エリートトレーナーのヤエコ(ポケモン)

登録日:2019/07/04 (木) 23:47:12
更新日:2025/04/29 Tue 21:59:24
所要時間:約 5 分で読めます





ポケモンには いろんな とくせいが ある。

それを かんがえてこそ いちりゅうの トレーナーに なれるのよ!




エリートトレーナーのヤエコ』は、「ポケットモンスター ルビー サファイア エメラルド」及び、
リメイクの「ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア」に登場するポケモントレーナーである。
シリーズに大抵1人は登場する、モブでありながら場違いに強い地雷トレーナーであり、ルビサファ屈指の全滅ポイントとして有名。

概要

ヒワマキシティの先、120番道路にて、ダイゴにデボンスコープをもらってカクレオンの姿が見えるようになり、先に進んだところのトレーナーに紛れている。
ダイゴのいた橋から数えて4人目のトレーナーである。
見つかると冒頭のいかにもエリートらしいセリフを言ってバトルに突入する。

バランスよく複数のポケモンを揃えている場合が多いエリートトレーナーにしては珍しく、ヤエコの手持ちは1匹のみ。
しかし、その1匹が大問題なのであった……。

手持ち

リフレッシュ、たつまき、じこさいせい、みずのはどう

ヤエコが繰り出してくるのはなんとミロカロス
ホウエン最後のジムリーダー、ミクリの切り札がまさかのフライング登場である。
レベルも30を超えており、いきなり見た事のないポケモンが繰り出され、そのビジュアルと特徴的な鳴き声も相まって初見プレイヤーへのインパクトは抜群。

技構成もメインウェポンで混乱3割のみずのはどう、空を飛んでいても命中するたつまき、
回復手段にじこさいせいと状態異常回復のリフレッシュと全く無駄がなく、下手なジムリーダーより数段手強い。

更に厄介なのが、120番道路が天候変化地帯であること。その天候というのがよりによって雨。しかも永続。
つまりこのヤエコとの戦闘は不意打ちでいきなり止まない雨の中でミロカロスと戦わせられるというとんでもない展開を強いられる。
雨補正のかかったみずのはどうは同レベル帯ならば等倍でも大抵のポケモンが2発で落ちる上に生き残っても3割で混乱を引き起こす鬼畜ぶりを誇る。抜群なら当然即死である。


耐久力も尋常ではなく、生半可な抜群技では1、2発、レベルによっては3発以上耐え、
止めを刺しそこねれば無情な「じこさいせい」でこちらの攻撃を無に帰す要塞ぶり。
超火力に高耐久を備えたポケモンが回復までしてくる絶望感は初見ならではだろう。
しかも第三世代当時のじこさいせいはPPが20もあり、使い切らせるのも厳しい。

しかもヤエコはエリートトレーナーなので道具まで使ってくる。
やっと倒せると思ったら「エリートトレーナーのヤエコは かいふくのくすりを つかった!」のメッセージであっさり完全回復される様は極悪と言う他ない。

第三世代当時のタイプ別に物理と特殊で分けられている仕様も厳しく、
ミロカロスは特殊耐久が高く物理耐久が並なのに対して弱点をつけるのがよりによって特殊の電気と草しかない。
また物理で攻める場合は下手に状態異常にすると「ふしぎなうろこ」が発動して更に硬くなってしまう。

戦い方としては、まず抜群が取れて水を半減できる草タイプ、特にジュプトル(ジュカイン)がいるならリーフブレードで一気呵成に攻め立てよう。
普段あまり活躍の場がない草御三家が最高に輝く瞬間である。

一方、汎用草ポケモンはどいつもこいつも草技が当時威力40の「メガドレイン」止まりの連中ばかりで、
威力60の「マジカルリーフ」と「やどりぎのタネ」を使えるロゼリアくらいしかまともなやつがいない。

草ポケモンを最低限の戦力に底上げしてくれるギガドレインのわざマシンは、こともあろうにここを抜けた先(おくりびやまの南)である。

水を4分の1にできるルンパッパに至っては、草技が「すいとる」(当時威力20)か技マシンの「タネマシンガン」(当時威力10~50)という有様。
しかもこの時点では水の石は通信交換で無理矢理持ってくるのみで、まだハスブレロのまま進化できずという始末。

草ポケモンがこの頼りなさだが、一方で電気タイプは水を等倍で食らってしまうのが大問題。大体のポケモンは2発も食らえばKOされてしまう。
素早く特攻の高いライボルトあたりで速攻をかけたいところ。レアコイルも強いが、鈍足のせいで先制でじこさいせいされる場合も多く速攻は難しい。
一旦は上手いことやり過ごし、ミナモデパートで「かみなり」の技マシンを入手してから挑めば、「かみなり」の命中率の低さが永続雨により関係なくなるため速攻もかけやすいだろう。

全体的に長期戦になりがちなので、リフレッシュも効かない能力低下技が非常に有効。
「うそなき」や「きんぞくおん」特防ダウン、「すなかけ」や「フラッシュ」による命中率ダウンが特に効果的。回復されてもめげずにチャンスをうかがいたい。

見事彼女に勝つと「なかなか かんがえてるのね」と感心し、
「そう ポケモンの とくせいに よって たたかいかたも いろいろ かわってくるわ!」との話をしてくれる。
確かにポケモンの能力を最大限に引き出すのはトレーナーの役目だが、だからといって降りしきる雨の中でミロカロスを連れて獲物を待ち構えるのは勘弁して欲しいところである。

  • リメイクでは
エメラルドではチャンピオンがダイゴからミクリに変更されている影響か、ヤエコの手持ちもヤミラミ単騎に変更された。
さすがにチャンピオンの切り札をモブが出してくるのはマズいと思ったのだろう。

……が、第六世代のORASでは手持ちがミロカロスに戻されており、まさかの旧作再現を果たした
さらにバランス調整によるトレーナーの強化の影響でレベルが36まで跳ね上がっており、凄まじく強い。
天候も技構成も当時と全く同じで、原作プレイヤーのトラウマを再燃させ、何も知らない新規プレイヤーには新たにトラウマを植え付けた。

ただ、レベル技の見直しにより草ポケモンたちの技が充実した他、
世代経過による仕様変更のおかげでスパークやリーフブレードは物理攻撃となり、物理で弱点を突けるようになっている他、
じこさいせいのPPも10まで下げられており、GBA版時代よりは戦いやすいだろう。メガシンカもある。
なんなら、強化されたがくしゅうそうちによって既にこちらの手持ちが過剰なレベルになっている事すらある。
ただし物理電気技で攻める際は意図せず麻痺させて「ふしぎなうろこ」を発動されてしまったりするのに注意。

ORASはGTSがあるので、彼女の存在に気付けば、ミクリを待たずともGTSでミロカロスを探すことが出来るようになる。手持ちが戻されたのはこの意図もあるのかもしれない。
成立する条件があるかどうかは別だが



追記・修正はミロカロスの要塞ぶりに絶望してからお願いします。

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