ホグワーツ魔法魔術学校

登録日:2022/06/30 Thu 13:00:00
更新日:2022/08/04 Thu 13:05:19
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Draco Dormiens Nunquam Titillandus
眠れるドラゴンをくすぐるべからず



ホグワーツ魔法魔術学校(Hogwarts School of Witchcraft and Wizardry)とは、ハリー・ポッター・シリーズの主要な舞台である魔法学校

校舎・寮舎ほか各種生活施設を擁する城郭都市を中心に、広大な庭・敷地や禁じられた森、大きな湖などを包括して「ホグワーツ魔法魔術学校」*1という。

スコットランドの某所、ホグズミード駅から数キロの地点にあり、魔法が常時発動しているために魔法族でない者(マグル)には廃墟にしか見えず、電子機器はうまく機能しない*2






◇歴史

ホグワーツの起源は十世紀ごろにまで遡る。
マグルに恐れられ、迫害を受ける魔法力を示した若者たち*3を後世ホグワーツ創設者と総称される、当時もっとも偉大なゴドリック・グリフィンドールヘルガ・ハッフルパフロウェナ・レイブンクローサラザール・スリザリン招き、保護するとともに魔法・魔術を指導していったものが起源。

創始者の一人で「イボ(Warty)イノシシ(Hog)に湖の近くの崖まで案内される」というを見たロウェナ・レイヴンクローは学校の場所と名前を決め、城の基本設計および魔法設備の多くを作り出したという。

しかし、招く生徒の基準を「純血であるか否か」にするべしとするサラザール・スリザリンとの間で対立が発生。同時期にロウェナ・レイブンクローが娘ヘレナと対立を引き起こす。
最終的にサラザールはゴドリック・グリフィンドールと激しく争った末にホグワーツを去り、ゴドリックとサラザールの激突と娘との決別、および死別に見舞われたロウェナは心労の余り早逝した(残されたゴドリックとヘルガの以後は不明)。

ホグワーツ学校はその後も発展を続け、フランスのボーバトン魔法アカデミー、北欧のダームストラング専門学校と並んで、欧州における三大魔法学校の一角として知名度を確立。

十三世紀ごろに取りやめになった三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)は約七百年ぶりに開催されたが、生徒の一人が死亡し、闇の帝王利用されたため、永遠に終止符を打つことになった。


◇運営

概ねはパブリックスクールに則った七年制・全寮制。
運営資金は魔法省の公金で賄われる。

職員は一人の校長と教頭、その他多くの教職員で構成される。
十二名の理事による理事会の投票で任命・停職・追放などが決定する校長は教職員人事等の日常的な運営を執り行う。

教員ではないアーガス・フィルチやルビウス・ハグリッド*4を含め、職員には一人につき一部屋与えられ、教員は教室を自由に選んだり改装したりできる。

生徒数はおよそ1000人で、選抜生徒によるクィディッチも対抗トーナメントや最高得点寮が年度末に褒賞される「寮対抗杯」により生徒間の団結意識や競争意識を刺激している。

◆学生の入学

入学に際してはテストなどは行われておらず、ホグワーツから入学が許可されるかが唯一の基準。
ホグワーツ城内には創設者たちの時代に製作され動き続けていると伝えられている「入学名簿」と「受け入れ羽ペン」が設置されている。
子供による一定基準の魔法力の発現を検知する機能が備わったこれらの魔法道具によって名簿に名前が記入されていく*5
この名簿に従って対象となる子供の10歳の誕生日にホグワーツ教員によって入学許可証やそれに伴う諸手続の為の手紙が送付される。

許可を得た上で実際に入学するか否かの選択権は生徒側にあるようだが*6、イギリスで最も権威ある学校に入らない事を選ぶ者は基本的にいないようである。
マグル生まれの場合、魔法力の暴発といった危険性*7を考えると選択権があるかは怪しいところがあるが、それについては言及されていない。

尚、家族によって偽装された許可証で入学式に参加したスクイブや、当時の校長によって様々な特別措置が図られた人狼の例が存在することから、魔法の名簿に名前が記載される事と実際に入学が許可される事の意思決定や管理は別となっていると思われる。

◆学生生活

原作でローブと三角帽子ぐらいしか描写されない制服は、映画版だと寮ごとのシンボルのエンブレムが着いた黒いローブに、トップスは白いカッターシャツに寮のカラーのネクタイ、ボトムスは男子生徒ならスラックス、女子生徒ならスカート(色や形は自由らしい)と、現実の学校の制服とほぼ同じ。

生徒は入学時に組分け帽子によってふり分けられた四つの寮を共同体として生活し、大広間で一堂に会して行われる食事も寮別のテーブルで行われる。

日々の成績・態度・行動などによって所属寮への加点・減点が行われ、獲得した点数はグリフィンドールはルビー、スリザリンはエメラルドのように、各寮色の宝石で砂時計に貯まる。


◆寮

創始者の名に由来する四つの寮。詳細はリンク先参照。
全生徒が1000人前後で四つの寮と七つの学年、ということは一学年の寮生は単純計算で35~6人前後のため、一部の授業は他寮と合同授業になることも多い。

創設者:ゴドリック・グリフィンドール
ハウスカラー:真紅金色
象徴:ライオン
寮監:ミネルバ・マクゴナガル

勇猛さと騎士道精神に溢れている者がこの寮に選別される。所謂「主人公気質」な生徒が多い。
主人公・ハリー・ポッター主要な仲間達が属する寮で、ダンブルドア軍団不死鳥の騎士団に多くの者が参加し、戦い抜いたことも良く知られている。
しかし勇猛さや正義感、勇敢さが強すぎるあまり、自らの考えを全体のルール等よりも優先する独善的な面を持つこともあるなど、スリザリンとは違った意味で問題を抱えてもいる。
(もっともこの独善性は他の三寮にも多かれ少なかれ見られる。イギリス人・イギリス文化が全体的にそんな感じ、ということかもしれない)

創設者:サラザール・スリザリン
ハウスカラー:銀色
象徴:蛇
寮監:セブルス・スネイプ

創設者の影響で寮生の大部分が“純血”であり、純血主義に傾倒している者が多い。
一応混血の生徒や穏健派の純血生徒、マグル生まれの生徒もごく少数ながら在籍しているのだが、他の寮よりもあからさまにマグル生まれや混血を蔑視することがある。
元々狡猾かつ野心家が多い上にヴォルデモート卿や数多くいる彼の支持者、その他イギリスの闇の魔法使い達もかなりの数がこの寮出身のためためすこぶる評判が悪い。
ただし、魔法族の社会において歴史的偉人の筆頭とされるマーリン*8がこの寮出身であること等から、優秀な人物を輩出することでも知られる。
また、例え半純血の生徒であっても同じ寮の身内であれば、相応に庇護する仲間意識の強さも備えており、良くも悪くも貴族然とした特質もある。
そして、自分や仲間の利を優先する狡猾さや効率を重視する合理性故に、時に全体のルールから逸脱することも厭わないという気質は、根差すものが多少違えどグリンフィンドールと大差は無い。
グリフィンドールと特に犬猿の仲なのは、同族嫌悪に近いものでもある。


創設者:ロウェナ・レイブンクロー
ハウスカラー:とブロンズ
象徴:鷲(映画では大鴉)
寮監:フィリウス・フリットウィック

学問に対する強い興味とアカデミックな才能、それに加えて高い創造性を持った人が多いのが特徴で、ホグワーツの成績上位者はレイブンクロー生で埋まっていることが多い。
一見インテリ集団なのだが、その知識を自慢したがる傾向にあるという悪癖があり、更に学問での成果を出すことについて寮全体が競争心の固まりとなる。
その為か自己顕示欲が強かったり、思想的に相容れない人を見下したりしている者も珍しくなく、四つの寮の中で最も個人主義的で、出身者の中には教師や職人どころか死喰い人までいるなど凄まじいことになっている。

創設者:ヘルガ・ハッフルパフ
ハウスカラー:黄色
シンボル:穴熊
寮監:ポモーナ・スプラウト

何かと我の強い他の寮と異なり、寮生は勤勉かつ差別や偏見を持たないことで知られている。
というのも創設者のヘルガ・ハッフルパフは他の三寮と異なり生徒の選定条件を設けずに生徒を受け入れたことが大きい。
そのため四つの寮で最も人数が多く、他の寮の倍近い生徒数を擁する一番の大所帯。
さらに、前述した気質から闇の魔法使いが4つの寮の中で最も少ないことでも有名。
あまり目立たないことが多いが、功績を残した生徒もそれなりにおり、クィディッチに関しては他寮と同様大変な盛り上がりと闘争心を見せる。






◇ホグワーツ城

日本の砦的な「城」ではなく、長い城壁にぐるりと囲まれ、さらに内部に多数の建築物を含む中世ヨーロッパの城郭都市

水道の配管(パイプ)*9を除き、城内設備のほとんどに仕込まれた魔法が関与する隠し通路・隠し部屋の類が多く、階段が勝手に動いたり、一部扉が合言葉を言わなければ開かなかったり、さらに勝手に造られたものまであって、教職員すら知らないものもある。

そのスペースを活かして校舎としてのみならず生徒・職員たちの生活拠点、戦争時の防衛拠点としても利用されている。


◇ホグワーツ城内部

◆寮舎

八階の東塔。扉を守る肖像画に、合言葉を経由して入る。

厨房廊下の右奥。樽の山を、特定のパターンで打つと扉が開く。

西塔の頂点。扉が出す問題を解く必要があり、答えられるまでは入れない*10

湖に迫る地下室。地下牢の壁に合言葉を経由して入る。

詳しくはリンク先を参照。


◆大広間

玄関ホールの次の部屋。
全生徒と全教職員が一堂に集まり、食事や式典を行うための空間で、「大広間」という名にふさわしい広大さを誇る。
天井にはその時の天気を映し出す魔法が掛けられていて、まるで大空の下にいるかのような視覚を得られるが、当然、雨や風にさらされはしない。
寮対抗杯のための各寮の得点が一目でわかる砂時計もここにある。

◆厨房

大広間の下に配置されている。
多数の屋敷しもべ妖精が働いており、作った食事を大広間へと転送している。
ホグワーツ内部では人間の魔法族は瞬間移動関連の術を原則使えないのだが、屋敷しもべ妖精はそれを突破することができる。屋敷しもべ妖精の魔力の強さが、魔法のような食事というものを担保していたわけである。
入口は壁に隠されており、器に盛られた果物の絵の中から梨をくすぐることでドアが出現する。
生徒の立ち入りも許可されているらしく、ここを訪れると屋敷しもべ妖精が紅茶や菓子を我先にと提供してくれる。

◆天文塔

ホグワーツで最も高い尖塔。
その名の通り、天文学の授業がここの屋上で行なわれる。落下防止のためか、授業以外では立ち入り禁止。

◆薬草室

ホグワーツ城の裏手にある。
薬草学の授業に使われるほか、治療や授業、製薬などに必要な、魔法薬の材料も栽培する温室も併設されている。

◆医務室

校内でケガを負ったり、病気になった生徒や職員が治療を受ける部屋。
様々な魔法薬や、入院のためのベッドが完備されている。
校医ポピー・ポンフリーの手に負えない場合には「聖マンゴ魔法疾患傷害病院」に送ることもある。

◆図書室

何千何万もの蔵書を抱えた図書室。生徒が利用できるのは午後8時まで。
司書イルマ・ピンスによって管理されており、あまりにうるさくすると追い出される。
また、図書室の本には悪戯防止のための魔法がかけられており、落書きなどをしようとするとその本にぶん殴られたりする。
生徒が通常閲覧できない「禁書の棚」もあり、そちらは上級生が授業で必要な特別な文献を利用する際に、教師のサイン入り許可書を提出することにより利用可。

◆管理人室

ホグワーツの管理人の部屋。現任はアーガス・フィルチ。
罰則を犯した生徒の拷問道具やら、校内への持ち込み禁止道具リストなどがある。

◆校長室

文字通り、校長の部屋。
壁には歴代の校長の肖像画が飾られている。魔法界の絵画は、描かれた人物が独自の意志で動くようになっているのだが、特にこの部屋の「歴代校長の肖像画」たちは、現役の校長に仕えるという盟約がある。
もちろん二次元の絵であり、三次元の現実世界に現れて物理的に手を貸すことはできないが 残念、遠方にある別の自分の肖像画などに移動して世界各地から情報を収集したり、伝言を伝えたりといった形で活躍できる。
部屋があるのはどこかの塔らしいが、入り口にはガーゴイルの石像が配置されており、合言葉を言わなければ通してもらえない。「合言葉が無ければ開かない」のは生徒の各寮舎と同じだが、わざわざ魔獣の石像が門番をしているということから、無理やり通ろうとすればガーゴイルが襲い掛かるものと思われる。

◆秘密の部屋

サラザール・スリザリンがホグワーツを去るときに秘密に造ったという伝説のある部屋。部屋というか地下空間。
さらに内部にはバジリスクというとびきりの大蛇がいた。
入り口は三階の女子トイレに隠されている。開くには蛇語(パーセルタング)で命じなければならず、実質はスリザリンの子孫ぐらいにしか開けられない。
探したものは大勢いたが、蛇語使いの希少さも相まって作中時期まで見つからなかった。
なお、現在の入り口が「女子トイレ」という何ともみょうちきりんな場所なのは、「もともとは別の部屋にあったのだが、ホグワーツが増改築をした折に水道管まで手を入れることが決定され、危うく地図上にない配管=秘密の部屋への路が露見しかけたことがあり、時のゴーント家の生徒が見つからないよう配管をいじくった結果、現在のトイレへと落ち着いた」とのことである。
また、ホグワーツの基礎設計および動く階段・隠し通路などの配置を行ったのはロウェナ・レイブンクローとのことなので、彼女の目を盗んでサラザール・スリザリンがこれほどの空間を作れたのかはやや怪しいところもある。

◆必要の部屋

入室したものの目的に合致した道具や本などが大量に用意される、不思議な魔法に満ちた部屋。入室者の「目的」が変わるごとに、その内装や中にある道具などもがらりと入れ替わる。
八階にあるが、その入り口は普段はただの石壁となっている。入るためには「自分の目的を心に強く思い浮かべながら、壁の前を三回歩き回ること」が必要。
その存在は生徒たちはおろか教職員すら知らず、アルバス・ダンブルドアですら一度偶然に入って以来、サッパリ再確認できなかったという。
ちなみに、ダンブルドアが偶然入れたのは「今すぐトイレに行きたいが、行けるトイレが無く、せっぱつまって右往左往していたら知らない扉が現れ、入ってみたら大量の便器が並んでいた」という。
ファンタスティック・ビーストシリーズではスタッフが設定を忘れていたのか普通にダンブルドアが利用してたけど


◇ホグワーツ城外部

◆ふくろう小屋

文字通り、ふくろうを飼っている小屋。
生徒が個人所有するふくろうと、学校が管理する郵便配達用のふくろうがすべてここで飼われている。小屋というにはかなり大きいようだ。
学校所有のふくろうは生徒が借りることも可能。

◆クィディッチ競技場

校内でクィディッチをするための競技場。
一般的なクィディッチ競技場に則った作りのようだ。

◆暴れ柳

校庭の一角に植えられている巨木。一種の魔法植物で、近づくものを激しく攻撃する習性を持つ。「柳」という名のイメージに反し、太く強大な枝で殴り、その暴力性たるや自動車を半壊にするほど。
実は、根元にあるひとつのこぶに触れられると沈静化する。その根元の穴からは、ホグズミード村の「叫びの屋敷」にまで通じている。

◆ハグリッドの小屋

森番ルビウス・ハグリッドの居住地。禁じられた森の入り口近くに立っている。

◆禁じられた森

校庭からはずれにあるうっそうとした森。正式名称は「暗黒の森」。
例によって広大な面積を誇り、巨人さえも隠してしまえる。
ケンタウルス一角獣、トロールやアクロマンチュラなどの魔法生物が生息し、独自に繁殖したりもする。肉食・狂暴な生物も多く、それ以上に人の話を聞かない連中が大半なため、生徒の立ち入りは禁止されている。
ハグリッドは「森番」ということで、森の維持管理および人の立ち入りの監督などを担っているようだが、本人が本人なので違法レベルの「趣味」を森の中でいろいろ行っているようである。

◆湖

「禁じられた森」が陸棲魔法生物の宝庫なら、こちらは大イカや水中人、水魔などの水棲魔法生物の生息地。
実はスリザリン寮からはこの湖が水中から見える。


◇授業

  • 変身術
担当教授:アルバス・ダンブルドア(本編前)→ミネルバ・マクゴナガル
動物を別の物質に変身させる、物体を消去させるなどの術を訓練する。

  • 薬草学
担当教授:ポモーナ・スプラウト
薬草や魔法植物の栽培・取り扱いなどを学ぶ。
マンドレイクや毒触手草など、危険な魔法植物も扱う。

  • 魔法史
担当教授:カスバート・ビンズ
魔法界の歴史を学ぶ。
授業内容は単調に教科書を読み上げるのが基本で、殆どの生徒が寝落ちしかける。

  • 呪文学
担当教授:フィリウス・フリットウィック
さまざまな呪文を学ぶ。
最初のうちは「妖精の魔法」といわれるイタズラレベルのものだが、三年時あたりからは本格的なものを学んでいく。

  • 闇の魔術に対抗する防衛術
担当教授:クィリナス・クィレルギルデロイ・ロックハートリーマス・ルーピンアラスター・ムーディ(ただし実際に教壇に立っていたのは別の人物)→ドローレス・アンブリッジセブルス・スネイプ→アミカス・カロー
他者を殺傷する危険な呪文に対する知識、およびそれら闇の魔術から身を守るための訓練。
危険な魔法生物への対処も含む。
「防衛術」とはいえ、防衛する対象をしっかり認識しなければ防衛のしようもないということで、闇の魔術そのものに踏み込む一面もある。
「ある人物」がこの科目を教えることを2度拒否されて以来、1年を超えて教えた教師が誰もおらず、「呪われた科目」と噂されている。

  • 天文学
担当教授:オーロラ・シニストラ
天体についての知識を学ぶ。
天体観測や、天体の動きの計算などを行う。

  • 魔法薬学
担当教授:セブルス・スネイプホラス・スラグホーン
魔法薬についての知識の習得と、実際の調合などを行う。
都合上、素材の知識も必要となる。

  • 飛行訓練
担当教授:ロランダ・フーチ
箒に乗っての飛行訓練。
ただ、なぜか授業の描写が一巻だけで、後年の試験も課されなかった。あまり重視されていないのかもしれない。

  • 占い学
担当教授:シビル・トレローニー、フィレンツェ
未来を予見する方法を学び、実践する。
占いや予見というものは魔法界と言えども不可能・確認困難な領域なこともあり、割といい加減な感じになりやすいらしい。

  • マグル学
担当教授:クィリナス・クィレル(本編前)→チャリティ・バーベッジ→アレクト・カロー
マグルの文化を研究・考察する。
授業風景は本編では描写されていないが、魔法界のマグル知識が極めてあやふやなことから考えると、まともなカリキュラムが組まれているかはかなり怪しい。

  • 数占い学
担当教授:セプティマ・ベクトル
本編で登場せず、詳細不明。
ただハーマイオニーによると合理的な計算に基づくらしい。

  • 魔法生物飼育学
担当教授:シルバヌス・ケトルバーン→ルビウス・ハグリッド、ウィルヘルミーナ・グラブリー=プランク
魔法生物を観察し、その生態や飼育方法などを学ぶ。
この教科でのみ、禁じられた森にも入れる(ただし教師同伴必須)

  • 古代ルーン文字学
担当教授:バスシバ・バブリング
古代ルーン文字の研究。
ハーマイオニーの得意科目らしいが本編描写無し。


◇試験

  • O.W.L試験
正式名称はOrdinary Wizarding Levels(普通魔法レベル試験)。頭文字を取って「O.W.Ls(ふくろう)」と呼ばれる。
五年生の学期末試験で、二週間を掛けて行う将来の仕事にも影響するという重要な試験。
この試験で一定以上の成績を修めれば、六年生からのN.E.W.Tレベルの授業へと進めらる。
社会的にも重視されるようで、試験官は魔法省から派遣されるほど。当然、カンニングを防止する魔法は徹底されている。
成績は六段階評価で行なわれる。
高い順に「優・O」(大いによろしい)、「良・E」(期待以上)、「可・A」(まあまあ)、「不可・P」(良くない)、「落第・D」(どん底)と続き、最低は「トロール並み・T」。
「O」から「A」までの上三段階が合格、「P」以下の三段階は不合格。

  • N.E.W.T試験
頭文字から「N.E.W.T(いもり)」と呼ばれ、七年生の学期末に実施される。
本編では様々な事情でハリー達の「七年生の学期末」自体がなくなってしまったため、詳細不明。


【その他】

◇ホグワーツ特急

ホグワーツへの移動手段として用いられる蒸気機関車牽引の特別列車。途中の下車駅などはない直通の特急列車な模様。
それまでバラバラにホグワーツへ移動していた生徒たちの安全確保や管理の効率化などを目的として、1830年にオッタリン・ギャンボル魔法大臣により当時最新のマグル技術*11を魔法的に改修して導入された。
キングス・クロス駅の9番線と10番線のあいだ*12の柵(映画版では壁)を通り抜けると「9と3/4番線」のホームがあり、そこで生徒や関係者を乗せる。午前11時に発車してもホグズミード駅(ホグワーツ最寄り駅)に着くのは夜となる。
またホグズミードからホグワーツまでも結構距離があるため、つくには半日掛かりの大ごととなる。
車内販売あり。

映画での牽引機(車名「ホグワーツ・キャッスル」号)はブルーベル保存鉄道が保有していた、旧グレート・ウェスタン鉄道4900型蒸気機関車5927号「オルトン・ホール」。
この機関車は現役時代は旧ロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道のターミナルであるキングズ・クロス駅*13ではなく、
パディントン駅を始発駅としていたカマで、日本で例えるなら「東武浅草駅の隠されたホームから魔法の世界に入ったら古い京王線の電車が止まってた」というチグハグ感を与えたりしている。
なお「オルトン・ホール」号は撮影後はワーナー・ブラザーズ社に引き取られ、現在はロンドン郊外のリーブスデン撮影所内にあるハリー・ポッターミュージアムで静態保存中。
因みに同型機の4920号「ダンブルトン・ホール」も「ホグワーツ・キャッスル」仕様に改修され、東京のとしまえん跡に建設されるワーナーブラザーズスタジオ・ジャパンにて静態保存される予定である。

余談だが、実際のキングズ・クロス駅の壁には半分めり込んだ荷物カートと「PLATFORM 9 3/4」の看板が設置されており、杖のレプリカと好きな寮のマフラーを身につけて記念撮影が出来る。

【余談】

ロケ地は主にイギリス・ノーサンバーランド州にあるアニック城。
この城の原型は1096年に作られたということで(もちろん現在まで何度も増改築されているが)、ちょうどホグワーツが作られた時期=現在から約千年前にやや近い。
一部の部屋などはまた別のロケ地が用いられている。






本校の追記・修正は魔法族に限らずマグルにもお願いします。

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最終更新:2022年08月04日 13:05

*1 単に「ホグワーツ」と呼ばれることも多いが、その場合は「城だけを指す」のか「敷地の設備全て」なのか微妙ややこしい。

*2 逆に言うと、歩いて立ち入ることは可能なようだ

*3 同時に魔法族もマグルを差別する点もあったと思われる。

*4 三巻以降は教師と森番を兼務

*5 羽ペンと名簿はそれぞれ独自に機能しており、ネビル・ロングボトムの場合、羽ペンは誕生直後に動作したものの名簿が8歳まで記入を拒否した

*6 ドラコ・マルフォイはダームストラングへの入学も検討されていた

*7 本人や周囲の安全もさることながら、魔法を隠蔽しなければならない魔法族社会側のリスクも存在する

*8 この作品の世界観では、マーリンは12世紀頃の魔法使いとされる

*9 中世は水道だけはあったため

*10 ちなみに問題に答えられればレイブンクロー生以外でも入れる。

*11 世界最初の公共鉄道開通が1825年、キングズ・クロス駅建設が1852年。

*12 ただし、作者の勘違いで実際のキングス・クロス駅とは配置が異なっている。実際にはこの2つは同じプラットフォームにない

*13 なおローリング女史は旧サザン鉄道のターミナル駅だったユーストン駅とキングズ・クロス駅を勘違いしてたとの事