ブラッド族

登録日:2020/04/01 Wed 22:25:18
更新日:2024/01/23 Tue 04:07:26
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僕達の目的は、惑星の滅亡や。

火星を滅ぼしたように、パンドラボックスの強大なエネルギーを使って、
宇宙のあらゆる星を食い尽くす……。それこそが、ブラッド族の使命や!


ブラッド族とは、『仮面ライダービルド』に登場する地球外生命体の種族及び集団。


概要

『ビルド』作中にて暴れた地球外生命体・エボルトの種族。
TV本編ではエボルト一人の登場に留まっている*1が、劇場版やVシネクストなどの派生作ではエボルト以外のブラッド族が登場する。
パンドラボックスの力を利用して数々の星やその住民を滅ぼして来た「星狩り族」と呼ばれる種族である。


種族としての特徴

ぶっちゃけ設定が盛られまくっており、侵略型宇宙人としては欠点がないに等しい。
ただし、種族内の上位層であるキルバスやエボルトが同種族にすら牙を向けるタイプであった事が最大の欠点か。

◇目的

宇宙のあらゆる惑星を破壊する事に拘りを見せ、エボルトのような例外を除いて侵略による支配に興味はない。
伊能がいた部屋には「燃え尽きる星々や人々」が描かれた大きな絵が掲げられていた様子から見るに、強い使命感がうかがえる。
他の惑星からしたら迷惑な存在でしかなく、全宇宙の生命体にとっては害悪でしかないと言い切れる。

◇性質・能力

容姿は赤いアメーバ状の生物(キルバスのみは王故に特殊なのか、青色)。
怪人態はエボルトのみ登場しているが、蛇をモチーフにしたような不気味な人型エイリアンといった姿をしている。

他文明を破壊することが目的なだけあって戦闘力は非常に高く、ある意味戦闘民族である。
特に王族であったキルバスやエボルトに関しては、ブラッド族の中でも飛びぬけて強いと思われる。
また、単なる破壊活動だけではなく、地球での政治工作など頭脳による策略も駆使する。
エボルトのインタビュー記事から読み取るに、寿命面でも長寿ではあるようだが個人差はあるかもしれない。

地球人に憑依擬態する能力があり、擬態の場合でも見た目で何かしらの異常が出た事はない。
しかし、人間に擬態したブラッド族は実在した人物をコピーしており、独自の地球人には成りすましていない*2

侵略者という種族だから当然なのだが、基本的に性格は極悪で他者を甚振る行為を積極的に行う。
エボルトなどを見るにこの種族に人間的な感情はないようだが、擬態を得意とするだけあってか感情表現自体は完全に模倣できる。
……が、人間的な感情を得る前のエボルトやブラッド、キルバスを見るに、どうも模倣とは思えないような程に感情の喜怒哀楽が激しいような場面もある。
一応喜怒哀楽の感情はあれど、地球基準で見たら希薄に等しいのだろうか?その割には結構ノリノリだったが……
他生物を見下しているためか、殺される際には現実を受け入れられないような言葉を言い残す習性も見られる。

兄弟のキルバスとエボルトの関係やエボルトの伊能達への反応を見るに、種族同士での情は薄い模様。
ただし、伊能賢剛達3人に関してはそれなりにチームプレイをしていたので、エボルトやキルバスが例外なだけの可能性もあるが。

◇文化

故郷では王が置かれた体制である事が語られており、階級制度や支配体制のある文化だった可能性もあり、
地球でも異星人なのに容易く政治工作を行えていたのは、ブラッド星に政治学が存在したからなのかもしれない。
もしそうだとしたら、王政ではない日本で政治工作を行える程に適応力高かったという事になるが。

劇場版で登場したブラッド族は、エボルトからも擬態元の人間の名前で一貫して呼ばれている。
本人達も特にそれを気にも留めていない辺り、自身の名前に拘らない種族なのではないかとも言われている。
ただキルバスが弟を「エボルト」と呼んでいたのでちゃんとした個体名はあり、そして『エボルト』は本名であるようだ。

エボルトの様子を見るに、少なくとも地球の食事に抵抗はない。
ただし、エボルトが淹れたコーヒーが不味かったり、生まれつきその遺伝子を宿した万丈龍我が氷室幻徳の不味いパスタ黙々と食べていたので地球人とは味覚が違うよう模様*3
郷原のように関西弁を話すブラッド族もおり、地球の文化には馴染んでいた。

◇歴史

Vシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』においては、「ブラッド星」という本来の故郷となる惑星の存在が示唆された。
ブラッド星の王であるはずのキルバス自身が破滅型の快楽主義を極めたせいで、ブラッド星を自ら破壊したことでブラッド族の故郷は消滅を迎えた模様。

ブラッド星から逃げ出したエボルトは、ブラッド族3人と火星で活動をしていた。
なお、ブラッド族3人はブラッド星から一緒に逃げ出したのか、或いは別の場所で合流という形になったのかは不明。
新世界創造以前のビルド本編の世界ではブラッド族は4人だけであり、種族としては滅亡寸前の状態に置かれていた。
大半のブラッド族はキルバスの破壊活動に巻き込まれて死んだと見られる。
4人以外の生き残りがいたとしても、侵略先の文明の抵抗で死亡して数を減らしていった可能性も否定できない。
……これ、エボルトが王に就いてた方がまだ平和だったんじゃ?

エボルト一味は火星で活動後、本編より10年前に地球人の宇宙飛行士に成りすまして「スカイウォールの惨劇」を引き起こす。
スカイウォールの惨劇で日本政府が分裂すると、独立した各政府に潜入して政治工作を行った。

生き残った4人は最終的に戦兎達によって撃破され、旧世界(A世界)も戦兎の策略で消滅した事で本編内では完全に滅亡した。
別世界と融合した新世界ではエボルト以外のブラッド族がどう処置されたのかは不明だが、キルバスが出現する。
キルバスの出現に対抗するために戦兎達は旧世界で消滅したはずのエボルトを復活させ、共闘によってキルバスは死亡した。
復活したエボルトは宇宙に解き放たれたため、現状ブラッド族は新世界でエボルト1人のみ生き残っている。
寿命があるのかは不明だが、要となるパンドラボックスが存在しない(ブラッド族の力なら簡単に作り出せるようだが)今、どの道彼一人だけでは復興は不可能だろう。


ブラッド族一覧

王族

新世界創造後、ラストパンドラパネルホワイトから新世界に突如として出現したブラッド族。
ブラッド族の今は亡き故郷「ブラッド星」の王で、エボルトの兄(血縁の兄なのか義兄なのかは不明)。
何故王の立場にいたのか不思議なくらいの破滅型の快楽主義者で、ブラッド星を自ら破壊して滅亡させてしまった。
地球ではテレビに出演していたダンサー「柿崎悟志」の姿を借りて行動していた。
……本物の柿崎に風評被害が及ぶ可能性があるが、他のブラッド族よりは擬態元への扱いはマシな方かも知れない。

宇宙飛行士の石動惣一に憑依し、侵略の前準備として日本本土を滅茶苦茶にし、桐生戦兎という偽りの人間を作り出した『ビルド』本編の全ての元凶。
ブラッド族内では王の弟という事で王族だったようだが、それが判明したのは本編後である。
ビルドとの戦いにおいて、人間的な感情を獲得してしまうという変化を起こす。
新世界創造の際にビルドによってエネルギーとして利用されて消滅したと思われたが、その新世界にて自らの遺伝子と復活したパンドラボックスによる地球外エネルギーによって復活を果たす。


その他

宇宙飛行士に成りすまし、西都で首相の参謀として暗躍していたブラッド族。後に東都の新知事に就任。
劇場版で登場した3人のブラッド族ではリーダー的なポジションにいた。
作中では国民を煽って洗脳した末に「ビルド殲滅作戦」を開始し、万丈や戦兎から奪った各種アイテムで仮面ライダーブラッドに変身した。

  • 郷原光臣/ゼブラロストスマッシュ
宇宙飛行士に成りすまし、北都で首相の参謀として暗躍していたブラッド族。後に西都の新都知事に就任。
何故か関西弁を多用しているが、これは西都が関西地区を統治しているからという説がある……が、元々は東北・北海道を統治していた北都にいた訳なので単純に関西弁を気に入っていた可能性もある。
裏で龍我の監視を行っており、彼の恋人・香純をスマッシュに仕立て上げるなど、実質龍我の人生を狂わせた元凶である。
「シマウマロストフルボトル」によってゼブラロストスマッシュへと変身する(実は後に二代目の変身者だったことが判明するが)。
最期は北都の出身者であるグリスとの決戦の末に撃破されて死亡した。

  • 才賀涼香/シザーズロストスマッシュ
宇宙飛行士に成りすまし、東都で首相の参謀として暗躍していたブラッド族。後に北都の新都知事に就任。
氷室泰山の側近として活動として活動していたが、氷室幻徳が首相代理をしていた際には彼の戦争の決断を後押しした。
妖艶な女性で、他者を痛めつけることに楽しみを感じているドS女王様的なキャラ。
「ハサミロストフルボトル」を使用し、シザーズロストスマッシュに変身する。
最期は因縁ある幻徳が変身するローグに圧倒される形で倒されて死亡した。

この才賀の存在によって、ブラッド族の女性に関しての理解や扱いはどうだったのかは議論になりやすい。
普通にブラッド族の時点で女性だったから人間の女性に擬態したのか、それともブラッド族には性別自体がないのか、或いは男性ブラッド族なのに女性に擬態したのか……。


  • アトラス
ヒーローショーにのみ登場。
新世界に突如として出現したブラッド族で自らを「新世界のバグ」と称する。
種族として見てもまさにバグの如き存在であり、人間との戦闘に執着し惑星を破壊を二の次にする異端者。
見た目はさながら銀色の鎧騎士であり、サーベルを武器として用いている。

  • バズズ
ヒーローショーにのみ登場。
アトラスと共に新世界に出現したブラッド族であり彼曰く「ブラッド族のキラーマシン」。
コイツも同じく惑星の破壊よりも惑星の生命体の殺戮を優先する異端者。
見た目は金色の装飾があしらわれた黒騎士であり、弓の両端を刃にした変わった武器を用いる。


余談

  • 「攻撃本能が強い侵略型地球外生命体」「人間と違いが分からないほどの完璧な擬態をする」といった点は、『仮面ライダーカブト』における敵役・ワームを思い起こさせる。





全て…我々Wiki篭りの追記・修正があってこそ……。

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最終更新:2024年01月23日 04:07

*1 ただし、劇場版の3人のブラッド族は本編で顔写真のみ登場する描写はある。

*2 劇場版のブラッド族3人の擬態に関しては劇中では詳細は語られていないが、他メディアでは元々いた人間に成りすましている事が示唆されている。つまり、擬態元の本物の人間は殺された可能性が高い。

*3 一応、非ブラッド族のベルナージュも滝川紗羽の淹れた普通のコーヒーを「不味い」と語っていた。映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』でも惣一(エボルト)が自分で淹れたコーヒーを「まずっ!」と評していたが、これが演技なのか素なのかは不明。