登録日:2018/07/15 (日曜日) 22:49:00
更新日:2025/04/12 Sat 11:34:33
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TAITOが1997年にリリースしたシリーズ第1作。通称「1」「初代」。
1997年3月にアーケード版としてリリースされ、同年12月にプレイステーションに移植。1999年にはWindows用ソフトウェアとして再びリリースされた。また、1997年9月には強化版としてEXがリリースされ、こちらは1998年に
セガサターンに移植された。
なるほど、あそこで解除か……
これは違うな……
あとは惰性で!
渋い警笛だね~。
ブレーキ!!!!
(急ブレーキをかける)
一度はやってみたかった
電車でGO!
再加速は減点だよ~。
電車の乗客達が運転席を覗くというもの。
☆独自要素
- 「駅構内進入速度」が設定されている。駅に進入した際に制限速度を1km/hでも超過しているとその分減点。
- 制限信号は「注意」のみ。次の信号が現示された瞬間に45km/hをオーバーしているとATSが作動し強制停車させられる。
- 速度制限は駅出発直後のみ。制限解除までの間に1km/hでもオーバーした瞬間が存在すると制限解除時に減点。
- 20km/h以下で非常ブレーキを使用しても減点されない。
- 通過駅に通過時刻の設定がない。そのため定通によるボーナスはない。
- 難易度によって駅間の所要時間が変化する。そのため同じ路線を選んでも高い難易度の場合はより高速で走ったり、停車時のブレーキングを変える必要がある。
☆スタッフロール
スタッフロールは2パターンあり、途中でコンティニューした場合は
500系新幹線電車の運転台と夜の新幹線を再現したCG映像が、ノーコンティニュークリアした場合は
山手線の205系電車と駅の雑踏のCG映像が流れた後、夕陽の中国鉄583系電車が走るCG映像が流れる。
☆収録ダイヤ
路線・列車種別 |
山陰本線普通 |
車両 |
キハ58系 |
運転区間 |
亀岡→嵯峨嵐山・丹波口→京都 |
停車駅 |
馬堀、保津峡、嵯峨嵐山、京都 |
天気 |
晴れ |
難易度 |
初級 |
備考 |
嵯峨嵐山→丹波口は省略 |
解説 |
記念すべき『電車でGO!』最初のダイヤ。 運転するのは1989年に切り替えられる前の旧線で、現在は嵯峨野観光鉄道嵯峨野観光線が利用している線路である。シリーズ最初のダイヤとしてこの路線が選択された理由は、開発者の出身大学が亀岡市の京都学園大学出身で、山陰本線を利用して通学していたため。 さすがに車両の方はキハ58系なため性能は悪く、難易度も初級にしては後年のシリーズと比べると高めではあるが、運転に慣れるためには最適なダイヤ。 なおオーバーランすると分かるのだが実はこの列車はキハ58系単独ではなくキハ40系との併結。 |
路線・列車種別 |
京浜東北線普通 |
車両 |
209系 |
運転区間 |
品川→横浜 |
停車駅 |
大井町、大森、蒲田、川崎、鶴見、新子安、東神奈川、横浜 |
天気 |
晴れ(→雨) |
難易度 |
上級 |
備考 |
|
解説 |
ゲーム稼働当時最新鋭の209系を運転するダイヤ。 当時の最新型のわりには車両性能が低く設定されている上、通勤型なのにもかかわらず駅間距離が長く高速走行を要求されるため、収録路線の中でも難易度は非常に高い。 |
路線・列車種別 |
東海道本線快速 |
車両 |
221系 |
運転区間 |
京都→大阪 |
停車駅 |
西大路、向日町、長岡京、高槻、茨木、新大阪、大阪 |
天気 |
晴れ(→雨) |
難易度 |
上級 |
備考 |
|
解説 |
京阪神緩行線を走行する221系による快速列車。 今作品唯一通過運転を行うダイヤではあるが、先述の通り今作では通過駅にダイヤが設定されていないため単に駅間距離が非常に長いというぐらいの意味合いしかない。 車両性能は新快速用に開発され高速性能に優れた近郊型電車だけあって良好であり、上級ダイヤの中では難易度は低め。 なお、山崎通過となっているが、実際の東海道本線快速の京都~高槻は各駅停車か長岡京のみ停車のどちらかであり、この停車駅で運転されたことはない。 2024年に221系が京阪神緩行線の運用から撤退し、これをもって本作に登場した列車が現実において本作収録区間を営業運転することがなくなった。 |
路線・列車種別 |
山手線普通 |
車両 |
205系 |
運転区間 |
渋谷→東京 |
停車駅 |
恵比寿、目黒、五反田、大崎、品川、田町、浜松町、新橋、有楽町、東京 |
天気 |
晴れ(→雨) |
難易度 |
上級 |
備考 |
|
解説 |
おそらく日本でもっとも有名な鉄道路線。 収録ダイヤの中では停車駅がもっとも多く、必然的に減点要因が多め。その代わりトリッキーな区間はないため難易度は標準といったところ。 |
路線・列車種別 |
山陰本線普通 |
車両 |
キハ58系 |
運転区間 |
亀岡→京都 |
停車駅 |
馬堀、保津峡、嵯峨嵐山、太秦、花園、二条、丹波口、京都 |
天気 |
晴れ(→雨) |
難易度 |
上級 |
備考 |
アーケード版・セガサターン版・Windows版のみ 隠しダイヤ |
解説 |
初級では省略された嵯峨嵐山→丹波口を運転できるダイヤ。 ただし実は初級よりダイヤに余裕があったりもする。また早着による信号変化が起きないため、上級の中では簡単。 |
路線・列車種別 |
東海道本線普通 |
車両 |
221系 |
運転区間 |
高槻→大阪 |
停車駅 |
摂津富田、茨木、千里丘、岸辺、吹田、東淀川、新大阪、大阪 |
天気 |
晴れ(→雨) |
難易度 |
上級 |
備考 |
アーケード版・セガサターン版・Windows版のみ 隠しダイヤ |
解説 |
高槻発の近郊型車両充当による普通列車。 |
路線・列車種別 |
京浜東北線普通 |
車両 |
209系 |
運転区間 |
品川→横浜 |
停車駅 |
大井町、大森、蒲田、川崎、鶴見、新子安、東神奈川、横浜 |
天気 |
雨→雪 |
難易度 |
上級 |
備考 |
EX・セガサターン版のみ |
解説 |
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路線・列車種別 |
山手線普通 |
車両 |
205系 |
運転区間 |
渋谷→東京 |
停車駅 |
恵比寿、目黒、五反田、大崎、品川、田町、浜松町、新橋、有楽町、東京 |
天気 |
雨→雪 |
難易度 |
上級 |
備考 |
EX・セガサターン版のみ |
解説 |
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☆主題歌
プレイステーション版発売にあたり、ZUNTATAの石川勝久、高萩英樹、鎌田良和、海野和子によるユニット「Jankie As Machine」が結成され、CMソングとして『J.A.M.の電車で
電車でGO!GO!GO!』が制作された。
歌詞を見て分かる通りいわゆる「
電波ソング」であり、電車に乗っているサラリーマンたちの気持ちを歌っており、歌詞には関東地方のJR線の名前が織り込まれている。このCMソングが話題となり、プレイステーション版のヒットにつながった。また、セガサターン版ではフルバージョンのリミックスが収録されている。
後の『高速編』では歌詞から特定路線の名称を減らした『電車で電車でGO!GO!GO!2000』が、『プロフェッショナル2』ではバックグラウンドミュージックとしてリミックスされた『電車で電車でGO!GO!GO!2002』が、2008年には同名の企画アルバムのリードトラックとして『電車で電車でGO!GO!GO!れぼりゅ~しょん』がリリースされたほか、『J.A.M.の電車で電車でGO!GO!GO!』はパチスロ版や各種音楽ゲームなどにもリアレンジして収録されている。また、Jankie As Machineは「高速編」でイメージソング『
LOVE特急こまち』、「名鉄編」でテーマソング『明日へのチケット』を提供している。
ちなみに『J.A.M.の電車で電車でGO!GO!GO!』は冒頭に「5時半発の
埼京線」という歌詞があるが埼京線は本作どころかシリーズに一切採用されない状態が続いていた……が、発表から苦節23年、2020年の『電車でGO!! はしろう山手線』で満を持して登場。流石に5時半発ではないが、ようやくある意味シリーズのホントの最初を飾った路線がシリーズに登場した。
☆プレイステーション版追加要素
前述の通り、1997年12月にプレイステーションに移植された(以下「PS版」)。このPS版が後のシリーズの基礎となる。
『鉄道資料館』が追加され、各種鉄道車両の画像が収録されている。中には他の鉄道
ゲームではあまりお目にかかれない
JR東海の車両画像も。
また、おまけとして『サイドバイサイドスペシャル』の
体験版が収録された。ただしこの影響で山陰本線上級と東海道本線普通が削られてしまっている
そして、オリジナルムービーが収録された。
実写映像によるオープニングムービー。登場するのは58系気動車→221系電車→209系電車→205系電車→200系電車→253系電車→E1系電車→485系電車上沼垂車→283系電車→883系電車1次車→DD51形ディーゼル機関車+24系客車(北斗星)→489系電車白鳥→EF81形電気機関車→485系電車ハウステンボス色→新幹線E3系電車&701系電車→381系電車(くろしお)&281系電車→新幹線300系電車→D51形
蒸気機関車→収録4路線→209系電車。
PS版CMソング『J.A.M.の電車で電車でGO!GO!GO!』のPV。
また、各ダイヤをハード以上でクリアすると、PS版専用スタッフロールと実写映像を用いた「デラックスエンディング」を見ることができる。このクリア特典としての映像は後の家庭用『電車でGO!』シリーズの多くに収録され、シリーズの象徴となっている。
非電化路線を走るキハ58系の映像を中心にしたムービー。映像の最後には福知山色のキハ47系も登場する。なお、ここで使われた映像はプロフェッショナル仕様や通勤編の山陰本線エンディングでも使用されている。キハ58系そのものはまだ現役だったが、別の路線で走っているキハ58系を撮影してくるというイカサマはやらなかった。
映像を左右1/2ずつに分割し、片方に209系の走行映像や機器類、車内などの映像を映し出し、もう一方にスタッフロールがスクロールする。
221系の映像・画像とスタッフロールが交互に切り替わる方式。しかし、最初の映像はCMの流用、その後に出てくる画像は2枚だけで、アップにする部分をシーンごとに変えているだけである。そしてラストは走ってくる221系にシャッターが切られ、その写真がセピア色になって落ちていくというなんとも物哀しい映像。TAITO本社が東京のため取材に行けなかったのだろうか……。
205系の映像を中心にしたムービー。山陰本線と似ているが、こちらはスタッフロールがスクロールではなく固定テロップのフェードイン・フェードアウトになっている。
追記・修正は5時半発の
埼京線の車内からお願いします。
- タモリはこの筐体が家においてあるという。 -- 名無しさん (2018-07-17 09:50:03)
- 気になってCM見てきた。最高やった -- 名無しさん (2018-07-17 10:28:10)
- 石川勝久ことばび〜がZUNTATA NIGHT4で当時のこと話してたが完全に歌手みたいな生活だったらしい -- 名無しさん (2018-07-17 10:40:24)
- ノーコンティニュー通常エンディング、583系でパンタ1基で夕陽が見えて海沿いだけど奥に陸があってとなると、「有明」が可能性としては高いと思う。 -- 名無しさん (2018-07-17 17:44:30)
- 登場してる車両はもうほとんど引退してますな。 -- 名無しさん (2019-02-07 21:48:59)
最終更新:2025年04月12日 11:34