にせアイゼンボー

登録日:2018/10/23 Tue 22:13:29
更新日:2025/01/30 Thu 12:41:38
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そうだ、これをアイゼンボーと見分けがつかなくすれば……!
これは面白いぞお、フハハハハハハ……!


恐竜大戦争アイゼンボーグ』の第31話『出現!もう一人のアイゼンボーグ』に登場した怪獣。


出典:恐竜大戦争アイゼンボーグ/円谷プロ/第31話「出現!もう一人のアイゼンボー」/1978年5月5日放送


身長:50m
体重:4万5000t
別名:パーフェクト兵士


【概要】


D戦隊とアイゼンボーの前に煮え湯を飲まされ続けた恐竜魔王ゴッデスが、コンピューターを使って造り出したメカ怪獣。

アイゼンボーとの違いは、目が青く光っていることのみ。
外見はアイゼンボーと全く同じで、D戦隊やゴッデス達でさえも見分けがつかないほど。
ただし、元々がメカ怪獣のため、怪獣のような鳴き声を上げたり、歩く時には恐竜のような前傾姿勢を取る。
また、移動の際には機械的な駆動音が発生する。
出現した際にはアイゼンボーと同等の力を持つ事を見せつけるためか、パンチキック、バク転に巨大な岩を高々と持ち上げるといったパフォーマンスを行った。

アイゼンボーと完全に互角のスピードとパワーを持ち、目からは破壊光線を発射するが、アイゼンボウなどの武器は再現されていない。

珍しい特徴として、ヒーローの偽物にありがちな「本物になりすましてヒーローの評判を落とす」といった事はせず、純粋にアイゼンボー打倒のための戦力として誕生させられている。


【活躍】


地球侵略のために攻撃を開始してから一年の歳月が過ぎながら、D戦隊の前に敗北を繰り返すゴッデスは、
これまで送り出した改造恐竜の設計に間違いがあったと考えてコンピューターに敗れ去った怪獣達の映像を分析させる。

どれも無敵を誇ったエースであった怪獣達が敗れた理由とはなんなのか?
まずはオロロの戦いを分析。

そうか…!真上からの攻撃に弱いのだ!

続いて、グロロ。

動きの鈍さが原因だ…!上体の捻りが不十分だ!
そうか…!こんな無様に太った胴体では、速い動きが出来ないのだ!
もっと細くしなやかな身体が必要なのだ…!

そして、最後にガガラ。

う~む、そうだ!
力に頼りすぎるあまり、動きが鈍かったのか!

現れたゾビーナに笑われながらも、徹底的に短所を削ぎ落として長所のみを集め、導き出されたメカ怪獣が遂に完成する。
胸を躍らせながら、ゴッデスが見たメカ怪獣とは、何と人型の攻撃怪獣ボロロ*1
コンピューターがこれまでの恐竜型怪獣の弱点を全て取り除き、長所を集めた結果、完成したのは人型の怪獣であった。
これにはゴッデス達も驚くばかり。

まるで、人間みたい!

アイゼンボーにそっくりではないか…!何ということだ!

しかし、ゴッデスはボロロをアイゼンボーそっくりに改造する作戦を思いつく。

これは見物だ!

コンピューターの映像でアイゼンボーの弱点を学習し、偽の情報でD戦隊を誘きだし、カラージュ化したウサギを使って善を負傷させると、満を持して出撃。
善と愛を驚かせ、動けないアイゼンⅠ号を殴りつけたり、巨大な岩を投げつけて攻撃する。

アイゼンⅡ号の援護もあって、アイゼンボーが登場すると、お互いに素早い動きで激しい戦闘を展開。
全く同じ姿で目まぐるしく動くため、アイゼンⅡ号も攻撃が出来ないほどで、まさに一進一退の激闘となる。

両者は互いに譲らなかったが、アイゼンボーの急降下キックを頭に受けてボロロの姿が現れてしまい、アイアンフックカッターを使った必殺技ボー・カッターで頭を切断され、大爆発を起こした。


【その他】


これまで数々の恐竜型怪獣を送り出して敗北を重ね、弱点を分析した結果誕生したのが人型の怪獣であったというのは、余りに皮肉である。
これは、完全に自分達の戦力というか、存在を否定されているにも等しいのだが、首領であるゴッデスがそれに気づいていないというのが何とも悲しい。
ボロロをアイゼンボーそっくりに改造したのも、ゴッデスの思いつきに過ぎず、ただアイゼンボーに勝てればいいという考えで、尚更である。

アイゼンボーとにせアイゼンボーの戦闘中、ゾビーナが「どっちがボロロなの!?」と聞いた時、ゴッデスは「強い方がボロロだ!」と言っている。

ボロロの頭部マスクは『プロレスの星 アステカイザー』に登場したサイボーグ格闘士・クライム・バリアンの物をリペイントしている。


追記・修正はアイゼンボーそっくりにお願いします。

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最終更新:2025年01月30日 12:41

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