SCP-CN-1210

登録日:2019/06/27 Thu 19:38:42
更新日:2023/06/22 Thu 21:55:42
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I監督評議会命令

以下の文書はLv4の機密指定を受けています。
不正なアクセスは禁じられています。






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身元確認中...
視線を画像中央に合わせてください









画像出典:http://ja.scp-wiki.net/local--files/scp-cn-1210/shinto%20SCP.jpg ,byWhlie rock's friend,2019/06/27閲覧
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確認完了
視覚反応は検出されませんでした
初級ミーム殺害エージェントを解除します




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SCP-CN-1210




SCP-CN-1210は、シェアード・ワールド「SCP Foundation」に登場するオブジェクト(SCiP)のひとつ。
項目名は「月之匣(月ノ匣)」。オブジェクトクラスKeterである。

なお、原文はメニューからモジュール、背景に至るまで、
全てが真っ黒という珍しいレイアウトを導入しているが、
残念ながらアニオタwikiでは再現できない。
そのため、当項目では通常通りのレイアウトで進めさせていただく。

さて、冒頭のミー殺で察した方もいるだろうが、SCP-CN-1210は日本国に存在するオブジェクトである。
SCP-100-JPSCP-188-KOなど、国外収容系のオブジェクトはこれまでにも多数登場しており、今更気にする必要はないかもしれない。
が、今回のオブジェクトはより踏み込んだ内容となっており、日本の要注意団体・蒐集院と密接に関わっている。

概要

SCP-CN-1210は複数のオブジェクトをまとめた総称であり、日本の██県、██神社にて収容されている。
財団は神社そのものを収容施設に指定し、改修工事を名目に、観光客の立ち入りを制限している。

SCP-CN-1210-1は白樺で作られた長方形の木箱で、表面には真珠の装飾がはめ込まれている。
神社の本殿内にガッチリと固定されており、あらゆる移動や破壊の試みは失敗している。

SCP-CN-1210-2は-1の中に収められている能面である。眼球部分は存在せず、代わりに2本の鉄針がぶっ刺さっている
この能面は蒐集院が制作した神具であり、後述する儀式の執行に用いられてきた。

儀式“毘盧遮那(ビルシャナ)

“毘盧遮那”は神道要素の強い儀式で、5人の巫女による監督を要し、日の入りから日の出にかけて執り行われる。
この儀式は戦後、蒐集院を吸収した財団の収容プロトコルにも組み込まれた。
神社には現在、機動部隊-い-02(“執剣の巫女”)が常駐しており、儀式の執行に備え、日々訓練に励んでいる。

“毘盧遮那”は主に3つの要素から成り立っている。

①境内を「かくれんぼ」しながら移動する
移動中は時折、物陰などに身を潜める必要がある。

②神楽「アメノウズメの舞」を踊る
アメノウズメとは日本神話に登場する芸術の女神であり、
伝説「岩戸隠れ」において、洞窟に隠れた太陽神・アマテラスを誘き出したキーパーソンである。
またこの時、八咫鏡(ヤタノカガミ)を太陽が昇る真東に向かって配置する。
八咫鏡もアマテラスを誘い出すために使われた神器であり、一連の行動は「岩戸隠れ」を再現するものとなっている。

③日の出時、SCP-CN-1210-2(能面)を装着する
本殿まで移動した後、木箱から能面を取り出し、装着する。
能面は眼球部が鉄針に置き換わっているため、装着した巫女は眼球を損傷し、失明することになる。
その後、巫女の毛髪は急速に脱色していき、3~5日以内に総白髪となる。
この状態となった巫女はSCP-CN-1210-3と呼称される。

SCP-CN-1210-3は巫女達のリーダー格(財団では機動部隊長)に昇格し、後輩を指導する立場に回る。
彼女が職務を続行できなくなった場合、“毘盧遮那”をやり直し、新たな-3を生み出さなければならない。



概要は以上である。
……何か色々と足りないような気もするが、それもそのはず。
実はこの報告書、特定の手順を踏まないと認識できない記述が存在するのだ。
一体どのような情報が隠されているのか。完全版の記述を見ていこう。



真の概要

SCP-CN-1210は複数のオブジェクトをまとめた総称であり、日本の██県、██神社にて収容されている。
財団は神社そのものを収容施設に指定し、改修工事を名目に、観光客の立ち入りを制限している。

SCP-CN-1210-1は白樺で作られた長方形の木箱で、表面には真珠の装飾がはめ込まれている。
神社の本殿内にガッチリと固定されており、あらゆる移動や破壊の試みは失敗している。

日没時、箱の中からは不定形な実体(SCP-CN-1210-A)が複数出現する。
実体は強烈な敵意を示しており、人間を見つけるやいなや、偽足や触肢で殺しにかかってくる。
理由は不明だが、殺された遺体は皆、眼球を喪失していることが判明している。
また、実体は壁や障害物をすり抜けることが可能で、物理的な攻撃は全て無効化されてしまう。
直射日光を嫌う傾向にあるものの、ドラキュラのように灰になるなんてことは一切書かれていない。朝になっても普通に残り続けるようだ。

これだけでも十分にヤバイが、たちの悪いことに、実体には強力な反ミームまで備わっている。
コイツ自身はもちろんのこと、殺された犠牲者に関する情報も認識できなくなるのだ。
この認識影響は記憶補強剤を使うことで、ある程度抑えることが可能だが、それでも3時間以内に忘却してしまう。

SCP-CN-1210-2は-1の中に収められている能面である。眼球部分は存在せず、代わりに2本の鉄針がぶっ刺さっている。
この能面は蒐集院が制作した神具であり、後述する儀式の執行に使われてきた。
儀式を完遂することで、SCP-CN-1210-Aに対抗できる存在(SCP-CN-1210-3)を生み出すことができる。

SCP-CN-1210-3は-Aを長期的に記憶し、ダメージを与えられる人間である。
儀式の影響で盲目になってはいるものの、SCP-CN-1210に関する情報については、視覚的に感知することができる。
新たな-3が生まれると、前任の-3は異常性を失い、オブジェクトに関する記憶を喪失する。

儀式“毘盧遮那”

“毘盧遮那”は神道要素の強い儀式で、5人の巫女による監督を要し、日の入りから日の出にかけて執り行われる。
この儀式は戦後、蒐集院を吸収した財団の収容プロトコルにも組み込まれた。
神社には現在、機動部隊-い-02(“執剣の巫女”)が常駐しており、儀式の執行に備え、日々訓練に励んでいる。

“毘盧遮那”は主に3つの要素から成り立っている。

①境内を「かくれんぼ」しながら移動する
移動中は時折、物陰などに身を潜める必要がある。
-Aから可能な限り逃げ回り、死傷者を最小限に抑えるための行動。

②神楽「アメノウズメの舞」を踊る
アメノウズメとは日本神話に登場する芸術の女神であり、
伝説「岩戸隠れ」において、洞窟に隠れた太陽神・アマテラスを誘き出したキーパーソンである。
またこの時、八咫鏡を太陽が昇る真東に向かって配置する。
八咫鏡もアマテラスを誘い出すために使われた神器であり、一連の行動は「岩戸隠れ」を再現するものとなっている。
太陽神要素を含んだ儀式を通じて、-Aへの攻撃能力を得るための行動。

③日の出時、SCP-CN-1210-2(能面)を装着する
化物から逃れつつ本殿まで移動した後、木箱から能面を取り出し、装着する。
能面は眼球部が鉄針に置き換わっているため、装着した巫女は眼球を損傷し、失明することになる。
その後、巫女の毛髪は急速に脱色していき、3~5日以内に総白髪となる。
この状態に変化した巫女はSCP-CN-1210-3と呼称される。
自分の視力を犠牲にして、-Aを観察・記憶する能力を得るための行動。

SCP-CN-1210-3は巫女達のリーダー格(財団では機動部隊長)に昇格し、後輩を指導する立場に回る。
-3は-Aに対抗できる唯一の人間であり、毎晩、湧き出した実体群を殲滅し、近隣への被害を防ぐ役目を負っている。
彼女が職務を続行できなくなった場合、“毘盧遮那”をやり直し、新たな-3を生み出さなければならない。

先人達の書き置き

報告書の最下部には歴代のSCP-CN-1210-3が残した伝言が掲載されている。
重要な情報が満載なので、抜粋しつつ順に見ていきたい。

巫女になってからの初仕事は、姉妹の死をお知りになることです。

気付きませんか?歴代の儀式執行者たちは、いつも何人か欠けているということを。

儀式の執行には5人の巫女を要します。巫女はより器用に、機敏になるべく、日々欠かさず鍛錬に励みます。怪物の現れる長夜において、1人でも生き延び、儀式を完遂するために。ひょっとすると、消えた方々はあなたの一番親しい仲間だったかもしれません。あるいはあの晩、あなたを庇ったことで、彼女たちは致命傷を負ったのかもしれない。ーーいずれにせよ、あなたはもう、彼女たちを覚えてはいないでしょう。

いま外に出れば、境内に横たわる彼女たちの姿をまだ見れるかもしれません。ぽっかりと空いた眼窩の下には、見慣れた、あるいは見知らぬ笑みを浮かべているでしょう。これこそが、彼女たちがこの世に残した最後の痕跡なのです。

日奉 菊 の書き置き,1871*1

明治初頭、記憶補強剤なんて技術は存在しなかった時代の書き置きである。
訓練を積んでいるとは言え、普通の巫女では-Aを攻撃できないし、認識することさえ不可能だった。

私は黒が怖い。夜陰の中には猛獣が潜んでいると、どうしても感じてしまうのです。毎晩、私は必ず明かりを灯して、奴らを牽制していました。いいえ、私は巫女になることを恐れていた。視力を失うことで、無辺の闇に閉ざされることを恐れていたのです。

私は誠に、どうしようない人間でございました。自分の他に、適任は居ないというのに。

小林 絢子 の書き置き,1877

鉄針の痛みに耐え抜いても、その先に待つのは化物しか見えない闇である。
年端もいかない巫女達にとって、-3になるのは相当の覚悟が必要だったことだろう。

絢子の件について、一つ述べておきたいことがある。天賦の強運は彼女に対し、怪物との死闘から生き延びる術を授けた。しかし、不慮の災難までは防ぐことができなかった。彼女は急ぎ歩いたあまり、階段から転げ落ち……私が見つけた時、彼女の胸には盆栽の支柱が突き刺さっていた。ひと目で手遅れだと分かる有様であった。

眼部からの感染、戦闘、偶発的な負傷……巫女は往々にして、様々な原因で命を落とす。史料を100、200年前まで遡れば、さらに多くの原因が加わり、長々とした読み物になっていたことだろう。

後輩諸君のためにも、何か手を打たねばなるまい。私は神社から全ての尖物を取り除き、絵を描き始めた。あらゆる壁や家具を、怪物の肖像で埋め尽くすのだ。さすれば、巫女は己が持つ特有の感知力で、モノの輪郭を掴めるようになる。もう二度とぶつかることはないだろう。

これには10年20年、あるいはより多くの時間を費やすかもしれない。それでも私は、これが価値あるものだと信じている。

清水 蛍 の書き置き,1901

-3となった巫女は毎晩、命懸けの戦いを強いられる上、日常生活でも死のリスクが付きまとっている。
彼女の努力もあり、境内の建物や装飾には現在、白いペイントアートがぎっしりと描かれている。

また私一人になってしまった。なぜだろう?

毎日、空をつんざく飛行機の音を耳にする。ある時、私はふと思うようになった。

操縦席に座る人たちは、どんな顔をしてるんだろう。

ねえ、ほたる、聞こえてる?崩れた鳥居は私の方で直しておいた。ついでに、神さまの絵をたくさん描き込んだの。あなたがしてきたように……

見えるかしら?あなたの顔は白い布に覆われている。私はあなたを、桜で満杯の木箱に収めたの……感じる?

またアレに出くわした。アレは私に、たくさんの手を伸ばしてくる。ひょっとすると、アレは単に寂しいだけかもしれない。

ねえ、私は雪、ユキって言うの。私が生まれた日、雪がどかどかと降り積もって……孤独だった。あなたみたいに、ずっと一人きりだった……

聞いた話だと、また雪が降り始めたそうよ。黒色の雪が。ひらひらと舞い落ちる、止めどない大雪が……

ねえ、なんで手を繋いでくれないの?どうして?私が悪い人で、殺さなくちゃいけないから?そうね、そう、やっぱり私は、悪い人……

和田 雪 の書き置き,1945

文体を見ても分かるように、当代の-3は精神状態がかなり不安定である。
後述する補遺によると、この年に行われた儀式では、彼女以外の巫女全員が死亡するという大惨事が起きていた。
また、先代の退任事由は「戦災死」となっている。
「鳥居が崩れている」という記述、また補遺に示されている第七次オカルト大戦との関連から推測するに、当時の儀式は化物と戦災に加えて世界各国の要注意団体同士の大規模武力衝突というトリプルパンチに見舞われていた可能性がある。

GOCの一行がやってきた。彼らは銃や火炎放射器、抗忘却薬を持参している。前任の巫女は気弱過ぎて実験を拒み、更迭されてしまった。彼らはプロメテウス研究所の技術を用いて、彼女の目を完治させた。本当にやってのけたのだーー私の中で、この名状しがたき恐怖から逃れられる、一筋の希望が芽を出した。

いいえ、彼らを過大に評価すべきではなかった。彼らの弾はただ穿っただけに過ぎず、怪物を激しく怒らせてしまった。アレは彼らを八つ裂きにして回った。やがて、東より太陽が昇ってきた。運良く生き延びた兵士に震えた声で毒づかれながら、私は怪物の影に飛び込み、頭に木剣を突き刺した。それから3時間ーーたったの3時間後。恐怖と憤怒は彼らの顔より消え失せ、困惑と忘却に取って代わられた。にもかかわらず、彼らはまた銃を携え、怪物をあちこち探し始めたので、私は彼らを叱りつけ、捜索を止めさせる羽目になった。

蒐集院はやはり、財団に吸収されることとなった。財団の福利は思った以上に充実している。夏祭りの日、私は雪と思いがけず再会した。浴衣を着た雪はすこぶる楽しそうに、新たな友人とじゃれ合っている。彼女は数年、あるいは十数年分の記憶を失っており、私のことも覚えていないようだった。彼女をいくらか恋しく思う。

月島 佳織 の書き置き,1949

ここでの記述を見るに、戦後のオブジェクトを巡っては、財団と世界オカルト連合の間で主導権争いが発生していたとみられる。
GOCは最新の兵器や技術を導入した上で、化物の破壊を試みたようだが、結局通用することはなかった。

私は神社から1キロほど離れた場所に、墓地を設けました。道標を付けたので、順に辿れば行き着くはずです。

そこには歴代の巫女と犠牲者たちの遺体が埋まっています。老若男女、幼子すら存在します。

彼らは干からび、萎びきってはいるものの、虫や菌からも見放されているため、一向に腐敗する気配を見せません。近所の住民は時折、私に疑問を投げかけることがあります。「自宅に何故か余分な食器がある」「揺り籠なんて、うちには必要ないのに」「生涯未婚の男性に、どうして血の繋がった子どもがいるのだろう」などと。

良いニュースがあります。死体がこれ以上増えることはなくなりました。収容プロトコルを固めるため、私たちはより多くの資源を使えるようになったのです。悪いニュースとしては、彼らの疑問にまるで答えられないことでしょうか。実際の所、私は一介のアメリカ人です。巫女としてどう振る舞えば良いかなど、分かる訳がないのですから。

「あれはあなたの忘れたご家族です。彼らは主の救済を得て、天国か何処かに旅立ちました」だなんて、口が裂けても言えません。実におかしな話です。

Margaret Randall の書き置き,1975

いきなりの外国人である。
就任経緯は書かれていないので不明だが、アメリカ本部からエージェントを派遣したのかもしれない。
また、財団の支援が強化されたことで、収容状態が徐々に改善していることが分かる。

君がこの文書を読むのはこれが初めてではない。君は恐らく、一切の記憶を失っているだろうが、こちらはしかと覚えている。君たちは皆、私が成長を見届けた子どもたちだ。数十年に渡る訓練は、とうに君の脳深くに焼き付いている。強烈な反ミームですら、君の本能を奪うことはできないのだ。

我々はこの時代に感謝せねばなるまい。アノマリーの収容は周密な手順と厳重な保護の下で執行されている。長きに渡る訓練と、短機関銃の配備により、着任から今日に至るまで、SCP-CN-1210の収容違反は1度たりとも起こることがなかった。

これは君が16013回目に閲覧する文書だ。心配は要らないし、恐れることもない。君はもう備えているのだから。

佐々木 愛恋 の書き置き,2019

あなたは現在、新任の巫女(SCP-CN-1210-3)になっています。
感慨を述べたり、後続に伝えたりしたいことがありましたら、ぜひこちらにお書きください。

あなた の書き置き,2019

ここで閲覧者が巫女、それも-3になっている事実が明かされる。
だが実際の所、最初から伏線は存在していた。

冒頭で原文が一面真っ黒であることを伝えたが、これは閲覧者の視界を表している。
”あなた”は盲目であるため、オブジェクトに関する文章しか映らないのだ。

最後に、SCP-CN-1210-3の交代記録の抜粋を掲載する。

氏名 在任期間 退任事由 儀式の参加人数
さき 1772-1788 [データ欠落] 2人
すず 1788-1788 傷口感染による病死 2人
はるな 1788-1789 [データ欠落] 4人
かこ 1789-1816 事故死 1人
源 美恵 1816-1844 [データ欠落] 5人
あきら 1844-1850 [データ欠落] 2人
日奉 菊 1850-1877 暗殺*2 3人
小林 絢子 1877-1901 事故死 4人
清水 蛍 1901-1945 戦災死 5人
和田 雪 1945-1949 罷免 1人
月島 佳織 1949-1967 [データ欠落] 5人
Margaret Randall 1967-2003 自然死 4人
佐々木 愛恋 2003-2019 高齢退職 5人

赤文字は-3自身が反ミームの影響下にあることを意味する。
また、参加人数が少ない儀式は、それだけ激しい戦いがあったことを示唆している。
脈々と受け継がれているように見えるが、実態は薄氷の上を歩くような、破滅と隣り合わせの歴史であった。
この事実を覚えていられるのは、-3になった巫女、つまり、"あなた"1人しかいない。
先人達が残していった、様々な思いを心に留めつつ、"あなた"は今日も後進を育て、戦いへと向かうのである。



余談

本作はSCP-INT*3で開催されていた「インターナショナルGoIコンテスト」の優勝作品である。
コンテストのルールは「自国支部以外のGoIを使って記事を書く(本家GoIは不可)」というもので、
執筆難易度の高さから、投稿せずに終わった参加者も少なくなかった。
ちなみに、日本支部からも数人が参加しており、
「ユニヴェルジル王国」や「ヒューマニストの貴族たち」(いずれもフランス支部のGoI)に関する記事を投稿している。

また、儀式の名前に付けられている「毘盧遮那」だが、
これは大乗仏教における「毘盧遮那如来」のことであり、真言宗等では「大日如来」と呼ばれている。
大日如来は神仏習合でアマテラスと同一視されることがあった。

追記・修正は巫女になったつもりでお願いします。


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最終更新:2023年06月22日 21:55
添付ファイル

*1 日奉という見慣れない苗字が目を引くが、これは恐らく日本支部の準要注意団体「日奉一族」が元ネタ。彼女もこの一族の一員という設定なのか、(メタ的な意味で)名前を借りただけの他人なのかは不明。

*2 原文の脚注では「《西南戦争期における西洋オカルト組織の浸透と破壊活動》を参照のこと。」と書かれている。内戦のドサクサに紛れて、どこかの要注意団体が彼女を襲ったのかもしれない。

*3 各国支部の記事を英訳して掲載するwiki。