2000シリーズ(太鼓の達人)

登録日:2019/11/30 Sat 01:08:30
更新日:2025/03/31 Mon 20:09:45
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2000シリーズとは、太鼓の達人に収録されている、曲名が「○○2000」となっている曲の総称である。
作曲者は〆ドレー2000を除き、すべてLindaAI-CUE。基本的に登場時での最高難度クラスの譜面になることが多く、ほぼ全てが登場作品及び移植時点でのボスとされる。
1曲作るごとに作曲者の寿命が2000時間減るらしい。

シリーズと銘打っているが、楽曲間での共通点や法則はタイトルを除いて皆無と言っていいほどのバラエティ豊かな作風となっている。強いていえば数作おきに社畜労働関連のネタが登場するくらいである。
2作目の「ケチャドン2000」からして「『2000』ってタイトルに付いてるのに前作(さいたま2000)と全く違う曲調」というコンセプトで書かれており、以降も直近のシリーズ作となるべく被らないように制作しているとのこと。

シリーズを追うごとに削除されたり復活したりを繰り返してきたが、ニジイロver現在はエイプリルフール限定曲を除き全作が遊べる。


■曲紹介

特筆されていない場合、譜面は全ておに譜面について記述する。

  • さいたま2000
「脳内カーニバルだドーン!」
2000シリーズの原点。独特かつ中毒性のあるサビ(ドンカツ地帯)が特徴的。
譜面分岐で達人譜面になった時にのみ(当時としては)強烈な複合7連符が登場し、該当地帯の譜面は複数の譜面に引用されている*1
初出時の難易度は堂々の★10だったが、インフレが進んでいき★9に、その後さらに★7に降格している(ただ現在の表記は難易度詐称という声も多い)。

声ネタとしてどんちゃんの没ボイスを逆再生したものが裏で延々と流れている。「あなた好みの太鼓になります」とか正直どこで使うつもりだったのか謎であるが
ミュージックガンガンなどいくつかの音ゲーに移植された。ナムコオリジナル曲としては史上初の事例である。

  • ケチャドン2000
2000シリーズ第2弾。題材はインドネシアの民族音楽の「ケチャ」。
締め切りに追われる漫画家がギリギリで漫画を完成させる曲。「で、できましたぁ…」
曲の途中の連打を叩く数によって、その後の譜面が変わる。

  • 恋文2000
2000シリーズ第3弾。春の学園への登校風景で、女の子視点からの恋の感情を描いている。
後半に行くにつれてヒートアップしていくが、よく聞くと曲の最後で「Dear my sister」と言っている。つまり百合である
ちなみに元々のタイトルは「揺り篭から墓場まで2000」だったらしい。略すると「ゆりまで2000」ということである。

  • よくでる2000
「徹夜までしてみても お給金は変わらず」
2000シリーズ第4弾。題材はアルプス地方の民謡「ヨーデル」より。そして社畜ソング。
旧筐体ではよく消えては復活したせいか「よくきえる2000」と言われる時期があった。

  • タベルナ2000
2000シリーズ第5弾。曲名はイタリア語で食堂を意味する「タベルナ」と「食べるな」のダブルミーニング。
謎のおっさんが延々と何かを食べている曲で、バックで流れる「食っちゃ寝」のボイスが特徴的。
さいたま2000やKAGEKIYO等、複数の曲から譜面を引用している。
譜面の難易度がインフレする中で、数少ない☆10の地位を保ち続けている譜面であり、現状最古の☆10譜面である(近年は常に永遠の降格候補呼ばわりされるが)。

  • きたさいたま2000
「キター!(さいたま!)」
2000シリーズ第6弾。北埼玉郡(大利根町、騎西町、北川辺町)をモチーフとした曲。
当時としては突出した難易度で、フルコンボはおろかクリアできた人もごく少数で、太鼓の達人に革命を起こしたとか。
登場から10年経ち、とんでもないインフレを経た現代でも一つの登竜門としてその位置を確立している。
ちなみに北埼玉郡の三町は全て加須市と合併したため、現在は存在しない

  • 十露盤2000
「左脳を鍛える究極ゲーム『十露盤2000(そろばんにせん)』!キミは、何ケタ計算できるかな?」
2000シリーズ第7弾。読みは「そろばんにせん」。
「新作の計算ゲーム『十露盤2000』で遊ぶ三人だが二人は不正解で電撃を食らい、残りの一人が奇跡的に正解して助かる」という内容。…曲なのか?
全コース譜面分岐を持ち、曲中の「たつじんコース、準備はいいかな?」という台詞と同時に、基本は強制的に達人譜面に移行する。しかし、この地点まで1打も叩かずに放置していると…?
ラストの高速地帯は上級者でも苦戦必死の難所であり、そこまでいかに稼げるかが鍵。

  • てんぢく2000
2000シリーズ第8弾。てんじくではなくてんぢく。よくでる2000に次ぐ労働曲。
海外逃亡しようと職場から抜け出して空港に行くも、ボスと鉢合わせとなり、強制送還されるという内容。
縁絡みの24分音符が多数存在するため、メンテゲーと揶揄される時代もあった。
余談だが、太鼓塾のお題に本楽曲の「かんたん」が表示されることがある*2

  • EkiBEN2000
「もー最低!ちょー最悪!もー限界!ちょー失敗!天堂掉到地獄(天国が地獄に)!」
2000シリーズ第9弾。
謎の台湾人「MC Linn」が憧れの日本で鉄道旅行をするが、支離滅裂な親子のせいで旅を台無しにされ、それにキレるという曲。
タベルナ2000に続き、本楽曲もいくつかの曲から譜面を引用している。中盤の高速地帯はほぼ暗記必須である。

  • X-DAY2000
2000シリーズ第10弾。読みは「エックスデイ・ツー・トリプル・ゼロ」。
元ネタは『恋愛寿命+肉体寿命 X-DAY2』というアーケードゲームで、原曲はこちらのゲームのBGMである他、効果音もふんだんに使用している。
さいたま2000などに使用されている「ガシャーン!」もこのゲームが元。
複雑な配色の長複合が次々と襲い掛かってくる譜面で構成され、利き手でゴリ押してきたプライヤーは苦戦を強いられるだろう。

  • はやさいたま2000
2000シリーズ第11弾。さいたま2000を1.25倍速にしたもの。もちろん譜面も高速になっている上、達人譜面固定である。
元々はさいたまの裏譜面として登場していたが、後に独立した譜面として収録。編曲・譜面変更はタカハシが担当した。
Wii版の歌詞表示はある意味必見。

  • はたラク2000
\会議?ふざけんじゃないよー/
2000シリーズ第12弾。てんぢくに次ぐ労働曲。
2000シリーズとしては低速だが、ゴーゴー地帯では16分に混じって32分(おに譜面では一般的である16分音符の倍の速度で叩かなければいけない)が襲い掛かってくる。
ロール処理が確立した現代でこそ叩き方は単純になるが、登場時はその様な技法は存在せず(使用上ロールが入りにくい)、利き手も逆手もフル稼働の複雑な腕の運びとなる最難関の譜面であった。
また、32分の絡む複合以外にも、2度ある減速地帯もリズムが複雑なうえに認識しづらい。
旧筐体ではきたさいたま2000と並んで最難関曲の一角であった。

  • きたさいたま200
2000シリーズ第13弾。きたさいたま2000を0.8倍速にした曲。
譜面はほぼきたさいたま2000と同じだが、ラストの高速地帯の加速幅が原曲より抑えられている(原曲では4倍→6倍→8倍だったがこちらは2倍→3倍→4倍)。
原曲の練習用の曲として登場したが、既に原曲が登場してから数年が経過しており、今更感が否めなかった。

  • 黄ダルマ2000
「今日も服が、黄色…(カチッ」
2000シリーズ第14弾。
「MC LinnとLindaAI-CUEがラジオ番組に出演した」という曲…ではない
曲の最後でようやく「黄ダルマ2000」が流れるが、数秒で強制終了されてしまう
太鼓の達人13では特殊なコマンドを入力することによってプレイできた。
新筐体では2014年より、4月1日限定で収録されている。
ラジオ部分の譜面は全難易度モールス信号。

  • 〆ドレー2000
2000シリーズ第15弾。登場当時の2000シリーズをメドレー化した楽曲。
各曲の難関地帯を寄せ集めた、(登場時点では)正真正銘のラスボス曲。
14曲もつなげているため、演奏時間は約3分と長く、コンボ数も史上初の1000コンボを軽々と越し1414コンボ
このコンボ数は約7年間史上最多を保持し続けた。現在は第3位まで陥落したが、この曲より上の2曲は全て家庭用限定のため、アーケード収録曲では依然最多...だったのだが2023年、ついにその記録は破られることになる。
この曲で2000シリーズは終わりという予定で「〆(締め)」とつけられたらしいが、何事もなかったように続編が作られている。Lindaの寿命は減る一方である。

  • 〆ドレー2000+
2000シリーズ第15.5弾。〆ドレー2000のラストと黄ダルマ2000の音源がちょっとだけ長くなり、連打が追加された。また、何故かEKIBEN2000の検閲音が解除されている。

  • 万戈イム-一ノ十
「ハラヘッタ…」
2000シリーズ第16弾。読みは「じょうぶつにせん*3
Wii3で初登場した際は、それまでの2000シリーズと比べ曲の雰囲気が暗いことや、群を抜いた高難易度であったことから一時期都市伝説化した時期もあった。
譜面の中には過去の2000シリーズを連想させる配置が多々ある為、もう一つの〆ドレーとも呼ばれることもある。
曲を通して様々な技術を要する総合力譜面で、どれか一つの要素でも苦手だと途端に可や不可を量産してしまう。
長らく家庭用限定だったが、ソライロバージョンの段位道場、最高段位の十段3曲目にてついにアーケードに降臨した
難易度こそ現在の最高段位である「達人」クラスの譜面には及ばないものの、初出当時はまだそのレベルに達しているドンだーはランカーでもあまり居ない上に、
本楽曲はしばらくの間段位道場に合格しない限り演奏ゲームで練習できなかったため、挑戦出来るプレイヤ-すら限られる有様だった。

  • またさいたま2000
「まんじゅう!うまい!うまするぎ!」
2000シリーズ第17弾。〆ドレーで一度締めたが「また」さいたまからスタートしたためこの曲名になったらしい。
歌詞のいたるところで埼玉の銘菓が出てくる。また、曲の途中でトーン信号と区点コード・ASCIIコードによる3つの暗号が入る。
BPM240と全体的に高速なうえに休憩も少なく、中々の体力を必要とする。
さいたま2000、きたさいたま2000から譜面を引用している部分がある。

  • スーハー2000
「風向きの変わり目を ちょっと見失ってた」
2000シリーズ第18弾。「いけないお薬を吸ってー吐いてーして、幻覚その他もろもろが見える」という曲。多分芸能人は関係ない。
序盤から中盤にかけて、ところどころ難しい場所はありながらも簡単な配置が続くため初見だと拍子抜け間違いなしだが、突如飛んでくる高速連打を抜けた先は…。
初出は音符が瞬時に出現するというとんでもないギミックがあったが、現在は仕様変更で無くなっている。
序盤がスカスカなせいでコンボ数が少なく、少しのミスでクリアが一気に遠ざかる。
あまりに難解なリズムから、登場から永らく経った現代でもスコア面ではかなりの難易度を誇る。

  • ドンカマ2000
ガシャーン!「何ッ!?」
2000シリーズ第19弾。男が何者かに追われながら必死に逃げるも、最後には捕まってしまう、といった曲。
タイトルは国産初のリズムマシン『ドンカマチック』より。もちろん音源もそちらから取っている。ピッコッコッコ、ピッコッコ…
譜面に関してはもう色々と滅茶苦茶で、最初から最後までBPMの違う二種類の譜面を1レーンで叩かされるという理不尽極まりないものになっているWORLD'S ENDじゃねえんだぞ!しかもこの速度変化、むずかしいでも、ふつうでも、挙句かんたんにすら当然のように存在。
BPM270の24分音符(27打/s)が当たり前のように大量に配置されている上、約29.238打/秒の8連打が1ヶ所存在しており、速度変化抜きでも普通に常軌を逸している。また、特別難所というわけではないが最後に叩く大音符はBPMがまさかの5で、曲の中盤あたりから時間をかけてじりじり迫って来るのも特徴。遅いので叩くタイミングが取りづらい。
解禁初日は当然初見ノルマ落ちが続出し、クリアレートは驚異の6.87%を記録。フルコンボに至っては誰一人出なかった。また、むずかしい譜面も初日フルコンボ達成者がいない。
ちなみに当時の解禁条件は「これまでの2000シリーズのおに譜面をフルコンもしくはほぼフルコン前提のスコアを達成、しかも曲によっては「ばいそく」や「でたらめ」といったオプション付きでこれらを複数達成する」という過去に類を見ないキツいものであった。これらをクリアした歴戦の猛者だけがプレイしたにも関わらず上記のクリアレートだったことも付記しておく。

  • ノるどん2000
2000シリース第20弾。EkiBEN2000に次ぐ電車モチーフ曲。アップテンポな明るい曲。だが歌詞は社畜
ドンカマでやりすぎたのを反省したのか譜面は最近の2000にしては珍しく控えめな難易度。
ただし、相当の体力は必要なうえに複雑な配置もある為、ナメてかかって返り討ちに遭わないよう注意。

  • よくでる15300
2000シリーズ第21弾。よくでる2000を7.65倍速で再生したもの。流石に譜面は変更されている。
エイプリルフールネタとして2016年より4月1日限定で収録された。

  • まださいたま2000
「開けて!開けてくれ!あ、開けてくださーい!」
2000シリーズ第22弾。前作に引き続き電車モチーフの曲だが、難易度は跳ね上がっている。
「仕事が終わり、電車で帰宅している男性がいつのまにかよくわからない場所に行っていた」という曲。
序盤はスクロールも遅く見切りやすい…かと思いきや見た目32分や24分が多発するほか、モールス信号に合わせて叩くというトンデモなリズムの地帯もあり、油断できない。
しかし、2回目のモールス信号地帯を抜けて譜面分岐した先はスクロールスピードが倍になり、BPM280という超高速の中で様々な複合を叩かされる。
ロール処理がしづらい配置なので、シングル力か高いロール処理の技術がないとまともに太刀打ちできない。
普通譜面ではさいたま2000、きたさいたま2000、またさいたま2000の譜面が引用されているが、前述の通り超高速なので油断せずに叩きたい。
因みに歌詞に出てきた駅名で最後に登場したのは小佐越。鬼怒川温泉駅の隣駅である。

  • Nesin Amatias(んせに またいさ)
2000シリーズ第23弾。さいたま2000を逆再生したもの。なので先述の声ネタもしっかり聞き取れる。曲名もさいたま2000をローマ字にして逆転したもの。譜面も逆だが流石に左から流れてはこない
15300と同様エイプリルフールネタで、2019年4月1日限定でアーケード版に収録された。その後(恐らく社会情勢的な問題により)長らく他のエイプリルフールネタ共々プレイ不可だったが、2022年、4月1日~30日にプレイ可能になった。
デモ演奏は「Nesin Amatias(ネシン アマティアス)」というセクシーボイスが延々と流れる。とてもシュール。
※試聴と内容が異なる場合があります。

  • わら得る2000
2000シリーズ第24弾。男が変な夢を見る曲だが、作曲者曰く「愛と戦士についての物語」。曲名の通り、曲の至る所で笑い声が聞こえる。
なんと最初の音符が流れてくる前に100近い小節を消費する。この際、あまりにもスクロールが速すぎて一見小節線が逆走しているように見える。
開幕の小節線ギミックをはじめ、スクロール速度の変化が激しいテクニック譜面。
途中にある32分(見た目16分)は秒速28.8打/秒(暫定)と非常に高密度。17打もある為、シングルではまず叩けない。

  • 続・〆ドレー2000
2000シリーズ第25弾。万戈イム-一ノ十以降の曲にNesin Amatiasとよくでる15300を加えた全ての曲をつなげ、メドレー形式にした曲。〆なのに続ってなんだ
ドンカマ2000こそ前半のWORLD's END地帯は引用されなかったものの、スーハー、まださいたま、わら得るなど史上最高レベルの難易度の曲が多く集まっているため、クリアは簡単ではない。

  • たいこの2000
2000シリーズ第26弾。太鼓の達人20周年記念ソングの一つ。曲のテーマは「紀元前」で、曲名は「太鼓」と「太古」のダブルミーニングと思われる。
譜面は局所難気味で、中盤のさいたま族引用地帯のラストにBPM224の32分音符(29.87打/秒)が存在する。現状3打以上の連符では最短間隔である。

  • ≠MM(ではない2000)
厭悪!誅罰!散れ!
番外編その1。タイトルの通り、「2000シリーズではない」ボス曲。どこか退廃的かつ荘厳な曲調。達人課題曲常連の難関楽曲で、低速・高速双方への耐性を試される譜面をしている。

  • アキバ20XX(あきば2000)
番外編その2。バンダイナムコエンターテインメントによる音楽原作キャラクタープロジェクト「電音部」からの楽曲。さいたま2000のようなイントロや万戈イム-一ノ十のようなリコーダーなど、これまでの2000シリーズ曲を意識した要素が散りばめられている。

追記・修正は寿命を2000時間縮めてからお願いします。

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最終更新:2025年03月31日 20:09

*1 ちなみに初出時は「難しすぎる」という理由で達人譜面は封印されていた。

*2 曲が未設定だけど何か表示させたい際に、曲ごとに割り振られたIDが一番若いコイツをとりあえず表示させているのだと思われる。

*3 「万戈」と「イム」を横にくっつけると「成仏」、「-一」と「ノ十」を縦にくっつけると「二千」になる。