スシブレード(SCP Foundation)

登録日:2020/03/18 Wed 00:00:11
更新日:2025/04/21 Mon 01:38:20
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へっ。寿司、回しに来たんだろ?



本項目では、SCP-1134-JPを発端とする、シェアード・ワールドSCP Foundation』のカノンハブ、
『スシブレード ハブ』の内容を中心に解説する。



概要は右回転している

スシブレードは、SCP-1134-JP(爆転ニギリ スシブレード)を初出とする競技であり、
スシブレードハブはそんなスシブレードを中核に据えた、寿司に命をかける者たちの闘いの物語である。
基本的にコロコロコミックのホビーアニメや週刊少年ジャンプのバトル漫画化展開をパロディ・オマージュすることが多く、
加えて正義のスシブレーダーたちと対立する闇寿司をはじめとした悪のスシブレーダーにもそれぞれ特徴や矜持があるため、
一見するとジョークの世界観と思ってしまう人も多い。

しかし、弟の食料品のウェイターや、石榴倶楽部の会員等も登場することなどから分かる通り、
決してジョークの世界観で留まるわけではない。そもそも財団は基本的な世界観上ではスシブレードに対して、
至極真面目な対応のみを行っており、自分たちが一緒になってスシブレードに興じるというわけではない。
TaleではそういうTaleも存在しているが、主な世界線は3つに分かれており、財団視点では全くギャグではない世界線にもスシブレードが存在している。
また、スシブレードと密接に関係する闇寿司も、スシブレードとは無関係に登場し得るうえ、寿司を攻撃的なアノマリーに仕上げるという点で、
財団視点だと決して笑えないし、その背景に奇跡論的に異常性を持つ所作を行っていることが示唆されている。
……というかそもそも勝さんからして精神影響を及ぼす人型実体だし、ただの気前のいいおっちゃんと捉えてはいけない。
財団は確かに真面目であらねばならない。しかし、財団の事情とは無関係にふざけるのが要注意団体やアノマリーである。
だって別に彼らに財団の事情なんて知ったことじゃないんだからさ。

主要タイムライン

1つ目はSCP-1134-JPにそのまま連なる、「スシブレードは財団の収容対象であってそれ以上でもそれ以下でもない」タイムライン。
ふつうのタイムラインなので財団は絶対に暴走しないが、財団以外が面白おかしいことになってしまっている。

2つ目は少年漫画的なタイムライン。主人公・タカオとライバル・カイ/豚頭の男が闇寿司を巡り戦う世界線。
このタイムラインでは財団がDクラスであるはずのタカオに積極的に協力している。

3つ目はスシブレードがそもそも世界中に広まってしまっているタイムライン。
財団が存在する場合これはあり得ないはずなので基本的にはUnfoundedカノンハブとの合わせ技になりがちだが、昨今は財団はあるが隠蔽されない1998年ハブを採用するケースも。

基本的にはこれらのタイムラインをうまくあっちいったりこっちいったりしつつ作品世界観が醸造されている。

スシブレーダーと団体

財団


[はっとしたような顔をする]そうです。

それでも俺はカイに会わなくちゃいけないんだ!

  • D-1028/タカオ
少年漫画タイムラインではタカオという名前で活躍している。相棒スシブレードはサルモン。
もともとはSCP-1134-JPの実験のために送り込まれたDクラスのひとり。
……のはずなのだが、実はうまれてきたときからスシブレードとは切っても切れない因縁がある。
名前の由来は『爆転シュート ベイブレード』の主人公、木ノ宮タカオからか。

そんな、俺のカンパッチェが……。

道具に名前なんているかよ!勝てればいいんだよ!勝たなきゃ意味がないんだ!

  • D-1228/カイ/豚頭の男
少年漫画タイムラインではカイという名前で活躍している。相棒スシブレードはカンパッチェ、ハンバーグ(闇堕ち時)。
もともとはSCP-1134-JPの実験のために送り込まれたDクラスのひとり。
この実験の際にタカオに敗れたことでスシブレードの禁忌に手を染め、闇寿司入りしてしまった。
勝と闇の双方に認められるほどの腕前を持ち、豊洲死場を仕切っている。
名前の由来は『爆転シュート ベイブレード』のライバル、火渡カイからか。

  • 浜倉 喝破(はまくら かっぱ)
財団フィールドエージェント。少年漫画タイムラインではタカオの友人として行動を共にする。
記録と解説が得意という、ホビー漫画特有の主人公の友人枠。
といって、キョウジュみたいに技術提供をできるわけではないが。
名前の由来は「はま寿司」「くら寿司」「かっぱ寿司」(すべて回転寿司チェーン)からか。

生きた寿司を握れる、元回転寿司屋の職人。かつてより闇寿司をはじめアノマリーグルメ業界では名が知られた存在だったらしく、
闇寿司とは台風の日にスシブレード勝負をして以来因縁を持つ。なお闇寿司に対してはバルサミコ酢でその闇を逆利用して、
生きたスシブレードで勝利を収める強者であるが、所属する回転寿司チェーンの本部には弱かった。
財団に収容されていることもあり、スシブレードとは再び相見えることとなる。

回転寿司 勝

タカオ、カイ、一寛にスシブレードを教えた師匠。弟の闇に重症を負わされ意識不明の重体となる。
タカオの父親とも知己であった模様。

  • 根田 一寛(ねた いっかん)
勝の弟子の一人。相棒スシブレードは自身で握る熟成マグロのスシブレード、アルティメット=A=マグロ。
勝を意識不明の重体にした闇に復讐を誓っている。

闇寿司

スシブレードハブにおけるメインヴィラン。詳細はリンク先を参照のこと。

  • 闇/SCP-1134-JP-a
本名は栄だが、その名を捨てた寿司職人。
腕前は非常に優秀であるが、王道の寿司ネタを握ることはなく、相棒スシブレードはラーメン。
カルビ寿司などを握ったことも。
石榴倶楽部に自身の寿司を否定された(と感じた)際にはラーメンで吹っ飛ばすなどプライドも高い一方で、
その差し出された肉には興味を持ち、京都まで出向いている(が、その際に椎名に敗れている)。
弟子のこともなんだかんだ見捨てないなど情も捨てきれていない。

  • 豚頭の男
財団の項を参照。

  • ウェイター
弟の食料品の項を参照。


弟の食料品

  • ウェイター
闇寿司のスシの暗黒卿でもある、洋食店のウェイター。
播磨権十郎の本来の父親でもあり、彼に光の寿司と闇の寿司を極めさせ、共に業界を支配しようとしている。

石榴倶楽部

  • 椎名(しいな)
女性の石榴倶楽部会員。スシブレード未経験ながらに空っぽの丼で闇のラーメンを打ち破る実力を持つ。
なお、本作のタイムラインはSCP-890-JPより前であるらしい。

  • 褞袍姿の客
闇に人肉寿司を握らせようとした客。石榴倶楽部で名乗っている名前は不明。

その他

  • 播磨 権十郎(はりま ごんじゅうろう)
闇寿司に入ってしまった父に師事し、闇の寿司を極めた寿司職人。
しかし光の寿司も捨てきれず、結果として光と闇の寿司を極めた寿司職人兼スシブレーダーとなった。

  • ヒロミ
タカオが出会った一般人の女性スシブレーダー。
タカオを倒すための闇寿司の策略により、精神酢飯漬けにされてしまうが、タカオとのバトルを通し正気に戻る。

出て行け!へいらっしゃい!
  • 施設長
地中都市 "Zagin"で、対ハンバーグ寿司の為のサメ肉を研究していた男。
SPC殴打エージェントにスシブレードを発射して抵抗するも、あっさり殴り飛ばされた。

関連用語

  • スシブレード
寿司を用いた競技、及びそれに用いられる寿司。
寿司という概念に括られてさえいればスシブレードとして回すことができる。
実際、ハンバーグやラーメン、はては空っぽの丼を回す例も。
ルーツは文政7年、蒐集院の研儀官・三郎四郎によって記録された鮨相撲に求めることができる。
与兵衛鮨の開業者、華屋与兵衛が広めた競技で、当時は「ひぃ、ふぅ、みぃ、へいらっしゃい」という掛け声が使われていたようだ。
  • 次元間スシ・フィールド
闇のスシブレーダーが空間を歪めることでできるスシ・フィールド。

  • 精神酢飯漬け
闇寿司による洗脳状態を指す。肉体は闇寿司の傀儡となり、精神は酢飯の中で眠りにつく。

  • 地中都市 "Zagin"
新潟県上越市地下に存在する海洋生物の研究施設。
優れた鮫肉を研究し闇寿司に対抗しようとしていたが、サメ殴りセンターにより壊滅させられた。

  • スシアカデミア
超常的な寿司に関する教育研究機関。
邪道な素材に手を染め、闇寿司思想に堕ちようとするものに対しては適切な指導が施される。

追記・編集はスシを回してからお願いします。


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最終更新:2025年04月21日 01:38