草薙翔一

登録日:2017/11/11 Sat 01:04:19
更新日:2024/08/14 Wed 16:03:17
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そんなものに出会ったら、遊作もデュエルを楽しめるようになるかもな…。



遊戯王VRAINS』の登場人物。

CV:木村昴



■概要



「Den City」にてホットドッグの屋台「Café Nagi」を経営する青年(年齢は現在不明)。
基本的に遊作の食事フェイズの料理は彼が作っている様子。

濃い紫の癖毛をしており、顎鬚を生やしている。
普段はパーカーの上に茶色のコートを着用しているが、開店時は犬のマスコット(ホット「ドッグ」からだろうか?)がプリントされたエプロンをつけている。


その正体は凄腕のハッカー。
ロスト事件(詳細は藤木遊作の項目を参照)によって弟が誘拐されて現在も廃人状態となっていることから、
ハノイの騎士には強い敵意を見せており、主人公である藤木遊作と共に彼等を追っている。

Aiことイグニスを除くと、彼がPlaymakerである事を知る唯一の存在だった。
しかし28話で謎の人物がハノイの騎士のメンバー・バイラの自宅に遊作・草薙の2人が来た所の映像を彼女の部屋にあった隠しカメラで見ており、
公言こそされていないが彼にPlaymakerの正体(+草薙のこと)を知られてしまった可能性が極めて高い。

基本的に誰にも心を開こうとしない遊作も彼にだけは信頼を寄せており、ハッキングの腕も高く買われている。
一方草薙は彼を復讐に巻き込むことに負い目を感じており、
ロスト事件のトラウマから立ち直って彼が「デュエルを楽しめるようになる」事が出来るようになってほしいと願ったりしている。



基本的に温厚な性格で、誰に対してもフランクな接し方をするが、
ロスト事件に関する事で財前晃が知らず知らずの内に地雷を踏むようなセリフを言った際には、LINK VRAINS外で激怒したり、
事件に関する情報をかけたデュエルで遊作が負けそうになった際には「万事休すか…」とキーボードをたたきながら悔しそうにするなどの激情を露わにすることもある。


なお、デュエルをしている描写は無い為、デュエリストかどうかは不明。
まぁ弟がデュエルのせいで廃人になった為、デュエルをしていないのも不思議はないだろうが。
その一方で遊作への思いなど、デュエルを肯定しているともとれる言動もある為、もしかするとデュエリスト・草薙翔一の姿を見ることが出来る日もいつか来るかもしれない。
そしてその時は訪れた。弟の意識データを人質に取られ、手を抜く事が許されない状況に追い詰められた上でPlaymakerの前に立ちはだかると言う最悪の形で…



■決闘者として

使用デッキはリンクモンスターのリンク先に展開し、リンクモンスターの弱体化やバーンを与える【コードブレイカー】。相手のリンク召喚を逆に利用し、弱体化したリンクモンスターへの攻撃やバーンで相手を仕留めるタイプのデッキ。
モンスターの名前がサイバー攻撃やコンピューターウィルスに因んだ名前が付けられている所からすると、相手のリンクモンスターをデータベースに見立ててそこにサイバー攻撃やウィルスの送りつけを行って攻略すると言うハッカーの行動をカードゲームに落とし込んだデザインと思われる。
本人は「あまり腕はない」と自称しているが、【コードブレイカー】がPlaymakerのエースである《デコード・トーカー》に対する強烈なメタになっていた事と、これまでの戦いを通してPlaymakerのデッキを知り尽くしていた事、そしてPlaymakerが迷っていた事もあって終始圧倒していた。


■使用カード

ETERNITY CODEにて使用したモンスターカード全てがOCG化。
リンクモンスターのバーン効果がOCG化に伴い削除されてしまったため、OCGにおいては相手のリンクモンスターのマーカーではなく自分のリンクモンスターのマーカーの先に展開し、更にリンク展開を伸ばすと言うサイバース族を思わせる使い方をされるカテゴリとなっている。
効果の都合上、先に真下を含めた下向きのマーカーが2つ以上あるリンクモンスターを先に出す必要があるため、採用するデッキにはある程度以上の展開力が求められる。

《コードブレイカー・ゼロデイ》
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1800/守 0
(1):「コードブレイカー」リンクモンスター以外の、
このカードとリンク状態のリンクモンスターの攻撃力は1000ダウンする。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
フィールドの「コードブレイカー」リンクモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動する。
このカードを破壊する。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「コードブレイカー・ゼロデイ」1体を手札に加える。

【コードブレイカー】唯一のメインデッキに入るモンスター。
「コードブレイカー」以外のリンクモンスターとリンク状態の時にそのモンスターの攻撃力を1000下げる効果と「コードブレイカー」リンクモンスターが破壊されたら自壊する効果、自身が破壊されたら同名カードをサーチする効果を持つ。

「コードブレイカー」リンクモンスターの効果で除外ゾーン以外から呼び出されるため、素材になっては吊り上げられを繰り返す事になる過労死要員。
レベル4・闇属性・戦士族、とリンク召喚以外にも使いやすい素材指定をしているため、様々なコンボに使われる。

アニメでの(1)効果の名前は「リバーサル・フォース」で、効果は「リンク状態のリンクモンスターのステータスアップダウンを逆にする」と言う露骨なピンポイントメタ限定的な物だった。
OCGでは1000ダウンにする事で汎用性を持たせつつ、《デコード・トーカー》及び《デコード・トーカー・エクステンド》の500アップを打ち消して500ダウンにする、と言う形で再現出来るように調整された。さっさと素材になるからあまり活躍する事はないけど
また、アニメでは(3)の効果がなく、(2)の効果が単なるデメリット効果となっていた。

名前の由来はおそらく「ゼロデイ攻撃」。システムの欠陥や脆弱性が修正される日(ワンデイ)より先に行われるサイバー攻撃。
リンクマーカーに空きがある状態を「入り込む隙間(=欠陥・脆弱性)がある」と言う意味合いだろうか。


《コードブレイカー・ウイルスソードマン》
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/戦士族/攻2300
【リンクマーカー:上/下】
効果モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した時、
このカードが相互リンク状態の場合に発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地から「コードブレイカー・ゼロデイ」1体を選び、
リンクモンスターのリンク先となる自分・相手フィールドに特殊召喚する。
(2):このカードが相手によって破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

リンクモンスターその1。
特殊召喚時に相互リンクしてると手札・デッキ・墓地から《コードブレイカー・ゼロデイ》1体をリンクモンスターのリンク先に特殊召喚する効果と、相手によって破壊されたエンド時に除外デメリット付きで自己再生してくる効果を持つ。

特殊召喚した《コードブレイカー・ゼロデイ》と共に後述するリンク3に繋げて更に展開を伸ばすための中継点。
地味に自身の攻撃力もそこそこある上に素材指定も効果モンスター2体と非常に緩いため、打点目当てで他のデッキに単独で採用される事もある。

アニメでの(1)の効果の名前は「ウイルス・バックアップ」で、デッキから特殊召喚出来ない代わりに特殊召喚可能なのはレベル4以下の「コードブレイカー」モンスターと指定が広くなっていた。ただし、アニメでは《コードブレイカー・ゼロデイ》以外の下級「コードブレイカー」を出さなかったため、OCGでもアニメの再現は可能。
また、アニメでは相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時に相手モンスターの攻撃力を「コードブレイカー」モンスターの数×500ダウンさせてその数値分のバーンを飛ばす効果を持っていたがOCGでは削除された。代わりに自己再生が戦闘破壊でも発動する様になり、素材指定も「コードブレイカー」モンスター2体から効果モンスター2体まで緩和されている。


《コードブレイカー・ウイルスバーサーカー》
リンク・効果モンスター
リンク3/闇属性/戦士族/攻2800
【リンクマーカー:上/右/下】
「コードブレイカー」モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した時、
このカードが相互リンク状態の場合に発動できる。
自分の手札・墓地から「コードブレイカー」モンスターを2体まで選び、
リンクモンスターのリンク先となる自分・相手フィールドに特殊召喚する。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
自分・相手フィールドのリンク状態の「コードブレイカー」モンスターの数まで、
相手フィールドの魔法・罠カードを選んで破壊する。

リンクモンスターその2で(一応)エースモンスター。
特殊召喚時に相互リンクしてると手札・墓地から「コードブレイカー」を2体までリンクモンスターのリンク先に特殊召喚する効果と、リンク状態の「コードブレイカー」モンスターの数まで相手の魔法・罠を破壊する効果を持つ。
《コードブレイカー・ウイルスソードマン》を経由すれば6体分のリンク素材を揃えつつ相手の魔法・罠を2枚破壊する事が可能。攻撃力の合計も6900あるので、状況次第ではそのまま殴って勝利する事も可能。
ただし、このカードのマーカーが右を向いているため、反対側のモンスターゾーンに向いたマーカーが必須になるため注意。意外とリンク2で【左下/下】のマーカーを持つのは少ない点にも注意。

アニメでは(2)の効果に破壊した数×600ダメージを与える効果があり、相手の効果で破壊されたターンのエンドフェイズに除外デメリット付きで自己再生する効果があったがOCG化に伴いどちらも消滅した。
その代わり、(1)の効果で蘇生出来るのがレベル4以下かつ守備表示だったり、(2)の破壊効果で参照するのが相手の場の「コードブレイカー」だったりと、OCGよりも使いにくい点も存在する。



■ハッカーとして



屋台の車の中に、ハッキング用のコンピューター、及びLINK VRAINSへの移動用の小型ブースが据え付けられており、かなりハイテクになっている。
今のところ隠すタイミングがいいようだが、ホットドッグを買いに来た客に見られたりしないんだろうか……。

基本的に2人+Aiの活動拠点はこの車の中で、彼の遊作のサポートに徹している。
……が、遊作がハノイ関連の仕事をする為に店を勝手に閉めたり、準備してくれたデュエル離脱用のプログラムを無視してデュエルを続けたりと、彼に振り回されることもある。


上述した通り凄腕のハッカーで、


  • Aiを捕獲する為の罠を遊作と共に作る。
  • 病院やコンビニ等にクラッキングを行い、監視カメラの映像を見る。
  • (SOLテクノロジーの上層部を除いて)正体の知られていないブルーエンジェルの正体をあっさり突き止める。
  • LINK VRAINS内にできた檻からPlaymakerを脱出させるためのプログラムを作る(当のPlaymakerはこれをスルーしてしまったが)。
  • データストーム内のデータの粗から侵入用ゲートを作ってゴーストガールに侵入させる。
  • SOLテクノロジーのメインコンピュータ内を進むPlaymakerにデバイス面での支援をする。
  • デュエル中にPlaymakerがデータバンクへのルートから外れた際に、即座に修正ルートを指示する。


などなど、そのサポートはとても手厚い。
なお、Aiからの「(病院の情報のハッキングに対して)それプライバシーの侵害。犯罪だよ?」と言う真っ当なツッコミに対して、
ハッキングは全て犯罪だ。」と堂々と切り返している。

正確にはハッキングは高度なエンジニアリングの行為自体を指し(ハッカー≒パソコンのスーパーエキスパート的な感じ)、
その中で「クラッキング」と呼ばれる行為が所謂不正アクセス禁止法に抵触する為、厳密に言うとこれは正しくないが気にしてはいけない。


他にもPlaymakerがStorm Accessで手に入れ、デュエル後にAiが実体化したカードを現実世界で遊作に手渡したり、
夜中の時間にPlaymakerの活動記録のログを消去する作業をネットを巡回しながらこなしたりといった形のサポートもこなしている。

……が、その結果本業(?)であるホットドッグ屋の方が若干疎かになりがちな模様で、
車の近くを通りかかった島からは「このホットドッグ屋、いつも閉まってんな。」と言われてしまっている。
彼等の活動の収入源になっているはずなので、あまり無碍にも出来ない筈だが果たして大丈夫なのだろうか?



■「次回予告」―それは時の流れを超越した、15秒間の未来予知



ハッカーとしても優秀な彼だが、彼を語る上で欠かせない要素がこれ

本作の次回予告

「①草薙のナレーション → ②遊作の一言 → ③草薙によるタイトル発表 → ④INTO THE VRAINS!」

と言う形式をとっているのだが、注目すべきは①の部分でのナレーション。
遊戯王の次回予告のナレーションと言えば真崎杏子の「城之内死す」などに代表される、あんまりすぎるネタバレがあまりにも有名だが、
彼のそれはまた違うベクトルでネタにされる。

というのも彼のナレーションがやたらと抒情的なものが多いのである。



例を挙げると、


第6話「アイドル!!ブルーエンジェル」
たった2人の兄妹。
兄の優しさは虚しく空回る。妹は仮初めの姿を装い、
LINK VRAINSの幻想に悲しみを押し込め
兄の温もりを追い求め続ける…。

財前葵…彼女がブルーエンジェルの正体!


第9話「追い求めてきた敵」
吹き出すマグマ、火炎旋風がLINK VRAINSを紅蓮に染め上げる。
ここはまさに地獄。平穏だった世界は一瞬で崩れ去った…!
だが、死闘を繰り広げる2人にこそ、今この場所は相応しい…。

このデュエルに勝った時、お前たちの正体を全て暴く!


第17話「完全無欠のAIデュエリスト」
人が行う事に完璧などない。万全でも、万能でもない。
不完全だからこそ、人は無限の可能性を秘めている。
AIのデュエルは「完璧」を求め最適化されたもの。
一方、Playmakerのデュエルは「偶然」にして「必然」!
勝負の行方や如何に?

戦況の計算だけがデュエルじゃない!


※紫の文章はいずれも上記の予告の流れで②の部分にあたる遊作の台詞。




……とまぁ、他にも色々な予告ナレーションがあるのだが、
その草薙のナレーションの多くが「なんかのポエムの朗読か?」と思わせる様なクサい抒情的な文体の為、
一部の視聴者からはVRAINSの次回予告のことをポエムフェイズ、ナレーションを草薙ポエムと呼ばれ、ネタにされている。


また、VRAINSの最初のED「Believe In Magic」にて何かの画面を見ているような彼のシーンがあるのだが、
直後に次回予告が流れることから「草薙さんが今週のポエムを書いているor今週のポエムの確認をしている」と言われることもある。

彼の次回予告はこれからも続く……。


■余談も書け遊作


  • 遊戯王シリーズで主人公側がピンチに陥ると、「頑張れアニキ!」「立ち上がれ遊戯!」「お願い、負けないで城之内!来るぞ遊馬!などと外野が応援するのが常である。
    しかし遊作が電脳空間でピンチに陥った場合の草薙の反応は、一貫して「何とかしろ遊作」「何やってんだ遊作」という応援とは程遠い代物であり、これもよくネタにされる。
    ただし、これまでのシリーズと異なりデュエルしている遊作と草薙が直接声が聞こえる場所に居ないこと、playmakerを応援するのは島をはじめとする一般人が担当していることなどは考慮すべきだろう。


追記・修正はPlaymakerのログを消去して、そこにポエムのログを置き直してからお願いします。

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最終更新:2024年08月14日 16:03