ハードオフ

登録日:2020/01/01 (水) 02:10:24
更新日:2024/12/02 Mon 20:59:28
所要時間:約 5 分で読めます






売るなら やっぱり ハードオフ ハードオフ



ハードオフとは、日本国内で展開しているリサイクル系ショップ。

【概要】

株式会社ハードオフコーポレーションが運営。新潟県新発田市に本社を置き、全国各地でフランチャイズ展開をしている。

家電製品や楽器などを中心として、中古品リユース販売業を行っている。
多種多様なブランドを展開しており、実際に扱われている中古品のジャンルは家電製品や楽器のみならず幅広い。

中古本などの売買を行うブックオフとは名前、ロゴが似ているため系列だと思うかもしれないが、実は別の会社。詳しくは後述。

元々は山本善政が、1972年にオーディオ・ビジュアルの小売業として『株式会社サウンド北越』を設立。
ところが、大手量販店などの勢いに押されてその事業性に限界を感じてサウンド北越は息詰まる。
そこでブックオフの創業者・坂本孝と再会すると、1993年にリユース品の仕入販売を行う「ハードオフ・システム」を開発。

新潟市の『サウンド北越紫竹山店』を『ハードオフ新潟紫竹山店』に業態変更。
1号店となった紫竹山店はブックオフとの共同運営店舗として始まった。
翌年からフランチャイズ事業を開始すると、順次既存のサウンド北越の店舗をハードオフに業態変更していき、現在のハードオフの展開が完成した。

ブックオフとの関係性】

ブックオフとは別会社と述べたが、深い関係性があるのは間違っておらず、ある意味兄弟企業だったのは間違いない。
ロゴデザインなどが似通ったのは、1号店が共同運営する都合でデザインを揃える必要性を求めたため。ちなみに、初期案の会社名は『HARD ON』が候補だった。
両社は互いのフランチャイズに加盟しており、完全な友好企業であった。

しかし、2007年に坂本がブックオフの体制から退くと、徐々に関係性は変化していく。
そして2015年にブックオフが家電製品のリユース業の路線を展開したため、一部エリアフランチャイズ加盟契約が解約。
解消によってブックオフはハードオフに3億円の違約金を支払い、両社はライバル企業へと関係性が変化した。
一応補足しておくと、ライバルと言っても「敵対者」ではなく「好敵手」的な関係で、これ以降も互いの友好的な関係性が途切れたわけではない。

同じ場所に店を構えている例や、一部の店舗によってはハードオフと家電やゲームを売ってるブックオフが同じ場所にあるケースも存在する。

【店舗形態】

2024年11月時点で日本全国に1000店舗を擁するが、各店舗に関しては扱っている品ごとに名称が異なる。
複数業態が合体していることもよくあり、郊外ならハードオフオフハウスホビーオフの3業態が複合する店舗もよく見かける。
複合していない店舗によっては、オフハウスに玩具が売っていたり、ホビーオフにゲームが売っていたりすることも。この中であなたはどの店舗にお世話になっているだろうか。

ハードオフ

パソコン・オーディオ・ビジュアル・楽器・カーグッズ・腕時計などを主に取り扱う。
パソコンゲーム、楽器マニアにはおなじみであろう、一度はジャンク品あさりをした人がいるのでは。
また、円盤なども取り扱っており、アニヲタ的にお世話になっている人は少なくないだろう。

オフハウス

洋服・家電・家具・インテリア・スポーツ用品・アウトドア用品などを主に取り扱う。
趣味というよりは生活必需品や便利用品を購入したり、他人からもらったはいいが使わない品や古くなった家電、使わない家具などの買取りを利用した人はいるのでは。

ホビーオフ

トレーディングカード・おもちゃ・フィギュア・プラモデル・ミニカーなどを主に取り扱う。
プラモデラーや特撮オタ、カードゲームプレイヤーなどからはお馴染みの存在。
絶版玩具や限定玩具の入手にお世話になった人もいるはず。

ガレージオフ

カー用品・オーディオ・パーツ・タイヤ・ドレスアップ用品・自転車・DVDなどを主に取り扱う。
車マニアなら行ったことがあるのでは?
店舗数が少ないのが気になるか。

モードオフ

ブランド品(時計やバッグなど)・アクセサリー・メンズ衣料品・シューズなどを主に取り扱う。
おしゃれなアニヲタなら行ったことあるだろう。
駅前などに店舗を構えていることが多く、逆にハードオフなど多店舗と合体している例は少ない。

リカーオフ

ワインウイスキー・シャンパン・ビール・日本酒・焼酎・ギフト類・グラス類などを主に取り扱う。
お酒好きの人なら行ったことあるのでは?
こちらもガレージオフほどではないが店舗数は少なめ。

ブックオン

新品書籍の販売の専門店。自称するには「身近な本屋さん」とのこと。

ブックオフ

フランチャイズ加盟によって連携している。

【売買に関して】

買取価格は基本的に安い事が多く、各店舗によって買取の基準がバラついていることも少なくない。
一方、ジャンク品と化してゴミとしての処分にも出費が必要な家電製品も最低限買い取ってくれることが高く評価されている。

中古品を買う際には掘り出し物が見つかることもあり、オタク的な需要が高いレア商品が安値で見つかることも。
ネットの普及*1によって中古屋全体でのレアな掘出物が減っているという指摘はあるが、ハードオフは今なおそういった報告例は少なからずあるので侮れない。

例えば箱のない、それが何なのかわからないものの場合、ジャンク品として割と適当に値付けされる場合もある。
こういう場合、マニアよりも大掃除などでいらなくなったものを売る一般層が多く、売値が安くても割と納得してしまうことがある。
こういう例はハードオフよりオフハウスやホビーオフで起こりやすかったりする。やはり社名にもなってる本業は抜かりないのだろうか。
とはいえ人気のあるアイテムだと、割としっかり値付けされるので過剰に期待しない方がいいだろう。
イベント、通販限定品なども購入者は主にマニアで、処分するにしても箱などは保管していてあることが多く、こういったラッキーは狙いにくい。

家電品やゲーム機などの完全に壊れたジャンク品が安値で売られるが、これは地味に需要が高い。
壊れたジャンク品のまだ使える部品を、同製品の別個体を修理するための「パーツ取り」として用いられるためである。
特にメーカーの公式修理サポートが終了している製品の場合は、ハードオフが命綱になる場合が少なくない。

【NSC-SC-1903】

ハードオフの店内で流れているBGM。勘違いされがちだがハードオフ発祥のBGMではない。

業務用ロイヤリティーフリー音源配信サイト「Nash Music Library」にて配信されている。
収録アルバムは「インターナショナルバージョン No.19 Long Size NSC-715」。値段は3,000円+税。

つまり、実際は多少の利用料を払えば使用可能なフリー素材の曲なので、誰でも購入できる上にハードオフ以外の店の店内でも流せる。


追記・修正はハードオフなどで売ったり買ったりしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ハードオフコーポレーション
  • 中古ショップ
  • ハードオフ
  • HARD OFF
  • HARD ON
  • 新潟県
  • 新発田市
  • サウンド北越
  • NSC-SC-1903
  • オフハウス
  • ホビーオフ
  • ガレージオフ
  • モードオフ
  • ブックオン
  • ブックオフ
  • リカーオフ
  • 山本善政
  • リサイクル
  • 中古
  • 掘り出し物
  • ジャンク品
最終更新:2024年12月02日 20:59

*1 簡単にその商品の価値や市場価格が分かる。