ミロカロス

登録日:2010/09/08(水) 21:34:47
更新日:2022/02/11 Fri 00:24:36
所要時間:約 8 分で読めます




最も 美しい ポケモンと いわれている。 怒りや 憎しみの 心を 癒して 争いを 鎮める 力を 持っている。



◆データ


全国図鑑No.350
分類:いつくしみポケモン
英語名:Milotic
高さ:6.2m
重さ:162.0kg
タマゴグループ:水中1/ドラゴン
性別比率:♂50♀50

タイプ:みず

通常特性:ふしぎなうろこ(状態異常のとき、ぼうぎょ1.5倍) ※ヒンバス時「すいすい」
    :かちき(相手に能力を下げられると、特攻が2段階上がる) ※ヒンバス時「どんかん」
隠れ特性:とくせい:メロメロボディ(接触技を受けた際、30%の確率で相手をメロメロにする。フィールドで先頭にすると異性のポケモンが出現しやすくなる)
    ※ヒンバス時「てきおうりょく」

HP:95
攻撃:60
防御:79
特攻:100
特防:125
素早さ:81
合計:540

努力値:特防+2

ヒンバスの「うつくしさ」を高くしてレベルアップすると進化する。
「うつくしさ」のステータスを上げる方法がない作品では「きれいなウロコ」を持たせて通信交換すると進化する。


◆概要


頭に赤く長い触角と、下向きに長いもみあげのような鰭を持つ。
肌色のボディの下半分には方向によってにもピンクにも見える「虹色」の鱗を持った蛇型のポケモン。綺麗な湖に住むとされる。

見た者の心を癒やすとされ、湖から人々の前に現れ、怒りや憎しみの心を癒やす波動を放つ。
しかし、実際に「いやしのはどう」を覚えるわけではない。

「世界一美しいポケモン」と言われ、ミロカロスをモデルにした絵画・彫刻が多くある(パール図鑑説明)。
その割に長らくゲーム内では登場しなかったが、XYのパルファム宮殿でミロカロスの彫刻を拝むことができる。
しかし、XYでは野生で登場しない。カロス地方なのに。


モデルとなった実在の生物は、一説にリュウグウノツカイと言われる。

◆ゲームでのミロカロス


初出はルビー・サファイア。
120番道路にいるエリートトレーナーヤエコおよびルネシティジムリーダーミクリが使用する。
ただし前者のほうは、流石にこの時点で雨状態のミロカロスはキツイと制作側が考えたのか、エメラルドではヤミラミに変更されている。

当時は弱点のでんきくさタイプが特殊技だったため高い特防が幸いしてかなり硬く、
場合によってはわざわざ弱点を突くより威力のある物理技で攻めたほうが効いた場合もあった。

エメラルドではチャンピオンになったミクリの切り札として相変わらず使われ、
先代チャンピオン・ダイゴメタグロスとは違う強さを持っていた。
さらにバトルフロンティアチューブクイーンアザミもつかう。

また、入手方法の大変さでも有名。ミロカロスは野生では出現せず、
進化前のヒンバスが119番道路の広大な川の中から何の手がかりもなくわずか6マスのポイントでのみ釣りあげられるという鬼畜仕様。
釣り竿自体は何を使ってもよく「ボロのつりざお」でも普通に釣れる……のだが、RSEの釣りの仕様がこれまた面倒くさく時間をどんどん奪われていく。
しかもポイントで100%釣れるというわけではないため、2,3回釣ってから移動するということを試さないといけないという酷すぎる仕様。
釣るにも釣れず、交換で貰おうにもそんな友達がいない皆は泣くしかなく、入手した友人に「このポイントで釣れた」と教わって釣りに行っても釣れるのはコイキングばかりなんてこともしばしばあった。
GTSなんて存在するはずもない。そのため双方のバージョンで入手できるにもかかわらず、手に入れた人は羨まれたものである。
そしてしつこい友人にヒンバスをくれと頼まれた結果タマゴ孵化という手段に行き当たるなど、小中学生のコミュニティにおけるポケモン知識の発展にも寄与することになった。

ミカルゲが登場するまでは「自力入手が最も難しいポケモン」として有名であり、現在でもミカルゲ(第四世代)とともにたびたび話題になる。
当然だがレンタルwikiすら一般的でなかったようなGBA時代には「ヒンバス漁業組合情報局」というヒンバス捕獲専門のサイトまで出来たほどである。
現在は閉鎖されているが、一応アーカイブがあるので見ることは可能。当時の状況がよくわかるだろう。→ こちら

現在でも誤った情報を覚えている人は多く、その後の入手性が大きく改善されたことで別に第三世代で釣る理由がなくなったことから様々な誤情報(ガセネタ)がネットの海に残骸のように漂っている。
以前本項目にも「30分でランダムに変わる」「ムロタウンの流行語に応じて位置が変化する」というような説明が書いてあったが、当時の有名な誤情報である。
また「他プレイヤーとレコードチェンジをすると他のプレイヤーとヒンバスを釣れるポイントを共有できるようになる」という仕様が当時有名だったが、これもどうやらガセらしい(未確認)。そもそももうレコードチェンジなんて知ってる人おらんよ……
レコードチェンジやムロタウンの流行語がなぜヒンバスと関係するように語られているかというと、ムロタウンの流行語変化のタイミングとヒンバスを釣れるポイントの変更が同時に行われるため。

しかもヒンバスの鬼っぷりはここで終わりではない。ヒンバスの進化条件は「うつくしさを220以上にする」ことなのだが、当時のポロックはけづやという概念があり、
このけづやが255になってしまうとそれ以上ポロックを食べてくれない。この時ヒンバスのうつくしさが足りていないと、そのヒンバスは進化することはない。
それほど難しい条件ではないのだが「カゴのみ」「ブリーのみ」「ゴスのみ」などの入手性のいい木の実を使うとやらかしがちであり、だいたいコンテスト用のポケモンを作ろうとすると最初の1匹目でこれをやらかす
その最初の1匹目がヒンバスだったら……さぁ、もう1回!
そのため当時は「シーヤのみ」「リュガのみ」などの需要が高かった。そんなもんがそう簡単に手に入るわけがないので、現在では努力値リセットに使われる「ネコブのみ」がもっぱらヒンバス入手のために用いられたのである。
当時のプレイヤーかどうかを判別する方法のひとつに「第三・第四ヒンバス絡みのネタを尋ねてどれくらいよどみなく答えられるか」というものがある。
どちらかについてものすごく話してくれたら間違いなくその世代の現役プレイヤーだ。逆にどこかで聞いたことのある話しか言わない人は……そういうことである。


DPtではシンオウリーグチャンピオンである我らがシロナ様のポケモンとなり、
ちまちま攻撃しても「じこさいせい」で回復され、生半可な特殊技で倒しそこねると「ミラーコート」で逆に狩られた揚句に次のターン

「チャンピオンの シロナは かいふくのくすりを つかった!」

となって涙目になったトレーナーも少なくはなかっただろう。

バトルタワーではタワータイクーンのクロツグが3周目で使い、
「さいみんじゅつ」(ダイパでは命中70かつ眠りの最低ターンが2ターンだったためかなり危険)からなぶられたりと、こちらもまたウザったい強さを持っていた。
持ち物がかいがらのすずのため、防戦だと意外と回復される。
またタワークオリティでれいとうビームのこおりが発動したりするので、なるべく早めに落としたい。

第四世代でも相変わらず入手は難しく、野生では出ず肝心のヒンバスが、テンガンざんの地下にある池で例の如くポイントを捜し出して釣るという仕様。
だが、図鑑に載ればWifi通信でGTSから入手可能になり、入手しやすくなった。前作品も含めて1匹入手さえしてしまえば、あとはタマゴでいくらでも増やせるのが有情である。


HGSSにおいてはカスミが強化後につかう。
その嫌味な硬さを生かした「ねむる」→「ねごと」「かいふくのくすり」はそれまで連れていたシナリオ要員では突破は厳しく、手を焼いた人も多いだろう。
また相変わらずクロツグも使う。が、技構成からみずタイプで攻撃技は半減できるように。

ちなみに、ポロックやポフィンがないため、美容師やグリーンの姉の毛繕いを利用しないと進化できない。
…もっとも美容師や毛繕いで結びつくのは「なつき度」なので、普通に連れ歩くだけでも条件を満たせなくもないのだが。


BWにおいてのヒンバスは1番道路で凄い釣り竿を使う事で捕まえる事が出来る。
今回も特定のスポットでしかつり上げる事は出来ない……とか言う事は一切無く、物凄くポンポン釣れる。
それどころか時々出てくる泡で釣りをすればミロカロスが釣れる事すらある。
以前の捕まえにくさをさすがに猛省してくれたのだろう。ほんとに第三世代の頃ひどかったもんね……


ルビサファリメイク版のORASではかつての鬼畜仕様は廃止され、低確率ながらもポイントに関係なくヒンバスを釣れるようになった。
また、昼の時間帯に橋の下で釣りをすると釣れる確率が高くなる。

SMUSUMでもORAS同様に安定して釣ることができる。もっとも、この世代になるとミラクル交換やGTSの事情の改善によってわざわざ釣らなくても良個体が通信交換で簡単に手に入るが。


◆主な使用トレーナー




◆対戦におけるミロカロス


ギャラドスの攻撃と特攻、特防をシャッフルした種族値となっている。
ヒンバスとコイキングもシャッフルの関係であり、おそらく何かしらモチーフとするところが共通しているのだろう。

「じこさいせい」や「ねっとう」など物理受け向きの技を多く覚える。
しかし、素の耐久に関しては物理耐久に特化させてもガブリアスの「げきりん」が低~中乱数二発とあまり過信できるものではない。
熱湯の火傷に頼らないとジリ貧になることもしばしば。

いかく」を持つギャラドスや同タイプで全体的に高水準な耐久を持つスイクンと比べるとパッと見見劣りしやすい。
まぁこの二匹は回復ソースが眠ると持ち物にしか頼れないのと火力の高さや安定性はミロカロスのほうが上なので差別化は比較的容易である。
安定感の無さで敬遠されやすいものの「さいみんじゅつ」を覚えるのも大きい。

また特殊耐久が高くギャラドスと違い4倍弱点もないので特殊技で弱点を突かれてもH振りだけでタイプ一致ですら耐えてしまう。
さらに「ミラーコート」で返り討ちにもできる。
しかしこれは読まれ易い戦術なのであまり過信しないこと。

第三世代・第四世代ではまだ耐久戦術が容易に成り立つ時代だったこと、第四世代で火力がインフレしたものの弱点となるでんき・くさタイプに大した技がなかったことから
地味ながら強いポケモンとして常に存在感を発揮していた。一撃で倒すことはまず不可能なので、れいとうビームやミラーコートの存在をにおわせながらじっくりと戦う。
特性の「ふしぎなウロコ」を誘発しないと若干心もとないので、第三世代では「ねむる」、第四世代では「かえんだま」などで自分から状態異常になることもあった。
当時好まれたまひ状態もポイントで、何らかの手段でまひしてしまったミロカロスが本来耐えられないはずの相手の物理攻撃を耐えてしまうなんてことも。でんじはが利敵行為になりかねない。
ただし言ってしまえばそれだけであり、手慣れたプレイヤーにはシャワーズの方が好まれた。
「ミラコしてくるかもしれないっつってもミラコ持ってるミロカロスなんておらんやん」と割り切られたり、こちらの技構成がバレてしまうと途端に大した脅威ではなくなるのだ。
「じこさいせい」「ねむる」などの回復ありきのポケモンなので、この回復のタイミングに「ちょうはつ」を合わせられても結構キツい。


隠れ特性は美しい姿にぴったりな「メロメロボディ」。
他のメロボ持ちが紙耐久ばっかの中での高耐久+再生持ちであり、うまくいけばブルンゲルよろしくなメロメロ糞gを展開することも可能。
♂にしておけば2回攻撃してくるメガガルーラを牽制することもできる…かもしれない。
しかし、現在はメガガルーラの需要が落ちたこともありこの特性を採用する価値は低くなった。ヒンバス時代のてきおうりょくのままが良かったとか言わないの!


XYからは通常特性に「かちき」が追加された。
「まけんき」の特攻版で、「いかく」持ちが多いダブル・トリプルでは非常に強力。
シングルでも他の二つの特性よりは発動機会が多めなので基本的に特性はこれで確定である。
通常特性であるため、前作から輸入しても「とくせいカプセル」で変更可能なのでご安心を。
ちなみにヒンバス時代の特性は「どんかん」。進化後メロメロ関連となる隠れ特性の方とはあべこべの関係となっている。


SMからはやけどのダメージが最大HPの1/8から1/16に調整され、主力技の「ねっとう」は多少弱体化した。
その一方で、やけどダメージがネックとなっていたかえんだま型の使用率が一気に伸び、特性「ふしぎなうろこ」が再評価されることになった。
さらに「いかく」を受けると素早さが一段階上昇する道具「ビビりだま」が登場、ミロカロスの「かちき」と非常にマッチし、タイプ的にもランドロスガオガエンに非常に優位に立てる点から、ダブルで再評価されている。


進化前のヒンバスはコイキングと違い多彩な技を覚える。そもそもミラーコートは遺伝である。
すいすいが発動していなくてもそこそこの素早さがあり、すいすい発動時はそれが上昇し、しかもミラーコートまで覚えるという点から第三~四世代当時は地味に戦えるポケモンとして有名だった。
口さがない人は「ラブカスより強い」なんて言ったりもした。実際ラブカスより戦える可能性のあるポケモンである。
ただしやることがほぼバレバレなので、対峙してもさっぱり怖くない。そういう意味では何をしてくるか分からないラブカスの方が怖かったり。


ポケスペにおけるミロカロス


ルビーの五匹目の手持ち。名前は「MIMI」。
ポケモンコンテストでは「うつくしさ」担当。

「ヒンバスの養殖」で一儲けを企む海パン野郎と出会ったルビーが価値も分からず一発で釣り上げる。
が、あまりのみすぼらしさから何度も釣り上げては逃がしていたが、なんやかんやで手持ちに加わる。
その後は意外性を狙って*1「美しさ」担当になり、順調にリボンを取って行く。

しかし、ハイパーランクのコンテストの最中ミクリに負けたルビーが、溜まりに溜まった自身の苛立ちをぶつけてしまう。
あろうことか「(ミロカロスみたいな)コンテストに合ったポケモンを探せばよかった」などと言い放ったために、ルビーの元を去ってしまう…


しかしルネシティの超古代決戦のさ中、マツブサ&アオギリの前に孤立したルビーを助けるため、身一つで挑み、ひん死の重傷を負う。
ルビーが「本当の美しさは姿ではなく、その心」と気付き、渡し損ねたハイパーランクのリボンを渡したのをきっかけに、ミロカロスへの進化を果たした。このシーンは涙無しには見られない。

「心が身体を解き放てこそ、凛々しくそびえる美しさ。身につけたるは不思議な鱗。」


◆アニメにおけるミロカロス


AG編ではアダン、アザミ、コーディネーターのロバート。
DP編ではミクリ、映画『超克の時空へ』の冒頭でクロツグがと上級者が使うポケモンというイメージが強い。

また進化前のヒンバスはコイキングと偽って売られたり、
ビーボタン同盟(進化が全てじゃないぜが趣旨)の“最も美しい”と評される個体は強制進化装置で無理矢理進化させられそうに…
とコイキング売りの親父関連で酷い目に遭っていた。


◆余談


BWにて進化の条件が変わり、「きれいなウロコを持たせて通信交換」に変更された。
これはBWでコンディションを上げる手段がないからである。

しかし、第四世代から美しさMAXのヒンバスを連れてきてレベルを上げると、しっかりミロカロスに進化する。
この仕様は第六世代に突入したXYでも変わらず、そして発売されたルビサファリメイクにおいて、
第四世代以前から連れてきたポケモンのコンディションが維持されることが判明した。
第三世代で捕まえたポケモンを連れてくると表彰状が貰える仕様もあいまって、かつてのルビサファユーザーを感涙させた。
…言い忘れたが、ORASでもきれいなウロコを持たせて通信交換してもしっかりミロカロスに進化する。
ただし、コンディションを上げられるソフトではきれいなウロコが入手できず、きれいなウロコが手に入るソフトではコンディションを上げる方法がないため、ソフト単体で進化の準備を行う場合、選べる手段はひとつのみという仕様になっている。


この仕様によりミロカロスはエーフィ&ブラッキー以来となる、2つの進化方法を持つポケモンとなった。

Pokémon LEGENDS アルセウスにはなんと未実装。過去のシンオウ地方であるヒスイ地方には生息していなかった事が判明し現実で言うと国内外来種になる。そのため登場する人物にプラチナ版のシロナの手持ちを模したキャラクターがいるのだがその中で唯一差し替えられている。










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最終更新:2022年02月11日 00:24

*1 ルビーがセンリとの戦いの中で「美しくて当たり前のポケモンで勝っても、トレーナーの実力とは言えない」という考えに至ったため