登録日:2011/03/01 Tue 13:29:09
更新日:2024/09/06 Fri 10:02:34
所要時間:約 24 分で読めます
プロフィール
誕生日 |
10月25日 |
星座 |
さそり座 |
身長 |
186cm |
体重 |
65kg |
血液型 |
A型 |
好きな食べ物 |
牛フィレ肉フォアグラソース |
嫌いな食べ物 |
おでん |
ファンからの愛称は東映版アニメではキャベツ。DM以降のは社長。
これは東映版とDMではキャラデザがかなり異なっているため(ついでにいえば性格も)。
DMでは原作通り茶髪に青目をしており、度々社長節を見せてくれる。
一方、東映版では、瞳の色が金色な事に加え、髪の色がなぜかキャベツを思わせる鮮やかな黄緑色をしている。
バクラとの
TRPG戦で放映が終了した事もあり、王国編以降に見せ始めた破天荒ぶりがそれほど出ていない。
この時はまだ奇行子ではなく、貴公子だったのだが……。
ちなみに初期のキャラは原作者
高橋和希の友人がショップで出会った人物がモデル。
「せめてカードを1万枚集めてから話しかけろ」と言われたことに激昂しながらもネタに使えると思い生まれた。
遊戯たちと同じ高校のクラスメイトであることはあまり覚えられてない(一作目では制服も違った)。
一応、バトル・シティ編でラーの怒りを食らって倒れた城之内の夢で描写はされている。
ちなみに初期の
遊戯王は「遊戯の敵になるキャラは名前のどこかに生き物が入る」という共通点があり、彼の場合は「馬」。
【性格】
非常にプライドが高く、破天荒且つ大胆な性格。
頭脳も高く、権力と財力を駆使してやりたい放題しまくる行動力もあるため、社員達も周りの人もよく振り回されている。
常識に囚われない性格もあり、「俺は常識を超越する」「馬鹿め、それが常識に囚われているのだ」としょっちゅう口にしている。自他共に認める色んな意味でかなり常識はずれな人物である。
リアルファイトも強く、いつも持っているカード満載のアタッシェケースで顔面を殴ったり、
ブルーアイズのカードを手裏剣のように投げたり、撃たれそうになったときにカードで銃の劇鉄を止めたりと、最強候補の一角。
一方で、(最初期はともかく)嘘をついて他人を騙すことはないに等しく、いわゆる「海馬社長」のキャラが確立してからは皆無。また、相手の主張が荒唐無稽に過ぎると会話を打ち切り無視を決め込む。
後述の関係で兄弟絡みの因縁にはシンパシーを覚えるのか、この手の話題には結構敏感に反応する。
また「戦争」というものを非常に嫌悪している。
【モクバとの関係】
海馬を語る上で欠かせない物の一つは、弟
モクバに対する愛である。
要するに極度のブラコンなのである。
瀬人は幼くして両親を失い、モクバと共に財産を喰い荒らされた上に施設に預けられた為、モクバ以外の人間に対して決して心を開かない。
小さい頃からモクバに「他人に対し弱みを見せるな。必ず自分が楽な生活をさせてやるから」と言い聞かせ、兄としての責任や役割を十二分に果たしてきた。
しかし、後の義父となる海馬剛三郎との出会いにより、瀬人の精神は更に歪んでいってしまう。
【剛三郎との出会い、そしてKC社長へ】
海馬剛三郎は当時軍事企業だった
海馬コーポレーションの社長であり、
後継者とすべく養子を探しに瀬人とモクバのいた施設に訪れたのだが、
瀬人は剛三郎に「
チェスで勝負をし、自分が勝ったら弟と自分を養子にしろ」と持ちかける。
剛三郎は当時の
チェスの世界チャンピオンだったが、
瀬人はイカサマを用いてこれに勝利(剛三郎はイカサマには気付いたが、その度胸と発想を認めて養子にしたらしい)。
原作文庫本12巻の高橋和希氏のあとがきで明かされたイカサマは剛三郎を間に挟む形で瀬人とモクバ二つのテーブルを用意し、
「(瀬人とモクバ)どちらかが剛三郎に勝つか引き分けたら、この勝負は瀬人とモクバの勝ち」という二対一の勝負に持ち込みチェスを開始。
瀬人側のテーブルで剛三郎が先手で最初の駒を動かす→
モクバ側のテーブルでモクバが先手で駒を動かす(この時モクバは瀬人側のテーブルの剛三郎の一手目と同じ駒を動かす、この時点で剛三郎は瀬人の術中にはまっている)→
瀬人はモクバ側のテーブルの剛三郎の二手目を待ち、剛三郎の二手目が来たら瀬人側のテーブルで瀬人がモクバ側のテーブルの剛三郎の二手目と同じ場所に駒を動かす→
モクバ側のテーブルでモクバが瀬人側のテーブルの剛三郎の三手目と同じ駒を動かす→
瀬人側のテーブルで瀬人がモクバ側のテーブルの剛三郎の四手目と同じ駒を動かす→
剛三郎は変則的なミラーマッチをする事になり、最終的に瀬人が勝利するというインチキ戦法であることが明かされている。
アニメ版では棋譜を見て対策を立てた結果、剛三郎が大会で優勝したときの対戦と全く同じ盤面を再現、動揺からプレイミスを誘って勝利するというメタゲームだった。
瀬人は「金持ちの養子になればモクバを楽にしてやれる」と考えていたが、自分はどうなるかの認識が甘かった。
剛三朗は瀬人に後継者に相応しい力を持たせるべく
虐待と呼んでも差し支えないレベルの英才教育を施し、
経済学、帝王学、
ゲーム戦術等を片っ端から叩き込んだ。
それは父親の息子に対する態度などではなく、奴隷を扱うかのような行いであった。
結果、瀬人は類稀な頭脳を持つ、優秀な人物へと育つ。
その程は14歳にしてバーチャルリアリティ具現化システムを開発する程である。
しかし、剛三郎はこれを軍事シミュレーターとして売りさばき、
海馬コーポレーションにさらなる利益をもたらす。
これに対し、瀬人は「自らの魂を軍事産業に売り渡した」と評し、剛三郎への恨みがさらに募っていく。
余談だが王様も後述のオリジナルエピソードにて「海馬が憎むのも尤もな男だ」とコメントしている。
もっともそのアニメオリジナルエピソードオリジナルの設定での出来事に対してのコメントであって生前や原作の剛三郎に対してではないが。
やがて海馬はそれも乗り越え会社を完全に掌握する。
だが、じっくり復讐する筈が剛三郎本人は「敗者には死あるのみ」という自らのルールに従い海馬の目の前で飛び降り自殺をする。
こうして憎しみをぶつける相手を失った海馬は精神が完全に壊れてしまい、遊戯に強く執着する事になる。
高橋氏によれば「海馬は敵がいないとまともに生きられない人間」であるらしい。
また剛三郎の事は嫌っているものの「海馬」という苗字は使い続けている。
それどころか自ら父から勝ち取ったその名前に誇りを持っているためか、それとも弟モクバと共通する苗字で共に戦うことの現れか、自分の作り上げたものにはその名前を積極的に使用している。
例:
海馬ランド 海馬スペシャルルール
正義の味方 カイバーマン
この関係で旧姓を名乗らないため、元のフルネームは不明。
さすがに自殺に追い込んだというのはアニメ的にマズかったか、剛三郎の死因が「失脚した後、失意の中で病死」というものになっている。
これに伴い瀬人自身の精神状態も原作よりはいくらかマトモになっており、劇中設定的にはDEATH-Tがなかったのはこれも一因であろう。
原作の瀬人は「剛三郎を完膚なきまでに叩き潰す」と言う目標が当人の自殺で空振りになったことで壊れていったが、
こちらでは失脚させるという形で完全勝利したためかそこまで拘ってはいない。
その代わり「
ゲームのための発明を軍需産業に転用する」という自身の夢を否定した行為を根に持っていることが強調されており、
アニメではそれがデュエル・タワーの建造や決闘王の称号を目指す動機になっている。
これは、高橋氏いわく、原作の瀬人は自分が親殺しであるという自責の念を常に背負っているとのことだが、
アニメではそれがないのが一番大きいと思われる(乃亜編で本人と再会した際には「勝手に死んだのをオレのせいというか」と呆れ気味に述べている)。
【遊戯との出会いと罰ゲーム】
原作では第9話「牙を持つカード(前編)」及び第10話「牙を持つカード(後編)」にて初登場。
社長・生徒の二足わらじに加えて、近所のゲーセンのほぼ全ての筐体でランキングトップに君臨しているという、
この時点でその道の達人やら暇人もびっくりの所業である。
余談だが当時は諸々の事情から、ACのランキングは電源リセットによりメンテか1日置きに消えて当然だったのだが、作中のゲームは全国のゲームセンターとオンラインでつながっており、要するに全国のランキングが表示されているという。つまり海馬はほぼ全てのゲームで全国一位というわけである。
今でこそアーケードゲームはネットワークに対応していて当たり前だが、当時からそれを描写した高橋氏の慧眼は恐るべしである。
ふとした事から、
双六のゲームショップに入りそこで遊戯と、展示されていた
青眼の白龍に運命の出会いを遂げる。
当時の遊戯王におけるM&Wは
『手札に入れば簡単に出せる上、これさえ場に出せばほぼ勝利確定』という環境だったため、
トランク一杯のカードと引き換えにしてでも欲しいと交渉した。
しかし友人から貰った大切なカードと断られてしまい、その場は撤退。
その後何だかんだでじいちゃんの青眼をコピーとすり替えて盗み出した挙げ句、青眼を賭けて
闇遊戯と決闘。
その上、ズボンのポケットに潜ませておいた(※カードが折れます)青眼をイカサマ召喚したりした結果、
青眼は自然消滅し
死者蘇生で取り返されて敗北(デーモンの召喚に勝るカード自体は何枚か入っていたが確率の問題からイカサマしてしまった)。
罰ゲーム
「死の体感」を食らって人生二度目の精神崩壊をする。
このエピソードからも分かるように、
初登場時から青眼を特別視しているがまだ最強のカードとしか思っていないことも特徴。
この段階ではまだ前世・エジプト関連のネタは
闇遊戯くらいで(シャーディーや他の千年アイテムの登場はこの後)、
海馬はカズキングの友人が出った人をモデルにしたゲストみたいな立場だったのもあるとは思うが。
ところがどっこいこれで改心せず、むしろ死の体感を受けたことに激怒した…が、自業自得だが
闇遊戯の方も過剰防衛なのでここらは何とも言えない。
そして自身の体験を参考に、執念でかつて自分が作ったシステムを改良した3D映像システム
「立体幻像(ソリッドビジョン)」と、それを利用したカードバトルシミュレーターを開発する。
遊戯王という作品の根幹になる二大発明を成し遂げた。
完成したシステムを用いてじいちゃんと決闘を開始する。
じいちゃんは切り札の青眼を召喚し、勝負あったかと思われたが、
これに対し海馬はなんと青眼を三体も召喚する。
なんでも世界中のコレクターからかなり強引な方法でぶんどった(海馬曰く「一人は自殺に追い込んだ」)らしい。
こうして決闘に勝利した海馬はじいちゃんの魂のカードである青眼を破り捨てる。
そしてじいちゃんを立体映像による擬似
罰ゲームで心肺停止寸前まで追い込み、
助けるための交換条件として遊戯一行
を100億もの費用を投じて竣工した、
死のアトラクション「DEATH-T」に参加させる。
……もうなんかこの時点でツッコミ所満載だが、
ある意味シリーズお約束の
超展開はここから始まったと言えるかもしれない。
なお、青眼を破り捨てたのはこの時点ではまだM&Wは前述の環境であり、
3枚までしか出せないので奪っても使えず、余計なカードは存在するだけで脅威になるという事情もある。
この理由に関してはテレ東アニメ版では明言されている。
そして刺客たちを文字通り抹殺し本田の尊い犠牲でアトラクションを突破してきた遊戯と決闘。
最終局面で
エクゾディアを揃えられ敗北し、かの有名な
マインドクラッシュを食らって人生三度目の精神崩壊をする。
ちなみに
テレ東版アニメ第1話は上述した海馬初登場回とこのDEATH-T編を1話に超圧縮していたため
意☆味☆不☆明な超展開に仕上がっている。
なお、原作と異なりマインドクラッシュを食らったものの、廃人化はしていない。
原作ではこの時期は「社長」ではなく、部下やファンから「海馬サマ」と呼ばれていた。
【王国編】
最初はマインドクラッシュの後遺症で寝てたものの、物語の途中で目を覚ます。
意識不明中に会社を乗っ取られかけており、
そして連れ去られたモクバを助けるためにペガサスの元へと向かうが、道中ヘリコプター内で部下の裏切りにあい、銃殺されかける。
が、拳銃の激鉄にカードを挟み込むことで難を切り抜ける。
この際「貴様のおかげで…レアカードに傷がついたわ!」と猛烈な逆ギレをし、そのままリアルファイトで操縦士もろとも部下を海に突き落とす。
この辺りから海馬ははっちゃけ始めたと言えるだろう。
そして王国に辿りつき、
デュエルディスクをお披露目。
元々は
決闘盤(デュエルディスク)は海馬がペガサスのマインドスキャンを封じるために持ち込んだ物なのである。
……がプロトタイプ故にデザインが少々ダサく、
闘うカップ焼きソバ(城之内談)と形容された。
ペガサスには使用拒否されたりと、凄いアイテムだがこの時点ではネタアイテム同然の扱いで、後にあそこまで重要になるとは誰も思っていなかった。
なお凡骨はこれで多少混乱させたものの、遊戯との対決では実質心理フェイズで勝利。
この一件、ある意味卑怯ではあるが(本人的には本気で死を覚悟していたと思われる)、遊戯と同じく海馬も何としてでもペガサスに勝利しなければならず必死だった。
ペガサスの能力のことはよく知らなかったので(堂々と使っているが条件などは秘密にしている)多少認識のズレはあったものの、
「相手の視線を防ぐ」というアイデア自体はマインドスキャン対策として確かに有効で、意外と頭が回っている((DMの王様には「闇の力がこんなもので破れるとは思えない」と言われている。
もっともテーブルデュエルである原作とデュエルリングを使うアニメ版ではマインドスキャンの事情も異なっているとは思われるし、そもそも相手を視認することが必要条件っぽいのだが。))。
ペガサス城に突入しペガサスと対峙するが、残念ながら敗れてしまう。
ちなみに千年眼対策に、手札を全部捨てて、その後ドローしたカードのみで戦うといった謎の行動もしているが、
これは元々予定していた対策の
デュエルディスクを封じられた上にマインドスキャンが手札のみならず戦術やデッキ構成まで把握するなど、
彼の想定よりも遥かに超える反則技であったため、事前に想定していた戦術を全て捨て去り、引きによる運のみに頼らざるを得なくなったためである。
手札を捨てる必要まではなさそうだが、マインドスキャンの全容を把握しているわけではないので念のために捨てたのだろう。
それでもデッキバランスというか引きが良かったために善戦はしていたが、
そんな状態なので、ペガサスの
トゥーンモンスターの前には完全に為す術が無かった。
実は一応勝つ手段はひとつだけあったのだが、その手段も実質自分から手放すように仕向けられての敗北であるためまさしく惨敗と言える。
結果、
罰ゲームとして非科学的なオカルトパワーによりカードに封印され、人生四度目の精神崩壊をする。
が、王様がペガサスに勝ったことにより解放され、遂に崩壊しまくった海馬の精神は正しく組み直される。
これにより破天荒な社長が誕生した。
すなわち、現在の
モクバLOVE青眼LOVE凡骨決闘者!ワハハハハ!!なお馴染み「海馬社長」の
爆誕である。
決闘者の王国開始前、遊戯に負けたことによりモクバを置いて自分探しの旅に出かけており、旅先で
デュエルディスクを完成させていた。
だが、旅先でペガサスとBIG5の刺客が襲い掛かった事で、ペガサスとBIG5が結託している事を知り、海に飛び込んだ後一度占拠された海馬邸に潜入。
この時自身のデッキを持ち出し損ねた為、刺客達によって奪われてしまい、
海馬に扮装し「海馬の亡霊」と名乗る中身はどう考えても衣装着こなさせそうなデブの死の物真似師がプレイヤーキラーとして遊戯と対決することになった。
この時本物の海馬は決闘中のデュエルリングのシステムにハッキングしており、死の物真似師が出した二枚目の
青眼の白龍を原作と同じく自身の心と共に消滅させることに成功し、勝利に貢献している。
その後は自ら単独でヘリコプターを操縦し、王国に着陸。それ以降はほぼ原作通りであるが、
遊戯戦の前に元部下である猿渡の案内で地下牢に囚われていたモクバと一度牢屋越しで再会。
だが、ペガサスによって目の前でモクバの魂を封印される場面を目撃してしまい、原作通り遊戯と対峙することに。
また、BIG5は王国編完結後の動機が異なり原作ではその後の消息は不明だったが、
アニメでは再起をかけたBIG5が海馬に
デュエルモンスターズクエストを仕掛けている。
【バトルシティ編】
イシズに呼び出されて童美野美術館に赴き、そこで記憶の石版とそれにまつわる因縁、さらにグールズの暗躍と
三幻神の存在を聞かされる。
三幻神の奪還とグールズ壊滅のためとして
オベリスクの巨神兵を渡され、盛大極まる囮としてバトルシティの開幕を宣言した。
この時、バトルシティ参加者に完成した
決闘盤を配布。
後に決闘者の生活必需品になる決闘盤を通じて、KCはデュエル界を長いこと牛耳っていくことになる。
【乃亜編】
アニメDMでは弟や青眼との関係、そして剛三朗との因縁がオリジナルエピソードであるこの存在によって大分変わっている。
剛三郎の事故死した実子である、
乃亜が生き永らえていたことが明かされ、
そして、乃亜編のラストにて剛三郎との真の決着を着ける事となる。
また、海馬自身に関しては青眼に執着する様になった理由の一つとして、
「幼少期の頃にモクバのくれたちっぽけなクズカード数枚とモクバの手書きの青眼の絵に心を打たれたから」と明かされる。
このエピソードの回想シーンにて、海馬コーポレーション乗っ取りに動き出す直前、モクバにカードを使って株と会社の関係を説明しているシーンがある。
遊戯王Wiki等で度々触れられているため、このようなシーンがあること自体は知られていると言う意外な知名度を持つ。
ちなみにその時、瀬人側の株として表側になっていたカードは以下。
- 《「守備」封じ》
- 《アポピスの化神》
- 《闇・道化師のサギー》
- 《カオス・ソルジャー》
- 《エレメントの泉》
- 《逆転の女神》
- 《光の封札剣》
- 《光の護封剣》
- 《ツルプルン》
- 《千年の盾》
- 《非常食》
- 《墓荒らし》
- 《ランドスターの剣士》
- 《暗黒の竜王》
- 《魔法除去》
- 《リバイバルスライム》
- 《キャノン・ソルジャー》
- 《メタモルポット》
- 《ダイヤモンド・ドラゴン》
- 《ホーリー・ドール》
- 《ウィジャ盤》
- 《ヒューマノイド・ドレイク》
- 《モンスター回収》
- 《死者への供物》
- 《磁力の指輪》
- 《精霊の鏡》
- 《シルバー・フォング》
- 《心変わり》
- 《ロケット戦士》
- 《天使のサイコロ》
- 《白衣の天使》
- 《半魚獣・フィッシャービースト》
- 《翻弄するエルフの剣士》
- 《魔導騎士ギルティア》
- 《アックス・レイダー》
- 《エネミーコントローラー》
- 《魔法の筒》
- 《青眼の究極竜》
バトルシティ編の後、全世界で決闘盤を売り出しようやく真面目に会社経営に乗り出すが、
世界各地でソリッド・ビジョンが消えないという事件が発生し、対応に追われることになる。
やがて世界の裏に潜む秘密結社ドーマとの戦いに巻き込まれ、軍事産業で儲けていた剛三朗の負の遺産、そしてそれが生んだ復讐者・アメルダと対立する事となる。
そのアメルダとの初戦では追い込まれ絶体絶命になるが、伝説の戦士の一枚である
クリティウスの牙をデステニードローし
最初ビビってたくせに急にハイテンションになって「俺のデュエルは常識を超越する!」と調子に乗り出すのはなんというか海馬らしいというか。
海馬コーポレーションが両方に兵器を横流ししていた紛争で弟を失った事から海馬に復讐心を燃やすアメルダに対して、
(自分ならば)「絶対に弟は死なせなかった」と一喝したシーンに「DEATH-Tの時に自分で弟殺そうとしたじゃん」というツッコミが入るが上記の通り、
「剛三郎の死により人格が崩壊→
罰ゲームで心がバラバラに→再構築」
という過程を経ている為、この時点における社長の発言としてはさしたる矛盾は無い、というか
アニメ版にDEATH-Tはない。
最終決戦では最大の
ライバルである闇遊戯と共に
ダーツに立ち向かうが……。
ドーマ編における世界中でモンスターが実体化するオカルト現象のとばっちりや、
I2社による株の敵対的買収やらで信用が失墜した
海馬コーポレーションの再起をかけて決闘大会・KCグランプリを開催する。
帰りの資金が無い為、遊戯一行は帰りの飛行機を手配する代わりとしてなし崩し的に参加させられた。
あくまで今回は主催者(かつ仕事で非常に忙しかったため)なので参加しないはずだったが、
某没落貴族こと
ジークの所業にキレた結果自らの手で直接引導を渡すことを決断。
【王の記憶編】
前世である神官セトが登場。
青眼の白龍との関係はここから始まった。
なお、原作では海馬本人は記憶編に登場しないがアニメDMでは本人も登場する。
基本的に傍観しているだけだったが、最後の最後にゾークに究極竜で挑んだり、遊戯達への攻撃を「防御輪」でガードして王の名を知る時間を稼ぐなど、地味ながら重要な役回りを担った。
また、記憶の世界の住人であるはずのキサラが海馬の存在を認識し「セト様に似ている」と評するなど、セトとの関連が強調されている。
あと本格的に記憶編が始まる前に原作に無かった海馬vsバクラ戦が存在するのだが、
作画崩壊のせいで台詞と映像のギャップが大変なことになっている。
ちなみに
コラ画像によく使われる豆みたいな顔して左手が前に出てる海馬はここが元ネタである(あれ自体は中割りだと思われるが)。
【闘いの儀】
未参加であり、最後の最後にエジプトに到着。アテムの冥界行きも見届けられなかった。
エジプトに来ていたのは遊戯が不自然にエジプトに行ったためだろうか?
記憶編からそのままついていく形で参加。
当初は自分がアテムとの闘いの儀をすると進言したものの、表遊戯の覚悟を認め最後のデュエルを(若干含むものはあるが)譲る。
そして
三幻神を難なく操るアテムのタクティクス、それを越えた遊戯のデュエル。
そのすべてを(途中離脱しかけたが)最後まで見届け、冥界へ帰還するアテムを見送った。
アニメ版と原作では社長の過去はかなり異なっているが、原作者の高橋先生の言葉から推察すれば、間違いなくここが一番のターニングポイントである。
三幻神を超える為には、新しいカードが必要という事からペガサスの元に行き、究極の青眼「
青眼の光龍」を手に入れた。
が、それと同時にペガサスが把握していないもう一枚のカードを手に入れてしまった事により全てが始まった。
ちなみに二回目のシミュレーションで海馬は唯一と言っても良い勝利を収めている。
そしてその勝利理由は『デッキ破壊』。
海馬社長らしいというか、なんというか。
ちなみに映画本編では遊戯のデッキが41枚だったためにデッキ破壊には失敗している。
以上のように、アニメでは社長ぶりが大幅に強化されているのだが、乃亜編で直接剛三朗本人を下した事は議論を呼んだ。
すなわち、後の遊戯との最終決戦の意味合いが瀬人にとって変わってしまうのではないか、という事である。
原作では「遊戯を倒し、デュエル王の称号を得た時こそ、忌まわしい過去を捨て去り、剛三朗を真に越える事ができる」と、
瀬人自身が発言しているため、剛三郎本人を倒した時点で瀬人は過去をぬぐいさる事が出来たのではないか、と言うのが主な趣旨である。
バーチャルで海馬が満足できるはずもなかったのではあるが……。
物語開始時はアメリカでデュエルの大会を観戦していたが、
海馬コーポレーションの危機(何度目だよ…)に戦闘機に乗って現れる。
が、
ホワイト・ホーンズ・ドラゴンが立ちはだかったのを見て激高、
キャノピーの上に直立不動で立ったまま青眼を召喚した。
…あんた
十傑集かガンダムファイターか?
屋上で対峙したカードプロフェッサー、ウィラー・メットに「青眼なんて実戦では使えない単なる観賞用のカード」とまで言われてしまうが、そこは社長。
ちゃんと青眼を使いこなして勝利する。
『
遊戯王R』連載当時の青眼は確かに使いにくい部分はあったが、現在は多数のサポートカードによりむしろ一線級へと押し上げられ、専用のストラクチャーデッキまで出るほどになっている。
今となってはホワイトホーンズとどっちが観賞用だかわかったものではない。ホワイトホーンズはホワイトホーンズで優秀ではあるが。
その後夜行と戦い圧倒するも、オーバーキル狙いで
青眼の究極竜を召喚したばっかりにダブル邪神の返り討ちにあってしまった。
デュエルアカデミア経営者として度々登場した。
校長の鮫島からは変わったお方だと評されている。
あながち間違えてないが…
またペガサスが上げる才能の5本の指のデュエリストが、
との事。一人デュエリストじゃなくてギャンブラーが混じっているが、気のせいだ。
え?カイバーマン?やだなぁ、アレはカードの精霊ですよ?
オカルト全開のドーマ編で闇遊戯に「デュエルモンスターズは実在する。だが、それを証明できるほど人の科学は及んでいない… そう考えれば不思議でもないさ」と言われ、実際に伝説の竜やオレイカルコスの結界の力、ダーツとの激突やオレイカルコスの神との戦いでそれを実感したのに加え、ドーマ編以上にオカルト全開な記憶編への介入、さらに冥界に還るアテムを見送った=冥界の存在を認識したこともあって、かつての現実主義の反動なのか一気にオカルトに順応。
DM終了後からGX直前辺りの時に、
「新たなカードを生み出す為に子供達の常識に囚われない自由な発想によって考えられたカードを募集し、
それをカードにして宇宙におくり、宇宙の波動を受けさせる」
と言う想像の斜め上を行く計画を童美野町中に生放送した上に、最後は高笑いで締めるなど、相変わらずやりたい放題な社長。
ちなみにこれで選ばれたのが
十代の後の切り札である
E・HERO ネオスとネオスペーシアン達、そして
ユベルである。
ネオス達が正義の闇の波動を受けたのに対し、ユベルは破滅の光の波動を受けてしまったため、自らの企画で間接的に十代や
デュエルアカデミアの生徒達、そしてデュエルモンスターズ世界の精霊達を苦しめてしまう形に。
また十代たちが童美野町に
修学旅行に来た際、斎王がKCに訪れて
海馬ランドの貸し切りの許可を申し出た際に、
万丈目グループの一件のときと違って
普通に映って登場。
光の結社については既に耳にしており、斎王について「なんとも胡乱な男よ」と評しているものの放置している(斎王は自分に敵対する者かと危惧していた)。
余談だが、かつてDMとGXでコラボした劇場版を企画していたことがあり、斎王はその劇場版に出てくる敵としてデザインされていた。
結局、その企画はお蔵入りになったが、
修学旅行で童美野町を訪れてDMのキャラと交流する点ではこの企画の
オマージュとも言える。
第4期では直接の登場こそしなかったが、
ダークネスの企みで世界中の人間が消失する中、
海馬コーポレーション内の名簿に名前だけ登場。
第168話(お触れホルスの回)では名簿の名前が次々と消失するも、彼の名前だけは消滅していなかった。しかし第177話(ダークネス戦)ではダークネスが十代とデュエルをしている中で「
すでにこの世界で戦えるのは汝(十代)一人のみ」と発言していることから、海馬はおろか遊戯さえもダークネスの世界に取り込まれている。
そしてその騒動の中、
本社ビルを爆破されるという憂き目に遭っている。
こちらは原作1年後の海馬社長。
他キャラと比べるとデザイン面の変更はほとんどないが、
目の中心から白いハイライトが消えており、黒く染まっているという相違点がある。
ちなみに『TRANSCEND GAME
遊戯王』の時点ではまだこの白いハイライトは残っていた。
また『
遊戯王デュエルリンクス』の解説では本作における海馬を「倒すべき相手を失ったその執念はデュエルリンクスを創り上げ、デュエリスト達を新たな闘いの場へと駆り立てる」と表現している。
アニメでは上記の通り、記憶編の闇RPGと闘いの儀の観戦に参加できているためアテムとの間に一定の区切りをつけられていたのだが、
こちらはエジプトについたら既に全部終わっていて、区切りをつける前にアテムに勝ち逃げされてしまったため、
今もなおアテムに執着し、アテムと再び闘い屈辱を晴らすために海馬コーポレーションの技術の総力を結集してアテムを現世に復活させようとする。
そのアテムへの執着心によって原作の1年後ながらGX時をも上回るオーバーテクノロジーを開発。
さらに千年パズルを組み立てるためだけに軌道エレベーターや宇宙ステーションを作成したりしている。
『遊戯王GX』ではドーマ編や記憶編を経験したことによってオカルト方面に走っていたが、
こちらの海馬はアテムに執着するがゆえに半ばオカルトなものに突っ走り、自分の意識を高めて冥界に行く計画を目論んだ。誰が言ったか「意識他界系」。
新型デュエルディスク発表会での演説はマインドクラッシュ後の彼の思いがある意味で込められたものとなっているので必聴。
上記の事情のためか彼の代表的な言動である高笑いがほとんどない。
彼がこの映画で高笑いしたのは新型デュエルディスクのCMと城之内の妄想くらいである。
この映画のメインキャラ三名のうちの一人だが、一部の視聴者からは本作の主人公にしてヒロインにして黒幕と言われる程の大活躍である。
エンディング後のラストシーンでは、藍神の量子キューブを元にひとまず完成させた、搭乗者の意識を次元シフトさせる「デュエル・ディメンション・システム」の起動実験を自ら敢行、冥界と呼ばれる次元に乗り込みアテムと対峙した。
「実物のカードが不要で、自我の増幅機能がある」新型ディスクは、どうやらこの「冥界に乗り込んでアテムと戦う」目的のために作り上げたものだったようだ。
なおこの時海馬自身は死を覚悟してアテムの元に向かったようだが
高橋先生曰く海馬なら戻ってこれる(意訳)と述べている。普通にアテムやキサラがどうにかしてくれそうだしね。
神官セト
前世に当たる人物。
千年の記憶は千年ロッドに封印されており、海馬本人が接触する機会がなかったため、
バトル・シティでの共鳴現象を除きその記憶を垣間見たことはない(アニメ版では記憶編の彼を目撃はしている)。
闇遊戯=アテムに仕える七神官の一人で、千年ロッドを持つ。神官アクナディンの息子であり、アテムは従弟に当たる。
見た目は色黒な以外瓜二つで、敵対者に容赦ないなど根っ子の性格も同じ。
ただ育った環境の違いか、海馬と異なり大義を重んじる人物で、「王の治世のため、時に非道に訴えることも必要」と考えている。
記憶編の彼はプレイヤーの環境もあり、生真面目さが特に描写されている。
魂に宿す精霊は、剣を持った
ヒトガタの「デュオス」。
後にこの精霊は闇の大神官と化したアクナディンによって粉砕され、キサラの魂と同化していた「
白き龍の神」を宿すことになった。
記憶編では最終的に、キサラを失った心の隙をアクナディンに乗っ取られてアテムと対峙するも、
白き龍の力によりアクナディンの邪念が消滅したことで正気に戻り、アテムから千年パズルを受け継ぎ新たな王となった。
一方、恐らくは史実と思われる初期プロットでは、アクナディンに拉致されたキサラを奪還すべく、
アテムの意志に背いてまで単独で王宮へ向かったものの、奪還は叶わずキサラは死亡。
心を支配した憎しみをアテムと闇の大神官の双方に向け、白き龍を従えてただ一人で第三勢力となり戦争に介入した。
バトル・シティ編で
闇遊戯と海馬が見たのはこの後の場面で、王宮東の修練場にて対峙していた。
この時、アテムを自分と白き龍の永遠の敵であると認定しつつも「貴様に手を貸すつもりも、奴らに服従する気もない」と発言している。
なお、この時のアテムは「裸の王同然」と形容されていたことから、
恐らくは王宮が闇の大神官に制圧され、神官団も全滅したか動きが取れない状況だったと思われる。
※闇の大神官の
回想シーンを考慮すると、アテム&
オベリスクの巨神兵と神官団対闇の大神官の闘いがこれ以前にあった様子。
ちなみにこの後、セトとの決着をつけたアテムは単独でアクナディンに挑むも敗北、
最終手段として千年パズルに自らとアクナディンの魂を封印して砕くことで騒乱を収めている。
戦争の後、セトはバトル・シティの発端となった「死者への祈り」をしたためて後世に残したが、同時に大邪神復活の危険を考慮してか、王墓を含むすべての資料からアテムの名を抹消した。
ちなみに現代海馬が素質がありながらも過去の記憶を求めず千年アイテムに興味すら示さなかったのは、
「未来とは(過ぎ去った過去に頼らず)己の手で掴み取ること!」、
闇遊戯の魂が亡きファラオであることも含めて「非ィ↑科学的なオカルトなど、俺は断じて認めんぞ!」とのこと。
なお根っこのところではファラオに対して絶対の忠誠を誓っており、行方不明になったファラオが発見された時は「ワハハハハハ!!!」ととても喜んでいた。まるで悪役のような笑顔で。
【主な発言(原作、アニメ問わず)】
「最低でも1万枚集めてから声をかけてくれよ、フフ……」
「フフ…このゲームはまわりで見ていても楽しいね!」
「な……なんだ!! カードの絵柄が実体化したぞ!!」
「スゴイぞー! カッコいいぞー!!」(実体化した青眼に対して)
「うわあああぁぁー!! 全滅だぁ!!」
「ならば…オレはその前に、
このカードを場に出そう……次のターンでさらに…さらにもう一枚!」(「青眼の白龍を出せば勝負は決まる」とブルーアイズを召喚しようとする双六に対して。まだOCGのルールが確立していなかったのか
相手のターンをスキップしていた)
「ならば…オレは魔法カードを発動し、
このカードを場に出そう……さらにもう一枚!」(文庫版での修正後の台詞)
「じじいー、オレに負けた罰だ!!」「わはははは これでこのカードを持つ者は世界にオレ一人というわけだぁぁー!」
「オレは史上最強のカード『青眼の白龍』を3枚も持ってるんだぜ!
ホラホラー
――だが、お前のそのカードの中には『青眼の白龍』は一枚もな~~~~~~い!!」
「フフ…もはやオレ達に言葉は意味を持たない…オレ達に代わって運命を決めるのは…カードのみ!!」
「攻撃!! 粉砕! 玉砕! 大喝采ー!」
(フ……だが青眼の白龍に勝るカードはない。遊戯の表情は消えかかるローソクの最後の輝きのようなものか……)
「ハハハハハハ!さあ!最後のカードを引け遊戯!! どんなカードを引こうがお前は死ぬことになるがなぁぁ!」
「キッ…キッ…キイイイイイイイイイイ」
「お……オレの青眼の白龍がああぁあぁ……
ぜ…ぜん…め…めつめつめつ……」
「カードは心……ということか」
「貴様のおかげで……レアカードに傷がついたわ!!」←自分で付けた
「オレを殺すなら…カードで殺せ!」
「見ていろ、今銃の撃ち方を教えてやる……」
「「負け犬」から「馬の骨」に昇格させてやる!」
(人は守らねばならぬ何かを背負った時、本当に強くなれるのか……遊戯! オレがその答えを確信する方法は貴様との決闘以外にないのだ!)
(遊戯め……オレの手札を晒しものにするとは最大の屈辱!)
(狙いは青眼三体融合!! 強靭! 無敵! 最強!! 遊戯! その方程式によって導き出される答えは貴様の敗北だ!!)
「貴様には屈辱を三乗にして返してやる……!」
「遊戯……貴様と出会った時から、満たされることのなかった勝利への飢え……敗北の乾き……
その苦しみから俺は今、やっと逃れることができる! その苦しみ……貴様にも教えてやる!」
「俺が背負い続けた敗北の十字架を、今から貴様に担がせてやる。 屈辱の重さで、地に這いつくばるがいい!」
「オレはカードで死ぬなら本望だ!」
「遊戯! 貴様のカードでオレの首をかき切れ!」
「お前にはオレの手の内はお見通しのようだ……それならオレの手札は捨てよう」
「オレの怒りを感じるだと……フ……オレはすでにキレているわ!!」
「オレの……誇り高き龍のしもべを惨めな姿に変えるとは……許さん! ペガサス!」
(ブルーアイズよ……トゥーンなど、みじめな姿を晒すならば……いっそ自ら身を砕いてくれ!)
「くだらん、くだらん、くだらん!!
非ィ科学的だ!!
ましてやM&Wの原型が三千年前に存在していたなど、誰が信じるものか!」
「
そんなものはこの世の不合理性のゴミ溜めにでも捨てておけ!」
「
こんなカードオレは三十六枚持っているよ…」
「どのみちこのカードは貴様の元には戻らんさ……何故なら…たった今貴様に
決闘を申し込むからだ」
「立て!! 遊戯!!
貴様はここで終わる決闘者ではない!!
貴様はオレが認めた誇り高き
決闘者だ! このオレの前でぶざまな敗北を喫するなど、断じて許さん!!」
「遊戯! 聞け!
無限などない! それは神の
幻想にすぎない!!」
「水族館ねぇ……雑魚の
魚交じりか……」
「ならば、怒りの臨界点を越えた、俺のデッキが答えてやる!」
「これが我らが決闘を制さんがための、結束の力だ…!」
「死ねぇぇ虫ケラ共ぉぉぉぉ!! ゴッド・ハンド・クラッシャー!!」
「不運にも引きが良すぎた……貴様のおかげで
オレのカードに汚らわしい血がついたわ!」←自分のせいでついた
「フ……ようやく凡骨決闘者ってところか…」
「フン、囮にもならんか。
実験ネズミにもならぬ実験バエが…」
「オレが神を選んだワケではない……神がオレを選んだのだ!」
「この屈辱……オレのオベリスクが貴様を踏み潰して晴らさせてもらうぞ!」
「
未来とは無限。過去は一筋の足跡でしかない。オレにとって過ぎ去った過去など何の意味も持たない」
「オレは未来などに導かれはしない!
オレの踏み印したロード! それが未来となるのだ!!」
「宿命が未来を超えてやる!!」
「
神を生け贄に捧げる!」
「オレの未来はオレが決める! オベリスクよ、ガジェット・ソルジャーよ! 我がしもべのために生贄となれ!」
「オレのプライド……そしてオレの魂! それら受け継ぎし我がしもべの姿を、イシズ! 貴様に見せてやる!」
「
人の心には…神を越えて信じるべきモノがある。オレはそれに従ったまでだ」
「未来に従う者に光はない…」
「美しい…」
「ふん、ペンギンだと? 白と黒ならパンダの方がマシだ」
「そんな脅しに怯むオレではない。オレの中に滾る蒼き炎……それを恐れぬというなら掛かって来い!」
「
人生こそゲーム! オレの夢は、貴様如きに踏み躙られはしない!」
「大門、この程度の数字を操れぬ様では、お前に会社経営の才能は無いな」
「宇宙を目指せ、ブルーアイズ!!」
「
オレがゲームに懸ける夢は、殺人兵器などに負けはしない!」
「オレは、生まれてこれまで自分以外のために生きたことなど一瞬たりとも無い!
オレの未来へと続く栄光のロード、それを汚すというなら相手が誰であろうとも、この手で粉砕する!!」
「貴様が世界の創造主を気取ろうというなら、オレはお前の世界に君臨してやる!」
「貴様の身に起きた悲劇など俺の知ったことではない。だが、そんな姿になっても間違いなくお前は人間だよ。
何故ならそんな下らない御託を並べて、お前は自分の心の弱さを封印しているからだ。
それこそ、紛れも無く人間だけが自らにする、愚かな自己逃避だ!」
「所詮、貴様が見てきたものは全て作り物の世界。だが、人間の社会こそ混沌とした究極の光と闇の世界だ!
その中を生き抜く複雑さ、逞しさは、そこで生きる人間にしか習得できない……!」
「恐らく剛三郎は迷ったのだ。そしてあることを思いついた。自分が見込んだ生身の人間…つまりオレと貴様を対決させることを!
生身の人間との戦いに勝てるなら、貴様の優秀さを素直に認めることが出来るかもしれない。そう思ったからだ。哀れだな……」
「お前はあの冷たい世界で、人として大事なものを既に失ったのだ!」
「黙れ、凡骨! お前如きに命令されるオレではない!」←声援を送った城之内に対して
「モクバよ、これが俺のラストのターンになるだろう…。オレはお前と戦うことは出来ない。
だが、お前が居ればオレはいつでも戦い続けることが出来た。それは今も、これから未来も変わることは無い!」
「お前がオレに送ってくれたカード、あれがオレを救ったのだ。お前が作ってくれたカードを見た時、オレは決意した。
いつしか本物を手に入れてみせると!
あのカードを持つに相応しい男になると!」
「あのカードがなければ、オレはとっくに終わっていたんだ。
オレは、そのカードを持つに相応しい男に、兄になれたか!?」
「たとえ100万時間あろうとも、貴様と交わす言葉はただ一言……」
「剛三郎……所詮貴様は、付け焼き刃のエセデュエリスト。
強力なモンスターのみに頼った愚かなデュエルが、いかに脆いか教えてやる!」
「進路をアルカトラズに取れ! 全速全進だ!」
「さぁ、降り立つがいい、デュエリストども! 俺が作り上げたプライドの領域に足を踏み入れさせてやる!」
「スクラップ寸前の凡骨デュエリストめ……貴様など瓦礫の下にでも埋まっていろ!」
「闘いの生態系! 闘いの食物連鎖! 雑魚は誇り高き獅子に触れることすらできないことを教えてやる!」
「オレに対峙するあらゆる敵はすべて利用価値がある……オレの勝利のためにな」
「ふん、お見通しという訳か。
さすがだと言いたいが……甘いぞ遊戯!」
「リバースカードオープン!
エネミー・コントローラー!!」
「
昂ぶる…昂ぶるぞ…! 遊戯、貴様とのデュエルは何時だってそうだった!
知略と精神を張り巡らせたギリギリの戦い! それが、常にこのオレの限界を引き出してきた!
貴様の存在が、オレの全身からアドレナリンを掻き出し、この体の中の血液を沸騰させる!!
…だが、
同じ道に二人の覇者はいらぬ! 貴様だけは…オレが、この手で倒す!!」
「見るがいい……幻想などではない、真の最強モンスターの姿を!」
「古代妄想の続きは、貴様の敗北という現実世界だ! ワハハハハハ!」
「貴様に望みはない! 滅びの光で闇を見ろ、遊戯!」
「砕け散れ、
真紅眼めッ!!」
「ドラゴンを呼ぶ笛が墓地に置かれたのでカードをドローさせてもらうぞ」
「オレの過去には憎しみと怒りしか存在しない! キサマの下らん幻想などとは違うのだ!」
「ふん、馬鹿は風邪引かんとは、うまく言ったものだな…」←死のデッキ破壊ウイルスを凌いだ城之内に対して
「奇跡などない、友の力などない! 貴様の敗北がその証となる!! 」←遊戯にデビルズ・サンクチュアリのカードを投げ渡しながら
(遊戯……貴様は千年アイテムに関わる者達を相手に、闇のゲームを戦い抜いてきた……。
だがこのオレも、心に救う剛三郎の怨念と戦ってきたのだ……それもまた闇のゲーム!)
(オレは奴の怨念に打ち勝つことが出来たのだろうか……この塔を沈めたとしても……)
(幼いあの日……モクバと語り合った夢……瓦礫の底に眠る、オレの夢……)
「遊戯! オレ達の戦いに終わりはない!」
「このKC本社ビルは、オレがモクバと共に作り上げた――夢の始まりの塔だ! くだらん竜で汚すな! 天馬!!」
「いいだろう…デュエルによって道が開くというのなら、たやすいこと!
かかって来い! ハイエナデュエリスト!!」
「戯言をぬかすな! キサマにはオレのデッキ…そしてブルーアイズのことも何も理解していない」
「終焉だ、ウィラー!! 滅びのバーストエクストリーム!!!」
「青眼の白龍が観賞用になるなどありえん! オレが持つ限り――闘いの中でこそ輝く!!」
「人格……魂…? ふざけるな!!
電子回路における0と1のデータの集まりの中に『魂』などという非ィ科学的な物が含まれているなど…ありえん!!」
「キサマを倒し、今一度『神』をこの手で飼いならすのも面白い! 来い!! 頂点の闘技場へ!!」
(このオレが夜行ごときのデュエリストに…いや…あのバカげた力を持った邪神に……敗北した…!?
このオレの海馬コーポレーションが…このまま奴の思うままに利用されるだと…!)
(このビルは…遊戯との宿命の決闘に挑むため……。
そして……オレとモクバの夢を叶えるための最初の礎として建造した…)
(すべてが…邪神に飲み込まれる……)
「キサマの造り上げたおかしなプログラムは今、オレが止めた!」
「何者かは知らんが、このビル内でまだ闘いが行われている…
その闘いのモンスター・データに乗せて…デュエル・リング・サーバ内にプログラム停止命令セットを流し込んだ!!
このプログラム停止命令という『ウイルス』は、どうやらキサマ自慢の邪神にも効果があったようだな…」
「遊戯! オレが認めた誇り高きデュエリスト…あの紛い物の神に敗北するなど断じて許さん…!」
(遊戯……神の召喚を見限って融合モンスターにこの場を委ねたか…。
だが…夜行のデッキは邪神の高速召喚に特化している…、そのモンスターで何ターン持ち堪えることが出来るか…)
「月行よ! 弟思いの貴様にとっては残念だが、遊戯にはオレの与えた『剣』があるのだ! それも力の『剣』がな!
キサマに与えたその最強の剣で邪神にとどめを刺せ! 遊戯!!」
「貴様らの下らん茶番劇での唯一の真実、それは過去を粉砕せねば未来は生まれぬということだ!」
「進歩の無い奴だ。デュエリストは未来を見つめて進む……過去の栄光にこだわるなど愚の骨頂!
デュエルとは、未来を見据えるデュエリストの創造が生み出す芸術だ! 過去の定石にすがる貴様が、デュエリストを名乗ること自体おこがましい!」
「バカめ、それが常識に囚われているというのだ」
「過去を破壊することで未来は創造される……過去の住人から見れば未来は『まさか』の連続に違いない」
「今まで幾度となく繰り返されてきた貴様とのデュエル……だがこれが最後となる。
なぜならこのデュエルが終わった時、貴様は全力を使い果たし、二度とカードを手にすることができなくなるからだ!」
「醜い……醜いぞ遊戯! オレは今ほど自分の行動を恥じたことはない! 貴様ごときをライバルと認めていたなど、ハラワタが煮えくり返る思いだ!」←ジェノサイド・ウイルスとリアルダメージでボロボロの闇遊戯に対して。
「黙れェ!! オレは認めん!! オレが闇の力で操られていたなどというオカルト話は!!」
「もしオレが貴様だったら……絶対に弟は死なせなかった! どんなことがあってもだ!!」
(アメルダ……オレはお前との約束を守ってみせる。オレはモクバを死なせはせん!!)
「貴様がどれ程のデュエリストかは知らん、だが大事なことを一つ忘れているぞ……
貴様は今、オレという地上で最強のデュエリストを敵にしているということだ!!」
「ふん、誰も行く末を知らぬなら、こちらも気兼ねする必要は無い!」←ミラーナイトとして人質にされた魂について
「凡骨、貴様にもデュエリストとしてのプライドが欠片でもあるのなら、潔く逝け!」
「貴様のほざく『心の闇』など、オレとモクバは嫌と言うほど見せられてきた!
見たくもない心の闇の底の底……心の暗黒までも! オレ達はそれを乗り越えてここまで来たのだ!
心に在るは、己が未来を切り裂く光! それさえあればいい!!」
「何を青ざめている。破滅の運命でも見えたか?」
「どうだ……運命のささやきはもう聞こえまい」
「何が運命のささやきだ! そんなモノ、ブルーアイズの咆哮がかき消してくれる!」
「貴様ごときの語るオレとの御大層な因縁……このオレにはまったく関係のないコトだ!
貴様の語る空疎な言葉など、オレの胸にはいささかも響かぬ!」
「教えてやろう! 貴様とオレの、デュエリストとしての圧倒的な差を!」
「最後のブルーアイズよ! 哀れな没落貴族にレクイエムを聞かせてやれ!」
「ふん、所詮ネズミはネズミ……。百獣の王たるこのオレに勝てる道理など無い!
フフフ……ワハハハハハ!!」
「貴様の語る計画など、遊戯が負けなければ何の問題もない話だ!
遊戯を倒せるデュエリストはただ一人! このオレをおいて他には存在しないのだからな!」
「『私は』ではない!『誰も』だ!」←「私は海馬には勝てないのか」と心が折れたジークに対して
「出でよ……我が最強にして美しきしもべ! 青眼の白龍!」
「オレは貴様が何者だろうと、この世界がどうなろうと知ったことではない!
だが、認めん…俺は決して認めんぞ! ゲームと称して人の命を弄ぶ輩を! ブルーアイズの敗北を!!」
「一人のデュエリストの場に三体の神。このスーパーヘビーデッキを回転させ召喚させる、 アテムのデュエル・タクティクス……まさにデュエル史上に残る戦いであることに間違いはない。だが、このデュエルは既に決した!」
「アテム、これで貴様の魂は冥界に還らないことが決定した。いずれ貴様とは決着をつけよう。(果たしてオレに三体の神を倒すことが出来るか……?)」
「フ……いいだろう、遊戯。貴様がそこまで言うのならば、このデュエル、最後まで見届けてやる!」
(どうする、遊戯。オレにも見つけられぬ神の弱点……神を倒すというのならそれを見つけてみろ! オレの想像を超えたデュエルをして見せろ、遊戯!)
「ライフポイントは不利とはいえ、三幻神を倒した前人未到のコンボを成功させた遊戯に流れは傾いている。遊戯、今こそオレは信じるぞ! 貴様の言葉をな!」
「一瞬でここまで戦況を引っ繰り返すとは……。恐るべし、ブラック・マジシャン!」
「デュエルアカデミアには貴様に負けるデュエリストなど一人もおらん! 貴様がデュエルに勝ったら学園などくれてやるわ!!」
「我が海馬コーポレーションは新たなるデュエルカードを開発するため、
幼い子供たちから、新たなるカードのイメージを募集することにした!
採用されたデザインはカードにして、タイムカプセルに詰めて宇宙に打ち上げられる。
宇宙の意思の波動を受けて、新たなデュエルカードを生み出すこの壮大なプロジェクトに、お前たち子供の自由な発想が必要なのだ!
こぞって応募するがいい!!」
「行くぞ! 全速前進だ!!」
「主役はもちろんこのオレ! そして我が宿命のライバル、武藤遊戯!」
「勝者のまま何処ともなく姿をくらませた貴様を、オレの前に呼び出すのは容易なことではなかった……。
だがとうとう貴様を! その執念の結集こそが、この新たなデュエルディスクなのだ!!」
「所詮我が記憶の道化にすぎぬか……消え失せろ、遊戯!
ハイパー・アルティメット・バースト!!」
「戯けたコトを! たしかに……デッキ構築・戦略性、そして人の神経を逆なでする態度までもヤツの生き写し。
だが……だが所詮、オレの記憶映像に過ぎない! そんな過去のビジョンに勝利することに、何の意味がある!?」
(オレがこの場所で敗北するなど許されるハズはない……。
遊戯…いや、アテムを葬らなければならなかったのはオレ自身だった。
それを果たせなかったオレの意識には、今もヤツの亡霊が彷徨い続ける……! 遊戯!!)
「ぬぅおおおおおおおおッ!! ドォォォロォォォォ――――ッ!!!」
「(遊戯……)オレはオベリスクの効果発動! オレのモンスターを破壊し、オベリスクの攻撃力分のダメージを貴様に与える!」
藍神「バカな!? モンスター効果は無効……」
「モンスターではない! 神だ!!
ゴッド・ハンド・インパクトォォォォォ―――ッ!!!」
「奴だ……遊戯、これを……。奴を呼べ……! 奴を!!」
「さらばだ、遊戯……。貴様もまた、誇り高き決闘者だった……」
「これが完成すれば、新たなデュエルの幕開けだ……」
「モクバ、後は任せたぞ。―――デュエル・ディメンション・システム、作動!!」
貴様らに問う! 闘いとは何かを!
人間はこの世界に生を受けた瞬間己の肉体という器に魂を宿す!
言わば肉体とは魂の牢獄!死ぬまで出る事の許されない牢獄なのだ!
やがて肉体は己の魂を守るために武器を持つ!
己の敵は肉親か! 己の敵は他の者か! 己の敵は他の国か!
我々は守る者のために闘う!我々は思想の異なる者と闘う!
愚かな戦争という殺し合いによって、闘いの歴史は繰り返されてきた!
だが、皮肉にも勝者でさえ牢獄から出ることは出来ない!
しかし、諸君!
この次世代デュエルディスクによって魂は解放されるのだ!
我らは牢獄から抜け出し、世界のネットワークで共存する時代を迎えた!
国境・人種・思想・言語!
あらゆる異なるものを超え、新たな未来へ突き進むのだ!
次世代デュエルディスクで闘いの魂を宿せ!
武器は諸君らのカードだ!
【デュエリストとして】
メインキャラクターの使用デッキの中では凶悪な罠や魔法を駆使した一番実戦的なデッキ。
というかガジェット・ソルジャーなど一部を除いてかなりガチデッキ構成である。死のデッキ破壊ウイルスとか、破壊輪とか。
この相手モンスターを破壊する罠カードと攻撃力の高いモンスターで徹底的にバトルを有利に進めようとする戦略・構成は
遊戯王Rでパワー&クラックデッキと評されていた。
劇中でも重たいオベリスクや
青眼の白龍を難なく召喚しているあたり、そのデッキ構成の凄さがわかるだろう。
有り余る資産でパワーカードをかき集めた札束デッキ……と言ってしまえばそれまでだが、それらを十全に操れる海馬の腕もまた本物である。
デッキ破壊カードを比較的多用するが、あくまでビートダウンの補助であり主戦術ではない。
ただし、青眼を重視するあまり究極竜の融合召喚をめざし、結果それが裏目に出て敗北する、という負け方を二度も披露している。
また、双六曰く「魔法カードの使い方に難がある」とのこと。すぐに手札を使い切って「ドラゴンを呼ぶ笛が墓地に置かれたのでカードをドロー」しちゃうのは玉に瑕。
一方で罠カードの扱いは
リシド並の凶悪な腕を持ち、数々の罠カードと大型モンスターで相手を封殺しつつ殴り倒す。
ちなみにピーピングやハンデスを異常なほど嫌っているのも特徴で、王国編では王様に「真実の目」を使われた際に「最大の屈辱」と内心で呟いていた。
バトル・シティ編ではさらに悪化しており、イシズにハンデスの魔法カードを使われた際は2ページにまたがって怒りを表していた。
よく乃亜編で言った「強力なモンスターのみに頼った愚かなデュエルが、いかに脆いか教えてやる!」という台詞をもとに、
「お前が言うな」とも言われるが、少なくともその発言が行われたアニメ版においては見当違いの指摘である。
実際の海馬の戦術は主に、
- 低打点の効果モンスターで戦線を維持
- 高打点の通常モンスターで敵の戦線を崩す
- 可能ならウイルスカードで敵の戦力を削る
- 上級モンスターでペースを握る
- 最終的に青眼で大型を潰して削り切る
という構造。
自己再生能力のあるドル・ドラや増殖しつつウイルスの生贄になるジャイアントウイルス、貫通効果持ちのスピア・ドラゴンなどの効果モンスターを先陣に、
ブラッド・ヴォルスやミノタウルス、ブレイドナイトなどの下級アタッカーで攻撃、隙あらば魔法・罠を駆使して青眼の召喚を狙っていく。
なお乃亜編=バトルシティ準決勝前の段階での下級モンスターの登場枚数は、原作ではわずか3種類しかないため、色々OCGのカードを使ってアッパーしているともいえるが。
【技術家・発明家として】
キャラクター性や実力がピックアップされがちだが、開発者や技術者としても非常に高い才能の持ち主。
開発された主なシステムは以下。
中学時代に完成させた3Dシミュレーター。瀬人本人は
ゲームのために考案したが、剛三郎の独断で軍事転用され、現在でも多大な利益を生んでいる。
瀬人が剛三郎を超えることに拘るのはこの一件が大きな理由。
デュエルの歴史を変えた発明その1。
バーチャル・シミュレーターをベースに改良を重ね、デュエルモンスターズ(マジック&ウィザーズ)のカードを立体映像として投影するシステムとして完成させた。
原作では
闇遊戯から「闇のM&W」と「死の体感」を受けた経験があるためか、システムが通常のテーブルサイズで、周囲のクリアウォールと天井を投影機とした「デュエルテーブル」として完成しているが、DMではそれがないためか大型化した「デュエルリング」として完成した。
ちなみにこのシステムの母機は、KC本社に設置された「デュエル・リング・サーバ」。全てのカードに対応したソリッド・ビジョンが登録されているが、明らかに現時点で存在しないカードであっても問題なく対応する。
やたら高性能なことで知られ、人間型のモンスターの場合感情があるとしか思えない挙動を見せたり、プレイヤーを心配したりと非常にリアル。
デュエルの歴史を変えた発明その2。ソリッド・ビジョンシステムを内蔵した持ち運びできるデュエルシステムで、初代機は何と
手製。
ヨーヨーと同じ要領で投げたり戻したりする必要があったが、バトル・シティに備えて改良し、腕にセットしてプレートを展開するという現在の形が出来上がった。
ソリッド・ビジョンと合わせて非常に空気が読めるシステム。
『DSOD』で新型決闘盤と共に開発した技術。ソリッド・ビジョンの発展型で、実体としてのカードは必要とされない。
全てのカードデータはクリスタル・クラウド・ネットワークによってディスクに転送され、その量子情報が大脳の記憶領域と連動することで、あらゆるデュエルデータを脳内映像として投影、それを空間に可視化する。これにより、モンスターのみならず兵器や人間、その感情的な挙動すらも再現した、限りなく実体に近い映像を投影する。
劇場版冒頭のAI遊戯はこれによって瀬人の記憶から投影されたもの。
藍神の量子キューブのデータを入れ込んで作り上げた最新のデュエルシステム。
現時点では試作段階であり、軌道エレベーターが必要なほど巨大。
使用者がシステム中央のコクピットに乗り込み、衛星軌道から地球に向けて超加速で射出されることで起動し、搭乗者の意識を別次元に送り込む。
瀬人がこれほどのシステムを作り上げたのは、ひとえに冥界に座するアテムとの決着をつけるため。脳内イメージをソリッドビジョンとして投影する=実物のカードがなくてもデュエルが出来る新型決闘盤を作り上げたのもこのためである。
原作時空の海馬がパワー・ビジョン・システムの発展形である「バーチャルリアリティ・ソリッドビジョン・システム」の運用のために造り上げたデュエル・ディメンション・システムの完成型。
電脳世界の中に同じ姿のアバターを作り上げて意識を転送し、世界や言語の枠を超えてデュエルを繰り広げるグローバルなシステム……なのだが、開発経緯からもわかる通りその本命の目的はVRソリッドビジョンの仕組みにある。
このシステムは『DSOD』冒頭でAI
闇遊戯を投影したものの発展型で、海馬だけではなく
闇遊戯を知る多くのデュエリストの記憶から共通要素を拾い出すことで、限りなく本人そのものの
闇遊戯を投影して決着をつけるのが目的である。
……なのだが、元々カードの精霊や人の魂などの「仮の器」として親和性が高いソリッドビジョンを電脳世界の構築自体に使用しているためか、
- 原作に限りなく近い別タイムライン(記憶篇直前)のデュエルリンクスと接続
- アニメDMの世界線にも電脳世界を作り出して接続し、しかも未来の時系列と直結
- デュエルモンスターズの存在する並行世界にも繋がり、新しい電脳空間を展開
- さらにそれらの世界に存在する召喚方法やカードをフィードバックしてデータクラウドを更新
- 別の世界のデュエルリンクスにもゲート伝いに移動可能
と、冥界の扉どころか時空の壁を突き破って並行世界同士をダイレクトに繋ぐスーパーウルトラグローバルなコンテンツと化している。
【人間関係】
実力に比例したプライドの高さ、そして事あることに「絆を否定」していることから、彼の人間関係は最悪……と思いきや意外とそうでもなく、割とかかわりのある人間が多い。
・闇遊戯
永遠のライバル。
道を誤り、守るべき存在の弟の死ですら淡々と話す状態から正しい道に矯正してくれたのが彼である。
その入れ込みようは尋常ではなく、原作軸では彼に再び会うためだけに宇宙ステーションを作ったり、科学力で無理矢理冥界に旅立とうとする程。
一方アニメ軸の世界では戦いの儀の決着を見届けたことで彼との因縁にもケジメをつけられたのか、過去の存在として受け入れている。
・武藤遊戯
あくまで「
闇遊戯の器」としか見ていなかったが、彼の精神力については認めている節がある。
しかし「DSOD」で直接対峙した際には彼の多彩な戦術の前に追い詰められてしまう。
そのデュエル自体は水入りとなったものの「お前も誇り高きデュエリスト」と認めるに至った。
ちなみに
闇遊戯と異なり、彼との会話は至って普通に応対する。
・海馬モクバ
弟モクバとの関係は前述の通り。
しかし映画においては彼は「守るべき存在」から「頼れる右腕」に成長していた。
その手腕を認めているのか彼に対し直接指示したりすることは余り無く、一見すると会話が余り多くないものの、「DSOD」で冥界に旅立つ直前に彼にかけた言葉はまさしく「最愛の弟」にかけるそれだった。
外で行動している時はほぼ必ず隣におり、瀬人がシーンから退場する際の「行くぞモクバ!」はもはや恒例行事。
・城之内克也
本来なら瀬人の眼中にも入らない存在……のはずだが
妙に意識している。
明らかに時間の無駄だというのに彼のデュエルの申込みをすんなり受け入れる、王国準優勝なのに低レベル扱いをした上にアニメではわざわざ「馬の骨」と追加する、凡骨などと言った呼び方でおちょくる、「出会ったら即刻失格にしてくれるわ!」といちいち挑発する、ドーマ編での無茶な申込みに対しては一考する等…。
また口では馬鹿にしているもののいざ対峙したら「挑発しすぎると何をしでかすかわからん」「ヤツの思考は
海馬コーポレーションのコンピューターを駆使しても予測不可能だからな」と皮肉を言いながらも認めている。
ドーマ編でも有事の際には「グズグズするな!」と言葉は悪いが戦力として考えており、実際彼のロケット戦士をXYV-ドラゴン・キャノンで打ち出すという連携プレイまで行っている。
他にも原作にて「友を助ける際に海に飛び込む時、わざわざ水に濡らして粗末にしない為にデッキと
デュエルディスクを置いていった」事に感服を受けて命を助けている。
もしかしたら本人に妹だけでなく弟のモクバに優しい事や、明らかに絶望的な実力差なのにしつこく食い下がってくるところ等が、かつての無力な自分と被らせてつい構ってしまうのかもしれない。
デュエルリンクスでも相変わらずだが、DSODステージでは瀬人は「城之内」と名前で呼ぶ。
城之内が瀬人に勝利すると「お前も誇り高きデュエリストだったか」と公に認めてくれるなど、やはり互いに意識している。
ちなみにこいつに勝利した
ジークに対しては終始デュエリストと認めていなかったので、恐らく城之内の中の実力以外の何かを見出していたのだろう。
一方城之内側からはDEATH-Tで殺されかけた事や初対面で不遜な態度を取られたことで根に持たれており、彼の夢に3度も登場した。「城之内!これが欲しいか!!」
とはいえアニメ版ではそんな海馬に頭を下げたり、指示された際に凡骨と呼ばれた事には異論を言うが命令自体は遂行したりと、いけ好かないとは思っているが実力自体は認めているようだ。
・真崎杏子
瀬人の余りにも熾烈な行いは心優しい彼女にとっては目に余るものである事が多く、海馬に対して物申すことも多い。
特に卑劣とも言える心理フェイズによって勝利した瀬人に堂々と意見したのは名シーンと言えるだろう。
なお瀬人はそんな彼女の物言いに対しては反論する事すらできず、何故か便乗してきた城之内に「ぬぬ」と悪態をつく事しかしなかった。
要するに城之内が口を挟んでこなかったらずっと言い負かされ立ちすくんでいた可能性が高い。
とはいえそれは杏子が遊戯だけでなく瀬人の事も思っている証拠であり、リンクスでは彼に対して卒業式をどうするのかと質問していた。その際の瀬人の回答もなんかふわふわしていたが。
瀬人としては彼女の事は「遊戯の仲間」として意識はしており、DEATH-T編では「あの女は遊戯の仲間だぞ!」と警戒していたり、バトルシティ編ではピンチとなった彼女を救うために動くこともあった。
・磯野
貴重な忠実な部下。
どのような状況においても「瀬人様についていきます!」と断言するなど忠誠心は非常に高い。
彼本人も瀬人やモクバに振り回されがちながらも職務を忠実にこなしている。
バトルシティ決勝戦では審判も勤め、遊戯がカードを確認せずにセットした場合咎める等冷静なジャッジをしていた。
また社長に対しても選手としてデュエルに参加している場合は「海馬瀬人」と他の参加者と同じく呼び捨てにするなど、根っこのところでは真面目な部分がうかがえる。
アニメでは同僚に「河豚田」も登場している(河豚田は一応原作でも登場しているが、モブ扱い)。
…というかコイツラ以外の黒服が酷い。
原作登場時の瀬人は会社内にも敵が多く、特に黒服はDEATH-Tでの失敗でほとんどがペガサスに寝返る奴らばかりという体たらく。
そんな中残ってくれた彼に対して表には出さないが認めていた節がある。
ちなみに元ネタは「
サザエさん」。
余談
あまりにも独特かつ強烈なキャラクター性を持つ海馬だが、彼がキャラクターとして際立っているのはずばりその独自性。
簡単に言うと遊戯王シリーズの内外を問わず、「海馬のようなキャラクター」が海馬本人以外にいないのである。
遊戯王シリーズだと一番近いのが
赤馬零児だが、それとても人間関係や社会的ポジションが似通っているというだけであり、いかに海馬瀬人というキャラクターが独特な存在なのかがうかがい知れる。
「遊戯! オレ達の追記・修正に終わりはない!」
- コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2017-10-26 20:27:11)
- 特定の世代には永遠の憧れと言ってもいいくらいの超次元的カリスマ -- 名無しさん (2017-10-30 22:09:17)
- 原作初登場時は単なるカードゲーム系キモオタだったのが、よくあそこまでスタイリッシュになったもんだ… -- 名無しさん (2017-10-30 22:22:22)
- この名前が苗字の方だと知ったとき・・・弟の名前をフルネームで呼んでみて吹いた・・ぷぷっ! -- 名無しさん (2017-10-31 09:50:00)
- ↑養子だからな、仕方ないw ファンからも改名後のそれはたまに話題にされるが -- 名無しさん (2017-10-31 16:33:09)
- バトルシティ準決勝戦でアテム倒してアンティルールでオシリスてにいれて闇マリクにオシリス・オベリスク・デビルズ・サンクチュアリのトリプルウェポンとブルーアイズで立ち向かったとしたらどうなっていたんだろう。 -- 名無しさん (2017-11-03 01:05:18)
- ↑姉上様は海馬には弟救ってって一応頼むかもしれないけど、遊戯たちよりは舞さんとか獏良君みたいな要素ないから、精神的に楽に戦えそう。わりと五分な気もするけど社長が闇のゲームにどんな対応とるのかと千年ロッドが前世と現世どっちに -- 名無しさん (2017-11-03 01:12:10)
- オベリスクとブルーアイズメインで戦ってオシリスはゴッドフェニックスとかライフ1だけ残しての攻撃に対しての捨て駒に使うにしてもオベリスクがやられて負けフラグのアルティメットドラゴン出したらそこで終わりな気がする。 -- 名無しさん (2017-11-05 00:45:10)
- アテムが冥界に帰った後はアテムに勝った方の遊戯に勝負挑んだのかなあと。遊戯がその気になるまで待ってやるとも言いそうな気がしないこともないだけに戦っていない可能性もありそうだけど。 -- 名無しさん (2017-11-10 22:33:44)
- そういえば海馬って自分の苗字やたら誇示するの好きだけど海馬って養子になってからの苗字なんだよな。よっぽど前の苗字に嫌な思い出あるんだろうなぁ -- 名無しさん (2017-12-30 23:32:56)
- ↑実の両親はかなり幼くして亡くしてるだろうから、その思い入れよりも財産食い荒らされた記憶とか施設時代にモクバにかけた苦労(モクバ本人は気にしてないだろうけど)の印象が強くなる…とかの可能性はあるかも -- 名無しさん (2017-12-30 23:36:59)
- ダーツとかいう自演で三銃士引き込んで表人格の遊戯や城之内を洗脳?して駒にしていたミラーナイト相手でも自分が泥を被る覚悟で殲滅させた所は流石と言いたいけどもしミラーナイトが囚われたモクバでも同じこと出来るか? -- 名無しさん (2018-02-23 18:51:30)
- ドーマ編の[忍び寄るダーツの影]の時でエレベーターのボタンのところを一撃で破壊してるしやっぱり腕力がヤバすぎる -- 名無しさん (2018-05-19 14:47:13)
- ↑3海馬性を名乗ることで剛三朗に勝ったことを誇示したいとか -- 名無しさん (2018-05-19 15:50:13)
- ガゼットソルジャーも原作じゃ優秀なレベル4なんだが -- 名無しさん (2018-05-19 15:53:23)
- 遊戯王Rの社長のコートすき -- 名無しさん (2019-05-09 18:14:26)
- そういえばこの人以外に高校の学ランのボタンしっかり閉じてる生徒っていたっけ?(卒業式の時の限定的なシーンは除いて) -- 名無しさん (2019-08-03 01:10:23)
- もしジャンプ作品と格ゲーでコラボしたら、是非ギース・ハワードとつるんでもらいたい -- 名無しさん (2019-11-26 21:50:55)
- ACゲームの制覇はきっと、ゲーヌストのハイスコアランキングでトップだった説をあげてみる。全一とか。 -- 名無しさん (2020-01-29 19:10:56)
- そういやモクバの保護者会や、卒業式には海馬が家族として出席するんだろうか。それとも側近の磯野が、代理で出てくるのかね -- 名無しさん (2020-03-28 17:18:33)
- 例の死ぬ死ぬ詐欺の件、やってることのセコさと不遜な態度のギャップに隠れがちだけど、あの後杏子に責められてすごく後ろめたそうな顔をしていることは忘れられがちである。 -- 名無しさん (2020-04-24 16:57:41)
- 名言、迷言だけで項目が二つくらいできそうな男 -- 名無しさん (2020-04-28 10:23:00)
- 海馬の生い立ちを見てるとルルーシュが如何に恵まれたクソ野郎なのが解る。 -- 名無しさん (2020-05-01 21:39:53)
- なんでルルーシュ… -- 名無しさん (2020-08-29 13:16:23)
- 海馬みたいなキャラ他ではみかけないくらいオンリーワンな存在すぎる・・・ -- 名無しさん (2021-03-03 11:09:53)
- BIG5、乃亜、アメルダ、ジークとアニメ版で色んな連中から、因縁つけられているが、アニオリは海馬受難編みたいなイメージある -- 名無しさん (2021-03-29 09:42:53)
- アニメ版だと年一にアテムの墓参り来てそう -- 名無しさん (2022-01-06 15:33:00)
- DSODで海馬の使うカードはデータで実体が存在せず(現実にないものに執着してる)、遊戯は実体のカードを使う(今ある現実を見据えてる)形で二人の心の対比を暗示してるぽいの好き -- 名無しさん (2023-01-19 03:01:37)
- ↑4劣化海馬みたいなのが全然ない。海馬的なキャラクターは海馬しかいないっての地味ヤバいよね。要素要素の似てるオマージュキャラ的なのは多いけど海馬に近づいたキャラはそういない。 -- 名無しさん (2023-01-19 16:54:53)
- 保護者会とかに出席する社長とかシュールすぎる。でも先生とかを馬の骨呼ばわりしてたりして。モクバ関係だけにヒートアップしそうだし。 -- 名無しさん (2023-08-24 22:53:12)
- DBのベジータ、遊戯王の海馬はマジで秀逸なライバルキャラクター -- 名無しさん (2024-01-16 21:15:48)
- ジークはチート使いなので決闘者未満評価もやむなし。と書いて思ったがオカルトは実力のうち扱いなんだろうか -- 名無しさん (2024-05-12 11:59:53)
- 闇バクラの影に隠れがちだけど社長も「物語の都合上勝ったらまずい決闘」が多いので何気にアニオリ含め戦績が…と言いたいがそんなイメージより強者感・カッコ良さが先に来るのは流石と言うかやっぱキャラとか立ち位置が独特過ぎる -- 名無しさん (2024-08-01 22:50:59)
- バトルシティでの遊戯戦で負けた原因が『既に遊戯に対して行った事がある究極龍召喚をやった結果、完全にメタられて敗北』なのが青眼へのこだわりを捨てられなかった社長らしい負け方だよな。でも融合を読まれた事に驚きすぎでは? -- 名無しさん (2024-08-17 14:14:01)
最終更新:2024年09月06日 10:02