登録日:2010/01/22(金) 19:43:13
更新日:2024/12/06 Fri 22:27:02
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湘南新宿ライン(しょうなんしんじゅくらいん)とは
大宮駅から池袋駅・
新宿駅・渋谷駅を経由して大船駅へと向かう
JR東日本の運行系統のことである。
ラインカラーは■赤で、路線記号はJS。女子小学生ではない
概要
「湘南新宿ライン」専用の線路は存在せず、他の路線のダイヤの合間を縫い、線路を借りて運行される形を取っている。
線路容量がいっぱいいっぱいなため、湘南新宿ライン系統だけを見ると運行本数は1時間に4本程度。
大宮~田端信号場間は
東北本線
田端(信)~大崎間は
山手線
大崎~旧・蛇窪信号場は大崎支線
旧・蛇窪(信)~鶴見間は品鶴線
鶴見~大船間は
東海道線
形式上は
大宮~大船間の路線だが、大宮からは
宇都宮線or
高崎線に、大船からは東海道線or横須賀線と直通する。
この為、事実上の運転距離はかなり長く、寝過ごすととんでもないことになるのも御愛嬌。
なお、埼京線を含む直通する路線が運転見合せになった場合、併せて運転中止される場合が多い。
状況にもよるが、池袋以北・大崎以南での折り返しになることもある。
また、横須賀線遅延時は
普通列車から運休になることもある。
東海道線は……何故か湘南新宿ライン遅延→東海道線遅延のパターンが少ない(湘南新宿ライン直通電車のみ遅延で東京発着は定時、というケースのが多い)。
反対に東海道線がトラブると、当然直撃。
沿革
山手貨物線への旅客列車乗り入れは1986年3月の埼京線新宿乗り入れが最初で、1988年から宇都宮線・高崎線の池袋延長が開始され、1995年から新宿まで延長された。一方、東海道線・横須賀線では特急踊り子やライナーなどに一部新宿発着列車が設定されるようになった。
その後、2001年12月から宇都宮・高崎系統←→東海道・横須賀系統での直通運転が発表され、名称も湘南新宿ラインと発表。これに伴い湘南新宿ライナーは列車名がおはようライナー新宿/ホームライナー小田原に変更された。
当初は車両が5形式も使用され運行時間帯は昼間のみ、毎時3本の運行だった。
その後、2004年の池袋駅立体交差化工事完了に伴い毎時4本の運転、運行時間帯を終日に拡大、車両も120km/hの運転が可能なE231系に統一され、全列車にグリーン車が連結された(のちにE233系も投入)。
この状況に同業他社も黙って見ていたわけではなく、特に渋谷-横浜間で競合する東急電鉄は
東横線に特急、新宿-藤沢・小田原間で競合する小田急電鉄は
小田原線・
江ノ島線に湘南急行(→快速急行)と速達種別を新たに設定するほどの影響を与えた。両社とも競合駅では本数の多さや運賃の安さをアピールする看板が掲示されるなど、関西ほどではないものの誘致合戦が見られるようになった。
その後、2010年3月13日に横須賀線武蔵小杉駅が開業、2013年3月16日に浦和駅の高架化工事が完成し、それぞれ湘南新宿ラインの停車駅となった。
2015年3月14日には南北を上野・東京経由で繋げる
上野東京ラインが開通。行先も車両も被っているが上野東京ラインの方向幕に「
東京経由」、湘南新宿ラインは「
新宿経由」と表記しているので区別は可能。後に大宮駅・浦和駅・赤羽駅のコンコースには横浜駅への先着列車を案内する発車標が、横浜駅には大宮駅へのそれが設置された。
2019年11月30日から埼京線と相鉄線の直通運転が開始。これにより相鉄の車両が新宿-新鶴見信号場付近まで同じ線路を走行するようになった。
運行形態
本項では特急列車については割愛する。
宇都宮線~
横須賀線での運転。
基本は宇都宮・小金井~逗子間で運転するが、一部の列車は大船止まり。
全線で各駅に停車するものと、大宮~小山間が快速になる2種類が運転される。
高崎線~東海道線での運転。
日中は籠原~平塚間での運転で、朝夕ラッシュ時に高崎~国府津・小田原発着列車が運転される他、朝の南行きに前橋・深谷始発が各1本、夜に前橋着が1本ある。
運行が東海道線基準のため、西大井・新川崎・保土ヶ谷・東戸塚は通過する。
大宮以遠と大船以遠は各駅に停車する。
ちなみに運行開始当初は大崎駅はホーム自体がなかったため、埼京線大崎駅が開業する2002年11月30日まで快速は恵比寿~横浜間をノンストップで走行していた。
高崎線~東海道線での運転。
日中のみ高崎~小田原間での運転で、快速の通過する4駅に加えて恵比寿も通過する。
大宮以遠は快速アーバンの停車駅に北本が追加され、大船以遠は廃止された快速アクティーと同じ停車駅。
駅一覧
※北鎌倉~逗子間は横須賀線だが、湘南新宿ラインの駅番号も設定されているため記載する。
※駅ナンバリングは横須賀線(久里浜: JO01~逗子: JO06)に合わせて設定されている。
●…停車
┃…通過
駅番号 |
駅名 |
普 通 |
快 速
|
快 速 |
特 別 快 速 |
直通先路線 |
宇都宮線 |
高崎線 |
JS24 |
大宮 |
● |
● |
● |
● |
JS23 |
浦和 |
● |
● |
● |
● |
JS22 |
赤羽 |
● |
● |
● |
● |
JS21 |
池袋 |
● |
● |
● |
● |
JS20 |
新宿 |
● |
● |
● |
● |
JS19 |
渋谷 |
● |
● |
● |
● |
JS18 |
恵比寿 |
● |
● |
● |
┃ |
JS17 |
大崎 |
● |
● |
● |
● |
JS16 |
西大井 |
● |
● |
┃ |
┃ |
JS15 |
武蔵小杉 |
● |
● |
● |
● |
JS14 |
新川崎 |
● |
● |
┃ |
┃ |
JS13 |
横浜 |
● |
● |
● |
● |
JS12 |
保土ヶ谷 |
● |
● |
┃ |
┃ |
JS11 |
東戸塚 |
● |
● |
┃ |
┃ |
JS10 |
戸塚 |
● |
● |
● |
● |
JS09 |
大船 |
● |
● |
● |
● |
JS08 |
北鎌倉 |
● |
● |
東海道線直通 |
JS07 |
鎌倉 |
● |
● |
JS06 |
逗子 |
● |
● |
車両
小山車両センター(以下:小山車)と国府津車両センター(以下:国府津車)に分けられる。
グリーン車付き基本編成10両と付属編成5両。当初はグリーン車のない編成が使用されていた。
小山車はグリーン車と付属車両以外、全てロングシートである。
上野東京ライン開業に伴う車両運用共通化によりE233系3000番台も加わった。
なお、基本編成+付属編成の15両編成での組み合わせはE231系+E233系という別形式同士でも運用されることは結構ある。
埼京線用の車両で相鉄・JR直通線用として使用される。
ダイヤ乱れなどで大崎以北に入線出来ない場合、横須賀線
品川駅まで運転されることがある。
相鉄・JR直通線用として使用される。YOKOHAMA NAVYBLUEの車体が非常に目立つ。
こちらもダイヤ乱れなどで大崎以北に入線出来ない場合、横須賀線品川(ry
全車に半自動ドアスイッチが付いている。
過去の車両
高崎車両センター所属の車両。
当時はグリーン車がついてない車両しかなかったため、やはりグリーン車無しで運用していた。
最初期のみ充当されていた。
東海道線区間では113系との共演が見られた。
横須賀線用のものでグリーン車付き。このため新宿までの運用だった。撤退後も東海道線・横須賀線の工事で新宿まで入線することがあった。
オール二階建て電車でグリーン車付き。
こちらも新宿までの運用だった。二階建て車両で車内はボックスシートと観光客や家族連れに人気の車両だったが、2004年に撤退した。
グリーン車付き。
工事の時の臨時で新宿まで入った事がある。
余談
- 池袋駅構内は立体交差化されたが、横須賀線と合流・分岐する大崎支線は平面交差のままで、西大井→大崎と品川→西大井が同時に走行できない。
そのためJR東日本は西大井→大崎への短絡線を建設して立体交差化する構想を掲げ一部用地を確保しているが、建設予定地にマンションが建っていたり、大崎駅のホーム位置や配線を変更しなければならないなど課題が山積みでほとんど進展していない。
- 湘南新宿ラインは品川駅を経由することなく大崎駅と西大井駅を直結しているが、運賃計算上は品川駅を経由したとみなして営業キロを算出する。
よって大崎~西大井~品川という経路は西大井~品川を往復乗車していることになるので注意。
追記・修正は新宿で降りようとして宇都宮線まで寝過ごした方がお願いします。
- 前に地方の人にこれ言ったら、「カッコつけんな」って言われた...一応、公式名称なんだよね... -- 名無しさん (2014-10-25 07:53:29)
- スペーシアの乗り入れは東武側の打診らしいな。 -- 名無しさん (2017-02-02 23:39:58)
最終更新:2024年12月06日 22:27