SCP-1134-JP

登録日:2020/02/22 Sat 00:19:55
更新日:2020/03/28 Sat 08:25:07
所要時間:約 7 分で読めます






Three



Two



One



へいらっしゃい!


SCP-1134-JPはシェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクトである。
オブジェクトクラスはEuclid。



特別収容プロトコル

先に特別収容プロトコルから説明しておこう。

SCP-1134-JPは人型実体であり、ある特定のエリア……より正確に言うなら特定の店舗の中にいるのだが、
その彼はこの中から出てくることはない。
ただし彼は財団に敵意を持っていないので、監視カメラを設置して様子を観察している。
なお、彼が不審に思った場合は防犯カメラだと説明している。

特性上この店舗に一般人が進入することを阻止することは不可能であるため、進入した一般人はその後追跡される。


概要

SCP-1134-JPは50代の日本人男性に見える人型実体である。
宮城県██市に存在する「回転寿司 勝」という看板が掲げられた寿司屋の中に滞在している。

ひとりでこの店に行っても、SCP-1134-JPがふつうに寿司を振る舞うだけである。
しかし、ふたり以上で店に行く、あるいは店に入ろうとするのを別の人が止めようとするととたんに異変が起きる。
まず、阻止しようとした人は「自分も寿司屋に入ろうとしていた」と思うようになり、入店してしまう。
そしてふたり以上が入店したとき、唐突にこのおっさんは彼らに問いかけるのだ。


へっ。寿司、回しに来たんだろ?


回転寿司なんだから回さなくても回ってるだろって思うかもしれないが、
入店した方も入店した方で、店に入った理由を「寿司を回しに来たため」と理解するようになる。
そしてこのおっさんは寿司を握りながら、それを渡すと寿司の回し方をじっくりティーチングしてくれる。
曰く、

1.割り箸をできるだけ綺麗に割る。
2.割り箸で寿司を掴む。
3.湯呑で箸頭を全力で叩く。
4.寿司が箸を離れ、着地した瞬間右に回転する。

この方法を直接おっさんにコーチングされた人たちが実行すると、寿司は高速に右回転をはじめる。
しかもこの回転で寿司のネタとシャリが分離することはないというのである。
なお、寿司の回転に掴み方は依存せず、割り箸がいかに綺麗に割れたかだけが回転持続時間に影響するという。烏賊だけに。


ここで回転した寿司は、寿司のネタとなんらかの単語をくっつけた渾名がつけられる。

ここで終わっても異常だが、ここで終わらないのがアノマリーである。
全員がこの回転をうまく身につけると、このおっさんはスシブレードなる競技を解説しはじめる。
寿司はともかくブレードって剣要素どこだよって思うだろうが、まあ聞いてほしい。

  • 「3、2、1、へいらっしゃい」の掛け声を出しながら寿司を回転させる。掛け声を出し、寿司を回転させた後には両腕を大きく広げる。
  • 直径50cmの土俵を模したような円形の台の上で寿司を回す。
  • お互いのSCP-1134-JP-1を台の上でぶつけ合う。
  • 相手のSCP-1134-JP-1が台の外に出るか、回転を停止、または寿司ネタとシャリが分離した際に自分のSCP-1134-JP-1がまだ回転を継続していた場合、自分の勝利となる。
  • 台の外に出たなどしたSCP-1134-JP-1は捨てずに残さず食べなければならない。


まあ、そもそも項目名からして、

『爆転ニギリ スシブレード』

だが。バーストはしないしましてメタルファイトもしない。鋼の味の寿司とか嫌だが。

なお、勝者にたいしおっさんは好きな寿司を選ぶように伝える。敗者は悔しがり、寿司を頬張ると店をかけだして出ていってしまう。
勝者はその後も入り浸るいっぽう、敗者は店に近寄らなくなるが、いずれも記憶処理をいくら施してもスシブレードを忘れることはない。
ただし店の外ではスシブレードについて語らないため、意外にもバレることはない。

なおいくつかの寿司についてはおっさんのコメントから性能が伺える。

  • アルティメットマグロ
「1:アルティメットドラグーン」をモチーフとしたであろう名前。
これといった長所はないが安定していて初心者向け。

  • エビリュウオウ
「4:ゲキリュウオウ」をモチーフとしたであろう名前。
尻尾による攻撃が非常に強力だが、寿司ネタとシャリが分離しやすい。やっぱりスシブレードバーストじゃないか(憤怒)

  • イクラリオン
「A-28:グリフォリオン」「A-32:サラマリオン」といったドイツ代表モデルをモチーフとしたであろう名前。
イクラを周囲に拡散させることで相手の寿司の回転を妨害するというとんでもない寿司だが、
イクラが少なくなるほど回転速度が落ちるという弱点を持つ。おい、変形しろよ。

  • タコボーグO
「A-11:ウルボーグ」などのロシア代表モデルをモチーフとしたであろう名前。
相手の寿司に吸い付くように回転するためインファイトアタッカーだがバランスが難しい。

  • カッパマーキュリー
これだけわからん。河童巻と水星と、何を掛けているんだろう。
回転中いちどだけきゅうりを発射できるという個性を持つが、発射後の耐久力が減少する模様。


財団も一度実験を行ったのだが、ふたりのDクラスのうち、敗者は店をかけだしてそのまま行方不明になってしまった。
おっさんに財団職員は行方を訪ねたが、「悔しくて修行の旅に出たのだろう」と言われてしまった。
スシブレードの修行ってなんだよ







闇寿司の襲来


そんなこんなで、妙なファンを増やしつつ、スシブレードはじわじわと広まっていた。
といってもみんな外でスシブレードしないので、財団としては監視こそすれ、LV-0シナリオを警戒する必要はなかったのだが。

しかしそんなスシブレードに危機が訪れる。

2019/4/28、おっさんは重傷を追った状態で発見された。食材や調理場は破壊された状態で見つかった。
監視カメラの映像には、そのインシデントの一部始終が写っていた。

ある不明な男はおっさんにスシブレード勝負を挑む。
だがその男がスシブレード勝負で使ったのは、寿司ではなくまさかのハンバーグであった。
しかも左回転。しかしおっさんはその男にスシブレーダーとしての資格を問う。
そもそもハンバーグはスシブレードにおいてレギュレーション違反であるうえ、男はハンバーグに名前をつけていなかったのである。
相棒に名前をつけていないことに腹を立てるおっさんに、男は告げる。

道具に名前なんているかよ!勝てればいいんだよ!勝たなきゃ意味がないんだ!

10分にも及ぶ寿司とハンバーグのぶつかり合いのなか、おっさんは気づく。
そう、この男はあのとき負けて悔しくて店をかけだして出ていったDクラスではないかと。
しかしそのDの頭は既に豚になっていた。ハンバーグに呑まれてしまった彼は、勝利しか見えなくなってしまったのである。

そしてハンバーグに呑まれたDは、寿司を弾き飛ばすとそれを踏み潰し、そしておっさんにハンバーグブレードを発射してダメージを与えた。
最後のとどめを刺そうとしたとき、そこに第三の男が現れる。

SCP-1134-JP-a: ひでえザマだな、勝の兄貴。

SCP-1134-JP: お前、栄か……?

SCP-1134-JP-a: その名は捨てたよ。今は闇寿司の親方、闇って名乗ってんだ。

悪の道に堕ちた弟が登場。

不明な人物: 師匠、こいつは俺が。

SCP-1134-JP-a: 落ち着け。こいつは俺がやる。血の繋がった弟に始末されんならこいつも本望だろうさ。[笑う]

おまえハンバーグなのに師匠じゃなく弟子なのかよというツッコミは置いておいて、
どうやら弟はおっさんを始末しに来たらしい。
そんな弟は、ハンバーグよりも更に邪道なスシブレードを放つ。

SCP-1134-JP-a: ああ。わかってるよ。じゃあな、兄貴。[懐から器のようなものを取り出し、2本の蓮華で挟む]

SCP-1134-JP: [驚いたような顔をする]嘘だ、そんな、まさか。

SCP-1134-JP-a: 嘘じゃねえよ。弱い寿司なんかにこだわり続けることに何の意味がある?時代遅れはもういらねえんだよ。これが、俺の……[取り出したものをSCP-1134-JPに向けて発射する]

SCP-1134-JP: [発射されたものが直撃し、叫び声を上げた後意識を失う]

SCP-1134-JP-a: ラーメンだ。

そう、ラーメンブレードである。

おっさんはなんとか一命はとりとめたものの、いまだ病院で昏睡状態に陥っているという。
財団は、おっさんの弟、そして闇寿司の調査をすすめている……。











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