアアテンダント。
葭川となみ 千葉都市モノレールの駅務員。
万願寺さき 多摩都市モノレールの駅務助役。
小倉みはぎ 北九州高速鉄道の業務部運転課乗務員(運転士)。
汀良いちほ 駅メモ! -ステーションメモリーズ!- 沖縄都市モノレール1000形がモチーフ。
作草部チコ 千葉都市モノレール1000形がモチーフ。
千葉都市モノレール公認キャラクター(下記のマコとヤコも同様)。
作草部マコ 千葉都市モノレール0形「URBAN FLYER」がモチーフ。
天台ヤコ 千葉都市モノレールの軌道作業車がモチーフ。
クララ・ヴッパーフェルト ヴッパータール空中鉄道GTW15形がモチーフ。
コラライン・ビーチ セントーサ・エクスプレスがモチーフ。


追記・修正はビルを通り抜けるモノレールの夢を見ながらお願いします。


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最終更新:2025年05月17日 12:58

*1 無いわけではなく、例えば湘南モノレールは一部区間でかなりそのあたりの金銭的・土地の価値の話の調整に難航したと記録されている

*2 Automated Guideway Transit…自動で運転される・ガイドレールに沿うことで走行する輸送機関を意味する。

*3 立地としては現在バラ園と藤子・F・不二雄ミュージアムがある場所にあった。

*4 当初は2024年7月の廃止を予定していたが、特に支障が無かったため繰り上がっている。

*5 西園駅近くにパンダの飼育舎が建設され、現行のルートではパンダの飼育に影響が出る可能性が高いため。

*6 スカイレールでは国内最大となる263‰の勾配区間があった。