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更新日:2024/04/14 Sun 20:39:46
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『Tales from the Dark Multiverse』は2019年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。
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作品情報 |
『Tales from the Dark Multiverse: Batman: Knightfall』
発売 2019年10月
脚本 スコット・スナイダー、カイル・ヒギンズ
作画 ハビ・フェルナンデス
『Tales from the Dark Multiverse: The Death of Superman』
発売 2019年10月
脚本 ジェフ・ラブネス
作画 ブラッド・ウォーカー
『Tales from the Dark Multiverse: Blackest Night』
発売 2019年11月
脚本 ティム・シーリー
作画 カイル・ホッツ
『Tales from the Dark Multiverse: Infinite Crisis』
発売 2019年11月
脚本 ジェームス・タイニンⅣ
作画 アーロン・ロプレスティ
『Tales from the Dark Multiverse: The Judas Contract』
発売 2019年12月
脚本 カイル・ヒギンズ、マット・グルーム
作画 トム・レイニー
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日本では未邦訳。
マルチバースの希望や絶望から生まれた裏世界『ダーク・マルチバース』を描いた作品。
世界の監視者Tempus Fuginautを語り部にDCコミックスの過去の名作5作品のifの悲劇を描いている。
MARVELが度々展開する『What If』を
オマージュした作品。
現在活躍する作家陣が担当しおり、現在の価値観や時を経て築かれた新たなキャラクター像を元に名作を再構成している。
物語の多くは重要な分岐点で主人公がより良くなろうとしたことで始まり、その結果更なる悲劇を招く皮肉な内容になっている。
その悲劇の内容だけでなく変化の結果生まれた新たなヒーローの姿も注目を集めた。
『Tales from the Dark Multiverse: Batman: Knightfall』
【物語】
『ダーク・マルチバース』のとある世界。そこではベインに敗北し引退を余儀なくされたブルース・ウェインに代わり、
新たなバットマンになったジャン・ポール・ヴァレーが、復活したブルースを倒しゴッサムの支配者となっていた。
それから30年、世界が破滅の道を歩む中でもゴッサムはセイント・バットマンを名乗るジャンの手で秩序を保っていた。
しかしジャンの前に過去の因縁が立ちふさがり、偽りの秩序が崩壊しようとしていた。
【登場人物】
『
Batman: Knightfall』でブルースに勝利したジャン・ポール・ヴァレー。
胸に十字を掲げた赤いバットスーツを身に着け、宗教都市に作り変えたゴッサムを部下と共に守護している。
年齢もあって宿敵ベインの強化薬『ヴェノム』を使用しているが、度々喘鳴を漏らし部下から心配されている。
最終決戦で自分を否定したブルースへの反抗で、自分が持つ『聖デュマ騎士団』の信仰をゴッサム全体に広げている。
生かしていたブルースの予言通り始まった『リーグ・オブ・アサシンズ』の攻撃に部下たちと協力して立ち向かう。
しかし物量と聖デュマの幻に追い詰められたため、『ヴェノム』の回収に『バットケイブ』に戻ったが、
そこにはベインの息子Son of Bane、レディ・
シヴァそして復活したブルースが待ち受けていた。
かつてゴッサムを守った闇の騎士。ジャンに敗北後、頭と胴体だけの状態でウェインタワーに囚われている。
毎年夏の終りの第3日曜日だけジャンと会うことができ、彼の活動を認めるまで生かさず殺さずの立場に置かれている。
今年もジャンの訪問を受けたが彼の活動を認めることはなく、彼は迫る『クライシス』に対応できないと返した。
その後、打倒セイント・バットマンを狙うSon of Baneに救われるも闘志を燃やせずにいたが、
レディ・シヴァからゴッサムが必要としているという言葉とナノマシンによる新たな肉体を受け取りセイント・バットマンに挑む。
ゴッサム解放を狙う
ベインの息子。生まれながらにして『ヴェノム』をその身に宿し、自在に体を強化できる。
目の前で父親をセイント・バットマンに奪われ、その復讐とゴッサムを救うために街に現れた。
『バットケイブ』での戦いではセイント・バットマンへの復讐を果たそうとするも、『ヴェノム』撹乱装置で倒れた。
世界トップクラスの格闘家。ベインに敗北したブルースの治療に協力した過去を持つ。
ブルースの存在がゴッサムさらには世界とつながっていると気づき、彼を復活させるためにSon of Baneと共にゴッサムに現れた。
セイント・バットマンを支える彼の妻。拠点となる『バットケイブ』で夫の活動をサポートしている。
夫を愛しているが彼の心は『ヴェノム』とブルースへの執着に囚われていると感じ、
ジャンを解放するためにSon of Baneを『バットケイブ』まで招き入れた。しかし夫の怒りを買い殺された。
セイント・バットマンの腹心の部下。『GPD』という部隊を率いてゴッサムの秩序を保っている。
Torchbearerは酸素マスクを身に着け炎の剣を操り、ナンバー2としてセイント・バットマンを支える。
Cardinalは白い仮面をつけた大男で、言葉を喋らないがその実力は一流。
『バットケイブ』での戦いではブルースを相手取るも彼の新たな力に翻弄され死亡した。
武器輸入の疑いをかけられた罪人。Ramosは認めコブルポットは否定したが、2人共首を落とされた。
『Tales from the Dark Multiverse: The Death of Superman』
【物語】
『ダーク・マルチバース』のとある世界。そこではドゥームズデイとの戦いで
スーパーマンが命を落とした際に、
ロイス・レーンの心にスーパーマンを救えなかったヒーローたちと彼の死でも変わらない世界への怒りや失望が満ちていた。
それでも夫を弔おうと『孤独の要塞』に向かったロイスの前に惑星クリプトンの人工知能エラディケイターが現れ、
スーパーマンの蘇生を試みるも失敗したこととその過程で宿ったエネルギーを移す肉体が必要なことを語った。
その言葉にロイスは自らの肉体を差し出し、手に入れた力でスーパーマンの始めた仕事を終わらせるべく飛び立った。
【登場人物】
『
The Death of Superman』でヒーローと世界への怒りや失望に飲まれたロイス・レーン。
エラディケイターからスーパーマン蘇生失敗を知り、彼の死に報いるべくエラディケイターと一体化しスーパーパワーを得た。
パワーを得た影響で赤黒いエネルギーを帯び、血文字のSマークがついた黒いスーツとスーパーマンの
マントをまとっている。
スーパーマンの始めた仕事を終わらせるという決意の元、彼がしてこなかった強引な方法で世界に平和をもたらしていったが、
止むことを知らない助けを求める声を聞き続け、スーパーマンは本当に人類を助ける気があったのか疑念を持つようになっていた。
その後バットマン殺害を機に人類は救済を求めていないと悟るも、それでも自分のやり方で世界を救い続けることにした。
そしてメトロポリスに現れたサイボーグ・スーパーマンと激しい戦いを繰り広げる中、彼女の前に意外な人物が現れた。
- サイボーグ・スーパーマン(ハンク・ヘンショウ)、スーパーボーイ、スティール(ジョン・ヘンリー・アイアンズ)
それぞれの野望や正義のために戦うスーパーマンの後継者たち。
メトロポリスで本性を現しロイスを追い詰めるサイボーグ・スーパーマンにスーパーボーイとスティールが挑むも、
スーパーボーイは『ヒートビジョン』で焼き殺され、スティールは機械を操る力でアーマーを操作され殺された。
スーパーマンの
ライバルだったレックス・ルーサーの息子。姿を消した父親の跡を継ぎレックス・コープを仕切っている。
外見・内面どちらも父親には似ていない。その正体は死に瀕したルーサーが自分の意識を映したクローンで、息子を騙り世界をだましている。
最大の障害であるスーパーマンの死を機に、紛争や疫病を利用して利益を得ようと忙しい日々を送っている。
エラディケイターとなったロイスを過小評価しており、彼女に全てを明かしたが生身で大気圏まで連れ去られ燃え尽きた。
彼の死をきっかけにロイスのタガが外れ、ヒーローの代わりに次々とヴィランを始末していった。
ゴッサムを守る闇の騎士。ドゥームズデイとの戦いに駆け付けたが間に合わず、他のヒーロー共々ロイスから恨まれている。
その後ジョーカーを殺したロイスの前に現れ、彼女の説得に乗り出すも頑なな彼女の心には届かなかった。
仕方なく『クリプトナイト』で勝負を挑むも敵わず、最後はジョーカーと同じく『ヒートビジョン』で止めを刺された。
スーパーマンの育ての母親。息子を失いさらに夫ジョナサンまで倒れたショックをロイスに語った。
その姿はヒーローや世界への怒りや失望に満ちていたロイスを動かし、彼女を『孤独の要塞』に向かわせた。
惑星クリプトンの人工知能。クリプトン人の保護を何よりも優先し、かつて地球を第2のクリプトンに変えようとしてスーパーマンに破壊された。
スーパーマンの死をきっかけに復活し、彼の蘇生を試みるため遺体を『孤独な要塞』の『リジェネレーション・マトリクス』に投入した。
しかし蘇生に失敗しさらにその過程でクリプトンのパワーを吸収し苦しんでいたが、ロイスと一体化しパワーを与えた。
『Tales from the Dark Multiverse: Blackest Night』
【物語】
『ダーク・マルチバース』のとある世界。そこでは『ブラックランタン・コァ』との最終決戦において、
シネストロが『生命』の化身を独占したためにヒーローが敗北し、地球だけでなく宇宙中に『死』が広まっていた。
その状況でも秩序の神の力で唯一生き延びていたダブの前に、全ての元凶シネストロと彼女の確保を依頼されたロボが現れた。
ロボの依頼主とシネストロのように自分の力を求める者が存在することを知ったダブは、
宇宙に広まる『死』を乗り越える可能性を信じ、ロボとシネストロと共に監獄惑星タクロン・ガルトスに向かうことにした。
【登場人物】
『
ブラッケスト・ナイト』で独善的な行動を取り、宇宙に『死』を広める引き金となったサール・シネストロ。
その責任から自ら死を選ぶも『生命』と『死』の力がそれを許さず、2つの力を併せ持つLimbo Lanternとして復活した。
『生命』の力でブラックランタンを解放できるものの、一時的に元に戻すことしかできず対象は苦痛にもだえることになる。
かつての傲慢さは鳴りを潜め自らの罪を受けれているようだが、強い後悔を胸に秘めている。
宇宙を救う方法を求め旅をした末にダブの力が鍵を握ると知り、地球に戻ったところ同じくダブを求めるロボと出会った。
目的が同じだったためタクロン・ガルトスまで同行し、そこで出会ったロボの依頼主ミスター・ミラクルから、
自分の聞いた情報源が彼だったことと自分が持つ『生命』の力も宇宙を救う鍵だと知り、彼の作戦に協力することにした。
『ソースウォール』での作戦では『生命』の力で壁の中に眠る『生命』の力を引き出す役目を任されたが、
自分の後悔がブラックランタンとなったハル・ジョーダンやダークサイドを呼び出してしまい窮地に陥る。
秩序の神に選ばれた女性ヒーロー。神の加護によってブラックランタンを寄せ付けず唯一の生存者になった。
希望を捨てずにいたがかつての相棒でブラックランタンとなったホーク(ハンク・ホール)からの言葉責めに耐えられず、
思い出の地『タイタンズ・タワー』に向かったところで自分を捜しに現れたロボとシネストロと出会った。
宇宙を救うため彼らと行動を共にし、その先で出会ったミスター・ミラクルから作戦を知り選ばれし者として運命を受け入れた。
『ソースウォール』での作戦では壁の中から『生命』の力を引き出す媒介としての役目を任された。
故郷である惑星ツァルニアを壊滅させたという異星人の賞金稼ぎ。不死身の肉体を持ち、ブラックランタンの攻撃も通じない。
ミスター・ミラクルから多額の賞金と引き換えにダブ捜索を依頼され、シネストロの協力もあって無事成し遂げた。
後は立ち去る予定だったが、自分以外の存在がいなくては賞金稼ぎは成り立たないとして作戦に協力することにした。
『ソースウォール』での作戦ではダブたちの防衛を担当し、ダークサイドの攻撃で粉微塵にされるも、
1つ1つの破片から復活・増殖しブラックランタンと五分の状況に持ち込み対抗する。
ニューゴッズの一柱で奇抜な格好に身を包んだ脱出の天才。宇宙そして妻を救うため『ソースウォール』を利用した作戦を思いついた。
それを実行するために情報操作やロボを通じてダブとシネストロをタクロン・ガルトスに呼び寄せ協力を求めた。
『ソースウォール』での作戦では『マザーボックス』の力で壁を開く役目を担うも、ダークサイドからある真実を教えられ……。
黒いリングを身に着けた死者の軍団。『死』の化身ネクロンの意思に従い、宇宙に静寂と闇を取り戻すために行動する。
生前の記憶を有すものの
ゾンビのような外見で精神は歪み、感情におびき寄せられ自分に関係するものを積極的に攻撃する。
強化された不死身の肉体を持ち、弱点は他の『コァ』の光だったが既に壊滅状態にあるため無敵の存在となった。
殺した相手を仲間に変えるため地球での勝利から瞬く間に数を増やし、わずか3週間ほどで19兆に膨れ上がっている。
地球やタクロン・ガルトスでダブたちの前に立ちふさがるも、不死身のロボやシネストロの力などを前に思わぬ苦戦を強いられた。
『ソースウォール』での戦いではシネストロの後悔を感じ取り、ハル・ジョーダン率いる『ニューガーディアンズ』や
ダークサイド率いる『フィーメール・フューリーズ』が現れ襲い掛かる。
惑星アポコリプスの王。長年を探し求めていた『反生命方程式』とブラックランタンにつながりを見出し、
その力を手にするためネクロンと一体化して『ブラックランタン・コァ』のリーダーとなった。
『ソースウォール』での戦いで姿を現しダブたちに襲い掛かり、ロボを粉々にするなど圧倒的パワーを見せつけた。
しかし復活したロボの思わぬ反撃でダメージを負い、ミスター・ミラクルの作戦が成功しかけたためある真実を明かす。
- ブラックランタン(ハル・ジョーダン、ソラニク・ナトゥ)
シネストロと因縁深いグリーンランタン。ジョーダンはシネストロのライバルで、ソラニクはシネストロの娘だった。
『ソースウォール』での戦いでシネストロの後悔をかぎつけ『ニューガーディアンズ』と共に現れた。
言葉でシネストロを追い詰めるも、彼の『生命』の力で一時的に復活し謝罪の言葉を受け入れた。
その直後再びブラックランタンになりかけるも、一瞬のスキを突かれロボに殺された。
『Tales from the Dark Multiverse: Infinite Crisis』
【物語】
『ダーク・マルチバース』のとある世界。そこでは数々の陰謀や謎の事件を追っていたブルービートルが、
メタヒューマン抹殺を目論むマックスウェル・ロードを返り討ちにし、マックスの持つ組織を受け継いでいた。
その力で自分が知った陰謀や事件を未然に防いだブルービートルは、暴走を危惧するバットマンやブースターゴールドをよそに、
謎の人物モッキンバードと『シークレット・ソサエティ・オブ・スーパーヴィランズ/SSSV』を追い北極に向かった。
そこで思いがけない人物と技術に巡り合ったビートルは、その技術を使いある真実にたどり着いた。
【登場人物】
『
インフィニット・クライシス』前夜、企みに気付いた自分を殺そうとするマックスを返り討ちにしたブルービートル。
マックスの死を知った『チェックメイト』と『ブラザーアイ』を持ち前の話術で懐柔し協力関係を結んだ。
そしてその2つの力でマックスを追う中で知った陰謀や事件を未然に防ぎ、平和の守護者を自負するようになった。
周りから軽んじられていたコンプレックスを乗り越えるも、頑なな性格になり友人たちを拒絶するようになっている。
『SSSV』を探る謎の人物モッキンバードを追いたどり着いた北極で全ての元凶アレクサンダー・ルーサー・ジュニアに遭遇、
『チェックメイト』を失い『ブラザーアイ』も奪われそうになるが、スーパーボーイ・プライムを仲間に引き入れ難を逃れた。
そして北極で手に入れたマルチバースのデータを分析した結果、今後の脅威となる存在がヒーローたちだと知ってしまう。
苦悩の末にヒーローをOMACドローンとして仲間にすることを決意すると、データと共に入手したアンチモニターの鎧をベースに
OMACのナノマシンを組み込んだ『A One-Beetle Army Corps』を開発し、ヒーローたちに決戦を挑む。
25世紀の未来からやって来たヒーロー。ブルービートルの親友で協力して事件を追っていたが、マックスの攻撃で意識不明になっていた。
意識を取り戻すとスーパーマンたちに行方不明のブルービートル捜索を頼んだが相手にされなかった。
その後、様々な事件を解決したビートルと再会するも、変わってしまった彼にショックを受け去っていった。
バットマンが作ったメタヒューマン監視衛星『ブラザーワン』がマックスに利用され自我を持ち進化した存在。
マックスが殺された直後に自己破壊プログラムが作動するが、ブルービートルの説得で彼の最大の協力者となった。
そしてビートルが手に入れたマルチバースのデータからヒーローが存在しない世界こそ真の平和な世界と結論を出し、
ビートルにヒーローとの決戦を決意させた。
『Earth-Three』の生き残りで
反物質を操る力を持つ。ブルービートルが解決した様々な事件の元凶。
かつて存在したマルチバースを取り戻し完璧な世界を作るべく動いていたが、ビートルの活躍で計画に狂いが生じている。
モッキンバードことレックス・ルーサーを追い現れたビートルの前で、自らの計画を明かし計画の鍵を握る『ブラザーアイ』を奪おうとしたが、
ビートルの言葉でスーパーボーイ・プライムと仲間割れを起こし、最後は『Earth-Two』のスーパーマン夫婦を殺したことでプライムに殺された。
- スーパーボーイ・プライム(クラーク・ケント/カル=エル)
『Earth-Prime』の生き残りでスーパーマンと同等の力を持つ。子供っぽい性格をしており、同じ名のスーパーボーイを嫌っている。
消滅した『Earth-Prime』を復活させるためにアレクサンダー・ルーサー・ジュニアに協力している。
北極に現れたブルービートルの命を狙うも、彼の言葉でアレクサンダーの計画が完璧でないと知り、
アレクサンダーが恩人である『Earth-Two』のスーパーマン夫婦を殺したこともあってビートルの協力者になった。
その後ヒーローのOMAC化を決意したビートルの時間を稼ぐためスーパーボーイと『ティーン・タイタンズ』に襲い掛かった。
しかし激しい戦いの中で暴走しヒーローを殺し始めたため、ビートルの怒りを買い彼自身がOMACドローンに変えられた。
諜報機関『チェックメイト』の一員。コードネームは『ブラックナイト』。バットマンと親しく、彼の
スパイとして動いていた。
マックスが殺された直後にブルービートルを発見したが、彼の説得を受け新たな『
ブラックキング』として迎えた。
その後はビートルの右腕として活躍したが、北極で他の『チェックメイト』と共にスーパーボーイ・プライムに殺された。
『トリニティ』の異名を取るヒーローたちの中心的存在。
ブルービートルから調査の協力を求められたが相手にしておらず、行方不明になってからも大して興味を持たなかった。
バットマンはサーシャを通じてビートルと再会、その脅威を『JLA』に報告しようとしたが数々の秘密を指摘され何もできずにいた。
その後月面基地の崩壊によってビートルへの対応策を取ろうとするも、ビートルの不意打ちを受けOMACドローンに変えられた。
『Tales from the Dark Multiverse: The Judas Contract』
【物語】
『ダーク・マルチバース』のとある世界。そこでは『ニュー・ティーン・タイタンズ』でスパイ活動を行っていたテラが、
ロビンのアドバイスで自分の思うままに生きようと思い、主人であるデスストロークに反旗を翻していた。
デスストロークを殺した彼女は覚醒した真のパワーを使い『ティーン・タイタンズ』そして世界に牙を向け始めた。
【登場人物】
『The Judas Contract』前夜、自分を束縛するデスストロークを殺し感情の赴くままに生き始めたテラ。
死に際のデスストロークから自分に眠る力を知ったため、デスストロークに行われた実験を再現し強力なパワーを得た。
マグマや砂など大地にまつわる全てを操れるようになり、それに伴いコスチュームを変更しガイアと名乗るようになった。
元から世界を憎む苛烈な性格だったが、実験の影響で悪化しており暴走に近い状態にある。
新たなパワーを得て『タイタンズ・タワー』に現れると、レイブンとチェンジリングごと『タワー』を破壊、
さらに次々と『タイタンズ』メンバーを手にかけていき、次に自分を変えるきっかけとなったロビンに狙いを定めた。
キッド・
フラッシュの援護も寄せ付けず圧倒的パワーで2人を殺して見せたが、スーパーマンが応援に現れてしまう。
自分の攻撃が通じないスーパーマンに苦戦するが、街を崩壊するパワーを見せつけさらに彼に対する秘策を披露する。
バットマンのサイドキックで『ニュー・ティーン・タイタンズ』のリーダー。
引退するキッド・フラッシュの姿を見て、自分もバットマンのサイドキックから脱却しようとロビンを辞める決断を下した。
その発表を『タイタンズ』にした際、テラが同じ不満を抱いていると感じて話をした結果、最悪の暴走を招くことになった。
大学の寮にいたところをガイアの襲撃を受け、キッド・フラッシュと共に挑むも敗北し、スーパーマンに後を任せ命を落とした。
若い世代のヒーローで構成されたヒーローチーム。
メンバーは
惑星タマランの王女でロビンの恋人スターファイヤー(コリアンダー)
半身が機械のサイボーグ(ビクター・ストーン)
ワンダーウーマンの妹分ワンダーガール(ドナ・トロイ)
悪魔トライゴンと人間のハーフレイブン(レイチェル・ロス)
あらゆる動物に変身するチェンジリング(ガー・ローガン)
フラッシュのサイドキックで超スピードを操る
キッド・フラッシュ(ウォリー・ウェスト)
それぞれの理由で引退を決意したロビンとキッド・フラッシュを送り出した。
その後、暴走するガイアの襲撃を受け次々と命を落とし、キッド・フラッシュもロビンと共に挑んだが死亡した。
メトロポリスを守る鋼鉄の男。キッド・フラッシュの連絡を受けガイアを止めようとする。
マグマも通用しない肉体でガイアを追い詰め、ギリギリまで説得を諦めなかったが……。
実験で驚異的な能力を得た傭兵。宿敵『タイタンズ』に復讐すべく、世界を憎むテラを手懐けスパイとして動かしていた。
しかしロビンとの会話で自分への不満を強くしたテラを押さえつけようとした結果、暴走を招き彼女の手で殺された。
デスストロークの友人であり助手。デスストロークを殺したテラに反撃するも失敗し、
友人や家族の命を人質に取られデスストロークが施された実験をテラに行った。
追記・修正お願いします。
最終更新:2024年04月14日 20:39