ドラえもんサラダ

登録日:2019/09/25 Wed 21:46:03
更新日:2024/04/25 Thu 11:34:00
所要時間:約 4 分で読めます






夏むきのすずしい料理だよ。



ドラえもんサラダとは、ドラえもんが作ったオリジナルサラダ料理である。

概要

小学館の学年別学習雑誌『小学四年生』の1975年7月号にて紹介された。

当時の『小学四年生』では、『ドラえもん』と『バケルくん』に加えて、『ドラとバケルともうひとつ』というおまけコーナーが掲載されていた(てんコミ9巻「ぼく、桃太郎のなんなのさ」や11巻「ドラえもん大事典」がそれに含まれる)。
7月号は『小学四年生』の誌面のパロディである「おまけ四年生」で、その中の1コーナー「ドラえもんのお料理教室」で誕生したのがこの料理である。
後に「ドラえ本3」や藤子・F・不二雄大全集『ドラえもん』第20巻に再録された。

料理自体はドラえもんの顔を料理で表現するという、所謂「キャラクター料理」の部類。
なのだが、そのあまりにぶっ飛んだ料理内容から2016年頃にネット上にて拡散されて知名度を上げた。
インターネット上でもドラえもんサラダを作った報告が次々と上がり、中々の盛り上がりを見せた。

一部ではネット上での拡散を目的としたコラ画像ではないかと疑う声も出たが、前述したように一切コラではない。
また、小学館雑誌掲載の経歴からアシスタントの方倉陽二氏による物(通称「方倉設定」)だと勘違いされがちだが、
れっきとした藤子・F・不二雄先生本人によるネタである。

一部からは、あのジャイアンシチューと肩を並べるドラえもん史上屈指の意味不明な料理として扱う声も。

レシピ

ドラえもん曰く「夏むきの涼しい料理だよ」とのこと。


◆材料

ドラえもんの目のパーツとして使う。

ドラえもんの口のパーツとして使う。

ドラえもんのヒゲや鼻と口の間の一本線のパーツとして使う。

  • 梅干し:1個
ドラえもんの鼻のパーツとして使う。

  • そのへんに生えてる草
ドラえもんの頭部のパーツとして使う。


◆手順

  • 1.卵を割り、身は捨てて殻に目玉を書く
いきなり卵の中身を放棄するという無駄遣い極まりない調理法が行われる。
今の児童誌では冗談でも中身を捨てると言った記述は出来ないであろうことを考えると、ある意味その辺の意識が緩かった時代性を感じさせる。
実際にドラえもんサラダを作る際は、冗談抜きで中身を捨てるのは勿体無いので、何かしら別の卵料理に利用しよう。鈴に使うのもいいぞ。

  • 2.スイカを食べ、皮を残す
調理の最中に材料を食べながら準備するという斬新な発想。
というか、料理に使わないスイカの身は食べて処理するなら、前述の卵の中身も捨てないで処理しろと言いたくなる。
イラストでは大口を開けたドラえもんが無表情でスイカを食べているというシュールなもの。

  • 3.草をちぎり、綺麗に盛り付けをする
材料からして適当なので必然の流れなのだが、解説が適当を極めている。
なお、イラストではドラえもんが舌を出した表情で草を千切っている姿が描かれているのが、何とも言えないシュールさを出している。

ドラえもんによると「まずひと口食べてみて、一時間たって何ともなければみんな食べよう(原文ママ)」。

「その辺に生えている草」と「スイカの皮」を使っているので、腹を下す可能性が考えられるためだろう。
つまり、初めから毒見必須というとんでもない料理になっていることが分かる。
しかし、上述したように夏で冷えるための料理なので、腹痛を起こして冷汗によって身体を冷やせるように考えられているのかもしれない。

再現したファンによる味のレビューも出ているが、まあ感想は……お察しください。
ただし味の感じ方は十人十色なので、一部では「そこそこ美味かった」といった意見も見られる。
味に関しては調理過程におけるスイカの身を食べる部分が本番とも言える。

一応子供向けとして紹介されているだけあって、再現に必要な材料の調達や調理過程も非常に簡単な点は長所か。
小学四年生を読む子供が母親の作った料理の余り物で遊ぶことを前提にした可能性もある。
漫画飯の再現を趣味とする人は是非とも作っておきたい料理ではないだろうか(まあ原作エピソード自体には出ていない料理なのだが)。

余談

  • ネット上では「ドラえもんサラダ」ばかりが注目されがちであるが、
    掲載元の「おまけ四年生」自体、全ページがギャグ、パロディ、時事ネタのオンパレードとなっており、
    当時の大らかさと藤子・F・不二雄先生の秀逸なセンスが堪能できる一作となっている。
    先述のように現在は藤子・F・不二雄大全集にて容易に読めるので、ドラえもんサラダで興味を持ったのなら一度読んでみるといいかもしれない。


  • ドラえもんサラダは「ドラえもんのお料理教室」として紹介されているが、後に発売されたOVA『ドラえもんのおりょうり教室』とは何の関係もない。
    なお、あちらの方が遥かに真面目に料理を作っている。

  • もしこれを美味しく食べられるように作るとしたら、目はゆで卵、草はキャベツの千切りにすればよいだろう。




追記・修正はドラえもんサラダを作って完食してからお願いします。

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最終更新:2024年04月25日 11:34