我が家のお稲荷さま。

登録日:2017/12/29 Fri 02:20:59
更新日:2023/06/19 Mon 11:08:55
所要時間:約 5 分で読めます







概要

『我が家のお稲荷さま。』とは電撃文庫から出版されている小説。全……既刊は7巻。
著者は柴村仁。イラストは放電映像。

第10回電撃小説大賞・金賞受賞作品であり、著者のデビュー作。
2008年4月からアニメが放送された。全24話。
また、松風水蓮によるコミカライズ版も「月刊電撃コミックガオ!」誌と「月刊コミック電撃大王」誌をまたいで連載されていた。

マフィア梶田氏は本作のファンと公言している。


展開終了?

上述の通り既刊は7巻なのだが……これが発売されたのは2007年10月の事である。
この項目が作成した17年12月現在でも8巻は発売されていない。つまり10年ほど音沙汰がないのだ……。
柴村仁氏は他文庫で作品を偶に出しているようなので、作家を辞めたわけではないようだが……。

仮に再開するとしても放電映像氏の方にも問題がある。
実は放電映像氏の方も近年活動をしていないようなのだ。担当していた作品は他の方と交代している。
そのため万に一つ続刊が出る事があったとしても、イラストレーターの変更は避けられないだろう。


あらすじ

その昔――1匹の大霊狐が三槌家の守り神に祀りあげられた。
名を空幻といい、ありとあらゆる術を自在に操る、たいへんに賢しい狐であった。
だが同時に、騒動が大好きでもあった。
いたずらと呼ぶには悪辣すぎる所業を繰り返す空幻に業を煮やした三槌の司祭は、七昼七晩かけて空幻を裏山の祠に封印したのだった。

そして現在――未知の妖怪に狙われた三槌家の末裔・高上透を護るため、
ついに空幻が祠から解封された……のだが、その物腰は畏怖された伝説とは裏腹に軽薄そのもの。
イマドキの少年である透からは『クーちゃん』と呼ばれる程で……。

第10回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞。

(公式から引用)


主な登場人物

  • 天狐空幻
CV:ゆかな(女)、中村悠一(男)
長い時間封印されていた天狐。愛称は『クーちゃん』。くーちゃんではない。
長い年月生きていたため自分の性別を忘れてしまい、人化する時は気分によって性別を変える。
現代では都合がいいからか女性になる事が大半であり、男化する事は少ない。表紙も全部女空幻である。
水を操る力に長けており、その縁で三槌家の守り神になっていたが、
悪戯好きのため狐火で村一つ火事で消滅させたり、家畜に人語を話させたり、昼間から百鬼夜行が出歩くなど悪行三昧。
一方で流行り病を鎮めたり、日照りを雨乞いで救う等善行もしており、ようは気分屋の狐だった。
再三の警告も聞かず反省しなかったため三槌家に封印されていたが、現在の当主高上昇によって封印を解かれ、高上家の守り神になった。

  • 高上昇
CV:水島大宙
高上家の長男で三槌家直系の長子。そのため本人は知らなかったが三槌家当主になる。
赤城高校の2年4組に通っており、男子バドミントン部所属。
家の家事を全てやっている主夫であり、家計簿を赤く染める居候の空幻とコウに頭を悩ませている。
陽にあたる兄であるため、三槌家の霊力はほとんど受け継がれていない。
恋愛には鈍感。

  • 高上透
CV:嶋村侑
高上家の次男。小学6年生。強い霊力を妖怪に狙われやすい。
陰にあたる弟であるため三槌家の強い霊力を受け継いでおり、三槌家の一員なら首筋にあるミミズバレが透にだけある。
唯一自分だけ母親と会話した事がなく(家族は気を使って母の話題を避けていた)コンプレックスだったが……。

  • コウ
CV:早見沙織
三槌家に仕える『護り女』。三槌家とは血の繋がりはないらしい。
柱女から「三槌家の直系がいるところが本家」という言葉を受け、兄弟を守るべく高上家に。
普段から巫女服で過ごしており、現代社会に疎くてまともに家事が出来ない。
お金の数え方も知らないし、アニメでは電車で網棚に乗っていた。

  • 高上春樹
CV:宮本充
兄弟の父親。昇の器の大きさは父親譲り。

  • 佐倉美咲
CV:鹿野優以
昇の同級生で女子バドミントン部所属。
昇に恋をしているが気付かれる気配がないどころか、ライバルが出現した。
アニメでは妄想が激しい。

  • 宮部紅葉
CV:伊藤静
昇の同級生。合唱部所属。昇と同じ父子家庭。
端正な容姿と接しやすい明るい性格な事から学校のアイドル的存在。
やたらと昇に接近してくるが、これは昇に透の強い霊力の気配がこびりつき紅葉にまで匂いとして感じる為。
宮部家は16歳になると超人になる変身能力に目覚める家系であり、
紅葉は稀に生まれる『金狼』という狼人間になることができる。また一時的に人間を狼人間にして操る能力も持つ。
父親の関心を自分に向けたい一心で事件を起こしたが、その結果昇に惚れてしまう。

CV:山口勝平
冴えないおっさんに人化した妖狐の一匹。
妖怪になって日が浅いので住処の森の開拓に抵抗も出来ず追い出され、天狐空幻に助けてもらおうとやってきた。
子供を連れているから空幻にこの名前をもらった。

  • 大五郎
CV:石川綾乃
拝一刀の息子。生まれて間もないので人化が上手くできず、基本子狐のまま。
物凄く可愛い。

  • 天狐玉耀
CV:高橋美佳子(女)、羽多野渉(男)
空幻のきょうだいの一人。性別を忘れているので妹なのか弟なのかは不明。
世にも珍しい銀色の狐であり、人化すると光の反射で銀色に見える黒髪になる。
空幻に懐いていたため、空幻を封印していた三槌家にいい感情をもっていない。
愛称はタマちゃん。

  • 恵比寿
CV:小野大輔
羽柴神社を拠点としている高上家がある一帯の土地を司っている土地神。
自身が商売繁盛の神様であるため、自分の力のご利益をもらうためにコンビニのオーナーをしている。
神社の建て直しとコンビニの利益のために空幻に挑発し、神社を壊してもらう等、食えない性格をしている。


用語

  • 三槌家
三槌はミヅチと読み、水ツ霊の隠し名。
その名の通り水の神を祀っている由緒ある家柄であり、強い霊気と空幻の存在から周りの土地にも名は知られている。
水気は五行の中でも陰が強く、水の司祭になれるのは三槌家の女性のみ。
当主は男性であれ女性であれ、長子がなるものと決まっており、空幻の封印を開けるのも閉めるのも当主の役目。
しかし代を重ねるごとに三槌家の霊力は弱まったばかりか、高上兄弟の母である高上美夜子を最後に本家も分家も女児が生まれなくなってしまう。
現在水の司祭が務まる人間がおらず、高上兄弟の子が女子の可能性はあるものの、三槌家の霊力衰退もあってここが三槌家の潮時だと作中言われている。

  • 土地神
一定地域の霊気を管理している神。
そのためその地域で霊気を上手く扱うには管理している神に詞をもらわなければならない。
神々の協定により、自分の土地に住む人族と守らなければならず、また別の土地に行く事はできない。




追記・修正は我が家に狐の守り神がいる方がお願いします。

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最終更新:2023年06月19日 11:08