ポケットモンスター ルビー・サファイア

登録日:2010/06/18(金) 01:08:50
更新日:2019/11/26 Tue 06:15:13
所要時間:約 14 分で読めます





どんな出会いが僕たちを待っているのだろう。


■概要

ゲームボーイアドバンス(以下GBA)用のゲームソフト。日本では2002年11月21日に発売された。
あの『ポケットモンスター金・銀』に次ぐ待望の『ポケモンシリーズ』第三作品目である。
ちなみに日本語版ロゴの下に書かれている英語表記が「pocket monster」から「Pokémon」になったのもこの作品。

パッケージの伝説のポケモンはルビーがグラードン、サファイアがカイオーガ
御三家キモリアチャモミズゴロウ


アニメは『ポケットモンスター アドバンスジェネレーション』が本作と対応している。


他のシリーズと比べて最初のパートナーによる難易度の差異は少なめ。
ハードが当時の最新機種であるGBAに移ったためグラフィック面の性能が大幅に向上しシリーズ初の完全カラー化に成功。

他にも


という新しい遊び方が追加される等システム面が大きく向上している。
個体値努力値の仕様も大幅に変更された。


冒険の舞台は九州地方(沖縄県含む)をモデルとしたホウエン地方
このホウエン地方は前作までのカントージョウト地方からかなり遠い場所にあるという事になっており、前作までのポケモンも生息していないものが多数いる。

カントー地方が舞台である後述のFRLGと同じポケモンも生息しているが、
風土が違うためか覚えるわざ・わざを覚えるレベル・野生ポケモンの持ち物といったものが異なっている。
このことはワンナップ著の公式攻略本でも取り上げられている。


預かりシステムの管理人(ポケモン)マサキの友人であるマユミ。
また、ボックスに1500匹のポケモンを預けられるGC用ゲームソフト 『ポケモンボックス ルビー&サファイア』には、彼女の姉であるアズサが登場している。


今作で主人公と敵対するのは前作のロケット団のようなマフィア的存在が悪の組織でなく、
海を増やすのが目的のアクア団と大地を増やすのが目的のマグマ団という環境保護団体となっている。
詳しくはマグマ団/アクア団(ポケモン)を参照。

そして超古代の伝説のポケモンが重要な存在として描かれるなど、そのストーリーはより壮大でファンタジー風になっている。

また、ルビーではマグマ団が、サファイアではアクア団が主に敵対組織として登場(片方は味方として登場)し、
バージョンごとに微妙にストーリーが異なるのも特徴(どちらも大筋は変わらないが)。



その様々な変更点から、あらゆるポケモンシリーズでも高い評価を得る…と思いきや主に金銀までのファンからの評価はあまり良くなかった。

その理由の最たる物としては、過去作品との互換性が一切無くなり通信が出来なくなったという事であろう。
これは努力値の仕様と通信の内部仕様が変わったため。
このためルビー・サファイアには登場しない過去作のポケモンの入手はしばらくお預けとなった。
前作までのパートナー達との交流が完全に途絶える事で多くのトレーナーが悲しみに暮れたとか…
ただ、バグポケが通信で送られてくる心配がないという面も少なからずあると思われる。

過去作のポケモンも内部データ上では存在しており、
後に発売される『ファイアレッド・リーフグリーン』や『ポケモンコロシアム』との通信で入手可能となっている。
だが新たに育て直しになる事や、続編を売る為の鬼畜商法とも取れる点からこれでもまだ納得がいかない人が多かった。


また他にも問題点として

  • 金銀のようにクリア後に他地方に行けず、ストーリーが金銀と比べてボリューム不足(サントラのブックレットによれば行く方法は秘密、という扱い)
  • 他シリーズと比べて海が多めで、波乗り移動が面倒になりややストレス
  • オダマキ博士の子供であるライバルの扱いが微妙(ライバルというより先輩)
  • 時間システムの劣化(夜にならない)
  • 個体値・努力値の仕様が変わり、更に性格の要素も加わったため、仕様を理解している人としていない人との差が広まった

等が挙げられる。


しかし否定的な意見も多いものの評価できる点も多く、対戦環境が金銀のような耐久マンセーや『DPt』のような火力マンセー等はなく、
非常にバランスが良いと言われている(アブソル等のバランス取りは難しいが…)。
そして戦闘中のテンポの良さもシリーズ中ナンバーワンと言われている。

また、マップが自然豊かであり全体的なギミックも当時としては斬新な他、BGMの評価もポケモン全体で見ると高め。
ひみつきち」の地味な楽しさや、『クリスタル』ではモバイルアダプタGBが無いと遊べなかった「バトルタワー」がオフで実装されたのも評価が高い。
加えてそれまで非常に煩雑だった育成システムを大幅に簡略化して廃人の敷居を大きく下げ、育成に個性を出せるようになったのも評価できる。


このような理由から、発売後の今において再び評価されつつある。
総合的に見て、金銀に続く後継タイトルとしての役目は十二分に果たしたと思われる。


ポケットモンスター エメラルド


グラードンカイオーガが激突するとき、

天空を切り裂き、レックウザが目を覚ます。


2004年に発売されたマイナーチェンジ版。
FRLGと同様にワイヤレスアダプタにも対応している。

パッケージのポケモンはレックウザ
ホウエン図鑑を完成させるとオダマキ博士から金銀の御三家を受け取れる

ストーリーがアクア団マグマ団の両方に敵対する形に変更され、一部ジムリーダーや演出(ムービー)等も変更されている。
なお、何故かマグマ団のカガリがいなくなっている。


そして何よりバトルタワーがバトルフロンティアという様々なルールで遊ぶ事の出来る施設に変更され、
個体値判定の出来る人物や努力値を下げるきのみが追加される等、やりこみ派の人間に非常に優しい仕様となった。
そのためルビー・サファイアの時とは一転して主に廃人達から非常に高い評価を得ている。

ちなみにエメラルドは対戦の奥深さ・そのやりこみの楽しさなどから、GBA世代のソフトの中でも最高クラスの評価とされている。



そして2014年5月7日、リメイク版である『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』が発表された。
こちらの欧州以外での発売日は2014年の11月21日。
大切なのでもう一度言うが2014年の11月21日である。ついでに言うと金曜日。

ハートゴールド・ソウルシルバー』以降、日本でのポケモン新作は土曜日発売がお約束となりつつあった中、
金曜日である11月21日が選ばれた理由は…この記事を最初から読めばもう分かるだろう。



■余談

本作は
  • ちょいワルトレーナー(ぼうそうぞく/スキンヘッズ等)が一切登場しない
  • 町と道路を繋ぐゲートが存在しない
  • 新手の600族が2体登場する
  • マニア系トレーナーの登場数が歴代最多(いせきマニア、かいじゅうマニア、オカルトマニア、こんちゅうマニア、ポケモンコレクター)を誇る
作品だったりする。



本作は時系列上どこに位置しているのか明確でなく、度々プレイヤーの間で考察されてきた。
以降の本編作品で断片的に推測できる要素が出てきているものの、どれも決定的なものではない。

そんな中で最も有力な説は、FRLGとほぼ同時に進行しているというもの。


そしてリメイク発表の2014年5月7日、金銀からシナリオやキャラクター設定を担当する松宮稔展氏が

赤緑≒RS→金銀≒DPPt→BW→BW2≒XY

であることをTwitter上で明かしている(このツイートは現在は見られない)。


つまり、書き換えると

赤緑青ピカ(FRLG)≒RSE(ORAS)→金銀クリスタル(HGSS)≒DPt→BW→BW2≒XY

となる。
(厳密には、リメイク前の初代と金銀については今の世界観から外れている)


また、そのツイートの直後に

(´-`).。oO(てへ、海野さんと焼酎飲んでて、ニアイコール、まちがえちゃった!

とつぶやいている。



追記・修正はホウエン地方からお願いします。

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