リルガミン(Wizardry)

登録日:2018/03/26 Mon 00:05:06
更新日:2023/05/28 Sun 00:35:58
所要時間:約 5 分で読めます




ギリシア風の兵隊が君に近づき敬礼をしながら、ちょっとアテネ風のラテン語でこういった。
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「Wiki篭りの皆様、リルガミンへようこそ! 貴方の事は既に聞いております。さあ中へどうぞ!」


Llylgamyn
ギルガメッシュのさかば
ぼうけんしゃのやど
ボルタックしょうてん
カントじいん
まちはずれ




まちはずれ
くんれんじょうへいく
ワードナのめいきゅう
ダバルプスののろいのあな
エル’ケブレスのすまうやま
ピラミッドのけいび
さいかのちゅうしん




「おや、また来客だ。ここを通るための合言葉をどうぞ。」

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     仁ニ、/ヾ≧! `ヽ__/「 ̄ i:.:.:.:.:.:.:i.  i
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ついき「合言葉がいるなんて聞いてねぇぞ。 おい、どういう事だよ? ここに来れば冒険のネタに困らずウハウハだったんじゃないのか?」
              r=、_ ト、            _
            トv'´ il三 |/「l |          ∧  }
            | | r‐L三」 /| | ト             //⌒7
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            { LL「´ 丁  「ヨ|'   / ̄ ̄ ̄「ト、__{/ ̄ト=、
               マLヨ}   l  レ'__ /   / ̄| ト、 /'  |  ト、
    マ_7         >┴ 彡 /   | 「 |  / 丁「 \/  | }
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     L__L__Ⅵ三王三三「 ̄ ̄「    /
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     /LL7丁 }_|三王三三| ̄ ̄ 「 ̄ ̄|

しゅうせい「これは予想外であった。 だが案ずるな、私にいい考えがある。」

「!!! もしや…あの、ここではマロールは厳き」

しゅうせい「マロール!!!」


あなたは しろのほりに テレポートして、きっと
おぼれしんだにちがいない!


「…遅かったか。 杖の力で邪悪な者は通れないから合言葉も形式的な物でヒントも教えるつもりだったのに…」


ついき、しゅうせいはまいそうされます。


「あ、Wiki篭りの皆様、合言葉は狂王トレボーに対する暴言で御座います。 大抵は「トレボーの糞野郎」とか「トレボーサックス」とか「トレボーめざまあみろ」等と発言されることが多いのですよ。」










  *      *
  *     +  うそです
     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E)
      Y     Y    *





リルガミンとは『ウィザードリィ』に登場する城塞都市であり、多くのシナリオにおける舞台となっている。


概要

都市を守護する秘宝「ニルダの杖」の力によって都市を脅かす外敵は入る事すらできず、攻城兵器や呪文さえも完全防御する事が可能である。
ただし杖は持ち出し不可であるため、侵略戦争時に兵器として活用することはできない。
もっとも、ニルダの杖のおかげで外敵からの侵略を防いできたため町は至って平和であり、王族や住人達の心に優しさと思いやりがもたらされている。
冒険者であっても差別せずに迎え入れてくれるし、彼らのための施設や設備も充実している。一旗揚げる為に各地から冒険者達がやって来る事で経済的にも潤っており、古い歴史も相まってウィザードリィ世界の中では一番の城塞都市であると言えよう。


追記、修正をお願いします。










 *      *   またしても
  *     +  うそです
     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E)
      Y     Y    *





…「多くのシナリオにおける舞台となっている」という文面から気づかれた人も多いと思われるが、この都市はやたらと災難に見舞われたり、都市を脅かす悪人が生まれやすい都市なのである。
そもそもニルダの杖には「リルガミン生まれの者には阻害効果が発揮されない」「世界規模の天変地異には無力」という欠点があり、度々災難が訪れてはそれを解決すべくお触れを出して冒険者を募っているのである。

+ リルガミンで発生した災難の歴史
『アラビクとマルグダの物語』
後述するシナリオ#2の前日譚。ゲーム化はされていないが公式ライセンスを受けた双葉社による小説版が出ている。

魔人ダバルプスによるリルガミン王家転覆事件。
リルガミン生まれのダバルプスは闇の勢力の助力を受けて王城を攻め滅ぼしたが、辛くも王位継承権を持つアラビク王子とマルグダ王女が生き延びていた。
後にアラビク王子は「ダイヤモンドの騎士の装束」と呼ばれる武具を纏った屈強な戦士に成長し、ダバルプスを討伐することに成功する。
しかし、ダバルプスは最期の力で城を崩壊させ、アラビク王子とニルダの杖を道連れにしてしまった。


シナリオ#2『ダイヤモンドの騎士』
ダバルプスの呪詛により、王城の跡地には大穴が開いていた。
生き残ったマルグダ王女はリルガミンの王位継承と都市再建に努めていたが、そんな彼女の元に精霊神ニルダからの神託が届く。

「ニルダの杖を取り戻したくば、『ダイヤモンドの騎士の装束』を全て揃えて我が元に届けよ。王城跡地の大穴、その最奥部にて我は待つ」

ニルダはこの災厄を利用し、「人間が我が寵愛を受けるにふさわしい存在かどうか」試練を与えることにしたのである。

本来ならばマルグダ王女が赴くべきなのであろうが、王家の血を絶やすまいとした臣下に止められて断念。
代わりに街にはお触れが出され、やがてリルガミンには屈強な冒険者たちが集まるようになった。その中には、あの「ワードナの地下迷宮」で腕を鳴らした者もいたという。
そして冒険者の手によりニルダの杖が取り戻され、再び平和が訪れた。


シナリオ#3『リルガミンの遺産』
ニルダの杖を取り戻してから長く平和な時が流れていた。
しかし、突如として世界各地にて異常気象、大時化などの天変地異が相次いで観測されるようになった。それでもリルガミン「だけは」平和であったため都市の住民は楽観視していたが、ニルダの杖を祭る神殿が倒壊するに至ってやっと「自分達が平和ボケしていた」ことに気付く。

この国難の中女王の座に就いたベイキは、この天変地異の原因を探るべく手を尽くしていたが成果は芳しくなく、ついに「森羅万象を見通す神秘の宝珠」の力を借りることを決意する。
しかし、その宝珠は龍神エル・ケブレスが所有しており、しかもエル・ケブレスはリルガミン近郊の山の中に造られた大迷宮にいるという。

そして前例にならったベイキは街にお触れを出して冒険者を募り、冒険者の手によって神秘の宝珠がリルガミンにもたらされた。


シナリオ#5『災渦の中心』
神秘の宝珠により、天変地異の原因が突き止められた。
それによれば、リルガミンから程なくの距離にある「ブラザーフット寺院」の地下に封印されていた「災いの渦」が世界を飲み込もうとし始めていたのであった。
災いの渦は「ゲートキーパー」なる人物により管理・監視されていたが、弟子の一人ソーンの裏切りによってゲートキーパーが封印されてしまい、さらにソーンは災いの渦を開放して世界を破滅に導こうとしていた。

しかし、冒険者達の尽力によってソーンは打倒され、ゲートキーパーも救出される。


外伝シナリオ#1『女王の受難』
リルガミンの女王ソークスが突如失踪。程なくして再びリルガミンを天変地異が襲った。
姉ソークスの跡を継いで女王となったアイラスは、自身の師であり宰相でもある魔術師タイロッサムに原因究明と対処を依頼したが、今度はそのタイロッサムがアイラスに対して造反。かつて『ダイヤモンドの騎士』の舞台となった王城跡の大穴に立てこもってしまう。
アイラスは忠臣タイロッサムの謀反に対し、泣く泣く討伐のお触れを出すことになる。

しかし、事の真相はこの世に絶望したソークスによる世界転覆計画であった。
この事に気づいたタイロッサムはあえて自分がリルガミンに反逆することで、ソークスを倒しうる冒険者を育てようとしたのである。
そして冒険者の手によりタイロッサムとソークスは倒され、リルガミンに平和が訪れた。そんな中アイラスは二人の死に心を痛めるのであった…。

外伝シナリオ#3・4『闇の聖典』『胎魔の鼓動』
リルガミンに住んでいる若者アガン・ウコーツは、ある事件に巻き込まれた結果恋人のダリアを失ってしまう。
死者蘇生の御業を誇るカント寺院で「彼女の蘇生は不可能だ」と告げられたアガンは悲しみに打ちひしがれるが、そんな彼の元に「カント寺院の坊主には無理でも、高位の魔族ならば蘇生できるかもしれませんよ?」と悪魔の囁きをする者が現れた。アガンは一意の望みを賭けて魔族召喚に踏み切ったが、ダリアの蘇生はかなわぬばかりか、召喚された魔族達によって街が蹂躙されてしまう…。


結論から言うと、リルガミンはついに滅んでしまう。
外伝3の時点では名前こそ明言されていないが、「かつて杖が祭られていた寺院」「かつては龍神として崇められていたが、信仰が途絶えた結果力の大半を失った腐龍」などが登場しており、「ここってリルガミンなんじゃ…?」と推測させるに十分であった。
そして続編の外伝4の後半にて、実はこのシナリオが外伝3の前日譚であったこと、そしてその舞台がリルガミンであることが正式に確定することが明らかになった。



余談

昔からフリーク達の間で上がる話題の一つに「『トレボー城塞(シナリオ#1・4の舞台)』とリルガミンは同一の都市か否か?」という物がある。
ファンの間では「別の都市である」という説が有力である。
根拠としては、「ニルダの杖の加護が効いている中、ワードナが悪事を働けるのか?」「シナリオ#1と#2は同時期の話であるため、シナリオ#1から#2へはLvがそのままでキャラを引き継げる(※一部引き継げないバージョンもある)」といったことが挙げられる。
ただし、日本において発売されたTRPGや移植作「リルガミンサーガ」、前述の双葉社小説版ではリルガミン同一説が採用され、それに合わせて一部の設定も変更になっている。


追記、修正はリルガミンで称号を貰ってからお願いします。


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最終更新:2023年05月28日 00:35