シビル・トレローニー

登録日:2018/04/18 Wed 22:58:22
更新日:2025/04/23 Wed 18:02:26
所要時間:約 4 分で読めます




ハリー・ポッターシリーズに登場する魔女。

演:エマ・トンプソン
吹替:幸田直子*1

本名は「シビル・パトリシア・トレローニー(Sybill Patricia Trelawney)」
ホグワーツ魔法魔術学校の「占い学」の教授。

概要

痩せていて大きな眼鏡をかけており、ショールやビーズ玉、腕輪等の装飾品を大量に装着している。
ハリーの初対面時の第一印象は「大きなキラキラした昆虫」。

普段は「占い学」の授業が行われる北塔にこもっており、シェリー酒を飲んでいる事が多い。

「占い学」については、彼女自身は「魔法の学問の中でも一番難しく、『眼力』が備わっていない人には無理」と評している。
しかし、実際は結構いい加減な授業をする事も多く、例えば毎年1人の生徒の死を予言するも、当たった例はない。
作中で披露する占いの大半も、魔法というよりもコールド・リーディング等の話術のテクニックに分類される程度のモノ*2

ミネルバ・マクゴナガルは、「『占い学』というものは魔法の中でも一番不正確な分野の1つ」と評しており、「占い学」の学問及び彼女に好印象を持っていない事が伺える。
ハーマイオニー・グレンジャーも、「『数占い』に比べたら全くのクズ」と評しており*3、最終的には履修を放棄した。
あのダンブルドアも「占い学」という分野自体に半信半疑であった事を語っている。


一方でラベンダー・ブラウンやパーバティ・パチルのような信奉者もいる模様。けどイケメン耽美なケンタウロスには勝てない。

しかし、時には本物の予言をする事があり、その際にはトランス状態になり声が太くなって白目になる
しかしトランス状態が故に、自分が言った内容は全く自覚しない。なんだこの人…

なお三巻で「予言」をした直後、驚くハリーが「今先生がこんな事を……」と確認すると
「あたくしそこまでとてつもない予言をするほど、厚かましくはありませんわ!」と口走っていた為、
普段の言動は自覚の上でのキャラ付けらしい。


経歴

ホグワーツ出身。学生時代はレイヴンクロー寮。

彼女がホグワーツで教えるようになったきっかけは、アルバス・ダンブルドアがホッグズ・ヘッドの建物で行った「占い学」教授の採用面接である。
この時に彼女は「闇の帝王を打ち破る力を持った者が生まれる」と本物の予言をする。

…しかし、時は闇の帝王の全盛期。
あろう事かヴォルデモートの敗北を予言した者がタダで済む訳がない。
トレローニー本人に自覚はなかったが、「ホグワーツに採用」という形でダンブルドアに保護される事になった。

しかしこの予言を、当時死喰い人だったセブルス・スネイプが盗み聞き、ヴォルデモート自らによるポッター一家襲撃事件につながっていく。
すなわちトレローニーこそ、ハリーとヴォルデモートの因縁のきっかけになった張本人と言えるかもしれない。


ちなみに、彼女自身は高名な「予見者」カッサンドラ・トレローニーの曾々孫である。
当時既に「占い学」の廃止すら検討していたダンブルドアが採用面接を行ったきっかけにはなった。
ちなみに当時の彼女の「占い」はおそらく今と大差ない。面接を終えたダンブルドアの感想は…お察しください。


各巻での行動

3巻『アズカバンの囚人』

「占い学」は3年次からの選択科目である為、初登場。
毎年恒例の死を予言される生徒にはハリーが選ばれたが、事情を聞いたマクゴナガルからは一蹴された。
期末試験時にハリーの前で「闇の帝王が召使いの手を借り再び立ち上がる」と本物の予言をした。

後でハリーから予言を聞いたダンブルドアは「本物の予言をしたのはこれで二回目」と発言している。なので、十年に一回あるかないか、というレベルのものらしい……

4巻『炎のゴブレット』

天体の動きを占う授業を行う。
しかし、7月生まれのハリーに「真冬生まれでしょう?」と言う等、やはり的外れな結果を出してしまう模様。
また、授業中に悪夢を見たハリーについて、「部屋の透視振動の強さに影響を受けた」と評した。

5巻『不死鳥の騎士団』

ドローレス・アンブリッジによる査察の結果、ホグワーツを解雇されてしまう(これにはさすがのマクゴナガルも気の毒に思った模様)。
しかし上述の理由からホグワーツ城を追い出す事はダンブルドアが良しとせず、城には住み続けられるようになった。
ちなみに「占い学」の後任は、ダンブルドアが指名したケンタウルスのフィレンツェ。ラベンダーとパーバティは彼に夢中になった。
この巻の巻末で、かつてダンブルドアの採用面接でなされた本物の予言の事をハリーが知る事になる。

6巻『謎のプリンス』

アンブリッジがホグワーツから追い出された事で復職したが、「占い学」はフィレンツェと2人で分担する事になった(ちなみに6年生は彼女の担当)。
フィレンツェが教師を続ける事は彼女には不満らしく、クリスマス・パーティでもシェリー酒で酔っ払った際に愚痴っていた。
また、かつて本物の予言を盗聴したのがスネイプであるとハリーに暴露し、ハリーのスネイプへの憎しみを増幅させる事となった。

7巻『死の秘宝』

ヴォルデモートに乗っ取られたホグワーツでの動向はほとんど描かれなかった。
ホグワーツ城の決戦では、フェンリール・グレイバックを水晶玉で攻撃した。ただし物理的に


余談

「ポッターモア」及び、それを書籍化した「ホグワーツ不完全&非確実解説書」「ホグワーツ勇気と苦難と危険な道楽」の情報によると、彼女はレイブンクロー出身で、魔法使いの父とマグルの母を持つ混血で、誕生日は3月9日。
また、かつて結婚していたが、「ヒグルボトム」という名字が嫌で離婚をしている。




追記・修正はシェリー酒を飲みながらお願いします。

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最終更新:2025年04月23日 18:02

*1エイリアン』シリーズのエレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)の日本語吹替も担当している。

*2 現実でも占い師や詐欺師等に使われる。

*3 この「クズ」発言については、占い学を嫌っていた事と数占いに傾倒していた事に加えて、当時彼女が諸々の難題を抱えまくっていてヒステリー気味だった為。