ダークロン(ミラーマン)

登録日:2018/03/21 Wed 23:50:03
更新日:2023/07/27 Thu 16:41:32
所要時間:約 4 分で読めます





『ミラーマン』の第3話「消えた超特急」に登場した怪獣。

身長:50メートル
体重:5万トン
別名:暗黒怪獣


【概要】

ミラーマンこと鏡京太郎の抹殺を企むインベーダーが、宇宙船からの光線を浴びて変身した怪獣。
全身黄色の体色と、頭の4本の大きな角が特徴。

様々な超能力を持ち、目からは白色と赤色の破壊光線を発射し、自分の体を無数に分身させる。
頭の短い角は30キロ先の敵をキャッチするレーダーになっている。

最大の能力は「ダークゾーン」と呼ばれる、闇黒の異次元空間に相手を閉じ込める力で、ミラーマンを閉じ込めて危機に陥らせた。


【活躍】

ミラーマンを抹殺に燃えるインベーダーは、対インベーダー用のレーダーの開発者である前田博士を含む1500人が乗った、
新幹線ひかり号をダークゾーンに閉じ込めて人質に取る。
その後、インベーダーは前田夫人を解放。あえて彼女を御手洗邸に向かわせて御手洗教授にミラーマンの引き渡しを要求するのだった。

罠だと知りながらも前田博士の救出に向かうことを決意した京太郎。
インベーダーは御手洗邸の前に迎えの車を装って現れ、暗闇に連れ込んで京太郎をガスで殺そうとする。

しかし、自分がかけていたサングラスが一瞬反射した光でミラーマンに変身されてしまい、車を捨てて逃走。
宇宙船からの光線を浴びてダークロンに変身する。

ミラーマンの攻撃をバリアで防ぎ、ミラーマンを光の届かない異次元空間「ダークゾーン」に閉じ込め、分身や破壊光線で攻撃。
そして、ミラーマンをダークゾーンに残して戻り、街を破壊していく。

しかし、ミラーマンが「ミラーハレーション」でダークゾーンから脱出すると劣勢となり、最後はミラーシュートをうけて緑色の炎に包まれて消滅した。

その後、ひかり号は何事もなかったかのように現実世界に帰還。
東京駅に到着して乗客を無事に降ろすが、そこに前田博士の姿はなかった。
結局、インベーダー迎撃はふりだしに戻ってしまう。
京太郎は第二第三の前田博士を増やさないために、ミラーマンとしてインベーダーと戦うことを決意するのだった。


【二代目】

第20話「二大怪獣出現―深海の用心棒―」に登場。
原始怪獣スフェノドンを操り、相模沖に海底基地を建設していたインベーダーの一人が、宇宙船からの光線を浴びて変身。
初代が使用したダークゾーンへの転移や分身は使わず、正面から戦いを挑んだ。

腕の先端の突起部分を投げつけて攻撃したが、ミラーマンに投げ返されて自分に突き刺さり、緑色の血を流して絶命した。

スフェノドンが倒された後に不敵な笑みを浮かべながら変身したが、
恐らくミラーマンがスフェノドンとの戦いで消耗したと見て、自らとどめを刺そうと考えたのだろう。


【小説版】

1994年に小学館のスーパークエスト文庫より刊行された、野添梨麻の小説『ミラーマン 鏡の黙示録』にはダークロンIIが登場。
TVシリーズの物語より7年後、インベーダーの生き残り・レギオンに憑依された天乃喬生によって、
ミラーマンから読み取った記憶に「最強の敵」として残っていたイメージを具現化される形で召喚された。

挿絵のイラストではフォルムこそオリジナルのダークロンと似通っているものの、
全身の角(というよりは作中では「触手」として書かれている)の数・長さ共に倍増しており
更には両腕が無数に枝分かれしたムチ状の触手になっているという、非常に禍々しい姿になっている。
また体躯も身長60メートルと初代をも凌駕している反面、体重は4万トンと軽くなっており、
その結果初代にはなかった俊敏性を誇る厄介な敵に仕上がった。

戦闘ではミラーマンを無数の触手で翻弄しつつ、堅牢な甲羅でミラーナイフすら弾き返すなど、攻守ともに隙のなさを見せるも、
激闘の末にゼロ距離戦に持ち込まれ、ミラーナイフやスライサーVなどの技を駆使したミラーマンによって全ての触手と角を奪われてしまう。
それでもなお肩口に噛み付くなどの手段で抗ったが、最期は重心を崩されて倒れたところをシルバークロスで粉砕された。


【レッドマン】

ダークロンは、かのウルトラ低予算5分間特撮番組『レッドマン』の記念すべき第1話にも登場している。
つまり、レッドマン最初の犠牲者であり、これからうず高く積まれていく怪獣達の屍第一号である。
下手すると現在ではこちらの出番の方が有名かもしれない。
鳴き声はレッドキング

本日初登場のニューヒーローであるレッドマンが環境破壊は気持ちいいぞいと言わんばかりにレッドナイフを投げて森林の草に放火している所に登場。
崖の上から岩を投げつけて攻撃するが、レッドマンがそれを避けると格闘戦に突入した。
一時はマウントポジションを取るなど善戦したが、ジャンプからの脳天チョップでグロッキーとなり、頭部への2連跳び蹴りでトドメを刺された。
その後レッドマンがレッドアローを持って突然走り出しレッドアローをただの岩に突き刺して爆発させるという、謎のパフォーマンスと共に番組は突如終了する。

その余りにもヒーロー性の感じられないレッドマンの奇行から、某動画サイトではダークロンは森林保護を訴える生物であり、レッドマン自分専用のゴルフ場欲しさに森林破壊を目論む独裁者*1というキャラでコメントをつける事が定着している。

森がなくなっちゃっていいの?彼は環境の敵よ!森を返せ!
タイガーウッズがここにおる!

単なるネタに過ぎないのだが、実際環境破壊に抗議する森の精か何かに見えるから不思議なものである。そんなバンカーな…

ちなみに『レッドマン』に登場した怪獣の中で『ミラーマン』の怪獣は、第1話のこのダークロン1体だけであった。


【余談】

ダークロンをデザインしたのは当時高校生だった小林晋一郎氏で、それを米谷佳晃氏がリライトしたものが決定項として採用されている。
元々は「ガロア星人」として投稿されたもので、名前だけ変えて採用された。
デザイン画では真っ黄色のカラーリングかつ両腕全てがムチ状だったが、実際の着ぐるみでは第1話登場のアイアンとの差別化で若干薄めの色合いに塗装された他、ムチ状の部分も腕の尖端部のみとなっている。

リメイク作『ミラーマンREFLEX』では、邪仙「窮奇」として登場。

漫画『ウルトラマン超闘士激伝』にも一コマのみゲスト出演。ピッコラ星で平和に暮らしている。
このコマには他にもブースカやデスコングキングなどウルトラシリーズ外の怪獣が登場している。

マット・フランク氏による漫画版『レッドマン』でもダークロンが登場する他、より禍々しい外観となった上位存在のギガクロンも登場する。


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最終更新:2023年07月27日 16:41

*1 他にも「自分専用のラブホテル」「別荘」「パチンコ屋にして全台CRレッドマンにして大儲け」など森の土地の使い道についてのコメントがある。